フリースケール、機能安全を促進するSafeAssureプログラムを開始

東京(フリースケール・テクノロジ・フォーラム・ジャパン) - 2011年9月13日 - フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、車載および産業市場の機能安全基準に準拠したシステムの開発を支援するべく、SafeAssure(セーフ・アシュア)プログラムを発表しました。フリースケールのSafeAssureプログラムは、まもなく正式発行される国際標準化機構(ISO)のISO26262や、すでに発行されている国際電気標準会議(IEC)のIEC61508など、国際基準に準拠した安全システムの開発時間を削減します。

フリースケールの上席副社長兼セールス・アンド・マーケティング最高責任者(CSMO)のアンリ・リシャールは、次のように述べています。「業界全体でセーフティ・アプリケーションへの取り組みが進む中、フリースケールは当社が誇る包括的な専門知識を基に、デジタルとアナログ両方の半導体技術をベースとする車載、産業、ネットワーキングの各アプリケーションならびにソフトウェアに注力して、この問題に対応します。フリースケールの確かな経験に裏打ちされた新しいSafeAssureプログラムを活用すれば、機能安全基準に準拠したシステムの開発を迅速に開始することが可能になり、最終的に人々に安全を提供することができます。」

フリースケールの機能安全アプローチは、「セーフティ・プロセス」、「セーフティ・ハードウェア」、「セーフティ・ソフトウェア」、「セーフティ・サポート」という4つの主要領域を対象にしています。

機能安全基準を順守する上で最初に取り組むべき領域は「セーフティ・プロセス」です。機能安全ソリューションの設計や開発を行う際の社内の手順や方法を対象としています。フリースケールは、IEC61508およびISO26262の厳格な要件に沿うべく、機能安全を製品開発プロセスの必須要素として組み込んでいます。業界をリードするフリースケール製品は、最初の段階から安全基準に準拠するよう定義や設計が行われており、開発プロセスの各ステップでも安全分析が行われ、さらに最後の段階でも安全要件に完全に適合しているか再確認されます。

フリースケールの「セーフティ・ハードウェア」というコンセプトは、偶発的なハードウェア障害の検知と緩和に焦点を当てています。フリースケールのマイクロコントローラやパワー・マネジメントIC、センサには、自己検査、モニタリング、ハードウェアの冗長性といった安全機能が組み込まれており、障害が制御されます。フリースケールのアナログ車載ソリューションは、マイクロコントローラのタイミング、電圧、エラー管理をチェックする機能が追加されており、システムの堅牢性を高め、電子制御ユニット(ECU)の設計を簡素化します。

システムレベルの機能安全を実現するには、ハードウェアとソフトウェアをシームレスに統合して、安全要件の全範囲を対象に収める必要があります。この目的のため、フリースケールの機能安全アプローチでは、第3領域として「セーフティ・ソフトウェア」を設定しています。フリースケールは、AUTOSAR OSや関連MCAL(マイクロコントローラ抽象化層)ドライバ、コア自己診断機能など、包括的な自動車機能安全ソフトウェア・セットを開発しています。また、車載および産業市場向けセーフティ・ソフトウェア・ポートフォリオを拡充するべく、フリースケールは、業界をリードするサードパーティ・ソフトウェア・プロバイダをパートナーに迎え、新しいセーフティ・ソフトウェア・ソリューションを次々と提供しています。

フリースケールの機能安全アプローチの4つ目の領域は、堅牢な「セーフティ・サポート」で、システムレベルの統合と機能安全基準の順守を促進します。フリースケールのサポートは、顧客ごとに機能安全アーキテクチャに関するトレーニングやシステム設計のレビューを実施し、安全性ドキュメントや技術サポートを広範に提供するなど、多岐にわたります。

フリースケールの上席副社長兼マイクロコントローラ・ソリューション・グループ担当ジェネラル・マネージャであるレザ・カゼロニアンは、次のように述べています。「50年以上に及び市場をリードする車載および産業用マイクロコントローラを投入してきた経験を基に、フリースケールは最適な製品とソフトウェアを提供し、システマチックなアプローチを通じて機能安全システム開発の複雑性を緩和させます。今後数カ月にわたり、機能安全におけるニーズを満たすための追加のSafeAssureソリューションが発表される見込みで、お客様はさらに大きなメリットを手にすることができるでしょう。」

フリースケールのSafeAssureプログラムの詳細と対象製品のリストについては、www.freescale.com/safeassureのWebサイトをご覧ください。

自動車分野の機能安全
自動車産業では、基本的なエアバッグ・システムから、事故の予測/回避機能を備えた極めて高度なADAS(先進ドライバ・アシスタンス・システム)に至るまで、高性能な最新の自動車安全システムを求めるニーズが増大しています。各種の安全機能がますます多数の電子機器によって実行されていく中、危険な障害を可能な限り回避し、発生した場合には制御できる電子システムの設計を促進するため、ISO26262が策定されています。フリースケールのSafeAssureプログラムは、自動車セーフティ・アプリケーションの中心に位置する国際基準に準拠しており、システム設計の際に、効率的かつ確信を持ってシステムレベルで安全基準を順守できるように支援します。

産業分野の機能安全
近年の産業災害により、あらためて安全性の向上が必要であることが明らかになる中、ますます多くの産業制御システムにおいて、IEC61508安全認証が要求されるようになっています。機能安全は、太陽エネルギーや航空宇宙、FDA Class IIIの医療機器といった市場においても広く普及しており、厳格に規定されています。産業市場の電子装置は、過酷な環境で運用しても障害の発生を最小限に抑えることが必要とされます。システム設計者は、フリースケールのSafeAssureプログラムのソリューションにより、過酷な産業条件に対応し、必要な資料や安全に関する専門知識の支援を受けることができます。

経験豊富なセーフティ・パートナー
フリースケールは、セーフティ・ソリューションのリーディング・サプライヤであり、セーフティ・クリティカル・アプリケーション向けのマルチコア・コントローラ技術(デュアルコア・ロックステップなど)に関して長年にわたる設計経験を有しています。自動車セーフティおよびシャーシ市場で利用される機能安全システム向けのカスタム・マイクロコントローラと関連アナログ・デバイスの開発に関して高い専門知識を有するフリースケールは、横滑り防止装置(ESC)やアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)などのアプリケーション向けに、6000万個以上のマイクロコントローラと3000万個以上の関連アナログ・デバイスを出荷しています。

フリースケールの上席副社長兼RF、アナログおよびセンサ・グループのジェネラル・マネージャであるトム・デートリッヒは、次のように述べています。「システムレベルのアプローチに基づくフリースケールのセーフティ・アプリケーションには、市場をリードするセンサおよびアナログ・ソリューションも含まれ、10年以上にわたり採用されています。1996年に世界初のMEMSベースの車載エアバッグ用加速度センサを導入して以降、市場を牽引してきたフリースケールは、今後もSafeAssureプログラムを通じてセキュリティを新たなレベルに引き上げていきます。」


フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、自動車用、民生用、産業用、およびネットワーキング・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com(英語)、またはhttp://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。


FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。

©2011フリースケール・セミコンダクタ・インク

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会社概要

URL
http://www.freescale.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー 29F
電話番号
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代表者名
ケンリック P. ミラー
上場
未上場
資本金
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設立
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