ベジクル、創業15年目で資金調達を実施。BPaaSプロダクト開発強化で青果流通DXを推進
ベジクルは、資金調達により、青果流通オペレーションのうち特に手作業・長時間化しがちな受発注・出荷準備業務をベジクルが効率的に請け負うためのBPaaS(=Business Process as a Service)のプロダクト開発を強化し、飲食店へ青果を販売する全ての企業を対象に、パートナーシップを組むことでサービスエリアの拡大を加速してまいります。
▲ロジスティクス部メンバー
▲マーケティング部・コーポレート部メンバー
受注後の「夜間の出荷準備業務」に多く潜むアナログ作業
飲食店向け青果流通業界は全国に数千規模の中小事業者が存在していますが、コアタイムである深夜帯の人手不足や、多くの手作業・手計算や紙・FAXの扱いによる長時間労働により、DX化の遅れが著しい状況です。受注ツールは数々のITサービスがありますが、受注後の長い工程で、例えば青果の値付け、市場等への仕入れ、出荷指示書や配送計画の作成など多くがアナログ作業のままになっています。そして、業務の煩雑さから取扱う品種を制限してしまうなど、顧客である飲食店の満足度低下につながる課題を多く抱えています。
自社のDX化された青果流通の事務オペレーションをBPaaSを通じて他社へ解放
そのような青果流通業界でも、ベジクルはいち早くオペレーションのDX化を進めたことで、多くの商品の取り扱いや生産性の高い物流オペレーションを実現しました。その結果、多種多様な新鮮野菜や果物を、夜中までにスマートフォン等で注文すれば翌朝のランチの仕込み前までに配送が完了することが支持され、特に東京都心部の中小・個人飲食店向けではのべ約1万店舗という屈指のシェアを誇っています。さらに、そのノウハウを活かし、ベジクルがオンラインで青果流通業者の受注から出荷準備までの事務オペレーション等を受託し、業務負担を軽減した上で新規顧客も送客するサービス(=BPaaS・Business Process as a Service)を展開し、飲食店向け青果流通業者の業務効率化によるコスト抑制と、取引増による売上向上に貢献しています。
資金調達の背景と目的
BPaaSプロダクトの開発強化とサービスの全国展開を加速
今回調達した資金を活用してBPaaSプロダクトの開発を強化し、サービスの全国展開を加速させ、ミッションである「飲食店向け農産物流通を人×テクノロジーの力で業界の中から変革する」を実現してまいります。
現在のBPaaSプロダクトは飲食店からの注文情報を、効率的な出荷作業ができるためのデータ(ピッキングリストなど)に変換し、専用サイトからダウンロードできるようにしています。本調達を通じて、需要予測や値付けの自動化、さらに配送ルート最適化など、より踏み込んで業務効率化できる機能を拡充する予定です。
これにより、青果流通事業者が抱えるアナログな業務全体をベジクルがオンラインで受託し、業界のDX化を実現してまいります。
投資家一覧(敬称略)
調達金額:約4億円
シリーズA引受先:
・basepartners2号投資事業有限責任組合
・ケップルDX1号投資事業有限責任組合
・三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合
・小僧com株式会社
・とっとり地方創生ファンド投資事業有限責任組合3号
プレシリーズA引受先:
・RheosCP1号投資事業有限責任組合
・株式会社ぐるなび
・アレン マイナー
投資家のコメント
Basepartners パートナー 石川誉 氏
ベジクルは青果流通業界における協業とイノベーションの促進に注力しており、提供するプラットフォームを通じて参加事業者にとって価値ある機会を創出し、業界全体の効率性・収益性向上、そして持続可能な成長に貢献しようとしています。このチャレンジは、単なる業務の効率化を超え、業界を変革するパラダイムシフトを促す可能性があり、その実現に向けた池田さん率いるベジクルチームの情熱と実行力に期待しています。
ケップルキャピタル Principal 島田崚平 氏
ベジクル社の業界内部から青果流通の在り方をより良い方向へ変革していこうとする強い意志・姿勢、そしてそれを実現しつつあるサービスの将来性に期待・共感し、出資させて頂きました。昨今あらゆる業界で中抜き・直接取引がトレンドである中、同社の現場並びに大田市場を見学に伺った際に、青果流通における中間流通業者の必要性・付加価値を肌で感じました。同社のサービスにより、業界全体としてさらにその付加価値を高め、青果流通業者だけでなく、飲食店、そして飲食店のお客様、誰もが幸せになる世界の実現に期待しています。
三菱UFJキャピタル 投資第三部部長 西尾祐一 氏
ベジクルは青果流通業者として、非チェーン飲食店向けでは都心トップシェアの地位を確保しておりますが、それに甘んじることなく、業界変革のためにDX(BPaaS)事業を展開しております。日本一の八百屋になるという経営陣の強い意志と、業界変革意欲に強く共感。またITに精通した人材と、経験やノウハウといった匠の技を持つ人材、物流現場を守るレガシー人材等が混在したユニークな人材構成も魅力的です。今回の出資をきっかけとして、MUFGの一員としての強みを生かし、当社の事業成長に貢献して参りたいと思います。
ベジクル代表取締役 池田将義より
私は中学卒業後に青果流通に世界に飛び込み、15年前に当社を起業しました。創業時から、日本一になって業界を変えたいという強い想いを持ち、いち早くインターネットやデジタルツールを活用し、成長してきました。2020年、さらに成長角度を上げようとした矢先、新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けました。この数年間は非常に厳しい経験をしましたが、その間、物流や営業・CS業務を担うメンバーの努力があってオペレーションを磨くことができました。その苦しい状況から、同じく非効率な手作業に直面している青果流通業界全体を業務効率化するため、BPaaSの構想に至りました。
野菜はバーコードがなく、重くて大きくて腐るわりに単価が安いという、物流と非常に相性の悪い商品です。この難しい課題を当社は必ず解決させます。
まずは日本一、そして2030年にアジア一の八百屋になることを目指し、業界を中から変革してまいります。
ベジクル 採用情報
青果流通業界を中から変革する仲間を募集しています!まずはカジュアルにお話しさせてください。
採用情報: https://www.wantedly.com/companies/vegekul
ベジクル株式会社 概要
社名:ベジクル株式会社
本社所在地:東京都大田区平和島6-1-1 TRC物流ビルB棟BE1-2
代表取締役:池田 将義
事業内容: 飲食店向け青果流通事業
設立: 2009年8月27日
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像