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高知大学医学部
会社概要

高知大学医学部、オンライン内視鏡・腹腔鏡技術研修コースの修了証書授与式を開催

コロナ禍でも途切れることのないブラジルへの支援

高知大学医学部

高知大学医学部は10月6日に、オンライン内視鏡・腹腔鏡技術研修コースの修了証書授与式を開催しました。本学では2020年度より独自のオンラインコース上に研修コンテンツを整備し、ブラジル南マットグロッソ州における内視鏡診断技術、内科的内視鏡治療及び外科的内視鏡治療である腹腔鏡手術の技術支援を行い、この州における内視鏡診断医、治療医及び腹腔鏡外科医の基礎的教育体制の確立と、コメディカルの効果的な活用の指導、技術を実施する専門医を育成し、消化器癌の治癒率向上に貢献する事を目的としたE-learningコースを提供してきました。
高知大学医学部は、2020年度より独自のオンラインコース上に研修コンテンツを整備し、南マットグロッソ州における内視鏡診断技術、内科的内視鏡治療及び外科的内視鏡治療である腹腔鏡手術の技術支援を行い、この州における内視鏡診断医、治療医及び腹腔鏡外科医の基礎的教育体制の確立と、コメディカルの効果的な活用の指導、技術を実施する専門医を育成し、消化器癌の治癒率向上に貢献する事を目的としたE-learningコースを提供してきました。
この度、オンラインコースの修了基準に到達した一名に対し、記念すべき修了生第一号としてのオンライン修了式を開催いたしました。
 



E-learningによる内視鏡・腹腔鏡技術研修の修了基準を全てクリアしオンライン修了証書授与式に招かれたのは、ブラジルの外科医、Dr. Eric Iasuji Higa。
Dr. Higaは南マットグロッソ連邦大学医学部卒業後 外科医として活躍し、これまで本学医学部が現地で行ってきた医療技術指導のプロジェクトにも参加をしてきた医師の一人です。
本コースの修了基準は、研修動画を視聴、理解度確認の為のテストに回答し正解、質問等のフィードバックを提示、最終課題は受講者が実際に行った手術症例の動画もしくは記録を提出し、コース責任者が合格の判定をする事と定めています。
 

 

 

修了証書を受け取ったDr. Higaは、「大変光栄です。そして自分自身を誇りに思います。このコースで学んだ事を医療の場で実践していきたい。」と、今後の展望と謝辞を述べられました。またブラジルの医師達はこれまでアメリカの技術を見習う傾向であったが、ここ数年で日本の技術を目標にしているとコメントをされました。
 



事業の背景
高知大学では2016年度から毎年度専門家を現地に派遣しセミナー開催や内視鏡・腹腔鏡の実地指導を行い、また、本学にも外国人臨床修練制度により研修生を受け入れ実技実習を行ってきました。しかし、新型コロナウィルス感染症の影響によりそれは困難となりました。コロナ禍であっても変わらず継続した医療支援を提供したいという強い意志のもと、2020年度、2021年度と医療技術等国際展開推進事業(国立研究開発法人国立国際医療研究センターが主体となる厚生労働省委託事業)を申請・採択され、オンラインでの内視鏡技術支援を実現する事ができました。
日本の内視鏡技術は世界基準で見ても非常に高い水準にあります。しかし、ブラジルでは日本の技術を扱える設備が少ない事もあり、医師達に技術習得のチャンスが与えられない現実があります。そのような背景の中で、日本からの技術支援は大変貴重な学びに繋がっているとも言えます。
外科コース責任者の小林道也教授は、オンラインでの技術習得は非常に困難であると語ります。現地に赴き対面で指導する事がやはり一番効果的と考えます。しかし、それが叶わない現状の中、本事業では最大限教育効果をあげるべくオンライン上のコースを整備する事に取り組んできました。

