April Dream Project
記憶を乗せた風が吹く場所。アート×データ×テクノロジーで創る「あわじのむら」
風の谷で、テクノロジーを使い倒す
このプレスリリースは、April Dreamプロジェクトに共感し、4月1日を夢があふれる日にしようとする事業者が、やがて叶えるために発信した夢です。
合同会社ばとん(あわじ支店:兵庫県南あわじ市、代表社員:小菅晃樹、以下当社)は、人と自然が共生する社会を創るため、アートとデータとテクノロジーを融合させ「あらゆる活動が自由にできる場所」=「あわじのむら」を兵庫県南あわじ市に開闢します。
当社は、「April Dream 4月1日は、夢の日。」に参加しています。このプレスリリースは合同会社ばとんのApril Dreamです。
当社は、「April Dream 4月1日は、夢の日。」に参加しています。このプレスリリースは合同会社ばとんのApril Dreamです。
2020年は、様々な意味で歴史の転換ともいえる年となりました。新型コロナウィルスの流行により、これまでは当たり前だった「人が同じ場所に集まって作業する」という就業スタイルは変更を余儀なくされています。テレワークや在宅勤務の推進、それに付随する形での大手企業のオフィステナントからの撤退が相次ぐなど、物理的な「密」を回避する指向は今後ますます強まると予測されます。さらに、テレワークの推進によってペーパーレスも加速しています。政府の「デジタル庁」設置の動きやデータの利活用に係る議論の深まりなど、日本社会は極めて大きな変革の時代を迎えているといえます。その結果、まちづくりも大きな転換点に差し掛かっています。
このような情勢を踏まえ、弊社は、「ウィズ/ポストコロナ社会において必要な場所」を創出することを決意しました。「ウィズ/ポストコロナ社会において必要な場所」とは、「密集して効率的な経済活動をする必要がなく、心と体と自然が三位一体になることで、心を削って稼がなくても豊かに生活でき、自分たちで持続可能な生活を営める場所」と定義しています。「読者が選ぶビジネス書2021」(フライヤー・グロービス経営大学院が主催)でグランプリに選出された安宅和人氏の著作「シン・ニホン」で謳われている「風の谷構想」と非常に近い概念です。
そして弊社はその場所を「むら」と名付けました。そして最初の「むら」を、現代のテクノロジーをフル活用して、南あわじ市灘白崎に創り出そうと考えています。名付けて「あわじのむら」。
なぜこの場所を選んだのかといえば、そもそも淡路島は日本書紀における「国生みの島」であり、且つその中でも沼島が最も初めに生まれた島であるという説があり、南あわじ市灘白崎からは沼島が一望できるためです。
「最初の国生みの島」を一望できる場所から、新たな日本のためのむらを、テクノロジーをフル活用して創り出す、という壮大なロマンを本気で描こうと考えています。
「あわじのむら」は、自分がやりたいことを自由に決めてくることのできる場所です。
休息、制作、修練、瞑想、作業、研究…どの様に過ごすかは、自分次第。
「あわじのむら」は、「秩序」という虚構に疲れた人が混沌を取り戻す場所です。
自然と人工の境目が曖昧な時間と空間で自由に過ごすことで、五感が蘇り、心からの安らぎを覚えることができます。
そして「あわじのむら」では、下記のコンテンツを体験できます。
「むら」と呼ぶからには、人が寝泊まりできる場所が必要です。そこで、灘白崎にある、沼島を一望できる空き家を改修して「あわじのいえ」として再生します。「あわじのいえ」は、言わば「泊まれるアトリエ」。単なる宿泊施設ではなく、ごく身近な存在としてのアートに触れられる場にします。
▲「あわじのいえ」完成イメージ。南向きに大きな窓と縁側があるつくりを活かし、縁側はウッドデッキに、冊子窓は折り戸にリブート。ウッドデッキからは太平洋と沼島が一望できる。入り口には、灘白崎地区が平家とゆかりのある場所であるという説から、平家の旗色である赤が印象的な暖簾をセット。
