茨城の老舗建設会社が取り組む 環境にやさしい “CLT工法”
木のぬくもりあふれる新築ホテルが 6月10日に完成へ
このたび、同施設が2023年6月10日に竣工する見込みとなりました。
CLT工法は東京五輪の関連施設に採用されるなど近年注目されている建設技法で、当社では今回が初めての導入です。
■ CLT工法を取り入れた物件
「ファール・プー・ラサンテ」
茨城県日立市大みか町4丁目401番
・地上3階建て
・建築面積 83.62㎡、延べ面積 182.72㎡
<特徴>
1階部分は複数の研修などに活用できる多目的ホールを整備。2~3階部分が宿泊施設になっています。
また、当社が長年培ってきた、カラダにやさしい「無添加住宅」仕様を取り入れています。外壁には白いしっくいを、内装には無垢のフローリングを採用しました。壁面や天井は、外壁と同様に白いしっくいを使用しています。
無垢材は“天然の空気清浄機”とも例えられ、調湿や殺菌、リラックス効果といった快適性をもたらすため、心身ともに安らげる空間に仕上がっています。
完成後には一般向けの見学会も予定しています。
■ CLT工法とは
CLT(=Cross Laminated Timber)は、木材の繊維方向が直交するように重ね合わせて接着したパネル材のことで、
▼施工が容易で頑丈
▼シンプルな組み立て方法により工期短縮が可能
▼コンクリートに比べて軽量で、基礎工事などの簡素化が可能 といった特徴があり、欧米を中心にマンションや商業施設などの建築材料として普及しています。
CLT工法による建築は、高い耐震性と安定性を有し、地震など自然災害の影響に強いとされています。また、断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性の効果も期待できるなど、建築としてのメリットが多い工法と言えます。
■ 環境面での意義
国内の森林資源はこの半世紀で約2.5倍に増加し、特に人工林は5倍以上に増えました(出典:林野庁)。また、現在こうした人工林の約半数が「主伐期」と呼ばれる高齢期を迎えていることから、森の若返りを進めるためにも、積極的に木材資源を活用する必要性が叫ばれています。
こうした観点から、CLT工法は国内の森林環境整備に有効な手段とされ、近年では東京五輪の関連施設にも多く導入されました。
また、木はCO2を吸収することから、単位面積当たりの木材使用量が多い同工法は、CO2排出量の削減にも貢献できると言われています(具体的な数値は建築物の種類やサイズなどによって異なりますが、一般的に25〜40%の削減が可能)。
■ 国内におけるCLT建築の件数
CLT工法を活用した建築物の竣工件数は、年々右肩上がりで増加しています。2022年度は全国で新たに189件(推計)が建設され、2014年以降の累計で全国に968件のCLT建築が誕生しています(出典:内閣官房)。
■ CLT工法の導入に寄せた思い
豊かな山の恩恵と言える良質な木材を使い、80年にわたって建設業を営んできましたが、森林環境の様々な変化を目にしてきた中で、「木を植え、育て、伐採し、活用する」という資源の循環利用をより推し進めることが今後の持続可能な社会にとって必要不可欠だと考えました。
当社は森と共に生きる責任ある企業として、今後も福祉施設や保育園などの新築案件においてCLT工法による建築を推進し、木のぬくもりを感じられる建物で街を彩っていきたいと考えています。
■ 株式会社オーヌキについて
1940(昭和15)年創業。材木業からスタートし、現在は建築工事、土木工事なども手がけています。
特に当社が進める「Design Wood ®」事業では、施主様の思いを丁寧に反映し、材木のプロならではのこだわりが詰まった木造住宅を数多く提案しています。
■ 関連URL
株式会社オーヌキ:https://www.onuki-wood.com
「Design Wood ®」オンラインショップ: https://designwood15.base.shop/
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