奈良井宿の魅力を存分に味わう新しい宿「BYAKU Narai(ビャクナライ)」2021年8月4日開業
奈良井宿古民家改修プロジェクト/ 小規模複合施設 2021年5月27日(木)より宿泊予約を開始
株式会社47PLANNING(本社:福島県いわき市、代表取締役 鈴⽊賢治/ 以下、47PLANNING)が企画プロデュースを担う、⻑野県塩尻市奈良井(以下、奈良井宿)の⼩規模複合施設内に、同社が⼿がける新ホテルブランドの第⼀号「BYAKU Narai」が、2021年8⽉4⽇に開業することが決定いたしました。また、2021年5⽉27⽇(⽊)より、宿泊予約の受付を開始しましたのでお知らせいたします。
●重要伝統的建造物群保存地区、奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト
本計画は、⽂化庁の重要伝統的建造物群保存地区(※注1)に選定されている中⼭道の宿場町奈良井宿(※注2)において、約200年前の伝統的建造物等を改修し、ホテル・レストラン・酒蔵・バー・温浴施設・ギャラリーの6業態で構成された⼩規模複合施設として利活⽤するプロジェクトです。
本計画の事業主体は、塩尻市と森林グランドサイクルの創出に向けた地域連携協定を結ぶ⽵中⼯務店が、地域の森林資源の利活⽤を進める⼀般社団法⼈塩尻市森林公社と共に出資し設⽴した「株式会社ソルトターミナル」が担い、建造物の改修を⽵中⼯務店が⼿掛けています。また、本計画の企画プロデュースは47PLANNINGが担当し、同社が設⽴した新会社「株式会社奈良井まちやど」が開業後のホテル・レストラン等の運営を⾏います。
複数の古⺠家を利活⽤し、建築物の営み・歴史が継承された空間、地域独⾃の⽂化資源を活⽤したサービス、奈良井宿ならではの価値が体感できる施設をつくることを⽬指しています。
※注1)重要伝統的建造物群保存地区:
昭和50年の⽂化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発⾜し、城下町、宿場町、⾨前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は、伝統的建造物群保存地区を決定し、地区内の保存事業を計画的に進めるため、保存条例に基づき保存活⽤計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて、我が国にとって価値が⾼いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。令和2年12⽉23⽇現在、重要伝統的建造物群保存地区は、101市町村で123地区(合計⾯積約3,987.8ha)あり、約29,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。
※引⽤元/⽂化庁HP(https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/)
※注2)奈良井宿:
中⼭道六⼗九次の中で、東海道と共有する草津・⼤津宿を抜いた純粋な中⼭道六⼗七宿中(板橋から守⼭まで)、奈良井宿は江⼾側の板橋宿から数えても京側の守⼭宿から数えても34番⽬に位置する、中⼭道の丁度真ん中の宿場町です。⽊曽11宿の中では最も標⾼が⾼く、難所の⿃居峠を控え、多くの旅⼈で栄えた宿場町は「奈良井千軒」と謳われました。町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、往時の⾯影を⾊濃く残しています。※引⽤元/奈良井宿観光協会HP(https://www.naraijuku.com/narai/)
【全国各地で地域の魅⼒づくりに取り組む47PLANNINGがプロデュースする新ホテルブランド】
□新ホテルブランド「BYAKU(ビャク)」/⽇本古来からの百の物語が味わえるお宿
「BYAKU」には、「地域に眠る百の体験をお客様に届け、百年前の建築を未来に遺す宿」という想いが込められています。“宿”という漢字を分解すると、“百の家”、“百の⼈”と読み取ることができます。「百年の家の下に、百⼈のつながりがある。そのつながりが、建物を何百年も遺し、想いも何百⼈に広がっていく。百(HYAKU)は重なっていくことで何百(BYAKU)にもなる」。そんな未来を創造する宿の実現をビジョンに掲げ、「BYAKU」を展開していきます。
(ロゴ)
※“宿”という漢字のエレメントをモチーフにしたデザイン
