コールドプラズマが鳥インフルエンザの感染予防に効果を発揮
鳥インフルエンザ対策に新たな技術を開発
この検証に際して、同社は、コールドプラズマ技術(特許出願中9件)を応用した機器(「プラズマエアー(以下、CHEFER AIR)」、およびROSを水などの液相に混在した「プラズマウォーター(以下、CHEFER WATER)」)を製造しています。
鳥インフルエンザウイルス対策に、これまで多数の消毒薬(陽イオン系、塩素系、オルソ系、アルカリ添加など)が利用されていますが、今回の実験ではこれらの消毒薬を一切使用せず、ROSのみを用いて消毒効果を検証しました。その結果、ROSを含む CHEFER AIR で鳥インフルエンザウイルスを3時間~24時間で0.5%~検出限界以下(0.00063%以下)、CHEFER WATERでは30秒~15分で0.001%~検出限界以下(0.00063%以下)にまで、感染値を下げるエビデンスを、北海道大学 大学院獣医学研究院による試験結果から取得しました。
(詳細は下記参照)
今後、このCHEFER AIR、CHEFER WATERを生成・供給する製品の展開により、特に養鶏事業者様における施設や設備に対して、感染予防や感染拡大抑制につながるソリューションを提供してまいります。
【開発の背景】
株式会社カーボントレードでは、従前よりコールドプラズマを使用し、空気だけを原材料にして生成されるCHEFER AIRの開発と製品化に取り組んでおり、2023年7月より空間におけるウイルスや浮遊菌、付着菌を直接攻撃し撃退するCHEFER AIR(型式CT-21,CT-11)の販売を開始しています。製品情報:https://carbontrade.co.jp/product/chefer/
更にこのCHEFER AIRを水などの液相に混在させ、液体で利用する方式でウイルスや細菌類に対して不活化効果・除菌効果を持つCHEFER WATERの開発と製品化を進めており、この中で鳥インフルエンザウイルスに対する消毒効果を確認しエビデンスを取得しました。
【鳥インフルエンザウイルスに対する試験結果・エビデンス】
⾼病原性⿃インフルエンザウイルス A/white-tailed eagle/Hokkaido/22-RU-WTE-2/2022 (H5N1)
有機物ありの試験では、鶏糞(有機物)の中に混在する鳥インフルエンザウイルスに対して、従来アルコールでは消毒効果を得られなかったが、今回はCHEFER AIR,WATERともに0.02%~検出限界以下(0.00063%以下)にまで消毒できる結果が得られています。
【CHEFER AIR・WATERの概要】
株式会社カーボントレードが持つコールドプラズマ技術は、50W程度以下の低電力でプラズマを発生させることができ、また、従来「点」レベルでしか発生させることができなかったプラズマを、「面」でかつ「自由な形状」で発生させることができます。
この技術によってコールドプラズマによる処理効率が飛躍的に向上し、空気を原材料としROSが混在したCHEFER AIRの大量生成を実現しています。
CHEFER WATERはこのCHEFER AIRを水に混在させるもので、CHEFER AIR・WATERともに、ウイルスや細菌類・カビ類の不活化や除去、除菌・消毒を目的とした用途に幅広くご利用いただけます。
【今後の展開】
現在、CHEFER AIR(型式CT-21、CT-11)は既に販売開始済みでありますが、今後は養鶏事業における施設や設備を対象とした製品を開発中です。
また、CHEFER WATERについても製品化を進めており、2024年度に1号機をリリースする予定です。
【お問合わせ】
株式会社カーボントレード
〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル4F
TEL 03-5797-7768 FAX 03-5797-7769
担当:日下 kusaka@carbontrade.co.jp
ホームページ https://carbontrade.co.jp/
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