⼭形の⾃社農園で有機栽培したブドウを使ったナチュラルワイン「numero tre 2021」と「 numero uno 2021」を9月14日(木)に発売開始
発酵は野⽣酵⺟を用いたアンフォラ醸造によるオレンジワインと5年の歳月をかけて収穫したブドウを使用したシリーズ初の赤ワイン
URL:https://grape-republic.com/
Instagram:https://www.instagram.com/graperepublicinc/
目次
制作背景|⾃社農園の拡⼤によって実現した「numero」リーズ
「numero uno 2021」と「numero tre 2021」の特徴
商品概要
開発の歴史|GRAPE REPUBLICが目指すナチュラルワイン
テイスティングコメント|サローネグループ エグゼクティブ ソムリエ 野田俊輔
醸造責任者のコメント|GPARE REPUBLIC 醸造責任者・矢野陽之
製造スケジュール
会社紹介|GRAPE REPUBLICとは
制作背景|⾃社農園の拡⼤によって実現した「numero」リーズ
2017年に醸造所を設立し、本格的にワイナリーとして歩みはじめたGRAPE REPUBLICでしたが、当初は、自社のブドウ畑はわずか30a(3,000㎡)ほどでした。その後、自社農園を少しずつ拡大し、2020年には2ha(20,000㎡)にまで増えてきました。畑で採れるブドウの量も増えたことで、自社農園で採れたブドウのみを使ったシリーズ「numero」を2020年からスタートさせます。
今年リリースされるのは、2年目となる「numero uno 2021」と、新作の「numero tre 2021」です。numeroは、イタリア語で「番号」(英語:number)を意味しています。unoとtreはそれぞれ「1」と「3」。numeroシリーズのリリース番号順にキュベの名前がついています。
オレンジワイン「numero uno 2021」は、ファーストヴィンテージでは、デラウェア100%でしたが、デラウェアとシャインマスカットの混醸したものを少量ブレンドしたことで、よりエレガントな味わいに仕上がりました。
淡い色調が特徴の赤ワイン「numero tre 2021」は、自社農園でとれた国際品種と生食品種6種類を、赤ワイン用のブドウと白ワイン用のブドウを混ぜて醸造する混醸法を採用した赤ワインです。タンニンは控えめで白ワインのような口あたりながら、芯のあるエレガントな風味が特徴です。
もちろん、GRAPE REPUBLICの最大の特徴の一つである、地中に埋めた素焼きの細長い巨大な壺の「アンフォラ」を使って醸造しています。
「numero uno 2021」と「numero tre 2021」の特徴」
「numero uno 2021」
特徴
デラウェア100%のものと、デラウェアとシャインマスカットを混醸したものをブレンドしました。白ワインはブドウを圧搾したのち果汁を発酵させるのに対して、赤ワインは圧搾せず果皮や種とともに発酵させます。本来、白ワイン用品種であるデラウェアとシャインマスカットを、圧搾せず発酵させる赤ワインの醸造方法(スキンファーメント)を導入したオレンジワインです。
味わい
デラウェアは、アンフォラで2週間以上スキンファーメントし、あえて抽出を濃くすることで、タンニンが強く長い瓶内熟成が可能な仕上がりになっています。一方で、エキス感が強い分、濃くやや硬いニュアンスがあることから、味わいのバランスをとるために、9日間とスキンファーメントの短いシャインマスカットをブレンドすることで、エレガントさを加えました。
「numero tre 2021」
特徴
メルロー(27%)、ネオマスカット(24%)、シャインマスカット(22%)、デラウェア(16%)、ガメイ(9%)、アルバリーニョ(2%)の6種類を、赤ワイン用、白ワイン用は関係なく、ひとつのアンフォラに入れて醸造する混醸法を採用した赤ワインです。色調は、淡い赤色をしています。
味わい
使用ブドウ品種の割合ではもっとも多いメルローの特徴といえるきめ細やかなタンニンは感じられますが、マスカット系が46%を締めていることもあり、numero uno 2021に比べて全体のタンニンは控えめです。白ワインのような口あたりにマスカット系の特徴である香水のような華やかな香りも相まって、エレガントな風味が特徴です。
商品概要
「numero uno 2021」(ヌメロ・ウノ 2021)
定価 4,180円(税込)
発売日時 9月14日(木)正午
タイプ オレンジワイン(果実酒)
生産者 GRAPE REPUBLIC
生産地 山形県南陽市
ブドウ生産地 山形県南陽市産
ブドウ品種 デラウェア81%、シャインマスカット19%
アルコール分 11.5%
内容量 750ml
公式オンラインショップでの販売URL
https://shop.grape-republic.com/c/item/cat_wine/GRC1080
「numero tre 2021」(ヌメロ・トレ 2021)
定価 4,180円(税込)
発売日時 9月14日(木)正午
タイプ 赤ワイン(果実酒)
生産者 GRAPE REPUBLIC
生産地 山形県南陽市