□ブランド開発は 太⼑川英輔 ⽒ 率いるNOSIGNERを起⽤
全国各地で地域の課題解決に取り組む47PLANNINGが宿泊事業に本格参⼊し、当施設の開業を機に、新ホテルブランドを展開して参ります。また、新ブランドの開発及びクリエイティブディレクションは、同社の社外取締役であり、2025年⼤阪・関⻄万博⽇本館の基本構想策定クリエイターも務める、デザインストラテジストの太⼑川英輔⽒率いるNOSIGNERを起⽤しています。
●ホテル「BYAKU」クリエイティブディレクション/ NOSIGNER 太⼑川 英輔 ⽒
太⼑川 英輔/ Eisuke Tachikawa
(NOSIGNER代表・進化思考家・デザインストラテジスト・慶應義塾⼤学特別招聘准教授)
創造性の仕組みを⽣物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、様々なセクターの中に美しい未来をつくる変⾰者を育てることで、創造性教育の更新を⽬指すデザイナー。デザインで美しい未来をつくること(実践:社会設計)、⾃然から学ぶ創造性教育で変⾰者を育てること(理念:進化思考)を軸に活動を続ける。プロダクト、グラフィック、建築などの領域を越え、次世代エネルギー、地域活性、SDGsなどを扱う数々のプロジェクトで総合的な戦略を描き、成功に導く。グッドデザイン賞⾦賞、アジアデザイン賞⼤賞他、100以上の国際賞を受賞。DFAA(Design for Asia Awards)、WAF(World Architecture Festival)等の審査委員を歴任。
「BYAKU Narai」は町や建物に眠る百の体験や物語を体感できる宿づくりを目指しています。⽇々の⼩さな季節の移ろいや、歴史が息づく建物、江⼾期から親しまれる⼯芸の美しさなど、普段⽣活の中でつい⾒逃してしまうような様々な気づきが、「BYAKU Narai」には隠れています。四⽅を⼭々に囲まれ、独特の歴史や⽂化を形づくってきた奈良井宿。⾮⽇常の時間が流れるこの町で、様々な物語との出逢いの機会を提供する宿泊施設を⽬指していきます。
「BYAKU Narai」の物語は町に出ることなくしては完結されません。拠点が点在する分散型ホテルの仕組みを⽣かして、訪れたゲストに奈良井宿の町をまるごと愉しんで頂けるよう、地域との密接なつながりを感じられるようなコミュニティの形成に、⼒を⼊れていきます。
□歴史ある建造物の構造を活かし、全部屋の間取りが異なる個性的で多様な客室空間
複数の建物から成る客室は全12部屋ご⽤意しています。かつて酒蔵であった『歳吉屋(トシヨシヤ)』と曲物職⼈が暮らしていた『上原屋(ウエハラヤ)』、⽤途も間取りも異なるそれぞれの特徴を活かすことで、⼀般的なホテル客室とは⼀線を画した、古⺠家ならではのユニークな宿泊体験を提供いたします。
奈良井宿の気候・⾵⼟が育んだ⾷材、そして地域の⼈々によって受け継がれた⽣活⽂化を紐解き、現代的解釈を加えながら、新たな⾷体験を提供することを⽬指したレストランです。その⼟地の元々の魅⼒を、時代にあった視点から価値を再構築し、レストランとして、「味わい」を提供するだけでなく、知的好奇⼼を充⾜させ、⼟地について新たな発⾒や驚きを感じてもらう「⾷体験」を提供していきます。地域の⽣産者が⼿がける旬の⾷材や地域ならではの⾷材を活⽤し、地域に受け継がれる郷⼟料理や調理法といった⾷⽂化をアレンジしたメニューを構成していきます。
(ロゴ)
そんな⼭や岩が源。それを「全てのストーリーの始まり」と捉え、岩という⽂字の古語「嵓(くら)」を
「蔵」だった跡地のネーミングとデザインモチーフに採⽤。
□歴史的な酒蔵空間の中で特別な⾷体験を提供
旧杉の森酒造で酒造りの主たる作業が⾏われていた場所を飲⾷空間として再⽣。当時、酒造りを⾏っていた際に使われていた遺構や建材を活かし、新たに⽣まれ変わる酒蔵もガラス越しに酒造りの⼯程が⾒えるような空間の中で、地域⽂化を紐解いた料理を味わっていただく、特別な⾷体験を提供いたします。
レストランの総合プロデュースは、⽇本のどこかに数⽇だけオープンするプレミアムな野外レストラン「DINING OUT (※注3)」を展開するONESTORY ⼤類知樹⽒、メニュー開発監修は、2019年「世界のベストレストラン50」で世界第11位に選出され、⽇本勢のトップに輝いたレストラン「傳(デン)」(神宮前・東京)の⻑⾕川在佑⽒を起⽤し、世界に通じる⾷体験の提供を⽬指していきます。
※注3)DINING OUT(ダイニングアウト):
