第28回ボイルドエッグズ新人賞募集開始、三浦しをんさん、小嶋陽太郎さんの審査員コメントが到着
第28回ボイルドエッグズ新人賞は2025年7月1日より募集を開始しました。活躍中の出身作家に続く新たな才能との出会いに期待します。
第28回ボイルドエッグズ新人賞は、作家エージェント・ボイルドエッグズによる新人賞です。応募作すべてにボイルドエッグズが目を通します。さらに一次選考では小嶋陽太郎さん、最終選考では三浦しをんさんを審査員としてお迎えています。今回はお二人から届いたコメントを紹介します!

三浦しをんさんコメント
ボイルドエッグズ新人賞が再始動します。
第一回から第七回まで、私も選考にかかわらせていただいていましたが、今回ひさしぶりに再登板となりました。ボイルドエッグズ社長の森薫さんとともに、最終候補作を真剣に拝読いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。振るってご応募いただければ幸いです。
ジャンルは問いません。愛情と理性のバランスを取り、心をこめて書いた一作を、ぜひお送りください。拝読できますのを楽しみにお待ちしております!
小嶋陽太郎さんコメント
今回、新たにボイルドエッグズ新人賞の選考に関わらせていただくことになりました。
私自身、未熟な書き手ですが、自分を育ててくれた賞に少しでも恩返しができればという思いで、一次選考をサポートさせていただきます。よろしくお願いいたします。
緻密さやヤケクソや熱量や脱力やその他諸々、様々な作者の方の感覚に出会えることを、いち読者として楽しみにしております。
ボイルドエッグズ代表 森より
ボイルドエッグズ新人賞は2024年の中止を経て復活となりました。
三浦さん、小嶋さんのお力をお借りしながら、応募作と真摯に向き合いたいと思います。
私は営業畑の人間なので、「売りやすいか」というフィルターを通して作品を見てしまいがちです。作品を世に出すためには必要なことですが、本音としてはそういったことを考えるのは後回しでいいなとも思っています。
気づけばいつものフィルターがなくなっているような、あるいはいつものフィルターを捨ててしまいたくなるような、そんな心動かされる物語との出会いを楽しみにしています。
ボイルドエッグズ新人賞とは
ボイルドエッグズ新人賞は、1999年設立の作家エージェント・ボイルドエッグズが創設した才能ある新人のための文学賞です。
募集開始:2025年7月1日
応募〆切:2026年4月30日
▼詳細はこちら
https://www.boiledeggs.com/awards28
新人賞の始まり
2004年の第1回から2007年の第7回までは、前代表の村上達朗をはじめ、当時の所属作家であった滝本竜彦さん、三浦しをんさんら複数名で審査を行い、大賞受賞作は産業編集センターから刊行されていました。
第4回では万城目学さん『鴨川ホルモー』が満場一致で大賞を受賞し、刊行後に大ヒットしたことで賞の知名度が飛躍的に向上しました。ハードルが上がったこともあり、しばらく該当作なしが続きました。2008年の第8回目以降は、前代表の村上が単独で審査を担当することとなります。
競争入札制度の導入
その後は受賞作に恵まれ、2013年第15回でリニューアルを行いました。競争入札制度の導入です。
「受賞作は改稿を経た後、複数の出版社が参加する競争入札にかけられる」という当時としては珍しい仕組みでした。
改稿に約2ヶ月、入札オファーまでに約2ヶ月。
デビュー作の刊行までに時間はかかりますし、オファーがない可能性もゼロではありませんが、情熱を注いでくれる編集者と作品を送り出すことが作家にとって最重要と考え、この制度を取り入れました。
競争入札出身作家の活躍
じっさいの実績について簡単にまとめます。
最初に行われた第15回の競争入札では、尾崎英子さん「あしみじおじさん」を文藝春秋が落札、『小さいおじさん』に改題し刊行。(2017年『私たちの願いは、いつも』としてKADOKAWAより文庫化)
第16回は、小嶋陽太郎「気障でけっこうです」をKADOKAWAが落札、同タイトルにて刊行。
第20回は、黒瀬陽さん「くるんテープマハナコーン(ry」を早川書房が落札、『別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや』に改題し刊行。
第21回は、坪田侑也「探偵はぼっちじゃない」をKADOKAWAが落札、同タイトルにて刊行。
第22回は、大石大「シャガクに訊け!」を光文社が落札、同タイトルにて刊行。
第25回は、遠坂八重「ドールハウスの惨劇」を祥伝社が落札、同タイトルにて刊行。
多くの作家が競争入札からデビューし、活躍しています。
オファーを目指して厳選するために「大賞該当作なし」の年もありましたが、常に新しい才能との出会いを求め、運営を続けてきました。
第28回ボイルドエッグズ新人賞 参加出版社のご紹介
大賞受賞作の競争入札に18社の出版社にご参加いただいています。
9社は継続参加、9社は今回が初参加となります。
▼参加出版社さま(五十音順)*初参加
朝日新聞出版*、KADOKAWA、角川春樹事務所*、幻冬舎、講談社*、光文社、集英社、祥伝社、新潮社、中央公論新社、東京創元社*、徳間書店*、早川書房、双葉社*、ホーム社*、ポプラ社*、文藝春秋、流星舎*
▼各社コメントはこちら
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