伝統の染色の技と今治タオル製造技術から産まれたストール「日本のいいもの」
世界三大高級綿「エジプト綿」を使い、極限まで繊細な肌触りと光沢を追求した新商品5アイテムを販売開始
「今治タオルブランド」認定商品や服飾雑貨の企画製造販売を手がける株式会社オリム(本社:愛媛県今治市、代表取締役社長:大西 寛)は、産地コラボの服飾雑貨ブランド「日本のいいもの」より、“徳島の藍生葉染め”、“沖縄の福木染め・月桃染め”、“岐阜の柿渋染め”とコラボしたストール計5アイテムの販売を3月1日(金)に開始します。本商品は、タオル製造で肝となる整経工程(※)において、当社が独自に培った技術を活かして創作した織物に、伝統の熟練技術を持つ染職人がひとつずつ手染めしているのが特徴です。
伝統工芸品は、限られた数の職人が丁寧な手仕事で完成させるものであるがゆえに生産量が少なく、高級な嗜好品と捉えられている一方で、着物など一部を除いて、伝統技術に触れる機会は無くなりつつあります。当社は、こうして暮らしの中で磨き抜かれた伝統の技を後世に伝承していくことが大切であるとの観点から、今治の地で培った技術を新たな発想で再定義した新商品の開発に取り組み、産地コラボブランド「日本のいいもの」を2022年10月より販売しています。
※整経とは・・・織物の重要な工程の1つで、経糸(たていと)を揃えて生地の状態にすること
■ストールの商品化を支えるオリムの技術
①常識を覆す挑戦で、タオルでは使われない細番手を使用
数百年をかけて磨き抜かれた染色技術に見合う織物の開発のため、全世界の綿生産量のうちわずか5%と言われる世界三大高級綿のひとつである「エジプト綿」を使用し、タオル製造では使うことのなかった細番手を採用しましたが、商品化の道のりは簡単ではありませんでした。
新しい織機を導入するのではなく、あえて既存のタオル用織機の改良に挑み、数年がかりで成功。それと同時に、職人の整経技術を磨き上げ、タオル製造では16~20番手の太い糸を使用するところを、ハイブランドのドレスシャツに使用されるような極細な120番手で仕上げることが可能になりました。これらの挑戦により、極限まで繊細な肌触りと光沢のある質感を備えたストールの商品化に成功したのです。
②タオル織機ならではのこだわりの風合い
生地が2層になっているので空気感をまとい、吸水性、通気性、速乾性が高いです。また、テンション(糸の引っ張り度)が緩いパイル糸と硬いグランド糸という異なる2本の経糸(たていと)からなるタオル織機ならではの特徴を活かし、独特の肌当たりの良さや嗜好を凝らした模様を生み出すことができます。顔や首に直接触れるストールだからこそ、柔らかな風合いにこだわり、仕上げています。
当社は、「今治タオルブランド」認定商品の企画・製造・販売を手がけてきた高い技術力、実績とノウハウを生かし、「今治タオルブランド」以外の商品においても、特に耐久面・丈夫さに高い評価をいただいています。
“「唯一無二」にこだわったものづくりで新たな価値と満足を多くの人に提供する”というビジョンのもと、タオル業界の常識を超えた新たな発想に挑戦し、商品開発に努めてまいります。
■商品詳細
【徳島藍生葉染ストール “生葉” / 本藍染矢野工場(徳島県) 価格:8,800円 (税込) 】
サイズ:約32×210cm / カラー:藍生葉染め / 素材:綿100%
化学薬品を一切使用せず、江戸時代から伝わる“天然灰汁発酵建てによる本藍染”という伝統技法を伝承する「本藍染矢野工場」とのコラボです。今回は、新鮮な葉が取れる時期のみ可能な生葉染めの商品です。これまで獣毛や絹などの動物繊維にしか染色できなかった「藍の生葉染め」を、工夫を凝らし丁寧に下処理をすることによって、綿100%で実現しました。https://orim-store.shop/?pid=169994099
【琉球カラーストール “月桃/琉球藍”“福木/琉球藍” / 藍風(沖縄県) 価格:16,500円 (税込)】
サイズ:約31×200cm / カラー:月桃(ピンク)・福木(イエロー)と琉球藍 / 素材:麻55% 綿45%
沖縄本島北部・本部町伊豆味の山あいにある藍の苗を植え、育て、天然発酵建てで丁寧に染めることを大切にしている琉球藍染工房「藍風」との初めてのコラボです。奄美大島や沖縄などの温暖な地域に分布する福木と月桃を使った、あまり目にすることのない南国の草木染めに琉球藍を合わせたトロピカルな商品です。
https://orim-store.shop/?pid=179572622
【美濃柿渋染ストール “陽光“”夕凪“ / 柿BUSHI(岐阜県) 価格:6,600円 (税込) 】
サイズ:約32×210cm / カラー:陽光(ムラ染色)・夕凪(ツートン色) / 素材:綿100%
半世紀前に途絶えてしまった伊自良の柿渋文化を復活させるため、維持が難しくなった柿畑を借りあげ、地域内外の協力者と共に、柿渋文化の継承と柿渋ブランド確立を目指している工房「柿BUSHI」との初コラボです。一般的にイメージする柿渋染から、より柔らかで穏やかな色味で染色した商品です。
https://orim-store.shop/?pid=179572636
■オリムのSDGsへの取り組み
オリムは事業を通じて、持続可能な社会の実現に貢献できるよう、下記のとおり、廃材を活用した「環境対応商品」の商品開発によるリサイクル推進に取り組んでいます。
1.製造過程で発生した端切れや残糸の活用
クラボウのアップサイクルシステム「ループラス(L∞PLUS) 」を活用し、資源ロスの削減にいち早く取り組んでいます。自社製品の製造過程で発生した生地の端切れや残糸を回収したのち、それを原料としてリサイクルされた再生糸を使用しています。
2.廃棄食品から抽出した成分で染めた糸を使用
フードロス削減への取り組みとして、廃棄予定の食品に含まれる成分から染料を抽出して染められた糸を使用しています。
廃棄食品一例:収穫時についた傷などにより販売できない規格外品のブルーベリー、販売用に成形する際に発生する未利用部分の生姜、食用に塩漬け加工し古くなったさくらやセンブリエキス製造過程で出る出涸らしなど
■オリムについて
1986年、愛媛県今治市にてタオルメーカーを創業。今治産地の主流であったOEM業を営む中、1997年からオリジナルアイデア商品の企画開発を開始。2004年にはニューヨークの『ホームテキスタイルショー』のバス・ソフト部門でグランプリを受賞。2022年から新たにB2C事業として、オンラインストアも運営する。今治タオル工業組合が定めるさまざまな品質基準をクリアした「今治タオルブランド」認定商品をはじめ、織物と全国各地の伝統技術を組み合わせた服飾雑貨「日本のいいもの」や、廃材を活用した環境対応向け開発商品を展開。繊細で難易度の高い織物を得意とし、約90点のオリジナル商品を常時販売、年間48万枚以上の販売実績を有する。
オンラインストア: https://orim.shop-pro.jp
Instagram: https://www.instagram.com/orim_official
Facebook: https://www.facebook.com/towel.orim
Twitter: https://twitter.com/orim_official
■会社概要
社名 株式会社オリム https://www.orim.co.jp
所在地 〒794-0032 愛媛県今治市天保山町5-3-1
代表者 代表取締役社長 大西 寛
設立 1986年7月
事業内容 今治産タオル・服飾雑貨の企画・製造・販売
■商品や事業に関するお問い合わせ先
TEL:0898-24-1121
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