【人手不足が深刻な整備業界】外国人自動車整備士・メカニックの支援と現場の実態が明らかに
大多数の経営者が外国人を「積極的、あるいはスキル次第で採用したい」と回答!日本での長期キャリアへの期待も
株式会社チェングロウス(所在地:東京都中央区、代表取締役:湊川 満也)は、自動車整備事業の経営者を対象に「外国人自動車整備士・メカニックの採用事情と業界課題」に関する調査を実施しました。
自動車業界、特に自動車整備士の分野では少子高齢化に伴う人材不足が深刻化しており、各企業が持続的な成長を実現するための新たな人材確保戦略が喫緊の課題となっています。
このような背景から、外国人材の活用はこの課題を解決し、業界全体の活性化に貢献し得る重要な選択肢として注目されています。
そこで今回、株式会社チェングロウス(https://www.chain-growth.com/)は自動車整備事業の経営者を対象に「外国人自動車整備士・メカニックの採用事情と業界課題」に関する調査を実施しました。
調査概要:「外国人自動車整備士・メカニックの採用事情と業界課題」に関する調査
【調査期間】2025年9月16日(火)~2025年9月17日(水)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】204人
【調査対象】調査回答時に自動車整備事業の経営者と回答したモニター
【調査元】株式会社チェングロウス(https://www.chain-growth.com/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
自動車整備業界の課題は「人手不足・採用難」。外国人採用の現状とは

はじめに「現在の自動車整備業界において、深刻だと感じる課題」について尋ねたところ、『人手不足・採用難(52.9%)』と回答した方が最も多く、『技術革新への対応(38.2%)』『賃金水準(28.9%)』となりました。
この結果から、業界で最も切迫しているのは「人材」の確保であり、採用の困難さが課題となっていることがうかがえます。
また、「技術革新への対応」という回答が2番目に多く、自動車の電動化・自動運転などの変化に整備工場が追いつけていない可能性があることがうかがえます。
「賃金水準」が上位に入っていることも、求人市場で他産業との競争にさらされていることを示しています。
深刻だと感じる課題として「人手不足・採用難」が最多になりましたが、その背景にはどのような要因があるのでしょうか。
「人手不足・採用難である要因」について尋ねたところ、『人口減少・少子高齢化・労働構造の変化(42.2%)』が最も多く、『賃金・労働条件(38.7%)』『業界魅力不足やイメージの悪さ(32.8%)』となりました。
『人口減少・少子高齢化・労働構造の変化』が最多となったことから、人材の絶対数不足が深刻であることがわかります。
一方で、『賃金・労働条件』や『業界魅力不足やイメージの悪さ』なども上位になり、労働条件や魅力面での課題も複合的に絡んでいると考えられます。
供給不足だけでなく、選ばれにくい業界構造そのものが、人手不足をさらに加速させている可能性があります。
こうした人手不足を補う一手として、外国人自動車整備士・メカニックの採用が選択肢に上がるケースも増えています。
では、外国人自動車整備士・メカニックをすでに採用している、過去に採用した経験がある企業は、どのような採用ルートを活用してきたのでしょうか。
外国人自動車整備士・メカニックを「採用している」「過去採用したことがある」と回答した方にうかがいました。

「外国人自動車整備士・メカニックをどのルートで採用したことがあるか」複数回答で尋ねたところ、やはり多かったのは「自社採用」でした。自社採用の次には、29.8%の企業が人材紹介・派遣会社を利用していました。自社採用と並行しつつ人材会社も利用しながら採用を行っていることが見て取れます。
「監理団体や登録支援機関」の利用は16.4%に留まっており、技能実習や特定技能制度による人材活用がまだ限定的であることが伺えます。制度的サポートの活用が十分に進んでいない可能性も考えられます。
では、これまでに採用した外国人はどのような在留資格で働いているのでしょうか。
「これまでに採用した外国人の在留資格の種類」について尋ねたところ、『技能実習(65.4%)』が最も多く、『特定技能(52.9%)』となりました。
採用した外国人の在留資格は『技能実習』が約7割となりましたが、『特定技能』も約半数を占める結果になりました。
『技能実習』はもともと途上国への技術移転を目的としたもので、日本の企業で一定期間技術や知識を学び、母国へ戻って活用することが期待されるため、在留期間に制限があります。
一方、『特定技能』は労働力不足に対応するために設置されたもので、一定以上の能力がないと取得できず、長期雇用や定着も期待できることから、今後は、在留資格が『特定技能』の外国人の重要性がさらに増すと考えられます。
では、今後に向けた採用方針にはどのような変化があるのでしょうか。
外国人自動車整備士・メカニックを「採用している」「過去採用したことがある」「採用したことがないが、今後採用する可能性がある」と回答した方にうかがいました。