なぜ、アートなのか。ひとつの数字をご紹介します。国連による世界幸福度ランキングの2021年版において、149の国と地域の中で日本は56位という結果でした。(https://happiness-report.s3.amazonaws.com/2021/WHR+21.pdf)
経済規模と比較すると決して良い順位とは言えません。私は、この理由の一つに「適切な自己肯定感の欠如」が挙げられるのではないか、と考えています。
明治維新以降の「1 の先生対n の生徒」という学校教育(江戸時代の寺子屋は、個別指導塾という側面が強かったようです)が、個々の生徒の個性よりも生徒の能力の中央値を押し上げることに適していることは論を俟ちません。
そしてそれは、明治、大正、戦前~戦中、戦後の高度経済成長期までは理にかなったシステムでした。しかし、先述の通り日本社会そのものが大きな転換点にあるといえる現在、そのような学校教育によって育てられた生徒たち=今を生きる人たちの多くが適切な自己肯定感を持てないまま過ごしているのではないでしょうか。その結果として、日々の生活に幸せを見出せないのではないか。私はそう考えています。
事実、内閣府による「平成26年版子ども・若者白書」においても、日本の若者(満13~29歳)は諸外国と比べて、自己を肯定的に捉えている者の割合が低いという結果が出ています。
内閣府サイトより抜粋
(https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html)
仮に、自己肯定感の低い若者がそのまま成長し、社会を牽引する立場となったとき、自分の人生に誇りを持てるかというと難しいですし、もっと言えば、豊かな人生を送り、幸せに生きていくことすら困難です。
そこで必要なものの一つが、アートなのです。
私は以前から、「豊かな人生を過ごすにはアートが必要だ」と考えていました。なぜなら、そのアートを「好き」なのか「嫌い」なのかは、理屈ではなく自分の感性そのものであり、その感性に気づくことが適切な自己肯定感を持つ第一歩だと思うからです。
絵画や彫刻など、アート作品の知識が必要だとかそういうことではなく、アートに触れることによって「自分が何を心地よいと思うのか」という根源的な判断基準を養うこと、それこそが最も大切なのだと考えています、
だからこそ、「あわじのいえ」はアートをテーマに創りあげます。「あわじのいえ」は、自然とアートが混然一体となった場所です。
来訪者は、人工的な音がほとんどなく、アートが身近にある空間に身を置くことになります。それによって、無意識化に心の奥底に閉じ込めていた自己肯定感を浮かび上がらせることができます。そして、適切な自己肯定感を得ることのできた来訪者が、再び自分の持ち場へ戻ったとき、きっとこれまでよりも豊かに過ごすことができるようになります。そしてそれは、来訪者のみならず、周囲の人へも好影響を与えることになるでしょう。
具体的には、「あわじのいえ」では様々な創作活動ができます。滞在者は、まったくの未経験であっても、何かを「描く」「書く」「彫る」「こねる」など、あらゆる創作活動を誰でも自由に行うことができます。そのための道具は一通り揃っていて、滞在者は任意の道具を自由に使用することができます。道具の使用料は、基本の宿泊費用にプラスして、チェックアウトの際に滞在者が任意に決定することができます。あくまでも善意にゆだねる料金体系をシステム化することによって、本事業を通じた体験価値そのものを仕組みとして構築します。また、敢えて完全なる善意に訴えることで、ニーズに合致した顧客の来訪を促します。
そして、「あわじのいえ」は、創作活動以外の目的での滞在も歓迎します。たとえば、サラリーマンがひたすら休息に訪れる。アスリートが修練に訪れる。ヨガ愛好者が瞑想にやってくる。研究者が研究に没頭しにくる。そういった形で異業種、異文化の人たちが流動的に交流することで、単なる空き家の再生を超えた新たな価値を創出していこうと考えています。これらの交流が軌道に乗った段階で、2016年に成立した「普通教育機会確保法」を踏まえ、フリースクールの受け皿としても機能させていきます。
■あわじのはたけ
