食農分野の商品単位での環境負荷の計測・見える化システム「Myエコものさし」のクオンクロップが、5,000万円の資金調達を実施
~GHGに加えて生物多様性など商品単位で計測可能なサステナビリティ指標を拡大~
資金調達概要
今回調達した資金については、「Myエコものさし」のプロダクト機能開発の加速、顧客への導入支援を行うカスタマーサクセスなどの専門人材の採用強化に活用いたします。
引受先からのコメント
インクルージョン・ジャパン/竹丸 淳志氏
「食」の分野は、作物の生産において環境負荷軽減やカーボンクレジットの組成、最終的な消費地点では消費者との接点が高い頻度で生じる点など、ESGと特に馴染みの深い分野で、グローバルにも大きな動きが続いています。当ファンドでも、関連領域に取り組むDegas社やovgo社などに出資をさせていただいております。
その一方でバリューチェーンの各段階の専業が進んでおり、一気通貫での把握が難しい領域でもあります。
今回、食・農業の分野には遥かなポテンシャルがあると継続的に取り組まれてきている北垣氏が、このバリューチェーンを一貫した分析こそ、生産者、加工者、流通者、消費者の変容にインパクトを作れると起業されたことは、まさに同じ未来と課題認識を共有するものでした。既にovgo社商品の分析等で具体的な成果を出されています。
ビジネスパーソンとしてもマッキンゼー時代の同僚として信頼以上のものを置く北垣氏とクオンクロップ社が、この分野をけん引されると確信し、この度ESG・脱炭素をテーマとするICJ2号ファンドより出資をさせていただきました。確信が現実となるよう、我々も必死に支援をさせていただく所存です。
クオンクロップ 代表コメント
代表取締役社長 北垣 卓
気候変動をはじめとした環境問題は待ったなしで迫ってきています。各企業においてはGHGスコープ3を含めたサプライチェーン全体での排出量の開示及び削減要求の高まりから製品単位でのカーボンフットプリント(CFP)の計測ニーズが拡大しています。他方で、商品点数が非常に多く、バリューチェーンも複雑である食農分野においては、GHG排出量の計測・見える化が進みづらい状況がありました。
「Myエコものさし」は、国内外の規格やガイドラインに沿った科学的な分析を組み合わせ、食農事業者のこだわりを十分に反映させつつも効率的な計測を可能にするシステムとして、生産者、食品メーカー、レストランなど様々な食農の事業者にご活用いただいております。
また、サステナビリティは気候変動の問題だけではありません。「Myエコものさし」は食農分野の特徴を捉える分析の効率性を強みとして、GHGだけではなく生物多様性や海洋プラスチック問題など、持続可能な食農バリューチェーンの実現のための様々な社会課題を効率的に見える化することを目指しています。
商品が様々なサステナビリティの観点で計測・見える化することで、サステナブル消費に関心・意欲のある企業や個人の行動変容につなげることが可能になります。その変化を食農の事業者がデータとして実感することで、より環境負荷の低い生産活動への投資が加速され、持続可能な食農バリューチェーンがより早期に実現されることを目指しています。
クオンクロップについて
クオンクロップは、気候変動対策をはじめとした企業のサステナビリティ活動を加速させるため、食と農分野の商品単位での環境負荷の計測・見える化システム「Myエコものさし」を開発・運営している企業です。
「Myエコものさし」は2022年にJAアクセラレーター第4期に優秀賞採択、フランス商工会議所 CCI FRANCE JAPON主催のBUSINESS LEADERS FORUM 2022 TECH4GOOD EVENTにてBest Startup for a Sustainable Society賞を受賞、2023年には未来の農をつくるTOYOHASHI AGRI MEETUPアグリテックコンテストでの入賞及び愛知県豊橋市との連携企業への採択されるなど、国内外からサステナビリティに関する効率的なデータ分析のための先進的なソリューションとしての評価を受けています。詳しくはhttps://cuoncrop.comをご覧ください。
■会社概要
名称:クオンクロップ株式会社
所在地 : 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル 5F KSフロア
代表者 : 代表取締役 北垣 卓
設立年月 : 2020 年 9 月
URL: https://cuoncrop.com
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