茨城県取手市にてノーバル・ソーラーがテスラ社製リチウムイオン電池を用いた系統用蓄電所の運転を開始しました

株式会社ノーバル・ホールディングスの子会社である合同会社ノーバル・ソーラーが茨城県取手市で開発した系統用蓄電所「ノーバル・パワーC3」が、2025年6月25日より商業運転を開始しました。

合同会社ノーバル・ソーラー(本社:茨城県つくば市、職務執行者:平文俊全)が茨城県取手市で開発を進めていた大規模蓄電池システム(BESS: Battery Energy Storage System)「ノーバル・パワーC3」は、2025年4月1日に電力系統への連系を完了し、試運転を経て、6月25日より正式に商業運転を開始しました。

ノーバル・パワーC3 全景

株式会社ノーバル・ホールディングスの100%子会社であるノーバル・ソーラーは、経済産業省に登録された発電事業者として、これまで数多くの太陽光発電所の開発と運用を手掛けてまいりました。近年、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーの普及に伴い、天候等の影響で発電量が大きく変動することから、電力需給バランスの調整が重要な課題となっています。そのため、電力送配電網の安定化を目的とした「調整力」として、系統用蓄電池の導入促進が資源エネルギー庁を中心に推進されています。こうした背景のもと、ノーバル・ソーラーでは再生可能エネルギー開発の豊富なノウハウを活かし、電力系統の安定化および再生可能エネルギー導入の更なる拡大を目指した系統用大規模蓄電池事業を推進してまいりました。本蓄電所の稼働を通じ、今後は卸電力取引市場、需給調整市場、容量市場等の各種電力市場に参画し、カーボンニュートラルの実現と電力供給の安定化に積極的に貢献いたします。

なお、本蓄電所の運用に際しては、関西電力株式会社の100%子会社であるE-Flow合同会社が、ノーバル・ソーラーとの間で締結した運用委託契約に基づき、アグリゲーターとして設備の制御を行います。

※E-Flow合同会社による公表内容はこちら

テスラ社製蓄電池採用、安全機能も強化

本蓄電所では、世界最大手の蓄電池メーカーであるTESLA社製のリン酸鉄リチウムイオン電池ユニット「MEGA PACK」を採用しました。システムの仕様は1927.2kWの出力で3854.4kWhの容量を持つ2時間システムであり、大型の蓄電池ユニット1台で構成されています。

また、採用されたTESLA社の蓄電ユニット「MEGA PACK」には以下の防火安全機能が標準装備されており、発熱や異常時の重大事故を未然に防ぐ設計となっています。

スパーカーシステム:蓄電ユニット内部で可燃性ガスが危険レベルまで蓄積される前に、スパークプラグを使用して安全に点火・排出する保護機能

過圧防止ベント:万が一の発火時に燃焼生成物や炎を屋根部から安全に外部へ排出するパッシブな安全機能

MEGA PACK 内部詳細

東京都の「系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択

本事業は東京都が実施し、公益財団法人東京都環境公社が執行する「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択されました。東京電力管内の電力需給が逼迫した際に、蓄電池からの電力供給を迅速に行い、電力系統の負荷平準化や電力供給の最適化に寄与します。

ノーバル・ソーラーは今後も、蓄電池システムの開発・運用を通じて、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献してまいります。

大型クレーンによる蓄電池ユニット搬入の様子

【本件に関するお問い合わせ】

合同会社ノーバル・ソーラー

担当:DRチーム

Email:info@noval.jp

HP : http://www.noval.jp

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会社概要

URL
http://www.noval.jp
業種
電気・ガス業
本社所在地
茨城県つくば市島名4372番地諏訪C22街区7画地
電話番号
029-893-5470
代表者名
平文俊全
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
2014年03月