三重大学×JDS代表理事×理事鼎談「染色体の1 本を除去する研究から始まる対話 ダウン症のある人のよりよい人生とは何か」をJDSホームページで公開中

公益財団法人日本ダウン症協会(JDS 東京都豊島区 代表理事:玉井浩)は、2025年の世界ダウン症の日※に、株式会社ヘラルボニーと共同で「いつか『偏見』も、除去されますように。」をメインコピーとしたメッセージ広告を展開しました。この取り組みに続き、JDSでは三重大学の橋詰令太郎氏、JDS代表理事の玉井浩氏、JDS理事の水戸川真由美氏の3人による鼎談を実施しました。その内容が、4月20日発行のJDSニュース5月号(2025年4月20日発行)に掲載されています。

背景:三重大学・橋詰令太郎氏による研究について
メッセージ広告の発端ともなったのが、三重大学・橋詰令太郎氏による、ダウン症の原因となる染色体を1本除去することに成功したというニュースリリースでした。この研究成果についてマスコミから「ダウン症の原因の染色体を除去できることが判明と発表」と報道がなされ、SNS上では大きく評価する声があった一方で、発表内容から飛躍した解釈で「治療が可能になった」といった書き込みもあり、一部で誤解が生じたまま情報が拡散される事態となりました。
これらSNSの反応に、ダウン症のある人の家族や支援者の多くが混乱や不安を覚えました。
ヘラルボニー代表の松田崇弥・文登両氏は、こうした報道についてSNSのXで「モヤる」という表現で想いを伝え、ヘラルボニーとJDSは対話を重ねてきました。こうして、多くの人に対話を投げかけるメッセージ広告につながりました。
こうした一連の動きから、JDSでは、この研究の真意はどのようなものであったのかについて、橋詰氏に直接話を聞きたいと考えました。JDS代表理事であり、大阪医科薬科大学名誉教授で小児科医の玉井浩氏と、脳性麻痺のある長女・ダウン症のある長男を育ててきたJDS理事の水戸川真由美氏とによる鼎談は、こうして4月27日に実現しました。
鼎談のテーマ:「ダウン症のある人のよりよい人生とは何か」
鼎談では、今回の研究の意図についてから始まり、「そもそも“治療”とは何か」「染色体の除去にこだわらない“治療”の可能性」などについて対話が進み、ダウン症のある人の人生をより豊かにするために、選択肢を増やすことの重要性が共有されました。社会の偏見を取り除きながら、より多くの人がダウン症と向き合い、共に生きる社会を築くための貴重な意見交換の場となりました。
この記事に限り、全文をJDSホームページ内で公開しています。
https://jdss.or.jp/bulletin/jdsnews-202505/
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これをきっかけに、より多くの方々がダウン症のある人々に対する理解を深めていただければ幸いです。皆様のご支援とご関心を心よりお待ちしております。
※世界ダウン症の日:国連が制定した記念日。ダウン症は21番目の染色体が3本あることから3月21日。
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000157697.html
ヘラルボニーと日本ダウン症協会、3月21日「世界ダウン症の日」に意見広告を共同で発表 いつか「偏見」も、除去されますように。
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