「今後、外国人自動車整備士・メカニックを積極的に採用する予定か」と尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。
『積極的に採用したい(37.7%)』
『スキルに応じて採用したい(60.6%)』
『採用しない(1.7%)』
大多数が、何らかの形で外国人自動車整備士・メカニックを採用したいと考えており、完全に『採用しない』とする企業はごくわずかです。
特に、「スキルに応じて」という回答が最も高いことから、「条件付きの採用」がスタンダードになりつつあり、能力・資格・経験などで選別する姿勢が強く見られました。
外国人を雇用する上での懸念は「日本語での意思疎通」が約半数!活躍するために重要な要素とは?
今後の外国人自動車整備士・メカニックの採用意向は高い水準にある一方で、外国人の雇用にどのような課題を感じているのでしょうか。

「外国人を雇用する上で、懸念されること」について尋ねたところ、『日本語での意思疎通(51.5%)』が最も多く、『在留資格などの手続き(37.8%)』『文化や価値観の違いによる摩擦(36.3%)』となりました。
最も多かった懸念は「日本語での意思疎通」となり、現場業務における基本的なコミュニケーションの重要性が浮き彫りになりました。
次いで、「在留資格の手続き」や「文化・価値観の違いによる摩擦」が挙げられており、制度面と職場環境面の両方で対応が求められていることがわかります。
外国人の採用意欲がある一方で、実務上の支援体制に対する不安が雇用する上でのハードルとなっている可能性があります。
雇用にあたっての懸念点が明らかになりましたが、現場で外国人自動車整備士・メカニックが活躍するためには、どのような資質やスキルが求められているのでしょうか。

「外国人が自動車整備士・メカニックとして活躍するために、重要だと思う要素」について尋ねたところ、『業務への真剣な姿勢や熱意(43.1%)』が最も多く、『技術スキルや資格の所持(42.2%)』『日本語能力(40.2%)』となりました。
「業務への真剣な姿勢や熱意」という回答が最多になり、スキル以上に仕事に対する姿勢が重視されていることがわかります。
また、「技術スキル」や「日本語能力」も高く、実務の即戦力性や現場での円滑なコミュニケーションが求められているようです。
また、「文化や職場慣習への理解」と回答した方も一定数おり、職場への適応力が活躍の条件と考えられている可能性があります。
では、外国人自動車整備士・メカニックがこれらの資質を十分に発揮し、長く安定して働くためには、どのような支援が求められるのでしょうか。
「外国人が日本の自動車整備工場で安定的に働くために、どのようなサポートがあれば良いと思うか」について尋ねたところ、『日本語研修(39.7%)』と『在留資格に関するサポート(39.7%)』が同率で最多になり、『整備技術に関する基礎研修(36.3%)』となりました。
「言語」と「在留資格」に関する支援へのニーズが最も高く、採用後の離職防止・働きやすさと直結する要因といえます。
また、「技術研修」も上位に挙がっており、採用だけでなく業務開始後の育成環境も重視されているようです。
さらに、「住居・生活支援」など、職場外の要因にも注目が集まっており、総合的なフォロー体制を整えることが、採用と定着の鍵になると考えられます。
外国人自動車整備士・メカニックのキャリア展望とキャリアアップに重要な要素
安定して働くための支援策が求められる中で、企業は外国人自動車整備士・メカニックにどのようなキャリアを築いてほしいと考えているのでしょうか。

