「未来の働き方構想プロジェクト」が始動!
COVID-19 と働き方改革のもとでの郊外都市生活者に対する研究 / 起こりうる未来はどんなものであるのか?
東京都市大学総合研究所未来都市研究機構 ヒューマン・センタード・デザインユニット(拠点:東京都世田谷区、センター長:西山敏樹准教授、以下東京都市大学総合研究所HCU)とキワ・アート・アンド・デザイン株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:平賀俊孝、以下「キワ・アート・アンド・デザイン」)の協働により、未来の働き方に関する研究及び関連するプロダクトの製作プロジェクトを始動
■研究概要
COVID-19という人類が未経験のリスクを日本の都市生活者も経験した。在宅ワーク等のテレワークに、より多くの生活者が着手したことも国内初のことである。この初めての経験の下で郊外都市の生活者のライフスタイルがどの様に変化したのか、また在宅ワークの状況や将来への考え方はどうなのか定量的な調査を初め、東京都市大学総合研究所HCU参画教員及びキワ・アート・アンド・デザインの用いる「スペキュラティヴ・デザイン」などの手法を用いて研究を共同で進める。
■目的
・郊外生活者を中心として働き方の変化に適応する建築及びプロダクトによるソリューション提供
・数十年先までの未来を見据えた働き方の本質を問うような情報アプトプットの提供
・各専門家を交えて未来に対する「問い」を公表する事による思索的効果
■2030年の未来洞察による仮説ストーリー
2030年、リモートワークが標準化した世の中で、リモートワークが必ずしも効率的で低コストではない時代が来ていた。
リモートワークで会社員が働くためには、会社が設定した規則に則った環境が必要である。セキュリティ環境、インターネット環境、健康管理環境、会社によってレベルは様々であり、それらの規則をクリアしてリモートワークを実行する。会社員にはかつての「家賃補助」のような形で「リモート補助」が会社から支給される。支給額は、かつて一等地に本社を構えていたような会社であればあるほど支給額は大きくなる。面白いのは、それらの企業は本社を東京中心部から郊外に移転してコストダウンしていることである。なお、リモートワークの人口が増えたからと言って会社の管理コストは結果的に下がらず、本社機能を移転して社員に対してリモートと出社を選択させることによって全体最適化を測って実現したのが、今、この2030年の働き方なのである。
会社員は、会社から支給される金額を元に住む場所や買う家、新たに付け足す住居機能や設備を取り揃えることになる。そもそもそれに納得がいかなければ、出社することも選択肢としては存在するがかつてのように交通の便がいい場所に本社があるとは限らないの。故に、支給額がより高い会社を求めて転職する人もいるくらいだ。
ここ10年で、働き方や家の選び方、ライフスタイルの基準が大きく変わってきた。より企業と労働者が密接な関係を持ちながら進化していくことになり、複雑性は増している。一方で、能力の引き出し方やマネジメント方法など様々な手法論やサービスが展開されており、ビジネスそのものは洗練され、消費者の体験は向上してきている。
■コンセプトモデル
本研究の現時点の成果として、コンセプトモデルを発表した。
車両コンセプトモデルから、室内ブース型まで複数パターンを検討しており今後実物モックアップの検討の上で評価、フィードバックを行っていくものとする。
■東京都市大学総合研究所HCU / 西山敏樹准教授からのメッセージ
都市大総合研究所未来都市研究機構のヒューマン・センタード・デザインユニットでは、都市生活者の価値観・心理・ニーズを大切にしながら、未来を描く姿勢を大切にしています。まさに人間中心設計を体現しています。ただし、価値観・心理・ニーズに寄り添って未来のあるべき姿を描く積み上げ型のフォアキャストな方法では、大きく柔軟に未来を描けません。大きく、しなやかに未来を描く上では、都市生活者の価値観・心理・ニーズも加味しながら未来のあるべき姿を大胆にいくつも描き、それらに対する具体的な対応策を考えるバックキャストなアプローチが必要です。都市生活者に寄り添いながらも、未来の選択肢を大胆に提示し、そこから逆算的に今からやるべきことを考えていく姿勢が必要です。この哲学に基づき我々は、働き方改革の政策も考慮しながらより良いワーク環境を考えていきます。生きていくためには仕事をしないわけにはいきません。しかしそれを心理的にも豊かなものにする方法はいくつもあります。我々はその社会への提示を目指して努力してまいります。
■キワ・アート・アンド・デザイン / 平賀俊孝CEOからのメッセージ
これまで働き方の未来について、目の前のことしか考えることがなかったなと改めて感じています。世の中の流れとして、便利なモノが増えていくのは必然です。一方で、2020年から始まっているCOVID-19のような生活者にとってのリスクは、いつどこで起こるかわからない事も事実です。私たちは、どんな未来がありうるのかを模索しながら、常にアウトプットのベースとなるコンセプトを「問い」を用いてアップデートしていくことが必要とされています。今回の研究開発から生まれるイメージ及び実物のアウトプットが、少しでも多くの方の目に触れ、未来の働き方に対して思索的になってくれることを願っております。
■研究参加者
- 東京都市大学総合研究所未来都市研究機構 ヒューマン・センタード・デザインユニット
URL:https://www.arl.tcu.ac.jp/research/human.html
COVID-19 の様なパンデミックや働き方改革の政策動向を視野に入れ、未来都市での最適な在宅ワーク環境を研究する。
日本独自の世帯の広さ、気候や環境の特性、ウィルスの対策、災害リスク、住む人の年齢的・生理的な変化、心理的要因等を総合的に勘案して、日本の未来都市にふさわしい持続可能性のあるSDGs に資する在宅ワーク環境を提案する。ユニバーサルデザインとして、標準化させて広く定着させる策も研究する。
- ・キワ・アート・アンド・デザイン株式会社
URL:https://kaad.jp/
所在地:東京都文京区本駒込6-15-18クリエーション六義園1・2階
東京都文京区にデザインスタジオを持つデザインコンサルティングファーム。企業のパーパスブランディングから、企画商品開発に関わるコンサルティング、プロダクトデザインまで専門知識を持ったメンバーが支援を行なっている。関連著書が発刊されている。「FUTURE DESIGN 未来を、問う。夢想が生み出すスペキュラティヴ・デザインと未来のつくりかた」(2021年3月)
■本リリースに関する報道お問い合わせ先
キワ・アート・アンド・デザイン株式会社
TEL:03-6754-9890
e-mail:info@kaad.jp
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