「ランドクルーザー」ヒットの仕掛け人が語る。 企業も“ファンの一人”でいる時代の、友達コミュニケーション戦略。
いま企業は、立ち位置を180度変えないと生活者は振り向かない。ランクル成功を支えた仕掛け人が、同じ輪に立つ「友達コミュニケーション」の重要性を語る。
広告やSNSの情報量が溢れる現代では、企業の発信が“生活者に届きにくい”とされる。そんな中、トヨタ・ランドクルーザーは、オーナー同士が語り、つながり、紹介し合うという人から人へ自然に広がるコミュニケーション構造によって、熱狂的な支持を集めている。
そのコミュニケーションを長年支えてきたKiiRO1010（代表：香田 信）は、その本質を「企業もファンの一人として輪の中に立つ姿勢」にあると語る。企業が主語となって“価値を届ける”のではなく、ファンと同じ目線で“好き”を共有するスタンス。香田はこれを「友達コミュニケーション」と名付け、これからの時代に必要なブランドの在り方として提案している。
【友達コミュニケーションとは何か】
友達コミュニケーションとは、ブランドが一方的に価値を“伝える”のではなく、企業自らもファンとして“同じ輪の中”に立つ関係性を指す。ファンと企業が横並びになり、同じ温度で“楽しさ”や“好き”を共有し合うことで、ブランドは押し付けではなく、友達の紹介のように自然に広がっていく。
ランドクルーザーの世界には、もともとこの文化が根付いている。オーナー同士が気軽につながり、語り、仲間を連れてくる。その輪の中にトヨタ自身も自然に存在することで、熱量は押し上げられ、ブランドが勝手に育つ力が生まれている。
【なぜ友達コミュニケーションがブランドを強くするのか】
● ① 友達の声は、広告よりも信頼される
企業が“同じ立ち位置”で好きな気持ちを共有すると、生活者はブランドを“身近な存在”として受け止めるようになる。
● ② 好きがつながり、熱量が濃くなる
仲間が仲間を連れてくるような連鎖が自然に起こり、ファンベースは無理なく拡大していく。
● ③ 広告が届かない時代でも、ブランドが“自走”する
企業が主語ではなく、人から人へ伝わる導線が立ち上がることで、広告に頼りきらずともブランドが広がり続ける。
【友達コミュニケーションは、広告制作そのものを変える】
友達コミュニケーションは理念ではなく、広告制作の具体的な手法として機能する。
● TVCM
企業の主張を前面に出すのではなく、友達に共有したくなる“余白”を残す脚本へ。
● WEB動画
情報を並べるのではなく、ファンと同じ温度で語るストーリーへ。
● グラフィック広告
機能中心のコピーではなく、仲間にシェアしたくなる“一言”を中心に。
● SNS投稿
企業投稿とファン投稿が同じトーンで並ぶ表現をつくる。
こうしてひとつひとつの広告が“企業の発信物”ではなく、ファン同士の会話のきっかけに変わる。1本の広告から自然な連鎖が生まれ、ブランドは輪の中で強く育っていく。
KiiRO1010はこの視点を、TVCM／WEB動画／グラフィック／SNS／キャンペーンなどすべての制作に応用し、ファンと共にブランドが広がる設計を手がけている。
【今後の展望】
KiiRO1010は、ランドクルーザーで培った“友達コミュニケーション”の思想と制作技術を軸に、自動車、化粧品、スポーツ、地域活性、エンタメ、D2Cブランドなど多様な領域へ展開を進めている。
この考え方は、ランドクルーザーだからこそ成立した特別な手法ではない。むしろ現代においては、業種や規模を問わず、あらゆるブランドに通用する普遍的なスタンスだと考えている。
どの商品にも“好き”があり、どのコミュニティにも“つながり方”があり、どのカテゴリーにも“語り合う輪”が存在する。その輪の中に企業が「ファンの一人として同じ立ち位置で参加する」という姿勢を持つことで、ブランドは自然に広がり、長く愛される存在になる。
KiiRO1010は今後も、友達コミュニケーションを軸に、ブランドの“好き”が自然に伝わり、広がり続ける仕組みをつくり続ける。
【本件に関するお問い合わせ】
会社名：KiiRO1010（キイロテントウ）
担当者：香田信
メール：sk@kiiro1010.com
【会社概要】
会社名： KiiRO1010（株式会社キイロテントウ）
代表者： 香田 信（クリエイティブディレクター）
事業内容： ブランド戦略設計／広告企画制作／（WEB・SNS）ファンマーケティング支援
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