「⽇本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに、毎回⽇本のどこかで数⽇だけオープンするプレミアムな野外レストラン。⼀流の料理⼈がその⼟地の⾷材を新しい感覚で切り取った料理を、その⼟地を最も魅⼒的に表現する場所と演出とともに、味覚だけではなく五感すべてで味わっていただける体験です。更に、⾷を通じて、地域に残された⾃然・⽂化・歴史・地産物等を再発掘・再編集し、世の中に効果的に発信するための新しい“地域の表現フォーマット”を⽬指しています。歴史が息づく⽇本の地⽅都市と、現代の最も先端をゆくクリエイター達、その⽂化と感性がぶつかり合うことで、新しい創造性が⽣まれていきます。そして「DINING OUT」は、地域の⽅々と共に活動し、その⼟地に腰をすえた⻑期的なパートナーシップを育んできました。2012年に新潟県佐渡市から始まり、これまでに18回実施。今後も時代の先端をゆく料理⼈やクリエイターたちが、地域の⼈々と⼀体となって、各地の新しい魅⼒を引き出していきます。
※オフィシャルHP / https://www.onestory-media.jp
●レストラン「嵓kura」プロデュース/ ONESTORY ⼤類 知樹 ⽒
⼤類知樹/ Tomoki Orui
(株式会社ONESTORY 代表取締役社⻑・DINING OUT総合プロデューサー)
1993年(株)博報堂⼊社。様々な企業の広告づくりやメディアコンテンツの企画に携わる。
2012年地域価値の新たな表現⼿法として、プレミアム野外イベント「DINING OUT」を開発。
2016年「⽇本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに、地域の価値創造に特化した(株) ONESTORYを設⽴。⻑年培ったコンテンツづくりのノウハウやメディアネットワークを活かした、地域の魅⼒の編集と発信に取り組む。現在、「DINING OUT」をはじめ、ウェブ
メディア「ONESTORY」の運営、雑誌「DISCOVER JAPAN」との共同プロジェクト「DESIGNINGOUT」も展開中。
●レストラン「嵓kura」メニュー開発監修/ 傳 ⻑⾕川 在佑 ⽒
⻑⾕川在佑/ Zaiyu Hasegawa
(料理⼈)
1978年、東京都出⾝。⽼舗割烹【うを徳】にて修⾏後、2008年に神保町に【傳】を開店。
わずか3年⽬で「ミシュランガイド東京2011」にて⼆ツ星を獲得。2019年「世界のベストレストラン50」で第11位。2021年「アジアのベストレストラン50」では、第3位を獲得。豊富な⾷材や⽇本独特の⽂化を⼤切にしつつ、遊び⼼とおもてなしの精神に溢れた「新しい形の⽇本料理」を体現。各国のシェフとのコラボレーションイベントなどを通して、世界へ発信している。
《6つのユニークな業態が共存する⼩規模複合施設》
当施設は、「歳吉屋(トシヨシヤ)」と「上原屋(ウエハラヤ)」(注4)の⼆棟から成る⼩規模複合施設です。ホテル・レストランだけではなく、酒蔵・バー・温浴施設・ギャラリーの計6つの個性豊かな業態で構成されています。
1793年創業の造り酒屋「株式会社杉の森酒造」をサンドバーグ弘氏が率いる株式会社Kirakuが事業承継。名を新たに「suginomori brewery(スギノモリブリュワリー)」とし「松本酒造(京都・伏⾒)」で杜⽒として⼿腕を発揮してきた松本⽇出彦⽒の監修の元、新⽇本酒ブランド「narai(ナライ)」を展開いたします。
※酒蔵に関する情報 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000022647.html
(コラボレーション)酒蔵「suginomori brewery」/ Kiraku サンドバーグ 弘 ⽒
サンドバーグ 弘/ Kou Sundberg
(株式会社Kiraku代表取締役・杉の森酒造株式会社代表取締役社⻑)
カリフォルニア⼤学バークレー校卒。フォートレス・インベストメント・グループの⽇本法⼈にて主に不良債権買取の査定、株式公開買付け、M&A及び⾦融機関・ホテル・旅館等の事業再⽣を⾏う。2013年退職後はシリコンバレーに戻り、会社(“Kiraku”)を設⽴。投資ファンドの案件・投資先の事業企画・査定、宿泊施設システム設計・構築を⾏う。