あわじのいえは南向きの丘の上にあり、眺望と日当たりが抜群。その環境を最大限に活かし、あわじのいえのにわに「あわじのはたけ」を開墾します。そして、AIを始めとする最新のテクノロジーをフル活用したスマート農業を推進します。例えば、生育管理として作物のセンシングデータの活用、獣害対策として野生動物のセンシングデータを基に自動追い払いシステムを構築します。
そして、収穫した野菜を使ってオリジナル商品を開発し、そのパッケージデザインもあわじのいえで行うことで、来訪者は六次産業を体験することができます。オリジナル商品の売り上げのうち2~3%程度をパッケージデザイン考案者に還元することで、一時的な来訪にとどまることのない関係人口を創出します。
■あわじのテクノロジー
あわじのはたけでも述べた通り、あわじのむらはテクノロジーをフルに使い倒します。まず、あわじのいえの改修と同時に、各種のデータセンシングを開始します。先述したスマート農業はもちろん、自動運転技術開発、CNN やGAN によるむらづくりの未来予想図など、むらづくりに資する研究を自然と共生しながら進めています。たとえば、あわじのむらは極めて狭小な道幅であることを活かし、センシングした地形データを活用して自動運転による一人乗り簡易乗用車を開発します。
そして、あわじのむらは、それら全てのデータをアートに変換します。
たとえば、動植物のデータをセンシングし、それを3D グラフィックに変換することで動植物、ひいては「むらの機嫌」を可視化。3D グラフィックはAI 技術の一つである「GAN(敵対的生成ネットワーク)」を応用することで「この世に実在しないがデータによって創造されたひと」=「むらの守り神」をあわじのいえ内にリアルタイムで投影します。そのグラフィックは、各地域のむらを繋ぐ通行手形系スマホアプリ「むらのアプリ」内でいつでも閲覧可能です。
さらに、あわじのむらの道幅や傾斜、木々の状況など自動運転用に採取したデータを基に「VRchat」上にあわじのむらを再現します。VRchat 上のあわじのむらでは、実世界・仮想世界を問わず創作された各種アート作品やクリエイティブ作品をデータ化し、NFT(Non-Fungible Token)を活用して販売します。
販売される作品はあわじのむらのデータとリアルタイムで連動し、購入後も変容し続けます。そして日本各地で同様なむらづくりを進め、それらのむらを全てVRchat 上で再現します。
そうすることで、実世界での移動を伴わずともアバターを通じて「むらびと」同士の交流が可能になります。様々な事情やウィルスの状況によって実際の移動が難しい場合においても、むらびとの流動性を担保し実際のむらづくりを促進します。
つまり、これからのクリエイティビティの源がすべて「あわじのむら」に集約される、そんな状況を創り出します。
「あわじのむら」は、国生みの島から日本をリブートする「令和のあけぼのプロジェクト」です。
私たちは、これらの取組を「夢物語」だとは思っていません。未来は「夢想」と「妄想」から生まれるものだと信じています。
この国が培ってきた妄想力を全開にして、新しい時代を築いていきます。
少しでも興味を持ってくださった方は、もう「むらびと」です。いつでもご連絡ください。
一緒に全力で妄想しましょう。
「April Dream」は、4月1日に単に笑えるネタではなく実際に企業が叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。
合同会社ばとんは、上記のむらづくりを本気で進めます。
まず今春以降順次「あわじのいえ」の制作に着手します。具体的には、一級建築士である石岶利昭氏並びにデザイナーの竹中一晃氏と協働で、兵庫県南あわじ市灘白崎の空き家を改修し、今年度中の完成を目指します。
また、三重大学大学院生物資源学研究科(共生環境学専攻環境情報システム工学講座フードシステム学研究室)内藤啓貴助教と協働でのデータセンシングも開始しています。加えて、複数の大学教員からなる「文理融合授業の可能性や複合問題の解決方法を探るチーム」=「GANTT」とも協働で「学術的見地による地域資源の可視化」にも取り組むことを計画しています。
