日本初の“水田跡”が発見された特別史跡「登呂遺跡」で稲刈りや石器づくりなど弥生時代の歴史文化が体験できる秋のイベントを10月より開催

● 10/6(日)より弥生時代の風景が広がる登呂の田んぼで赤米収穫体験を開催●3日間限定で登呂遺跡が幻想的にライトアップ

静岡市

 静岡市駿河区にある登呂遺跡では、弥生時代の歴史文化が体験できる秋のイベントを開催します。

 10月6日(日)からは弥生時代の風景が楽しめる登呂の田んぼでの収穫体験「赤米収穫体験」や稲刈りに使う石器づくり体験などを開始。他にも、10月5日(土)には、通常非公開の祭殿内が見られる「復元祭殿見学会」、10月14日(月・祝)には登呂博物館ボランティアスタッフによる「登呂遺跡探検ツアー」を実施します。夜には、普段は真っ暗な登呂遺跡が幻想的にライトアップされる「遺跡ライトアップ」など子どもも大人も楽しめるイベントが盛りだくさんです。

◆注目の「登呂遺跡」秋のイベント概要

●特別史跡でお米を収穫できる!「赤米収穫体験」

5、6月に“登呂ムラ”の水田に植えた苗が、収穫の時期を迎えます。そこで、10月の期間限定で、毎年赤米の収穫体験を実施しています。また、同時に稲刈りをする時に使う石器づくり体験も開催。弥生時代の風景が楽しめる登呂の田んぼでの収穫体験は子どもはもちろん、大人も楽しめるイベントとなっています。

【日時】10月6日(日)、13日(日)、14日(月・祝)

    20日(日)、27日(日) 10:00~15:00

●遺跡ライトアップ・ナイトミュージアム2024

夜は真っ暗な登呂遺跡ですが、毎年秋になると期間限定でライトアップされます。幻想的にライトアップされた登呂遺跡は、写真映え間違いなしです。また、登呂博物館では土器を使ったあかりの展示が飾られる「ナイトミュージアム2024」も開催されます。

【日時】遺跡ライトアップ:10月5日(土)、6日(日)、12日(土)各日18:00~20:00

ナイトミュージアム2024:10月12日(土)18:00~20:00

●復元祭殿見学会

通常の登呂遺跡祭殿は外観の見学のみとなりますが、「復元祭殿見学会」では祭殿の扉を開放し、祭殿内に飾られている土器や木器、祭祀具などをのぞき込むことができます。また、貫頭衣や勾玉等の装飾品を着用することもできるため、扉の開いている祭殿を背景に、弥生時代へタイムスリップしたような写真が撮影できます。

【日時】10月5日(土)10:00〜15:00

●登呂遺跡探検ツアー

登呂博物館ボランティアスタッフが、登呂遺跡内の住居エリアや登呂博物館1階の弥生体験展示室などを案内。普段よりも詳しく登呂遺跡のことを知ることができ、大人も子どもも楽しめるツアーとなっています。

【日時】10月14日(月・祝)10:00~15:00

“日本考古学の金字塔”特別史跡の「登呂遺跡」とは

 登呂遺跡は、第二次世界大戦中の昭和18年(1943年)に軍需工場建設の際に発見されました。学界の注目度は高く、また、弥生時代の水田跡の遺構が確認されたのは日本で初めてのことでした。

 大量の土器・木製品などの出土品とともに、住居跡・倉庫跡などの居住域と水田域が一体となって確認され、「弥生時代といえば水田稲作」というイメージが定着する契機となったことに加え、この登呂遺跡の発掘調査をきっかけに日本考古学協会が発足されるなど、戦後の日本考古学の出発点としても記念すべき遺跡です。

 こうした登呂遺跡の歴史的価値が認められ、昭和27年(1952年)には、弥生時代の遺跡としては初めて「特別史跡」に指定されました。

◆ 弥生時代の風景を体感できる「登呂遺跡」内容

●住居

遺跡周辺は、地面を掘るとすぐに水が染みだしてくる土地のため、地面を掘って床や壁をつくる「竪穴式住居」を建てる場所としては不向きでした。そのため登呂遺跡では、床を地面と同じ高さにして、周りにドーナッツのような盛土で壁をつくり、さらに住居の外周に排水溝を掘りめぐらせて水の侵入を防ぐ「平地式住居」がつくられました。遺跡内には、現在までに19棟以上の住居があったことが分かっています。

●復元水田

居住域の南東部に広がる低い場所に水田がつくられました。太い畔で区切られた大きな区画を、細い畔で小さく区切ることで、区間一面に水が行きわたるように工夫されています。大きな区画の畔や水路は、1回目の洪水の後、杭と矢板で補強されました。遺跡内には、現在までに大きな区画が約50区画見つかっています。

●高床倉庫

高床倉庫は、収穫した稲などを保管しておくために建てられました。湿気を防ぐために、地面から1.3mの高さに床を上げ、床と柱の間にはネズミ等の侵入を防止するための板「ネズミ返し」が挟み込まれています。遺跡内には、現在までに9棟以上の高床倉庫があったことが分かっています。

”登呂遺跡と一体化した博物館” 「登呂博物館」

 「登呂遺跡」が位置する「登呂遺跡公園」に建てられた「登呂博物館」は、「登呂遺跡」の発掘調査によって明らかにされた稲作農耕文化に関する調査・研究の拠点であるとともに、弥生体験展示室など大人も子どもも楽しめる展示も設置されています。

●登呂のムラ人体験!「弥生体験展示室」

登呂遺跡の住居、高床倉庫、祭殿が約80%のスケールで縮小復元され、田植え、稲刈り、脱穀、火起こしなどの疑似体験が楽しめる体験型の展示も設置。

●遺跡を自宅に再現⁉「ミュージアムショップ」

登呂遺跡や考古学に関連する様々なグッズを販売。竪穴住居等の作成キットは、組み立てながら構造と古代人の知恵と工夫を学ぶことができるのでおすすめです。

◆ 「登呂博物館」施設概要

●開館時間

9:00~16:30

※登呂遺跡公園は24時間解放。

※駐車場の利用時間は8:30~17:00です。お車でお越しの場合はご注意ください。

●休館日

月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、

祝日・振替休日の翌日、年末年始(12/26~1/3)

※「登呂遺跡公園」内「登呂博物館」の休館日や開館時間外でも登呂遺跡の見学は可能ですが、

  復元住居の扉は開放していないため、外観のみの見学となります。

 また、遺跡での各種体験もお休みとなっておりますので、ご了承ください。

●観覧料

一般 300円(220円) / 高校生・大学生 200円(150円)

小学生・中学生 50円(40円)

※登呂遺跡、博物館1階(体験展示室を含む)、屋上テラスは無料で観覧できます。  

※静岡市内在住の70歳以上の方は無料です。
※障害者手帳等の提示により、本人および同伴者1名様は無料です。        

※静岡市内在住の小・中学校(通学含む)は無料です。
※( )は30名以上の団体料金

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会社概要

静岡市

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URL
https://www.city.shizuoka.lg.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
静岡県静岡市葵区追手町5-1
電話番号
054-254-2111
代表者名
難波喬司
上場
未上場
資本金
-
設立
2003年04月