Infor、業務ワークフローに革新をもたらす業界特化型AIエージェントを発表
業界特化型の新AIエージェント、プロセスマイニング機能、業界初のクラウド移行サービスにより、企業のAI投資効果を最大化
業界特化型クラウドカンパニーの米Inforの日本法人、インフォアジャパン株式会社(東京都千代田区、以下インフォア)は米国時間10月9日、マイクロバーティカル向けに最適なAI活用型ソリューションスイートの拡張開始を発表しました。これにより、乳製品メーカーからEVメーカー、繊維メーカーなど、さまざまな業界に固有の課題および需要に対応するテクノロジーの機能が最適化されます。インフォアが新たに発表したInfor Industry AI Agentsは、Amazon Web Services(AWS)上にネイティブに構築されており、高性能な大規模言語モデル(LLM)への柔軟なアクセスを提供するAmazon Bedrockを活用します。そして、高速で費用対効果の高いクラウド移行サービスであるInfor Leapと同AIエージェントを組み合わることで、企業は多額の投資を行っているテクノロジーのメリットをすぐに享受できるようになります。
Infor Industry AI Agents
Infor Industry AI Agentsは、製造業、流通業、サービス業向けに構築された唯一の業界特化型・役割ベースAIエージェントで、業務内容に合わせて適応し、重要なワークフローを管理および自動化することで担当部門と連携します。Infor Industry AI Agentsは、インフォアの数十年にわたる実践的な経験および業界に関する深い専門知識と、包括的なデータおよび統制されたオーケストレーションとが慎重に融合されたソリューションです。幅広い業界の専門家として機能し、最小限のトレーニングをするだけで、プロジェクト、製品、サプライチェーン、ワークフォース管理といった中核業務における継続的なプロセス最適化を実現します。インフォアの持つ専門知識は、業界特化型のAIエージェントに具現化され、業界固有の解決が困難な課題やコンプライアンス要件に対応し、迅速な導入実現、リスクの軽減、ROIの向上を促進します。
● マイクロバーティカルな専門知識によるプロセスの最適化
Infor Industry AI Agentsは8種の主要産業を対象にマイクロバーティカルにアプローチするInfor Industry Process CatalogsとValue Mapsを基盤に構築されており、業界のプロセス、用語、コンプライアンス要素、KPIを文脈に応じて理解し、迅速で価値の高い成果を実現します。インフォアの業界プロセスカタログが示す最適解の理解は、本質的なものです。たとえば、病院、流通業、製造業の調達担当者は同じ役割をしているかもしれませんが、それぞれの業務を遂行するのに必要なプロセスは根本的に異なります。Infor Industry AI Agentsは、業界固有のプロセスに対して的確なサービスを提供できるように設計されているため、導入初日から業務の効率化を図れます。
● あらゆる役割に的確なサポートを提供
Infor Industry AI Agentsは特定の目的を据えて動作する役割ベースのエージェントで、インフォアのデータもそれ以外のデータも含む、ユーザー企業全体のリアルタイムデータを活用します。適切なコンテキストでデータを変換・強化する統合データ管理アプローチにより、各ユーザーペルソナに合った関連性の高い論理的な提案をします。仕入れ先の見積もりを比較する購買担当者であっても、遅延した活動を評価するプロジェクトマネージャーであっても、売掛金を確認する財務アナリストであっても、各ユーザーはInfor Industry AI Agentsからの的確な提案で、より自信を持って意思決定を行えるようになります。
Infor Agentic Orchestrator
Infor Industry AI Agentsは、Infor Industry Cloud Platform上に構築された新しいInfor Agentic Orchestratorを利用しています。Infor Agentic Orchestratorは、Infor Industry AI Agentsがインフォアおよびインフォア以外のシステム、データ、モデルとどのように連携するかを調整します。これは、モデル選択のためのAmazon Bedrock、多段階オーケストレーションのLangChain、、セキュリティ、監査性、説明可能性のための組み込みガバナンスを融合させて実現しています。また、Infor Agentic Orchestratorを使用することで、単一タスクのエージェントから多段階のワークフローを管理するプロセスレベルのエージェントに拡張できます。これらのステップは、あらゆる段階の透明性および追跡可能性を保ちながら、人間の管理下に制御されます。
多数のユースケースをはじめ、Infor Industry AI Agentsの詳細についてはInfor Industry AI Agentsに関するブログ(英語)をご参照ください。
Infor Leapが移行の課題を解決
インフォアは、ユーザーがAI活用型ソリューションの恩恵を受けるには、クラウドに移行する必要があることを認識しており、移行時に障壁となることが多い、実装の遅れと予算超過に直接対処するクラウド移行サービス「Infor Leap」を開始します。ForresterによるTotal Economic Impact(TEI:総経済効果)の最新の調査によると、優れた実績のあるITリーダーの74%が、アジリティ(俊敏性)、イノベーション、運用上のレジリエンスを高めるための優先事項と、ERPのモダナイゼーションを挙げています。Infor Leapは、現在オンプレミスのITインフラストラクチャに依存している企業のための新サービスで、価値実現までの時間が短縮できるよう設計されています。
インフォアの実証済みの手法を活用するInfor Leapによるインフラのクラウド移行は、「気に入らなければ解約可能」のオプトアウト条項付きで行えるため、ユーザーは安心してクラウド移行に投資できます。さらに、Infor Leapには、次のような保証も含まれます。
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期間内の納品:目標を定め、確立されたデータファーストのアプローチをとりながら、あらかじめ構築されたベストプラクティスを活用し、ユーザーのERPを決められた期間内で稼働させます。