事業概要
2012年3月に、高知大学はブラジル連邦共和国の南マットグロッソ連邦大学(UFMS)と学術的・科学的及び文化的協力に関する協力協定を締結しました。その際、腹腔鏡外科医であるトニーニ副学長より日本の先進的な技術である内視鏡を活用しての診断・治療への協力を依頼された経緯があります。また、南マットグロッソ州保健局長からも同様の要請を受け、2016年より独自に本学医学部消化器内科学及び消化器外科学の医師等を派遣し、また研修生を本学に受け入れてきました。UFMSの医学部附属病院では、内視鏡技術は使われているが系統的でなく見落としが多く、2018年に国際ロータリー財団支援の現地研修及び高知大学での研修に参加したエドワルダ医師が、2019年の現地研修の中で初めて内視鏡的粘膜下層剥離術を成功されました。腹腔鏡手術についても基本的な技術が安定していないため、UFMS内に内視鏡及び低侵襲手術センターを立ち上げ、教育体制を整える準備中でもあります。
 



メッセージ
設備や技術を学ぶ場の乏しい発展途上の医療現場に医師を運ぶ選択だけではなく、オンラインで研修技術を提供出来るような世の中になってきました。高知大学医学部は、世の中がどのような状況になっても継続した医療支援を行っていきます。技術の高い医師が増えていけば、その地域の医療環境や設備も必然的に変わってきます。そうする事で、救える命が増え地域が元気になります。その先にある地域社会では、誰もが平等に医療を受けられる環境につながっているはずです。

 


菅沼成文 M.D., Ph.D.
高知大学医学部
学部長
医療学(環境医学)教授

ブラジルと日本の医療協力を2012年の協定締結から高知大学と南マットグロッソ連邦大学を中心に良好な関係で行ってきました。実際に現地に訪れての内視鏡、腹腔鏡研修は少しずつですが、日本医療の系統的で細やかな技術と医療に対する姿勢を伝えることが出来ているのではないかと思います。
これまで、私たちは自主財源に加えて、認定NPO法人BRIDGEや高知南ロータリークラブのご支援による国際ロータリー財団グローバル補助金採択、そして、今回の国立国際医療研究センターからの医療技術等国際展開推進事業と官民両方のご支援を頂く中で、コロナ禍においても、変わらない熱意で医療技術支援を進めてまいりました。この度の修了証授与はその最初の実りであり、ここから大きな広がりを見せるものと期待とともに見守っています。
 


小林道也 M.D., Ph.D.
高知大学医学部
医療学(医療管理学)教授
臨床腫瘍・低侵襲治療学 教授
がん治療センター センター長

「ブラジル連邦共和国における内視鏡・腹腔鏡技術支援コース」に2020年に参加した外科医の中からDr. Eric Iasuji Higa がオンラインによる研修を終了し、最終レポートとしての自身の手術ビデオを提出しました。そのビデオを詳細に検討した結果、本研修で初めての修了者として今回オンラインで修了証書を授与致しました。本来、このコロナ禍でなければ現地に赴いての指導、もしくは来日研修でさらに技術を磨いていただきたいところですが、本プログラムでは詳細な解説を付けた多くのビデオで学習することによりオンライン研修では困難と思われた手術手技についても高い教育効果が期待でき、多くのことを学んでいただけたと思っています。今後、コロナウィルス感染症の状況が改善した際には現地指導、来日研修にこのオンラインプログラムを組み合わせることにより、さらに多くの外科医に対して質の高い効果的な研修プログラムを提供することができると思います。そしてひいてはブラジルの消化器がんに対する腹腔鏡手術の均てん化に貢献できると確信しています。
 


Sobed-MS(Sociedade Brasileira de Endoscopia Digestiva)
ブラジル南マットグロッソ州消化器内視鏡学会会長

高知大学の先生方が提供する私たちの専門分野(消化器内視鏡と消化器外科)に焦点を当てた内視鏡コースを皆さんに宣伝して受講してもらえるよう招待をしています。授業は英語で行われていますが、ポルトガル語の字幕があり大変有意義なコースです。経験豊富な先生方による興味深い授業を是非多くのブラジル医師に受けてもらいたいと思っています。
 

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業種
教育・学習支援業
本社所在地
高知県南国市岡豊町小蓮
電話番号
-
代表者名
菅沼成文
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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