【リフォームをご検討中の方へ】『建築士が教える』理想のリフォームを実現するカギは、業者から「選ばれる顧客」になること

リフォームにおいて、消費者による業者選定の重要性は広く認識されている一方、業者側もまた「顧客」を選定する傾向が強まっています。

　近年、リフォームを検討する消費者は、複数の業者を比較検討し、最適な一社を選ぶことに注力する傾向があります。しかし、実はリフォーム業者側もまた、顧客を選んでいるという現実をご存知でしょうか。

　特に、カスタマーハラスメントが社会問題化している昨今、腕の良いリフォーム会社ほど、顧客との良好な関係性を重視する傾向が強まっています。「この人のために良い仕事をしたい」と思われる顧客になることが、理想のリフォーム実現への近道と言えるでしょう。

知っておきたい！業者から敬遠される消費者の特徴

　リフォーム業者の多くは、最初の対応で「この顧客とはトラブルになりそうだ」と感じた場合、契約を避けるために見積もり価格を高く設定したり、見積もり自体を辞退することがあります。万が一契約に至ったとしても、その後の対応に影響が出る可能性も否定できません。

業者を「困らせる」NG行動とは？信頼関係を築くために

　見積もり依頼時や工事中のマナー違反は、業者との信頼関係を大きく損なう要因となります。特に、複数のリフォーム業者を同日同時刻に自宅に呼ぶ行為は、「下に見られている」「横柄だ」と業者に不快感を与え、敬遠される原因となります。

　その他にも、以下のようなNG行動が見られます。これらの行動を避け、誠実な態度で業者と接することが、より良いリフォームに繋がります。

（1）他のリフォーム業者の見積書や提案書を見せる

（2）「見積書はポストに入れておいてください」と頼む

（3） 工事当日になっても、工事が始められないほど部屋が散らかっている

（4）工事で生じた廃材と一緒に、粗大ごみや不用品を「ついでに捨てる」よう頼む

（5）「工事させてあげるのだから」という理由で、「ついでにしてよ」とサービス工事を頼む

（6）工事中の職人の近くで、常に仕事を監視する

（7） リフォーム工事が完成し、請求書を受け取ってから値引き交渉を行う

　より良いリフォームを実現するためには、業者を選ぶ目を持つと同時に、消費者自身も「この人のために良い仕事をしたい」と思われるような態度で接することが大切です。誠実な対応を心がけ、業者との良好な信頼関係を築くことが、成功への第一歩となるでしょう。

優良工事店ネットワークとは？

株式会社ゆうネットが運営。2004年設立、現在は全国45都道府県で、140人の1級建築士と、1150社の工務店・塗装店で組織されている建築団体。(株)ゆうネットの建築士 安藤勉は、リフォームの専門家として20年以上業界に携わっている。

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