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予算内での実装:定額課金制の価格モデルで、ミッションクリティカルな技術強化を遅らせがちな、要件変更やコストの増大といった問題を回避できます。
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価値の実現:企業固有のニーズに合わせて実装戦略をカスタマイズし、企業の運用上および財務上の無駄を最小限に抑えながら投資効果を最大化します。
Infor Leapで自信を持ってクラウド移行を行い、成果を得る方法の詳細については、Infor Leapに関するブログ(英語)をご参照ください。
Infor Process Miningの機能強化
インフォアは顧客価値および意思決定能力の一層の向上と効率の飛躍的な改善を実現するために、AIを活用したプロセスマイニングツールをさらに強化しています。追加された機能は、Infor Industry CloudSuites全体に統合されており、制御性、明確性、迅速性を向上させ、エンドツーエンドの継続的な業務プロセスの改善を推進します。主な機能強化には、明確な状況に応じたプロセスの要約を自動的に生成し、人による解釈の必要性を排除する生成AIツール、精度と品質を確保するダッシュボード用の新しいカスタマイズツール、プロセスの生産性を詳細に分析する高度なフィルタリングオプションがあります。
各方面のコメント
お客様の声
Gellert Global社のCIO、シェン・ルー(Shen Lu)氏は次のように述べています。「Infor Industry AI Agentsには、情報へのアクセスと問題解決のスピードを短縮させ、顧客満足度を向上させるなど、EPR機能を大幅に強化する可能性があります。AIエージェントで反復的なタスクを自動化すれば、従業員は企業の成長を促進し、競争優位性を高める価値の高い業務に集中できます。まだテストの初期段階であり、インフォアのソリューションの展開は進行中です。しかし、潜在的な能力を見て、その将来性に期待を寄せているところです」
State Electric Supply社のITマネージャーであるランディ・ヨーホー(Randy Yoho)氏は次のように述べています。「Infor Process Miningで最も価値があるのは、プロセス改善部門に知見を迅速に提供してくれる点です。プロセスに関する重要な問題の特定に数週間待つ必要はありません。今ではわずか1〜2日で特定できるようになったので、時間が86%短縮されました。すでに当社のお客様の荷物の受け取りが5日から2日に、支払いが7日から3日に短縮しています」
Xpress Boats社の情報システムマネージャー、ジェニファー・テリー(Jennifer Terry)氏は次のように述べています。「インフォアのIndustry AI AgentsとGenAI Assistantは、私たちの業務のやり方を再構築する可能性を秘めています。プロセスが合理化され、労力が減り、リアルタイムのインサイトに瞬時にアクセスできるようになることで、店頭の従業員から経営陣に至るまで、社内のあらゆる従業員の能力が強化され、よりスマートに業務を進められるようになります。私たちが高く評価しているのは、これらのツールが今もたらしている効率性だけではなく、私たちの発想を広げ、事業の未来を私たちが再考するのをサポートしてくれていることです」
インフォアのコメント
インフォアの最高経営責任者(CEO)のケビン・サミュエルソン(Kevin Samuelson)は、次のように述べています。「当社の新しいソリューションスイートにより、お客様は目的特化型の高精度AIの力を活用できるようになります。業界全体でさまざまな課題が生じるなか、企業はAIを戦略的に導入することで、成長を拡大していくことができます。ただし、AIの導入を正しく行うことが重要です。業界固有のコンテキストを持たない一般的なAIツールを実装する企業は、貴重な時間とお金を失うことになるでしょう」
アナリストのコメント
IDCのエンタープライズソフトウェア担当グループバイスプレジデント、ミッキー・ノース・リッツァ(Mickey North Rizza)氏は次のように述べています。「現在のAI時代に、AI技術を活用して機能を強化・増幅した新たなERP製品が生まれています。アシスタントやアドバイザーを伴うAI対応ワークフローであれ、Infor Industry AI Agentsのようなエージェント型AIであれ、ERPシステムの高度化は急速に進んでいます。より高度なインテリジェンスで業務プロセスを補強し、意思決定の前段階で多くのデータを提供し、より自律的に行動するAIによって、ERPシステムは企業により最適化されたテクノロジーリソースに進化しているのです」
詳細はこちら:
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Infor’s Product Enhancements (英語)をみる
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10月30日23時(日本時間)からのInfor’s Digital Eventを観る
【関連ウェビナーのご案内】
本発表内容の詳細については、下記ウェビナーでもご紹介しています。業界特化型AIがもたらす業務革新について、ぜひご視聴ください。
「業界特化型AI」が変える次の競争軸 ― 汎用AIでは掴めない“真の生産性”とは
開催日時:2025年11月26日(水)11:00開始(1時間)
インフォア、インフォアジャパンについて
インフォアは、業界特化型のビジネスクラウドソフトウェアにおけるグローバルリーダーです。各注力業界向けに、業界特化の機能が網羅されたソリューションを展開しています。ミッションクリティカルなエンタープライズアプリケーションとサービスは、セキュリティおよびタイムトゥバリュー(Time-to-Value)の短縮により、持続可能な運営にメリットをもたらすよう設計されています。世界175か所以上の地域で6万社以上の組織が、インフォアの17,000人の従業員のサポートにより、ビジネスの目標を達成するよう取り組んでいます。また、Koch社の一員としての財務的な強みやオーナーシップ、長期的な視点は、お客様との永続的で有益な関係性の構築のための力となっています。詳細は infor.com (英語)をご覧ください。
インフォアジャパンは、米国インフォアの日本法人として、各種エンタープライズソリューションの販売、導入、コンサルティングを行っています。詳しくは infor.com/ja-jp/ をご覧ください。
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