マホラ・クリエイティブ社、創業機運醸成のための「創業支援コミュニティ活性のための成熟度チャート」、全国地域行脚を元に発表。

地域支援のため全国15地域、23事例、全56回の全国行脚をした代表の櫻井が、創業支援に関わった事例を元に生み出した4つの成熟度チャートを元に傾向及び提言を発表します。

マホラ・クリエイティブ社

マホラ・クリエイティブ株式会社(本社:東京都調布市、代表取締役社長:櫻井 亮)は2023年にて行った創業機運情勢の地域行脚として、これまでに15地域、23事例、全56回の創業支援を実施しました。その中で培った知見、コミュニティサポートを実施した実績を元に「創業支援コミュニティ活性のための4つのレベルの成熟度チャート」を作成し発表しました。
  • 創業支援コミュニティ活性の成熟度チャート – Four level maturity charts for activation of community to support business startups in local.

▲創業支援コミュニティ活性の成熟度チャート


地域における創業の支援には、それぞれの地域における「コミュニティのあり方」がその活性に大きな影響を及ぼす、ということが、マホラ・クリエイティブ社の多くの地域行脚から得た知見を通してわかりました。


地域の創業支援の状態は、いくつかの成熟ステージに分けられます。

成熟度は大きく4つのレベルがあり、ある状態から次のレベルに進むことで創業支援による良いエコシステムを創り出せるようになると考えます。

創業支援をこれまでよりさらに推進したい地域、自治体や支援機関において創業支援コミュニティの活性化を行う際には、自らのコミュニティが現状どのレベルにあるかを認知し、次の状態へのレベルアップを目指して、アクションを行う必要があります。


  • 創業支援コミュニティ活性の成熟度におけるレベルごとの傾向


成熟度の各レベルについては以下のような傾向の補足ができます。

※全ての自治体を見たわけではありませんし、地方都市の全てに関われたわけではありません。しかし、2023年で50回以上全国を回った感覚と、世界中の先進企業100社以上を訪問した際の経験に基づいて以下をまとめています。


■ 傾向1:点在している活性人材を集積する!【活性化コア 創造期】


コミュニティ活性化を掲げてチャレンジしている地域のほとんどが、現在、活性化を生み出す前段階であるLevel1の状態にあると考えられます。私が地域行脚した実績では、ほとんどの地域が困っておられ、イベントとして当たり・はずれを一喜一憂し、地域の興味感心層の方や本気で創業に向き合う方をどのように集めるかに腐心さなっている状態です。



■ 傾向2:コミュニティを作り「場」をつくる!【地域コミュニティ 生成期】

Level2の活性レベルにある地域はいくつも存在しています。魅力的な内容や人のイベントを企画し、地元で頑張っている人に光を当てて点在しているはずの人を場所に集める動きを推進しているのがLevel2の状態です。Level2の地域として宇治や長崎、秋田、高岡のような地域をみることができました。次の施策をどのように打つのかがとても大事な状態です。



■ 傾向3:実践・学習の両輪が回り「本質的な学び」ができる場に!【活性人材創り&学習深化 期】

Level3では、コミュニティでの学習が大きな意味を持ち、それぞれの人材がお互いの影響を受け、刺激し合い、学習実践における循環が生まれてきます。これが創業の可能性と魅力を一気に引き上げている状態です。実は、Level2からLevel3へのレベルアップがとても難しく、大きな壁が存在しています。ここでつまづいている地域が圧倒的に多いと感じます。Level3に移行しているかもしれないと判断できる地域も存在していました。別府や浜松などは年齢層、創業ステージなども多層化しており一つのコミュニティだけではなくいくつものコミュニティが積層してエコシステムに近いものを形成していました。



■ 傾向4:誰もが創業チャレンジできるエコシステム確立!【エコシステム 循環期】


Level4は、例えば(挙げればキリがありませんが、)シリコンバレーや、シンガポール、バルセロナなど世界的な規模での創業集積地になっている場所がそれにあたります。日本では東京以外はほとんど存在していないと考えます。そこではリーダーと外部サポーターが多数存在しておりエコシステムが創業人材をたくさん惹きつけます。ここまでくると国籍を問わず様々な国との交流が盛んになり、また、大企業資本と地域創業、自治体と民間、研究機関やアカデミックとのかなり大胆な取り組みなどが頻発している状態が起き、国のGDPや起業家指数に大きなインパクトを与える状態となります。



  • 創業機運の醸成は地域で活性化しつつあります


マホラ・クリエイティブ株式会社代表の櫻井は、大企業の組織変革を行う中で培った経験や知識を元に、中小機構の開催案件や地方自治体の創業系案件の中で講演や講義を行ってまいりました。それらの活動を通して、様々な地域の創業支援コミュニティにてコーチやメンターを務めてきました。国として創業機運を高める流れが加速する中で、2023年度は地域からの依頼が急激に増加し、地域での創業支援に注力する動きが今まで以上に見られるようになっております。