具体的には、地質学や地理学、理学を通じて「あわじのいえの所在地に成立した文化と社会の背景」を紐とき、国生みの島と言われる所以を探ったり、将来的には「可視化された地域資源」の魅力に基づいた観光ルートやマップの制作なども検討しています。
「あわじのむら」は、ウィズコロナ型社会を「令和のあけぼの」にするための、小さいけれど大切な一歩です。
このような情勢を踏まえ、弊社は、「ウィズ/ポストコロナ社会において必要な場所」を創出することを決意しました。「ウィズ/ポストコロナ社会において必要な場所」とは、「密集して効率的な経済活動をする必要がなく、心と体と自然が三位一体になることで、心を削って稼がなくても豊かに生活でき、自分たちで持続可能な生活を営める場所」と定義しています。「読者が選ぶビジネス書2021」(フライヤー・グロービス経営大学院が主催)でグランプリに選出された安宅和人氏の著作「シン・ニホン」で謳われている「風の谷構想」と非常に近い概念です。
そして弊社はその場所を「むら」と名付けました。そして最初の「むら」を、現代のテクノロジーをフル活用して、南あわじ市灘白崎に創り出そうと考えています。名付けて「あわじのむら」。
▲あわじのむら開闢予定の南あわじ市「灘白崎」地区の案内看板。眼前の太平洋は圧巻の一言。
なぜこの場所を選んだのかといえば、そもそも淡路島は日本書紀における「国生みの島」であり、且つその中でも沼島が最も初めに生まれた島であるという説があり、南あわじ市灘白崎からは沼島が一望できるためです。
「最初の国生みの島」を一望できる場所から、新たな日本のためのむらを、テクノロジーをフル活用して創り出す、という壮大なロマンを本気で描こうと考えています。
「あわじのむら」は、自分がやりたいことを自由に決めてくることのできる場所です。
休息、制作、修練、瞑想、作業、研究…どの様に過ごすかは、自分次第。
「あわじのむら」は、「秩序」という虚構に疲れた人が混沌を取り戻す場所です。
自然と人工の境目が曖昧な時間と空間で自由に過ごすことで、五感が蘇り、心からの安らぎを覚えることができます。
そして「あわじのむら」では、下記のコンテンツを体験できます。
■あわじのいえ
「むら」と呼ぶからには、人が寝泊まりできる場所が必要です。そこで、灘白崎にある、沼島を一望できる空き家を改修して「あわじのいえ」として再生します。「あわじのいえ」は、言わば「泊まれるアトリエ」。単なる宿泊施設ではなく、ごく身近な存在としてのアートに触れられる場にします。
▲「あわじのいえ」完成イメージ。南向きに大きな窓と縁側があるつくりを活かし、縁側はウッドデッキに、冊子窓は折り戸にリブート。ウッドデッキからは太平洋と沼島が一望できる。入り口には、灘白崎地区が平家とゆかりのある場所であるという説から、平家の旗色である赤が印象的な暖簾をセット。
なぜ、アートなのか。ひとつの数字をご紹介します。国連による世界幸福度ランキングの2021年版において、149の国と地域の中で日本は56位という結果でした。(https://happiness-report.s3.amazonaws.com/2021/WHR+21.pdf)
経済規模と比較すると決して良い順位とは言えません。私は、この理由の一つに「適切な自己肯定感の欠如」が挙げられるのではないか、と考えています。
明治維新以降の「1 の先生対n の生徒」という学校教育(江戸時代の寺子屋は、個別指導塾という側面が強かったようです)が、個々の生徒の個性よりも生徒の能力の中央値を押し上げることに適していることは論を俟ちません。
そしてそれは、明治、大正、戦前~戦中、戦後の高度経済成長期までは理にかなったシステムでした。しかし、先述の通り日本社会そのものが大きな転換点にあるといえる現在、そのような学校教育によって育てられた生徒たち=今を生きる人たちの多くが適切な自己肯定感を持てないまま過ごしているのではないでしょうか。その結果として、日々の生活に幸せを見出せないのではないか。私はそう考えています。