ブドウ品種 メルロー27%、ネオマスカット24%、シャインマスカット22%、デラウェア16%、ガメイ9%、アルバリーニョ2%
アルコール分 11.0%
内容量 750ml
公式オンラインショップでの販売URL
https://shop.grape-republic.com/c/item/cat_wine/GRC1081
※注意事項
・飲酒運転は法律で禁止されています。
・妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
・未成年者の飲酒は法律により禁止されています。
開発の歴史|GRAPE REPUBLICが目指すナチュラルワイン
GRAPE REPUBLICの自社農園でのブドウ栽培では、硫酸銅と硫黄の混合溶液である殺菌剤・ボルドー液以外の農薬を散布せず、無肥料・無たい肥での有機農法を採用しています。
発酵は、野生酵母で行い、その後も無清澄、無濾過、酸化を防止するために添加される亜硫酸塩も使用していません。
GRAPE REPUBLICのワイン造りでは、自社農園のブドウのほか、周囲の契約農家からブドウを購入して行うこともあります。それは、醸造所がある南陽市のほか山形県南部の置賜地区のブドウ農家の収益向上を目指し、ブドウをできるかぎり高く購入するようにし、ワインを造ることで持続可能な地域の農業に関与したいと考えているからです。
しかし買いブドウでは、すべてのブドウを有機栽培に統一することは難しく、現状の基準では、減農薬栽培のブドウを購入することになっています。またブドウ栽培では、畑面積当たりのブドウの収量が少ない方がブドウの糖度が高くなるので、収量制限を設けて品質を管理することもできますが、農家ごとに経営方針が異なるため厳しい収量制限を設けることはしていません。
もちろん、今後、置賜地域でワイン造りの文化がさらに深まっていけば、変わっていく可能性もあります。しかし現状では、有機栽培をしながら、GRAPE REPUBLICが考える収量制限をしたブドウで、ナチュラルワインと呼べるワイン造りができるのは、自社農園のブドウを使うほかありません。「numero」リーズは、“Made of 100% Grapes”を掲げるGRAPE REPUBLICにとって理想的なワインの一つといえます。
テイスティングコメント|「サローネグループ」 エグゼクティブ ソムリエ 野田俊輔
「numero uno 2021」
☑味わいの考察
香りはミカンの皮やレモングラスに食用ブドウの特徴的なキャンディー香が合わせて感じられます。味わいはフレッシュで、食用ブドウの甘酸っぱさと、スキンファーメント(醗酵中のワインに果皮を漬け込むこと)由来のタンニンがバランス良く まとまっています。アフターにまで柔らかくみずみずしいブドウの味わいが感じられますが、ビターなタンニンが混じっています。
☑温度や提供法の考察
渋みが強くならないように、冷え過ぎていない状態で提供してください。また、グラスはワインのみずみずしい味わいを活かして大き過ぎず、香りが広がるようなボウルの広めな形状ものがお勧めです。
☑料理の組み合わせ
ワイン同様に甘酸っぱさのある食材や味付けの料理と、ワインの香りのボリュームに合わせて香りのしっかりしたハーブを利かせた料理をあわせてみてください。
☑料理との提案
・ポン酢を使った豚バラと茄子の焼きしゃぶ
・長芋のバジルソテー
「numero tre 2021」
☑味わいの考察
香りは赤いベリーや花のようなニュアンスが感じられます。味わいからもクランベリーのような甘酸っぱさやハイビスカスティーのような華やかな香りと、柔らかく細やかな渋みを感じることができます。
☑温度や提供法の考察
元々柔らかい味わいのワインなので、高くない温度で提供してください。グラスはワインのみずみずしい味わいを活かして小ぶりのものでも、香りが広がるようにボウルの広めのものでも楽しめます。
☑料理の組み合わせ
黒ブドウと白ブドウのミックスという観点から、赤身の魚を使った料理や、ワインのみずみずしさを活かしてジュースを感じられる野菜料理とをあわせてみてください。
☑料理との提案
・マグロの照り焼き
・ローストしたミニトマトにタイムとチーズ
醸造責任者のコメント|GPARE REPUBLIC 醸造責任者・矢野陽之
GRAPE REPUBLICの自社農園は、ブドウ農家さんから譲りうけた畑と、耕作放棄地を自分たちで切りひらいた畑の2種類があります。
農家さんから譲りうけた畑は、農家さんが高齢になり栽培が困難になったという理由で譲りうけた畑が多く、地域で生食用で育てられていたデラウェアやシャインマスカットなどの品種が主流です。
一方、森になっていたような耕作放棄地を切りひらいた畑には、置賜地域の気候風土に合いそうな国際品種、メルローやガメイ、アルバリーニョなどを植えて育てています。
しかし、耕作放棄地に新しく畑を拓いたからといって、すぐにブドウが採れるようになるわけではありません。そもそも手入れができていなかった土地ですから、まずは土づくりをして、ブドウのツルを元気に生やすための仕立てを作るなどの準備も必要です。そのため、ワインにできるブドウが収穫できるまで5年ほどかかります。