「外国人を採用する場合、主にどのようなキャリアを築いてほしいと思うか」について尋ねたところ、『日本で長期的にキャリアを積み、将来的には永住してほしい(37.8%)』が最も多く、『本国に戻って得た経験を活かしてほしい(25.5%)』『数年単位の短期的な活躍を想定している(23.5%)』となりました。
「日本で長期的にキャリアを積み、将来的には永住してほしい」と思う方が約4割となり、企業側が外国人自動車整備士・メカニックを一時的な労働力ではなく、将来を見据えた戦力として育成したいと考えていることがうかがえます。
一方で、「本国での活躍」や「短期的な活躍」などの期待も見られ、企業のスタンスには一定の幅があることが示されました。
最後に、キャリアアップの観点からどのような成長支援が重要だと思うのかうかがいました。
「今後、自動車整備工場で働く外国人のキャリアアップのために重要だと思うこと」について尋ねたところ、『自動車整備士としての資格取得(43.1%)』が最も多く、『マネジメント・リーダーシップ力の向上(37.3%)』『特定分野の高度な技術習得(32.8%)』となりました。
キャリアアップの要素として「自動車整備士としての資格取得」が最も多く挙がり、スキルの証明と専門性の向上が重視されていることがわかります。
また、「マネジメント力」や「高度な技術習得」など、単なる作業者ではなく将来の中核人材としての成長を期待する声も多く見られました。
語学力や地域への適応といったことも一定の関心を集めており、総合的な育成が求められていることがわかりました。
【まとめ】外国人自動車整備士・メカニックに求めるのは“人材”以上の存在、現場が描くキャリア像と必要な支援が明らかに
今回の調査で、自動車整備業界が抱える「人手不足・採用難」が単なる労働力不足ではなく、賃金・労働条件、業界イメージ、教育制度のハードルなど、複合的な課題によって引き起こされていることが明らかになりました。
こうした構造的な問題に対するひとつの解決策として、外国人自動車整備士・メカニックの採用が現場で進みつつあります。
外国人自動車整備士・メカニックを採用している、過去に採用したことがある方が経験した採用ルートは、「ハローワーク」や「従業員紹介」など、比較的企業内部で完結できる手段が一般的に行われている中、全体の約3割の企業では平行して人材紹介・派遣会社も利用していました。監理団体や登録支援機関の活用は限定的でした。
在留資格の種類では「技能実習」「特定技能」が上位になり、短期的な戦力導入と一定の長期活用が両立する制度活用が進んでいることを示しています。
今後の採用意向については、大多数が「積極的に採用したい」「スキルに応じて採用したい」と回答しており、受け入れに前向きな姿勢がうかがえます。
しかしながら、実際の雇用にあたっては「日本語での意思疎通」や「在留資格の手続き」「文化や価値観の違い」など、多くの懸念が存在しており、現場では不安要素の解消が必要不可欠となっています。
そのような中、外国人が自動車整備士・メカニックとして活躍するために重要だと思う要素は「業務への熱意」「技術スキル」「日本語能力」などで、個人の資質に依存するだけでなく、企業側の支援体制によって補完すべき要素でもあります。
実際に必要とされるサポートとしては、「日本語研修」や「在留資格支援」「技術研修」などが挙げられ、安定的な就労を実現するには、職場内外にわたる包括的な支援が求められていることがわかります。
さらに、企業は外国人材に対して「日本で長期的にキャリアを積み、将来的には永住してほしい」といった期待を寄せており、単なる労働力ではなく、将来的な戦力・中核人材としての育成を視野に入れています。
キャリアアップにおいても「資格取得」や「マネジメント力の向上」「高度な技術習得」といった、ステップアップの道筋が重視されており、外国人自動車整備士・メカニックを継続的に成長させていく意識が現場に根付きつつあることがうかがえました。
この結果から、自動車整備業界が外国人材を受け入れる上で必要なのは、制度や手続きの整備だけでなく、「活躍できる土壌づくり」と「中長期の視点に立った人材育成」だといえるでしょう。
自動車業界・整備士に特化した人材支援サービスなら株式会社チェングロウス

