【新刊】没後70年、メキシコが誇る世界的画家フリーダ・カーロの作品集9/30発売
身体の障害、夫の放埓な女性関係……過酷な人生から生まれた魂の絵画表現に肉薄
東京美術(本社:東京都豊島区池袋本町3-31-15、代表取締役:大河内雅彦)は、フリーダ・カーロ(1907〜1954)による86点の絵画と、彼女のポートレート写真を多数収録した『フリーダ・カーロ作品集』(堀尾眞紀子著、税込定価3,960円)を2024年9月30日に刊行します。メキシコに生まれたフリーダ・カーロは18歳の時、乗っていたバスの大事故により、生涯を苦しめる障害を負います。また、世界的壁画家だった夫ディエゴ・リベラとは深い愛情で結ばれながらも、彼女の妹とまで関係を結ぶ彼の奔放さに苦しめられます。そうした過酷な人生を時に直接的に表現した絵画は没後、一度は忘れられたものの、やがて他に類を見ない強烈な表現が注目を集め、今では世界的な巨匠の一人として絵画全集などに不可欠な存在となっています。本書は1980年代、まだ日本では無名だったフリーダを先駆けて紹介した著者による、翻訳によらない書き下ろし画集であり、フリーダ紹介本の決定版として刊行いたします。
https://www.tokyo-bijutsu.co.jp/np/isbn/9784808712785/
本書の特徴
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A4判変型という大判で掲載作品86点の細部までを楽しめる仕様
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日本における作家研究の第一人者が執筆した文章と厳選した作品による、和書フリーダ・カーロ本の決定版
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著名な写真家による特徴的なポートレート写真、スナップ写真を多数収録
フリーダ・カーロ(1907〜1954)
鮮烈な自画像で知られるメキシコの芸術家。メキシコ革命とそれに続く激動の時代に、心身に痛みを抱えながら生きた一方、その美貌と才気ある個性でロシアの革命家トロツキーや世界的彫刻家イサム・ノグチら時の文化人を魅了し続けた華麗なる遍歴を持つ。光と影に彩られたその生涯を、メキシコの民族芸術で培った独特な手法で描き続け、ラテンアメリカ出身作家では最初となるルーヴル美術館入りを果たした。過酷な運命の中で傲然と顔を上げるフリーダの自画像は人々の共感を呼び、最もカリスマ的な女性画家の一人として、世界中で高い人気を誇る。
構成
第1章 1907–1927 誕生と事故
第2章 1928–1938 出会いと結婚
第3章 1939–1949 折れた背骨と希望の木
第4章 1950–1954 生命万歳
著者略歴
堀尾眞紀子(ほりお・まきこ)
美術史家、文化学園大学名誉教授。東京藝術大学及び同大学院美術研究課程修了。フランス国立パリ美術工芸大学留学。1987年、メキシコシティで作品を偶然目にして魅了されて以降、メキシコでの独自取材を重ね、多数の著書を発表してきた、日本におけるフリーダ・カーロ研究の第一人者。著書に『画家たちの原風景 日曜美術館から』(第35回日本エッセイストクラブ賞受賞、NHK出版)、『フリーダ・カーロ 引き裂かれた自画像』(中央公論社、のち中公文庫)、『鏡の中の女たち 女性画家の自画像』(文化出版局)、『フリーダ・カーロとディエゴ・リベラ』(ランダムハウス講談社)、『絵筆は語る』(清流出版)ほか多数。日本エッセイストクラブ理事長。
フリーダ・カーロ作品集
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著著:堀尾眞紀子
定価:3,960円(10%税込)
判型:A4判
頁数:192頁
ISBN:978-4-8087-1278-5
発売日:2024年9月30日
株式会社東京美術
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所在地:〒170-0011 東京都豊島区池袋本町3-31-15
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代表者:大河内雅彦
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設立:1960年
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