GRAPE REPUBLICでは、醸造所が設立される前の2015年から少しずつ自社農園の整備をしてきました。そしてようやく、耕作放棄地に植えた国際品種のブドウの収量・品質が安定したことで、国際品種を使った自社農園100%のナチュラル・ワイン「numero tre 2021」を2023年にリリースすることができました。
2020年には、当初30aだった自社農園が2haまで増えています。今後さらにワインにできる品種も増えてきます。もちろん、今まであった畑も、もっと良くなっていくことでしょう。
フランスでは、産地の名前をワインに記載するための法律、A.O.C.(Appellation d'Origine Controlee、原産地統制呼称)で、地域で栽培すべき最適なブドウ品種が決められています。しかし、日本ではそういった法律はまだありません。それは、地域にどんな品種が最適なのか、誰もわからないということでもあります。
山形県置賜地方のテロワールを表現することを目指すGRAPE REPUBLICは、これからも置賜地域に適した、また南陽市に適したブドウ品種を試行錯誤しながら見定めていきたいとともに、numeroシリーズをquattro(クワットロ、4)、cinque(チンクエ、5)と増やしていきたいと思っています。
矢野陽之 プロフィール
1989年、神戸市出身。調理師学校卒業後に神戸市のイタリアンレストランに勤務。ソムリエの資格取得後、イタリア、オーストラリア、ニュージーランドに渡り、ブドウ栽培、ワイン醸造を学んだ。ニュージーランドでは、GRAPE REPUBLICのアドバイザーでもあるAlex Craighead(アレックス・クレイグヘッド)氏に師事。2018年、「GRAPE REPUBLIC」に参画するため帰国し、山形県南陽市に移住。2019年から醸造責任者に。
製造スケジュール
「numero uno 2021」(収穫年:2021年)
デラウェアの醸造
9月10日 手摘み収穫。選果、除梗後、アンフォラでスキンファーメント(14日間)
9月24日 圧搾、果汁をステンレスタンクへ
10月10日 再びアンフォラに滓引きし、熟成
デラウェアとシャインマスカットの混醸
9月29日 デラウェアとシャインマスカットを手摘み収穫。選果、除梗後、アンフォラでスキンファーメント(9日間)
10月8日 圧搾、果汁をステンレスタンクへ
10月26日 滓引きし、再びアンフォラ内で熟成
2022年
5月18日 デラウェアと、デラウェアとシャインマスカットの混醸をブレンド、ステンレスタンクに移し熟成
8月2日 瓶詰め、瓶内熟成
「numero tre 2021」(収穫年:2021年)
10月4日 メルロー、ネオマスカット、シャインマスカット、デラウェア、ガメイ、アルバリーニョを手摘み収穫。選果、除梗後、アンフォラで混醸
10月8日 圧搾、果汁をステンレスタンクへ
10月26日 ステンレスタンクへ滓引きし、熟成
2022年
5月18日 numero uno 2021のデラウェア100%のワインを少量(16%)ブレンド
8月2日 瓶詰め、瓶内熟成
会社紹介|GRAPE REPUBLICとは
GRAPE REPUBLICは、土地ごとの気候、地勢、土壌のみならず、そこに暮らす人や、人々が育んできた文化を含めた「テロワール」という概念を第一に考えたワイナリーです。山形県南陽市に、2017年に醸造所を設立して以来、一貫して“Made of 100% Grapes”という言葉を掲げてワインを造り続けています。ブドウ以外のものを使わず、ワインを造るという意味で、醸造の過程で、酸化防止剤は使用せず、補糖や補酸も行わず、酵母は天然のものだけにこだわっています。
この姿勢は、ワインの原料になるブドウの栽培においても一貫しており、南陽市や置賜地域の風土を生かして作られたワイン用ブドウを第一に、自社農園では除草剤や殺虫剤をはじめとする農薬等は使用せず、有機栽培を行っています。
自社農園では、ボルドー液以外の農薬を散布せず、無肥料・無たい肥での有機農法を採用しブドウ栽培を進めています。これは、収量制限が自由にできることもメリットのひとつで、収量を少なくすることで凝縮した、糖度の高いブドウを収穫することができるからです。
GRAPE REPUBLICの自社農園は、2017年の設立当初は、30aでしたが、2019年には1.5ha、2020年には2haと順調に増えてきています。デラウェアベースで10a当たりの収量は2018年で200㎏、2019年で300㎏、20年で1tと増えてきています。GRAPE REPUBLICでは、10a当たりの1tが収量の上限値と考えており、現状の収量は良いバランスだといえます。
今後、この収量制限を保ちながら、自社農園を増設・整備し、ワイン産地としての置賜地域の可能性を探っていきます。
【会社概要】
会社名:株式会社グレープリパブリック
所在地:〒999-2205 山形県南陽市新田3945-94
代表者:平 高行
法人設立:2015年8月
URL:https://shop.grape-republic.com
事業内容:ワインの製造
【お問合せ先】
株式会社グレープリパブリック
広報担当:三ヶ山(みかやま)
電話:0238-40-4130
メールアドレス:info@grape-republic.com
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