かつては奈良井宿のシンボル的な存在であり、多くのファンに愛されていた「杉の森酒造」の商号を継承し、当時味噌蔵であった建物を改修したバー「TASTING BAR suginomori(テイスティングバースギノモリ)」。同施設内の「suginomori brewery」と提携し、⽇本⼀標⾼が⾼い蔵元で製造された鮮度の⾼い⽇本酒も味わえるバーとして、地域住⺠も観光客も楽しめる、奈良井宿ならではの集いの場所となることを⽬指しています。
(ロゴ)
信濃川の源流である⼭の湧⽔は、奈良井宿の⽣活⽤⽔であると同時に、⽇本酒製造の仕込み⽔として活⽤されるなど、今もなお、地域の⽣活・産業基盤を⽀える重要な存在です。湧⽔を引き込んだ温浴施設「⼭泉 SAN-SEN(サンセン)」は、地域住⺠の交流の場として、観光客の疲れを癒す場として、多くの⽅が利⽤できる憩いの場となります。
(ロゴ)
「旧豊飯豊⾐⺠宿」は、曲げ物職⼈の作業場を改修し、奈良井を訪れた⼈に豊かなご飯と安⼼の寝床を提供する場として宿場町の⽂化を紡いできました。ギャラリー「hoihoi (ホイホイ) 」は、その名を引き継がせていただき、来訪者を出迎える情報発信の場としての役割を担っていきます。
※注4)「歳吉屋(トシヨシヤ)」と「上原屋(ウエハラヤ)」
当施設は、創業1793年の酒蔵で⽊曽五⼤銘柄酒と呼ばれ、街のシンボルでもあった「旧杉の森酒造」と、江⼾時代に奈良井宿の主産業であった、曲物を作る職⼈の住居から端をなし、近年は奈良井宿を訪れる⼈々をもてなす⺠宿として栄えた「旧豊飯豊⾐⺠宿」の⼆棟が改修対象です。この旧家⼆棟の建物が歩んできた歴史と⻑年培ってきた営みに敬意を表すると共に、後世に継承していきたいといった願いを込めて、「旧杉の森酒造」棟を『歳吉屋(トシヨシヤ)』に、「旧豊飯豊⾐⺠宿」棟を『上原屋(ウエハラヤ)』として、元々建物に命名されていた“屋号”を引き継いでいます。
□所 在 地:歳吉屋(⻑野県塩尻市奈良井551) 上原屋(⻑野県塩尻市奈良井607)
□敷地⾯積:歳吉屋 / 1,768.15㎡、上原屋 / 260.1㎡
□改修設計:歳吉屋 / 株式会社⽵中⼯務店、上原屋 / 株式会社ツバメアーキテクツ一級建築士事務所
□施 ⼯:歳吉屋 / 北信⼟建株式会社、上原屋 / 株式会社野⽥建設
□⽤ 途:歳吉屋 / 宿泊施設、酒蔵、レストラン、バー、温浴施設
上原屋 / 宿泊施設、ギャラリー
□事業主体:株式会社ソルトターミナル、⼀般社団法⼈塩尻市森林公社
□ 施 設 名 称:BYAKU Narai
□客 室:歳吉屋(8部屋)/ 上原屋(4部屋)
□運 営:株式会社奈良井まちやど(株式会社47PLANNINGのグループ会社)
□Official HP:https://byaku.site
2、レストラン
□店舗名称:嵓 kura / 歳吉屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
3、酒蔵
□施設名称:suginomori brewery / 歳吉屋
□酒類製造:杉の森酒造株式会社(株式会社Kirakuの⼦会社)
4、バー
□店舗名称:TASTING BAR suginomori / 歳吉屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
5 、温浴施設
□ 施設名称:⼭泉 SAN-SEN / 歳吉屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
6、ギャラリー
□施設名称:hoihoi / 上原屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
□代 表:代表取締役 鈴⽊ 賢治
□設 ⽴:2009年6⽉
□U R L :http://47planning.jp
□代 表:代表取締役 太⼑川 英輔
□設 ⽴:2010年
□U R L :https://nosigner.com
□代 表:代表取締役社⻑ ⼤類 知樹
□設 ⽴:2016年4⽉
□U R L :https://www.onestory-media.jp
□代 表:代表取締役 サンドバーグ 弘
□設 ⽴:2013年7⽉
□U R L :https://kiraku.io
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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社47PLANNING 奈良井まちやど開業準備室(柿澤・鈴⽊)
メール:pr@47planning.jp / TEL:03-6709-9447
