夫婦で創業したヘッジホッグ・メドテック、日本初の頭痛治療用アプリ開発に向けて、1.45億円の資金調達を実施

日本初の頭痛治療用アプリの開発に向けて臨床試験を実施

頭痛治療用アプリ開発を目指す株式会社ヘッジホッグ・メドテック(本社:東京都中央区、代表取締役 CEO:川田裕美、以下ヘッジホッグ・メドテック)は、シードラウンドにおいて慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、スクラムベンチャーズ、DBJキャピタル、D4Vを引受先とした第三者割当増資により1.45億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。今回の資金調達により、頭痛治療用アプリの臨床試験の推進と人材採用の強化を進めます。
 

 

 

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  • 株式会社ヘッジホッグ・メドテック創業の思い

株式会社ヘッジホッグ・メドテックは「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンとし、2021年に『夫婦』が中心となって創業した医療系スタートアップです。

代表取締役CEOの川田裕美は医師として初期臨床研修終了後、厚生労働省に入省、難病対策、感染症対策等に従事したのち、株式会社メドレーにてオンライン診療の普及、日本初の遠隔服薬指導の実施、ソフトバンク株式会社にてDTx領域の投資検討・海外企業とのJV設立等、一貫して医療の発展に貢献する業務に携わってきました。オンライン診療の普及が進む中で、テクノロジー活用により、リモートで病院の診療を受けられる環境が当たり前になった先に本質的に診療の質が上がるソリューションが必要であると思いに至り、治療用アプリを開発する企業を創業しました。
第一弾として、「働く世代」に多い「片頭痛」をターゲットとした医療機器の開発を進めています。

ヘッジホッグ・メドテックは共同創業メンバーであるCEO川田とCFO石坂の子育て中の夫婦を中心として創業されました。会社のValueとして「いつでも生き生きと過ごそう」を掲げ、心身ともに健やかな状態でいることが仕事のパフォーマンスを最大化するという理念のもと、プライベートと融合した柔軟な働き方、心地よいチームの関係性を中心とした組織作りに力を入れています。

 

 
  • 事業概要

近年、新たな疾患の治療方法として治療用アプリをはじめとする薬事承認されたプログラム医療機器を提供するデジタルセラピューティクス(DTx)領域が注目されています。DTxの市場は2030年には3.2兆円*1に達するとされており、2020-2030年の10年間の平均成長率は26.1%と大きな成長を遂げるといわれています。
ヘッジホッグ・メドテックは生活への影響が大きく、就労世代の患者が多い頭痛をターゲットとした治療用アプリの開発を進めています。
日本では、月1回以上頭痛を感じる人が約7,660万人存在し、そのうちの約1,050万人が片頭痛に苦しんでいます*2。しかし、頭痛の症状や対処法などについて8割以上が正しい理解には至っておらず*3、頭痛による時間的損失は1日平均2時間29分*3、経済的損失は年間2兆3000億円*2とされ、社会全体として大きな課題となっています。
ヘッジホッグ・メドテックは、片頭痛治療において有効である認知行動療法をスマートフォンアプリを通じて行うことでより効果の高い治療の提供を目指します。
 


*1: GRAND VIEW RESEARCH: Digital Therapeutics Market Size Worth $32.5 Billion By 2030 
*2: 慢性頭痛の診療ガイドライン2021
*3:日本人の「痛み」実態調査 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/assets/images/understand/pdf/research_201202.pdf
 
  • 資金調達の背景と今後の展開

現在、ヘッジホッグ・メドテックは日本初の頭痛治療用アプリの薬事承認を目指し、治療用アプリの開発を進めています。
今回実施した資金調達により、CXO・エンジニア等の採用を強化するとともに医療機関と連携した臨床試験を推進しプロダクトの有効性の探索を進めます。
今後は頭痛治療用アプリの治験を行い、薬事承認・保険収載を目指すと同時に海外展開に向けた準備を行ってまいります。また、より日常生活から健康状態を改善していくため「企業向けの健康管理サービス」の提供を目指し生活圏と医療圏をつなぐサービスを展開していきます。
 
