CASIOブランドシェア率98%の部品を製造するニチベイパーツ、アクリル樹脂の材料廃盤・コスト増に悩む国内メーカー向けに、海外生産のアクリル樹脂を提供開始

世界的な価格高騰も目立つ中、アクリル樹脂の仕入れに困る国内メーカーに向けて展開。印刷から組立までの処理を自社で一括することで、安定した品質の維持を可能に。

株式会社ニチベイパーツ

製品端面鏡面仕上げされた樹脂製品

【サービス開始の案内】

株式会社ニチベイパーツ(本社:東京都江戸川区、代表:西川和幸)は11月20日、アクリル樹脂価格の高騰等により仕入れが困難となっている国内メーカー様に向けて、海外生産のアクリル樹脂の提供を開始いたします。

当社はこれまで1000種類以上の素材対応実績があり、多彩な加工技術の蓄積と一貫した生産体制をとっている創業68年のパーツメーカーで、日頃からお客様のニーズに応える素材ソリューションを提供しています。

今回の海外生産のアクリル樹脂提供サービスにおきましても、多様な企業様のコスト削減・品質向上・デザイン性の強化に貢献し、柔軟な調達オプションを提供していきます。

▼サービス紹介ページ:https://www.nichibei.co.jp/services/

【海外生産の強み】

昨今の値上げラッシュによりアクリル樹脂の価格が年々上昇しています。

特に国内メーカーでは価格が毎年約10%上昇しており、企業にとって無視できないコスト増となっています。

ニチベイパーツはコスト増に直面する国内企業様向けに海外生産のアクリル樹脂を提供する新しいサービスを開始しました。

ニチベイパーツが手がける海外生産品の強みは安価であるだけでなく品質が安定していること。

これは印刷から組立までの処理を自社で一括して行っているため不良が発生した際にも原因を迅速に特定できるからです。

他社では樹脂切削加工、印刷、組立が別々の企業で行われることが多く不良が発生した際に原因を特定しにくいという問題があります。特に国内メーカー様の厳しい品質管理に応えられるような製品を生産するにはコストも高くなる傾向にあります。


【樹脂切削加工とは】

ニチベイパーツの強みは、高い技術力を持つ樹脂切削加工にあります。

樹脂切削加工とはアクリルやPET、PCなど多様な樹脂素材※1を高精度に加工する技術を指します。

徹底した寸法管理による高精度な切削加工※2からスクリーン印刷※3やパーツ自動組立と組み合わせることにより、高品位で高付加価値の商品を提供しています。

マレーシア工場で稼働する16軸切削機

※1 樹脂素材とは主に石油や天然ガスから作られる化学物質です。これらの化学物質を加工して、さまざまな種類のプラスチックや合成樹脂が作られます。

※2 切削加工とは素材を削ったり切ったりして、欲しい形に整える方法です。この方法では、削りたい部分を専用の機械で少しずつ取り除いて、精密な形や部品を作ることができます。

※3 スクリーン印刷とは、インクを使って文字や絵を紙や布、プラスチックなどに写し取る方法です。


【技術情報】

最小製品寸法φ3mm

最大製品寸法1,200mm×2,500mm

加工精度±0.02mm

印刷合わせ精度±0.05mm

フランジ厚み精度±0.01mm

製品端面鏡面仕上げ※

加工精度の例

※製品端面鏡面仕上げとは、製品の端(切り口や側面)の部分を磨いて、非常に滑らかで光沢のある鏡のような表面に仕上げる加工方法です。この技術は、見た目を美しくするだけでなく、製品の耐久性を高めたり、摩擦を減らしたりする効果もあります。たとえば、ガラスやアクリル製品の端を鏡面仕上げにすることで、高級感を出したり、手触りを良くしたりします。