事実、内閣府による「平成26年版子ども・若者白書」においても、日本の若者(満13~29歳)は諸外国と比べて、自己を肯定的に捉えている者の割合が低いという結果が出ています。
内閣府サイトより抜粋
(https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html)
仮に、自己肯定感の低い若者がそのまま成長し、社会を牽引する立場となったとき、自分の人生に誇りを持てるかというと難しいですし、もっと言えば、豊かな人生を送り、幸せに生きていくことすら困難です。
そこで必要なものの一つが、アートなのです。
私は以前から、「豊かな人生を過ごすにはアートが必要だ」と考えていました。なぜなら、そのアートを「好き」なのか「嫌い」なのかは、理屈ではなく自分の感性そのものであり、その感性に気づくことが適切な自己肯定感を持つ第一歩だと思うからです。
絵画や彫刻など、アート作品の知識が必要だとかそういうことではなく、アートに触れることによって「自分が何を心地よいと思うのか」という根源的な判断基準を養うこと、それこそが最も大切なのだと考えています、
だからこそ、「あわじのいえ」はアートをテーマに創りあげます。「あわじのいえ」は、自然とアートが混然一体となった場所です。
来訪者は、人工的な音がほとんどなく、アートが身近にある空間に身を置くことになります。それによって、無意識化に心の奥底に閉じ込めていた自己肯定感を浮かび上がらせることができます。そして、適切な自己肯定感を得ることのできた来訪者が、再び自分の持ち場へ戻ったとき、きっとこれまでよりも豊かに過ごすことができるようになります。そしてそれは、来訪者のみならず、周囲の人へも好影響を与えることになるでしょう。
具体的には、「あわじのいえ」では様々な創作活動ができます。滞在者は、まったくの未経験であっても、何かを「描く」「書く」「彫る」「こねる」など、あらゆる創作活動を誰でも自由に行うことができます。そのための道具は一通り揃っていて、滞在者は任意の道具を自由に使用することができます。道具の使用料は、基本の宿泊費用にプラスして、チェックアウトの際に滞在者が任意に決定することができます。あくまでも善意にゆだねる料金体系をシステム化することによって、本事業を通じた体験価値そのものを仕組みとして構築します。また、敢えて完全なる善意に訴えることで、ニーズに合致した顧客の来訪を促します。
▲「あわじのいえ」の間取りイメージ。赤枠内が土間を活用した作業場、その右側にフローリング、キッチン、日本間、ウッドデッキから構成される。天井を抜き、開放感のある印象に仕上げる想定。日本間の天井部分はロフトに改造し畳を敷き寝室として運用予定。露天風呂や薪ストーブもしくは暖炉も設置予定。
そして、「あわじのいえ」は、創作活動以外の目的での滞在も歓迎します。たとえば、サラリーマンがひたすら休息に訪れる。アスリートが修練に訪れる。ヨガ愛好者が瞑想にやってくる。研究者が研究に没頭しにくる。そういった形で異業種、異文化の人たちが流動的に交流することで、単なる空き家の再生を超えた新たな価値を創出していこうと考えています。これらの交流が軌道に乗った段階で、2016年に成立した「普通教育機会確保法」を踏まえ、フリースクールの受け皿としても機能させていきます。
▲あわじのいえからの眺望イメージ。実際にはさらに開放感を感じられる。
■あわじのはたけ
あわじのいえは南向きの丘の上にあり、眺望と日当たりが抜群。その環境を最大限に活かし、あわじのいえのにわに「あわじのはたけ」を開墾します。そして、AIを始めとする最新のテクノロジーをフル活用したスマート農業を推進します。例えば、生育管理として作物のセンシングデータの活用、獣害対策として野生動物のセンシングデータを基に自動追い払いシステムを構築します。
そして、収穫した野菜を使ってオリジナル商品を開発し、そのパッケージデザインもあわじのいえで行うことで、来訪者は六次産業を体験することができます。オリジナル商品の売り上げのうち2~3%程度をパッケージデザイン考案者に還元することで、一時的な来訪にとどまることのない関係人口を創出します。
■あわじのテクノロジー
