国土交通省の「点検支援技術性能カタログ」にスマートフォン技術「GLOCAL-EYEZ」が掲載されました

①車両内設置カメラ技術で唯一、「舗装点検」と「道路巡視」両方のカタログに登録 ②「道路巡視」カタログにおいて精度最高位(検出率:100%)

(株)スマートシティ技術研究所、(株)ニチレキ、東京大学が共同開発した、スマートフォンによる路面調査技術「GLOCAL-EYEZ」が、この度、国土交通省「舗装点検支援性能カタログ」と「道路巡視性能カタログ」の両方に登録されたことをお知らせします。

  • 国土交通省「点検支援技術性能カタログ」とは
国土交通省道路局が道路構造物の点検の効率化・高度化を推進するため、点検に活用可能な技術の性能値等をとりまとめた「性能カタログ」を策定しています。直轄国道の舗装の定期点検は、点検支援技術の活用を原則化しており「性能カタログ」に掲載された技術の中から選定されます。​

■「舗装点検性能カタログ」登録技術の必要条件
① 舗装性能評価項目(ひび割れ率・わだち掘れ量・IRI)の全て、またはいずれかの評価項目を、3区分で判定できること
② 一定以上の精度が確保できること

■「道路巡視性能カタログ」登録技術の必要条件
① 10~20cm、20cm以上のポットホールの位置を特定できること
② 一定以上の精度が確保できること
 
「GLOCAL-EYEZ」は上記の要件を満たされていると判断され、両方のカタログに掲載されました。
 
  • 国土交通省 発表ページ

■性能カタログの拡充について

 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001598387.pdf
■「舗装点検」に登録された技術

 https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/hosou-list.pdf
■「道路巡視」に登録された技術
 https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/zyunshi-list.pdf
 

  • GLOCAL-EYEZの開発背景

近年、劣化の進む舗装を効率的に管理するため、「GLOCAL-EYEZ」同様、スマートフォンやドライブレコーダー(以下:簡易車載装置)を活用した簡易的な路面点検技術が数多く開発されています。しかし、「ひび割れ率」、「平たん性」といった、道路維持管理で用いられる指標を定量的に算出することは依然として困難であり、道路管理者による利用価値が限定的でした。こうした背景を受け、(株)スマートシティ技術研究所とニチレキ(株)は東京大学と共同で、スマートフォン1台だけで高精度に管理指標を測定できる技術を開発いたしました。長年の研究開発を通じて、一般車両や車載簡易装置を用いる際の難しさを克服し、国内外における性能確認試験に合格しています。

                 図 GLOCAL-EYEZの優れる技術

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000107939.html

参考:https://www.youtube.com/watch?v=8HpNuK7a4Rw

  • スマホによる路面調査技術の開発タイムラインおよび実績
2014年:東京大学橋梁風工学研究室にて趙氏(代表取締役)が「平たん性」、「IRI」評価の博士研究を開始

2017年: [路面性状自動測定装置の性能確認試験]の「平たん性」に合格

2018年:趙氏が東京大学大学院工学系研究科⻑賞を受賞

2019年:文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)

2020年:国土交通省関東地方整備局「マッチング事業」にて、「ひび割れ」評価の研究開始

2022年:[路面性状自動測定装置の性能確認試験] の「平たん性」と「ひび割れ」に合格

2022年:国土交通省関東地方整備局「マッチング事業」にて、「わだち掘れ」評価の研究開始

2023年:中国「国家道路自動測定装置性能試験」の「IRI」と「ひび割れ」に合格

2023年:国土交通省「道路巡視性能カタログ」に「ポットホール」が登録

2023年:国土交通省「舗装点検性能カタログ」に「IRI」と「ひび割れ」が登録

今後とも「簡易な装置から厳密な結果へ」「パトロールのデータから点検へ」という目標へ向け、さらなる技術改良・研究開発に取り組むとともに、社会実装により道路維持管理の高度化と効率化を推し進めてまいります。
 
  • 株式会社スマートシティ技術研究所について
株式会社スマートシティ技術研究所は、インフラ維持管理分野における最先端の研究成果を社会に還元することをミッションに、2019年に設立された東京大学発のベンチャー企業です。主力事業である道路点検DXシステム「GLOCAL-EYEZ」のコア技術は、代表取締役社長の趙博宇(チョウ ヒロタカ)が東京大学社会基盤学専攻博士後期課程にて開発したものです。趙博宇は,本技術開発を通して,東京大学工学系研究科長賞,文部科学大臣表彰(技術開発部門)を受賞した実績を持っています.
WEBサイト:https://www.smc-tech.com/

  

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会社概要

URL
https://www.smc-tech.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区向丘2丁目3−10 東大前HiRAKU GATE, 402号室
電話番号
03-6283-0885
代表者名
趙 博宇
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年08月