〈2023年度マホラ・クリエイティブ株式会社の支援実績 参考〉


・全15地域、23事例、56回の開催
青森県三沢市、静岡県熱海市・浜松市、愛知県名古屋市・豊橋市、大阪府大阪市、岡山県岡山市、佐賀県唐津市、大分県別府市、滋賀県長浜市、富山県高岡市、奈良県奈良市、京都府宇治市、福井県鯖江市、長崎県長崎市(順不同) また、2024年に入ってからもすでに10都市ほど行脚しています。

中小機構、商工会、県や市の自治体、NPO支援機関、大学、高校、信用金庫、その他支援団体を含む様々な方達と地域の創業機運について企画を実施してまいりました。


▲岡山大学での講義の様子


▲佐賀県唐津市での講義の様子


〈社会的な創業機運醸成の流れ〉


中小機構が発表した令和4年度 創業意識調査においても以下のように創業支援の必要性が見受けられます。


今後は創業のエコシステム形成や起業家教育の拡充によるさらなる創業機運の醸成や創業支援策が必要となる。特に、北欧をはじめ海外では小・中・高等学校における起業家教育が早期化する中、創業無関心者を中心に創業への関心が高くない者に対する創業機運の醸成として、アントレプレナーシップ教育のさらなる強化を図ることが重要と考えられる。


引用:中小機構 令和4年度 創業意識調査(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

https://www.smrj.go.jp/research_case/startup/fbrion0000002pwm-att/r04_sougyou_1.pdf


2024年度はさらにこの流れが続き、機運情勢はますます本格化していくことが予想されます。

マホラ・クリエイティブ社では、創業支援コミュニティの運営者や支援機関を応援しています。支援機関やコミュニティリーダーが今後、コミュニティ活性をより自信をもって進めるために今回の上記、成熟度チャートを作成いたしました。

〈関連リンク〉


・メディア掲載

櫻井がメンターを務める浜松市のメンタリング講座での様子が中日新聞にて掲載されました。

https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/75527/?fbclid=IwAR1GWUTZloVxYKoj1mRZ2kjoqA6rNE55vCVkmnXAFFW-ZN4mNs_CdkyEuaM


・全国行脚レポート

創業支援コミュニティでのセミナー様子を一部レポートとして公開しております。

https://note.com/mahola/m/m78eed6ce0775


・PRTIMES STORY 日本が世界でもう一度輝くためにデザイン型人材を10倍創出する。大企業の組織変革コンサルタントがこれからの若者を支援するワケ

世界中の活性化している創業支援を実施している事例を見て人材支援を決意しています。

https://prtimes.jp/story/detail/rmqlO6TLj9r



  • 課題の多い創業支援コミュニティの活性をミッションとする人へ3つのアイバイスを提言


日本ではほとんどの創業支援コミュニティがまだ発達段階であり、今後さらなる大きな成長の可能性があることから、コミュニティ活性に向けて取り組む運営者の方に知っていただきたい課題、その課題を解決するための3つの内容について提言いたします。


■提言1:知ったかぶりをせず、現状の認知を正確に


活性化のためには、活性方法を知識として知っているだけでは不十分です。変革につながる理解と実践につながる「ほんとうの」学習が必要です。


実際、支援側の方で「あーはいはい、DXですね。すでにウチでもたくさんやってます。」という方に地域でお会いすることがありますが、DXの本質を理解して実践できている担当者はほとんどいないのが現状です。

イノベーション、価値創出、ビジネスモデル、マーケティング、顧客起点、両利きの経営、アジャイルワーク、フラットな組織、チームビルディング、ファシリテーション、心理的安全性、アンラーニングなど、支援側が集積したい人材が欲している創業に必要な重要用語はこの10年、20年でたくさん生まれています。これらはともすると知ったかぶりができるものがたくさんあります。今一度、自分たちのコミュニティでしっかりと言葉の理解をできているか、実践まで繋がっている場となっているのかを正確に認知することが求められます。


■提言2:「学び」なき「実践」の話は刺激でしかなく、「実践」なき「学び」の話は雑学の域を超えない




「既に起業をしていて大成功を果たした」という実践の鬼のような成功者の武勇伝、彼らの苦労話、そこからの成功物語というのは内容が面白く、また起業家として魅力的な人が多いためエッセンスをコミュニティにコンテンツとして注入したくなります。お話が上手な方も多いため、大変刺激にはなります。また、いつか目指すべき遠くの指標(目標)にはなり得ます。しかし、多くの場合、まだ創業に関しての力量が伴わないほとんどの人材からすると「凄いなぁ」と思うことはあるものの、他人事な感想で終わってしまいます。これは「学び」になりません。ですので、これらの刺激はたまに行うことはよいですが、これを100人やったとしても刺激の域を超えません。


