「100年もつ橋を実現せよ」── クリテック工業【ハイブリッドジョイント 3LⅡ】耐久性100年を公式証明
業界の「変えられない常識」に挑み、メンテナンスゼロ・渋滞ゼロの未来へ。3LⅡが実績と共に証明した、伸縮装置の新たな常識
「橋を支える、とは未来を支えることだ──」
そう語るのは、株式会社クリテック工業(本社:東京都港区)代表取締役の若林勇二。
2018年に開発・発表された橋梁用伸縮装置「ハイブリッドジョイント 3LⅡタイプ」は、これまで国土交通省、NEXCO各社、都市高速、地方自治体をはじめとする多くの公共団体に採用され、全国で実績※を積み重ねてきた。
そしてこのたび、第三者機関による疲労載荷試験により、超長期耐久性100年を正式に証明。すでに高い評価を受けてきた3LⅡが、その実力を科学的にも裏付けた。“100年”の耐久性を日本で初めて証明したこの製品は、全国73万橋という社会インフラの未来を変える可能性を秘めている。
※198箇所 約2,894m(令和7年2月末現在)
【YouTube動画】クリテック工業 日本初!耐久性100年を証明! 橋梁用伸縮装置「ハイブリッドジョイント 3LⅡ」
壊れることが「前提」だった世界で──
橋梁は全国に73万も存在するが、補修できる橋は年間1万程度にすぎない。従来の伸縮装置は20〜30年で交換が必要とされ、補修を待つ間に再び交換時期を迎えてしまう。この「終わりなき交換の連鎖」に、税金、時間、渋滞、騒音という代償が伴っていた。「この負のサイクルを断ち切らなければ、日本の橋の未来は守れない」と若林は言う。

3LⅡは、長寿命化にとどまらず、壊れるときも“いい壊れ方”をするように設計されている。破損時は目視で異常が確認でき、打音点検や超音波による検査が不要。つまり交通規制を敷く必要がない。これは住民の騒音被害や交通渋滞の抑制にも直結する。
開発の出発点は「絶望」だった
転機となったのは2007年、東名高速で起きた伸縮装置破損事故。国からの一斉取替命令が下り、当時、売上の3割を占めていた東名工事の急進的な要求に直面。「そんな急進的で大量の取替は対応できない……。このままでは会社が潰れる」と覚悟した若林は、大手発注に頼る従来の営業スタイルを転換し、地方のゼネコンや市町村に直接提案をはじめる。そして新たな製品の開発に挑んだ。
最初の製品は無残にも失敗に終わった。疲労載荷試験で、わずか30年にも満たず破断したのだ。だがその挫折から、応力集中という“構造上の弱点”を突き止めることに成功。「この厚さ32ミリの鋼板が破損するとは想像すらしなかった。でも、だからこそたどり着けた真理がある」。そうして改良を重ね、ついに誕生したのが3LⅡだった。
商売にならないと言われても

「100年もつなんて、仕事がなくなる」と業界関係者に言われたこともある。実際、伸縮装置の取替やメンテナンスが不要になれば、メーカーや関連企業の仕事は減る。
だが若林は、“必要のない規制”“必要のない工事”にメスを入れることこそ社会貢献だと信じている。「声にはならない声、つまり“渋滞は困る”“工事の音がうるさい”という市民感情。それを形にするのが私たちの使命です」と語る。


誰もできなかった挑戦に成功した技術力
3LⅡは特許取得済みであるため他社が追随しない。それは単なる技術的な優位だけではない。溶接による微細な歪みをわずか1〜2ミリ以内に抑える高精度な製造技術と、圧倒的なコストパフォーマンス(従来製品比1.1〜1.2倍)を両立させた“匠の技”が、真似を不可能にしているのだ。
そして何より、100年の耐久性──。従来製品なら3〜4回交換が必要だった伸縮装置を、一度も取り替えずに済む未来へ。
クリテック工業は、インフラ保全の歴史に「誰も到達できなかった頂」を打ち立てたのである。


生産量が社会を救う
「この製品を作れる工場も職人も減っている。後継者もいない。でも、この製品が普及すれば生産量が上がり、地方の雇用も生まれる」。
3LⅡは、技術者の育成、地域経済、そして未来のインフラ保全までつながる、まさに“社会課題解決型プロダクト”である。
「東名を守った」という誇り
クリテック工業は創業当初から、日本最厳のインフラ環境である東名高速で実績を重ねてきた。「日本の大動脈である東名に採用された製品だからこそ、全国どこでも自信を持って提案できる」。若林の言葉には確かな誇りがにじむ。
100年後の未来に向けて、今、橋の下から静かに革命が始まっている。それが、クリテック工業の「ハイブリッドジョイント 3LⅡ」である。
──これは、すべての橋の、そしてすべての暮らしのために。

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最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
本リリースを通じてご関心をお持ちいただいたメディア・媒体の記者様には、ぜひ一度、「ハイブリッドジョイント 3LII」の技術と想いに触れていただければと願っております。
100年先の未来を見据えたものづくりの裏側には、語り尽くせぬ挑戦と、社員たちのひたむきな努力があります。
代表・若林より、開発秘話や社会的意義、現場での取り組みについて、直接ご説明できる機会を心よりお待ちしております。ぜひ、メールやお電話でお気軽にご連絡ください。
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Email:info@cretec.jp
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