独自アーキテクチャ『aIPE』を搭載した初の自社チップ『AiOnIc®』のサンプルを開発
12nmプロセスの採用で小型・低消費電力を実現しエッジAIプロセッサのデファクトを狙う
『aIPE』は世界で開発されているエッジAIプロセッサをリードする新しい構造です。NEDO事業※1に於いて、自動運転に不可欠なSLAM※2では汎用CPUと比較して1/20の処理時間短縮、骨格、姿勢推定を実行するOpenPose※3ではGPUと比べて約3.8倍の動作速度を実現しました。
■小型・低消費電力かつ高効率処理でファンレスを実現
『aIPE』はハードウェア部品を動的に組み替えることで様々なアルゴリズムに柔軟に対応します。既存のCPU、GPU、専用LSIの長所を兼ね備え、リアルタイムに複数処理の同時実行が可能です。高効率なハードウェア処理により、IoTなどの組み込みシステムに最適です。また冷却ファンが不要で密閉筐体での防水防塵システムが構築可能です。
■仕様
■アプリケーション
『AiOnIc』はあらゆるセンサーのデータをエッジでリアルタイムに処理してメタデータ(言葉や数字などで表現できる小さな情報)に変換することで、セキュリティやプライバシーの問題を気にすることなく「Edge to Edge」をワンチップで実現します。
■『AiOnIc』の量産に向けてシリーズCの資金調達を計画中
ArchiTekはパートナーとのPoC(Proof of Concept)を進めていきます。今後は機能・性能を高めた量産LSIに向けたシリーズCの資金調達を行う予定です。これからのArchiTekの活動にご期待ください。
※1 NEDO事業
この成果の一部は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果得られたものです。「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発/革新的AIエッジ
コンピューティング技術の開発/進化型・低消費電力AIエッジLSIの研究開発」
https://www.nedo.go.jp/koubo/IT3_100047.html
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101318.html
※2 SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)
移動体の自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術の総称です。
※3 OpenPose
人物の骨格や姿勢をAIで推定するアルゴリズムで、ヒトの挙動や動作がモニターできます。
※4 SiFive社のRISC-V
“ArchiTek Select SiFive and DTS-Insight To Enable Next-Generation AI Solution Development”
https://www.sifive.com/press/architek-select-sifive-and-dts-insight-to-enable-next-generation
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