逆に、「論理と考え方は教えるプロ(でも自分で実践したことはない)」という人材の話ほど実践が伴っておらず絵に描いた餅の話はありません。そこには実践で生まれる説得力がありません。これらは「知識としてお勉強をしたい」ということであれば良質な勉強の薬となりますが、100人の先生を呼んでも雑学の域を超えられません。海外からの知識をただただ日本語にして整理しただけという輸入業者も多々存在するので要注意です。

刺激や知識をうまく散りばめながらも、本当に必要な「学び」をコミュニティの中に実装するためには、実践の中から実践知を抽出し、学びの体系に照らし合わせて「本当に使える」学習を提供することが大切です。


■提言3:地域活性をする組織的な学びを中長期でデザインすること



「コミュニティが成長するための仕組み」というものをしっかりとイメージしてコミュニティを組織として設計(デザイン)することが大切です。一朝一夕にできるものではなく、これにはある程度の時間がかかります。今回提示した成熟度チャートを参考にしていただきながら、現状の成熟レベルをしっかり把握し、次のレベルまでレベルアップするためにはいったい何が必要なのかを吟味します。また自分たちでデザインできない場合は、設計そのものを支援してくれる外部の力を借りることがとても重要です。


学びのデザインを中長期的な計画を立て行うことで、早くて2年で成果が生まれ、3年後にはコミュニティがどんどん熱を帯び、驚くほどポジティブに回り始めます。


公式ホームページにてこの記事に関するコラムを掲載しています。

地域創業支援コミュニティを活性する『学びのデザイン』の仕組み作りとは?

https://www.mahola-c.com/240304-2/



  •  創業支援コミュニティ運営でお困りの方・支援者をお探しの方へ


マホラ・クリエイティブでは、独自で開発したビジネスデザインプログラム「キホンのキ」を取り入れ、学びのデザインの仕組みを作ることから支援させていただきます。

また、代表櫻井が大企業の組織変革のコンサルを行ってきた経験や専門大学の教授として体系的な視点を通して学生に講義を行っていることから「実践」 と「学び」の両面からアドバイザーとして介入させていただくことも可能です。

コミュニティ活性がうまくいかず悩んでいるご担当者様や地域で起業したいがどうしたらいいかわからないという方は、ぜひマホラ・クリエイティブにご相談ください。



  • BUSINESS DESIGN PROGRAM キホンのキについて


ISSUE設定やJOB理論、バリュー・プロポジションなど、新しいことを事業にするために役立つ概念と知識を、ビジネス視点・スキルの基礎として5回シリーズで学んでいきます。学びを深めて実践に生かすための MAHO-LA CREATIVE独自の「変革の方程式」という考えを採用したプログラム内容・構成となっています。

大企業から中小企業までの企業研修や、中小機構さん・地域のアクセラレーションプログラム・スタートアップコミュニティなど全国各地で開催しています。


2.5時間の講演から、2時間×数回シリーズのレクチャーまで柔軟に対応可能です。


記事「変化の激しい時代に必要なビジネススキルを学ぶ、BUSINESS DESIGN PROGRAM キホンのキとは」

https://note.com/mahola/n/nabe91a135a2b



【変革の方程式とは】


  • MAHO-LA CREATIVE株式会社について


商号 MAHO-LA CREATIVE株式会社 

設立 2021年3月31日 

資本金 3,000,000円 

本社所在地 東京都調布市調布ヶ丘一丁目12 

代表者 櫻井 亮 

事業内容 事業支援、新規事業開発、調査・分析、教育、研修・ワークショップ、ファシリテーション



  • 代表者プロフィール


櫻井 亮 Ryo Sakurai

MAHO-LA CREATIVE株式会社 代表取締役/東京デザイン専門職大学 講師/中小機構 地域支援アドバイザー


組織変革の専門家、学びと実践にコミットする学習ファシリテーター。

全国の中高大学にて「情報デザイン」や「問いを立てる」ワークに関する講義を多数実施。「実践学習で日本と若者の未来を描く」想いのもと2011年から2017年まで学生団体の支援、社会問題解決イベントを開催。2023年開学の専門職大学講師に着任。

2023年に若者支援事業を行う別事業を設立し現在法人化準備中。


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会社概要

Maho-la creative株式会社

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URL
https://www.mahola-c.com
業種
サービス業
本社所在地
東京都調布市調布ケ丘1-12-12
電話番号
080-5031-9365
代表者名
櫻井 亮
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2020年03月