今回、「外国人自動車整備士・メカニックの採用事情と業界課題」に関する調査を実施した株式会社チェングロウス(https://www.chain-growth.com/)は、自動車業界に特化した人材支援サービスを提供しています。
「採用・育成・定着」という「人」に関わる3つの成長連鎖実現を目指した「総合人材支援サービス」企業。日本人のみならず外国籍の方の「採用・育成・定着」支援サービスも拡充し、日本の自動車整備事業者様が直面する「人手不足の解消」と「お悩みの解決」に貢献いたします。
■株式会社チェングロウスが選ばれる理由
自動車業界・整備士に特化した人材会社だから、多くの事業者に選ばれています!
・日本全国対応
日本全国に展開するAUTOBACSグループを母体としていることで、場所を選ばず地域ならではの提案、問題解決が可能です。
・自動車業界に特化
自動車業界に特化しているから、自動車業界ならではの問題解決、また、多角的視点から問題解決、提案をすることができます。
・信頼関係
大手企業と多数取引を行っており、採用から育成・定着支援まで全てをサポートします。
01.採用支援
▼自動車整備士・メカニック採用支援
自動車業界に特化し、数多くの取引や経験を有しているからこそ、事業主様のご希望に応じ、適切な採用ご提案を行います。
・人事ご担当者様の負担を軽減いたします
面接までの応募者様との調整は当社にて実施いたします。日程調整のお手間などが削減できます。
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当社が所有する業界専用求人サイトを活用し、事業者様に代わり母集団形成をいたします。
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貴社のご希望に応じて、正社員候補の人材をご紹介します。
・人材派遣
緊急時の短期人材の希望や、派遣でお仕事を探している方をマッチングいたします。
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正社員登用の前に最大6か月間の派遣期間を設けることで、求職者と企業の双方のマッチングを図ります。
・国内居住特定技能外国人の紹介
即戦力となる外国人人材をご紹介し、就業での支援をいたします。
・海外来日特定技能人材の受入ご相談にも対応
海外から来日人材の特定技能ビザ申請の実績多数。将来に備えた海外人材雇用もご相談いただけます。
02.育成支援
▼自動車整備士育成支援
自動車整備士資格の一般的な取得方法は、自動車整備士専門学校へ通って取得する方法ですが、当社では、働きながら自動車整備士を目指す方をサポートしています。
まずは、半年以上の実務経験を積んだのち、三級自動車ガソリン・エンジン整備士資格を取得。
その後、2年間の実務経験を積むことで二級ガソリン自動車整備士の資格への挑戦が可能です。
・自動車整備士を目指す、最新技術の研修制度
資格取得に関する研修はもちろん、自動車整備士として必要な様々な知識を提供する研修も数多く提供しています。
・合格率の高い指導方法
自動車整備振興会と連携し、2種養成施設として短期講習会を実施しています。(※千葉県、福岡県にて)
一級自動車整備士の講師陣が少人数で指導することで、高い合格率を誇っています。
合格率 3級 97.7% 2級 97.9%(※2025年3月までの累計実績)
・自動車整備関連 産業教育
自動車整備は、しっかりと知識を習得しなければ危険を伴います。
基礎的な、空気圧充填講習や、巻き上げ機の取扱、グラインダ取替講習、電気自動車に関する講習など幅広く実施しています。
・自社研修設備を完備
自動車整備士育成に関する教材はもちろん、最新の整備技術(スキャンツール、エーミング作業等)の機器も完備しています。
・一級自動車整備士の講師陣
一級自動車整備士の講師陣が、働く方の夢の実現に向けてサポートします。
03.定着支援
▼人事的課題や人事問題ソリューション
自動車業界や整備事業者様が抱える様々な問題を、多角的視点から発見し、きめ細かく対応し、解決に導きます。
・人事機能を総合的にお手伝いいたします
採用だけに終わることなく、教育、定着の機能を一貫してサポートいたします。
・人がイキイキ働ける職場環境づくりのお手伝い
人事労務の専門コンサルタントが対応。人事制度の構築のご相談も承ります。
・人事制度の構築を支援します(評価制度・賃金設計など)
評価制度や賃金テーブルの設計をはじめ、社員の定着向上や法改正対応など、問題を抱えている事業者様はぜひご相談ください。
04.外国籍人材雇用支援
▼来日外国籍人材を雇用される企業様のサポート
主には登録支援機関として在留資格「特定技能」の方をご紹介。入国前現地における人選から始まり、入管向け書類申請手続き、入国直後のオリエンテーションや日本語教育支援、就業開始後の生活面でのサポートなど職場でご活躍いただけるよう包括的サポートを行っております。
今はまだ日本人が採用できても、近い将来益々外国人雇用の必要性が高まっていくことが予想されます。
【外国籍人材育成型の新しい人材サービス・ASCAプログラムのご紹介】2026年1月始動!
㈱チェングロウスでは、主にアジア出身の外国人材が、日本でプロの自動車整備士として認められ、長期的なキャリアを築けるよう支援させていただく人材育成型プログラムを新設し、2026年1月に始動いたします。人材を単にご紹介するだけではなく、配属後も日本語教育や整備教育を通じて手厚くサポートし、自動車整備士としての着実なキャリアアップを支援いたします。※名称「ASCAプログラム」
このASCAプログラムを通じてプロの外国人整備士が育ち、それが整備事業者様の安定的な利益と自動車整備業界のさらなる発展に寄与すると、私たちは信じております。
プログラム紹介
https://www.chain-growth.com/global/
■株式会社チェングロウス:https://www.chain-growth.com/
■お問い合わせURL:https://www.chain-growth.com/contact/
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