  • 投資家からのコメント
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII) シニアアソシエイト 佐竹祐輔様
片頭痛は、生活への支障度が大きく非常に患者数は多いものの、現在の治療法は鎮痛薬による対症療法が中心であり、大きな社会課題となっております。
その中でヘッジホッグ・メドテック社は多くの先行研究や実臨床で有効性が証明されている認知行動療法に着目し、それをアプリで実現することで患者様の日常生活の負担を軽減することを目指しております。KIIはその実現に向けた取り組みを高く期待しており、出資を決議致しました。
医師でありDTx領域でのビジネス経験豊富な川田CEOを始めとした強固な経営陣と、「テクノロジーの力で治療効果を向上させる」という同社の取り組みの実現に向け、支援を進めて参ります。

スクラムベンチャーズ プリンシパル 黒田健介
「頭痛をスマホアプリで治療する」一見突飛なアイデアもこのチームならと、川田さん・石坂さん・諸岡さん

 

とディスカッションを続ける中で期待が確信に変わりました。日本で1,000万人超が抱える片頭痛のQoLや労働生産性に対する影響は非常に大きく、こうした社会的なアンメットメディカルニーズに対してDTxという新しいアプローチを提示していく経営陣のビジョンに共感し、いち早く投資の意思決定をさせていただきました。実は、投資検討中に気候性頭痛を発症しまして (笑) 、こんな偶然もあるのかと我ながら驚きましたが、いちユーザーとしてもプロダクトローンチを心待ちにしております。

DBJキャピタル株式会社 インベストメント・マネージャー 伊藤大輝
少子高齢化等により医療需要が増加すると想定される我が国では、医療の質を向上・維持させつつ医療費を抑制する必要性があると理解しています。係る中、デジタルセラピューティクスは従来の医薬品等との併用や代替となる可能性が高いことから、医療の質を向上・維持させつつ医療費の抑制につながる技術であると期待しています。
当社は、日常生活への支障度が高いため、生産性低下による経済損失が相応に認められるものの、病気としての認知度の低さ等を背景に受診率が相応に低いとされる「片頭痛」に対するデジタル治療の開発を行っています。
当社の開発するプロダクトが我が国の医療費抑制及び社会の生産性向上に寄与することに期待しています。

D4V(Design for Ventures)プリンシパル 永瀬史章
昨今、世界中で熱心に開発が進む頭痛治療のアプリに、日本で取り組むのであればこれ以上のチームはない、という思いから投資を決めました。ヘッジホッグ・メドテックの経営陣と共にこの領域に挑戦できることを、非常に嬉しく思います。
頭痛に悩む人口は日本だけでも数千万に上ると聞きます。現状の治療法では投薬が一般的であるなか、将来的には、心理行動療法に基づく治療アプリが選択肢に加わることでしょう。患者と医療の接点となる治療アプリにおいては、ユーザーにとっての使いやすさが重要になります。D4Vとしてもチームと一丸になり、多くの患者さんと医療従事者に正しく利用してもらえるサービスづくりをサポートして参ります。


株式会社ヘッジホッグ・メドテックについて
ヘッジホッグ・メドテックは「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンとし、2021年に創業した医療系スタートアップです。国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO Entrepreneurs Program(NEP)や東京大学協創プラットフォーム開発株式会社の運営する1stRoundの支援を受け事業を進めてきました。第一弾として、生活への影響が大きく、就労世代の患者が多い頭痛治療用アプリの開発を進めています。

名称:株式会社ヘッジホッグ・メドテック (Hedgehog MedTech, Inc.)
所在地:東京都中央区
代表者:代表取締役 CEO 川田裕美
設立:2021年10月15日
URL:http://h-medtech.com/

コンタクト情報
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採用サイト:https://h-medtech.notion.site/2fbbdc64c9ef48aaa3ac0c1eedbd4334
代表取締役 CEO 川田裕美:https://twitter.com/KawataYumi
取締役 CFO 石坂洋旭:https://twitter.com/hiro_ishizaka

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会社概要

URL
https://h-medtech.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都中央区日本橋堀留町1丁目7番4-904号
電話番号
-
代表者名
川田裕美
上場
未上場
資本金
500万円
設立
2021年10月