日総工産と三菱総合研究所、半導体製造人材の育成・供給を共同で推進

日総工産株式会社

2023年7月10日 14時13分

日総工産株式会社（代表取締役社長：清水　竜一、以下　日総工産）と株式会社三菱総合研究所（代表取締役社長：籔田健二、以下 MRI）は、職業情報データベース（DB）を搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」を活用し、半導体製造分野をはじめとしたエンジニア人材の育成・供給を共同で推進します。

１．背景と経緯

次世代産業に欠かせない半導体は世界的な大競争時代に突入し、日本でも半導体産業の復活に向けた官民の取り組みが活発化しています。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造（TSMC）の熊本県進出など、半導体関連産業の集積が期待される中、足元の生産量増大に迅速に対応できる製造技術者などの「現場人材」の確保が急務となっています※1。

この課題解決に向け、日総工産の製造派遣の経験とMRIが提供する人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」※2を活用し、両社では半導体製造職務※３の可視化と、これに基づくリスキリング（知識や技能の学びなおし）や人材マッチング手法の実証を進めてきました。

2．共同推進の内容

両社は、これまでの実証を踏まえ、半導体製造人材の育成・供給を共同で推進します。

①「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」による人材の可視化

MRIは日総工産に対し、半導体製造の職務を搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」を提供します。本サービスにより、半導体製造職務に照らしたエンジニアの経験の可視化、類似性の高い業務経験者の発掘、職務レベルでのエンジニアと求人の合致度の算出、教育研修で補うべき経験の抽出などを行い、人材ミスマッチの解消を目指します。

② 半導体製造人材の育成

日総工産は、半導体製造に求められる職務に照らしてエンジニアの経験を診断し、診断結果を踏まえた教育研修やカウンセリングを推進します。これらを「日総テクニカルセンター熊本」（熊本県菊池郡大津町に、2023年4月開設）※4を含む全国の研修拠点で実施いたします。

③ 半導体製造人材の供給

日総工産のエンジニアの経験を職務レベルで可視化し、各地の半導体製造現場の求人要件と照合し、企業に最適な人材を供給します。半導体製造職種の経験がないエンジニアからも、類似性の高い業務経験を発見し、不足経験を教育研修で補うことで、人材の安定供給を目指します。

3．今後の展開

日総工産は半導体産業育成に関する産官学の取り組みへの参画※5、働く人の高付加価値化に向けた人材育成モデル（育成し、適材配置を行うこと）の高度化を推進します。MRIは、HRサービスの提供に加え、研究・政策提言や人的資本経営の高度化に向けた調査・コンサルティングを推進します。これらの取り組みをかけあわせ、成長産業におけるエンジニア領域の人材ミスマッチの解決に向け両社で取り組みます。

※1：地域から拓く人的資本経営半導体の人材戦略とリスキリング

　　MRIエコノミックレビュー、2023.6.21（https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/20230621.html）

※2：MRIは、職業情報DBを搭載した人材マッチングサービス「JOBMINEｓ（ジョブマインズ）™」を2021年10月より提供。職種別に整理された職務情報に基づき求職者の経験や求人を可視化し、合致度や異職種転換の可能性を算出。ミスマッチ項目を特定しリスキリングを促す。

タスクマッチで高精度の人材マッチングを実現！紹介事業者向けマッチングシステムJOBMINEs（ジョブマインズ）（https://www.mri.co.jp/service/job-matching-system-jobmines.html）

※3：仕事の内容を具体化したもの。本DBでは、半導体製造職務として、「定期洗浄計画を立てる」「制御基盤を交換する」など20の職務を設定

※４：「日総テクニカルセンター熊本」開設のお知らせ（日総工産　ニュースリリース　2023.4.19）

（https://www.nisso.co.jp/nisso_wp/wp-content/uploads/2023/04/20230419-kaiji01.pdf）

※5：「東北半導体・エレクトロニクスデザイン研究会」「中国地域半導体関連産業振興協議会」「九州半導体人材育成等コンソーシアム」に参画

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（参考）

日総工産株式会社　概要

名称：　日総工産株式会社