【カシオブランドのシェア98%】

チープカシオはSNSを中心に幅広い年代で人気があり、当社はこの商品のシェア98%を誇っています。

ネット上で“チープカシオ”と呼ばれていますが、実際にはそのような公式な商品群は存在しません。

この呼称は国内向けに「CASIO Collection(カシオコレクション)」「CASIO CLASSIC(カシオクラシック)」、海外向けに「CASIO VINTAGE(カシオビンテージ)」の名称で販売するスタンダードウオッチのことを指しています。

2021年以降、売上は毎年前年比を超えており直近では二桁成長を記録しています。

ファッション性に加えて優れた耐久性と手頃な価格を備えており、コストパフォーマンスが高いため入門機としても手に取りやすいことが差別化につながっています。

樹脂切削技術に定評のあるニチベイパーツは、身近なカシオブランド商品にも高い割合で使用されています。

作成されたカシオブランドの外観部品

【オシャレな無線機にも使用されています】

無線機には無骨なイメージを持たれることが多いですが、ある海外メーカーの無線機はデザイン性にも力を入れておりニチベイパーツの樹脂製品はこうしたスタイリッシュな無線機にも使用されています

デザイン性が高いためカジュアル向けと思われがちですが警察、消防、船上など、実用性が求められる現場でも活躍しておりデザイン性と実用性を兼ね備えた製品となっています。


【代表者コメント】

わたしたちは、『時代に沿った独自技術を極め、得意先とともに世界中の豊かな未来に貢献する』というミッションを掲げ、素材の加工メーカーとしての誇りを持って、日々、生産活動に取り組んでおります。

弊社印刷+切削技術をもって長年ご愛顧頂いておりますカシオ様向けのカシオブランド(呼称:チープカシオ)は、インド市場を始めとした新興国での若者世代に絶大な人気があり、また、今後ますますの経済発展を担うアフリカ市場への浸透を進められている等、まさに世界の隅々におけるアーリーアダプターとしての役割を持ったセグメント製品と聞き及んでおります。

そのわたしたちニチベイパーツの加工製品が、カシオブランドを通じて、世界中の人々の身近に浸透していることこそが、わたしたちのミッションを体現するものであることに、大変喜ばしく思っております。


【今後の展望】

ニチベイパーツでは、今回ご紹介した樹脂切削をはじめ、主力製品であるグラファイトシートや遮光シートなど、多様な製品の加工依頼に柔軟に対応しております。

当社は、目に見える製品の背後で、多岐にわたる加工技術の開発に注力し、今後もお客様の高度化するニーズに応えられる製品とサービスの提供を目指しています。市場環境が急速に変化する中、最先端の加工技術を用い、さらなる品質と精度の向上を追求してまいります。


【本サービスに関する問い合わせ】

株式会社ニチベイパーツ

担当者名:杉田、松本、長谷川
電話番号:03-3688-5258(受付時間:平日10時~17時)
メールアドレス:sales_info@nichibei.co.jp
問い合わせフォーム:https://www.nichibei.co.jp/contact/


■株式会社ニチベイパーツについて

わたしたちパーツメーカーの使命は、お客様のニーズに最適な納期・品質・コストでお応えすること。そのためには高度な加工技術を取り揃えるとともに、お客様のニーズ・ご要望の「その先」をも見据えてお応えできる体制づくりが不可欠です。

ニチベイパーツは、多彩な加工技術の蓄積と一貫した生産体制で、お客様のご要望により深く・広くお応し先見性を重視したソリューションを提供いたします。

株式会社ニチベイパーツ

代表取締役社長 : 西川 和幸

所在地 : 〒134-8602 東京都江戸川区西葛西7-9-17

電話番号 : 03-3688-5258

創業 : 1956年7月6日資本金 : 1億円

従業員数:136名(連結:356名) ※2024年6月現在

事業概要:モバイルエレクトロニクス、ホームエレクトロニクス等デジタル機器向け部品製造・販売

会社ホームページ : ニチベイパーツホームページ

カタログページ : カタログ一覧

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会社概要

URL
https://www.nichibei.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都江戸川区西葛西7-9-17
電話番号
03-3688-5258
代表者名
西川 和幸
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1956年07月