あわじのはたけでも述べた通り、あわじのむらはテクノロジーをフルに使い倒します。まず、あわじのいえの改修と同時に、各種のデータセンシングを開始します。先述したスマート農業はもちろん、自動運転技術開発、CNN やGAN によるむらづくりの未来予想図など、むらづくりに資する研究を自然と共生しながら進めています。たとえば、あわじのむらは極めて狭小な道幅であることを活かし、センシングした地形データを活用して自動運転による一人乗り簡易乗用車を開発します。
そして、あわじのむらは、それら全てのデータをアートに変換します。
たとえば、動植物のデータをセンシングし、それを3D グラフィックに変換することで動植物、ひいては「むらの機嫌」を可視化。3D グラフィックはAI 技術の一つである「GAN(敵対的生成ネットワーク)」を応用することで「この世に実在しないがデータによって創造されたひと」=「むらの守り神」をあわじのいえ内にリアルタイムで投影します。そのグラフィックは、各地域のむらを繋ぐ通行手形系スマホアプリ「むらのアプリ」内でいつでも閲覧可能です。
さらに、あわじのむらの道幅や傾斜、木々の状況など自動運転用に採取したデータを基に「VRchat」上にあわじのむらを再現します。VRchat 上のあわじのむらでは、実世界・仮想世界を問わず創作された各種アート作品やクリエイティブ作品をデータ化し、NFT(Non-Fungible Token)を活用して販売します。
販売される作品はあわじのむらのデータとリアルタイムで連動し、購入後も変容し続けます。そして日本各地で同様なむらづくりを進め、それらのむらを全てVRchat 上で再現します。
そうすることで、実世界での移動を伴わずともアバターを通じて「むらびと」同士の交流が可能になります。様々な事情やウィルスの状況によって実際の移動が難しい場合においても、むらびとの流動性を担保し実際のむらづくりを促進します。
つまり、これからのクリエイティビティの源がすべて「あわじのむら」に集約される、そんな状況を創り出します。
「あわじのむら」は、国生みの島から日本をリブートする「令和のあけぼのプロジェクト」です。
▲「あわじのむら」全体イメージ。日本の「原風景」を「幻風景」へリブート。
▲「あわじのむら祭り」の開催を、海から見上げたイメージ。赤い幟を各家に立て、幻想的な雰囲気に。
私たちは、これらの取組を「夢物語」だとは思っていません。未来は「夢想」と「妄想」から生まれるものだと信じています。
この国が培ってきた妄想力を全開にして、新しい時代を築いていきます。
少しでも興味を持ってくださった方は、もう「むらびと」です。いつでもご連絡ください。
一緒に全力で妄想しましょう。
「April Dream」は、4月1日に単に笑えるネタではなく実際に企業が叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。
合同会社ばとんは、上記のむらづくりを本気で進めます。
まず今春以降順次「あわじのいえ」の制作に着手します。具体的には、一級建築士である石岶利昭氏並びにデザイナーの竹中一晃氏と協働で、兵庫県南あわじ市灘白崎の空き家を改修し、今年度中の完成を目指します。
また、三重大学大学院生物資源学研究科(共生環境学専攻環境情報システム工学講座フードシステム学研究室)内藤啓貴助教と協働でのデータセンシングも開始しています。加えて、複数の大学教員からなる「文理融合授業の可能性や複合問題の解決方法を探るチーム」=「GANTT」とも協働で「学術的見地による地域資源の可視化」にも取り組むことを計画しています。
具体的には、地質学や地理学、理学を通じて「あわじのいえの所在地に成立した文化と社会の背景」を紐とき、国生みの島と言われる所以を探ったり、将来的には「可視化された地域資源」の魅力に基づいた観光ルートやマップの制作なども検討しています。
「あわじのむら」は、ウィズコロナ型社会を「令和のあけぼの」にするための、小さいけれど大切な一歩です。
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