カーボンリサイクルファンドの研究助成に採択
株式会社CO2資源化研究所(本社:東京都江東区、代表取締役 湯川 英明)は、一般社団法人カーボンリサイクルファンドの「2023年度研究助成活動に係る公募」に採択されました。
今回の公募は特に若手からの積極的な応募を求められていたことから、当社若手研究員の一人である西尾幸祐が研究代表者として「油脂工業原料の脱農産物依存:微生物を用いたCO₂からの高級アルコール製造技術の開発」という研究テーマを設定し採択されたものです。
1.研究の概要
油脂工業原料の脱農産物依存:微生物を用いたCO₂からの高級アルコール製造技術の開発
糖類を原料としない高級アルコールの製造手段として、CO₂を炭素原料として増殖するUCDI®水素菌を用いたバイオプロセスを提案。UCDI®水素菌は、水素をエネルギー源、CO₂を炭素原料として増殖する微生物で、その増殖速度は他の水素菌と比較して倍加時間1時間という圧倒的な能力を持つ水素菌です。
本研究では、UCDI®水素菌に対して遺伝子組換えを施し、高級アルコール生成株を作製する「CO₂からの高級アルコール製造法」を開発し、パーム油産業における社会問題の解決を目指します 。
研究概要説明動画
https://drive.google.com/file/d/1i2pEqeGL3lhC9rMdIu998YgKot9e6h98/view?usp=sharing
2.背景:パーム油産業が引き起こす社会問題
油脂化学製品である高級アルコールは洗剤や化粧品、石けんなど様々な商品の製造に欠かせません。高級アルコールは多段階の化学的プロセスにより植物油脂から製造されており、原料となる植物油脂のうち、世界で最も消費されているのはアブラヤシの果実から採取されるパーム油です。
近年、アブラヤシのプランテーションが深刻な環境破壊・人権侵害を引き起こしています。
森林減少による生物多様性の損失、焼畑による大規模な農地開墾で起こる森林・泥炭火災で発生する大量のCO₂排出、農園での雇用最低年齢に満たない児童の強制労働が報告されています。
パーム油の生産量増強は、これらの社会問題と切り離すことが難しく、2004 年には持続可能なパーム油の生産と利用の促進を目的としてRSPO (Roundtable on Sustainable Palm Oil) が設立されました。世界的にも持続可能なパーム油の生産が強く望まれています。
※今回開発する高級アルコールはパームオイルを示します
株式会社 CO2 資源化研究所/Utilization of Carbon Dioxide Institute Co., Ltd.
<会社概要>
本社/研究所 東京都江東区青海2-4-32 タイム24ビル15階
代表者 代表取締役 湯川 英明
設 立 2015年8月
資本金等 1億6,290万円
<事業分野>
当社は、CO2を栄養源として、24時間で1個体が1600万個(1gが24時間で16t)に増殖する「UCDI®水素菌」を核に、革新的なバイオ技術を高度に利用し、研究開発・事業化を進めています。
①Biofeeds(飼料用動物性たんぱく素材)②ヒト用プロテイン③バイオ燃料 SAF④各種化学品
の4事業分野において、食糧問題解決と脱石油社会の実現に貢献してまいります。
※「UCDI」は当社の英文社名略称であり登録商標です。
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