日本人で初めてビール醸造を行った化学者・川本幸民のビールを現代に復刻

「Japan Craft Beer Movement」第一弾プロジェクトが始動

株式会社クラフトビールインク(本社:東京都、代表取締役:田中悟志)は、日本のクラフトビール文化を国内外に発信する活動「Japan Craft Beer Movement(ジャパンクラフトビール発信活動)」の第一弾として、「川本幸民ビール復刻プロジェクト」を発表しました。

幕末の化学者・川本幸民(かわもと・こうみん)が日本人として初めて挑戦したビール醸造を、当時の原料や環境をできる限り再現しながら、現代の醸造技術でよみがえらせる試みです。

川本幸民 肖像画 画像出典:Wikimedia Commons(パブリックドメインにより公開) File: Kawamoto Kōmin – Wikimedia Commons, Public Domain

川本幸民は、江戸時代末期に活躍した化学者であり、日本で初めて「化学」という言葉を用いた人物として知られています。

彼はオランダの科学書を翻訳・研究し、西洋の化学・物理・医薬の知識を日本に紹介したことで、後の近代化に大きな影響を与えました。

なかでも注目されるのが、1853年に著された『化学新書』です。そこには、上泡醸法(エール)と下泡醸法(ラガー)という二つのビール製造法が記されており、日本人として初めてビール醸造を実践した記録とされています。

川本幸民は実際に試醸を行い、製造工程を科学的に分析・記録しました。これが、日本におけるビールづくりの原点であり、彼はまさに「日本最初のブルワー」といえる存在です。

今回の「川本幸民ビール復刻プロジェクト」では、彼が残した記録を丹念に読み解き、当時の原料や環境をできる限り再現しながら、現代の醸造技術によって復刻を行います。

単なる再現ではなく、科学と文化が交わる“ものづくりの原点”を、味わいとして現代に伝えることを目的としています。

【共創と公開について】

本プロジェクトは、オープンな文化活動として進めていきます。

現在、当社ではこの取り組みに参加・支援・コラボレーションしてくださるブルワリー、企業、団体を広く募集しています。

日本のビール文化の原点をともに紡ぎ、未来へつなげていく仲間を歓迎します。

また、プロジェクトの進行過程で得られた記録や研究成果の一部は、レシピを含めて公開していく予定です。

川本幸民が掲げた「知の共有」という理念を現代に受け継ぎ、オープンな形で発信することで、国内外の醸造家・研究者・愛好家と共に学び、発展していくことを目指します。

【代表コメント】

 「川本幸民の探求心や創造の力は、今のクラフトビール文化にも深く通じています。 当時の知恵と情熱を、現代の手で再び形にし、飲む人がその歴史を感じ取れるようなビールを届けたい。 そしてこの挑戦を、未来へ開かれた形で共有していきたいと思っています。」

 ― 株式会社クラフトビールインク 代表取締役 田中悟志

【今後の展開】

本プロジェクトは、「Japan Craft Beer Movement」の第一弾として位置づけられています。

今後は、川本幸民の精神を受け継ぎながら、日本各地の歴史や文化に根ざしたビールづくりをテーマとした企画を順次展開予定です。

ビールを通じて「文化」「科学」「創造」をつなぎ、日本のクラフトビールの新たな魅力を世界へ発信していきます。

【会社概要】

会社名:株式会社クラフトビールインク

所在地:東京都中央区

代表取締役:田中悟志

設立:2023年

事業内容:クラフトビールの企画・製造・輸出入、飲料・文化関連事業

URLhttps://craftbeer.inc/

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会社概要

URL
http://craftbeer.inc
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都中央区築地六丁目三番八号
電話番号
03-6697-8844
代表者名
田中悟志
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年12月