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*写真 3、4、7〜10:Copyright 2021, Takenaka Corporation
*写真 5、6:Copyright 2021,TSUBAME architects
●重要伝統的建造物群保存地区、奈良井宿 古⺠家改修プロジェクト
本計画は、⽂化庁の重要伝統的建造物群保存地区(※注1)に選定されている中⼭道の宿場町奈良井宿(※注2)において、約200年前の伝統的建造物等を改修し、ホテル・レストラン・酒蔵・バー・温浴施設・ギャラリーの6業態で構成された⼩規模複合施設として利活⽤するプロジェクトです。
本計画の事業主体は、塩尻市と森林グランドサイクルの創出に向けた地域連携協定を結ぶ⽵中⼯務店が、地域の森林資源の利活⽤を進める⼀般社団法⼈塩尻市森林公社と共に出資し設⽴した「株式会社ソルトターミナル」が担い、建造物の改修を⽵中⼯務店が⼿掛けています。また、本計画の企画プロデュースは47PLANNINGが担当し、同社が設⽴した新会社「株式会社奈良井まちやど」が開業後のホテル・レストラン等の運営を⾏います。
複数の古⺠家を利活⽤し、建築物の営み・歴史が継承された空間、地域独⾃の⽂化資源を活⽤したサービス、奈良井宿ならではの価値が体感できる施設をつくることを⽬指しています。
※注1)重要伝統的建造物群保存地区:
昭和50年の⽂化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発⾜し、城下町、宿場町、⾨前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は、伝統的建造物群保存地区を決定し、地区内の保存事業を計画的に進めるため、保存条例に基づき保存活⽤計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて、我が国にとって価値が⾼いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。令和2年12⽉23⽇現在、重要伝統的建造物群保存地区は、101市町村で123地区(合計⾯積約3,987.8ha)あり、約29,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています。
※引⽤元/⽂化庁HP(https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/)
※注2)奈良井宿:
中⼭道六⼗九次の中で、東海道と共有する草津・⼤津宿を抜いた純粋な中⼭道六⼗七宿中(板橋から守⼭まで)、奈良井宿は江⼾側の板橋宿から数えても京側の守⼭宿から数えても34番⽬に位置する、中⼭道の丁度真ん中の宿場町です。⽊曽11宿の中では最も標⾼が⾼く、難所の⿃居峠を控え、多くの旅⼈で栄えた宿場町は「奈良井千軒」と謳われました。町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、往時の⾯影を⾊濃く残しています。※引⽤元/奈良井宿観光協会HP(https://www.naraijuku.com/narai/)
【全国各地で地域の魅⼒づくりに取り組む47PLANNINGがプロデュースする新ホテルブランド】
□新ホテルブランド「BYAKU(ビャク)」/⽇本古来からの百の物語が味わえるお宿
「BYAKU」には、「地域に眠る百の体験をお客様に届け、百年前の建築を未来に遺す宿」という想いが込められています。“宿”という漢字を分解すると、“百の家”、“百の⼈”と読み取ることができます。「百年の家の下に、百⼈のつながりがある。そのつながりが、建物を何百年も遺し、想いも何百⼈に広がっていく。百(HYAKU)は重なっていくことで何百(BYAKU)にもなる」。そんな未来を創造する宿の実現をビジョンに掲げ、「BYAKU」を展開していきます。
(ロゴ)
※“宿”という漢字のエレメントをモチーフにしたデザイン
□ブランド開発は 太⼑川英輔 ⽒ 率いるNOSIGNERを起⽤
全国各地で地域の課題解決に取り組む47PLANNINGが宿泊事業に本格参⼊し、当施設の開業を機に、新ホテルブランドを展開して参ります。また、新ブランドの開発及びクリエイティブディレクションは、同社の社外取締役であり、2025年⼤阪・関⻄万博⽇本館の基本構想策定クリエイターも務める、デザインストラテジストの太⼑川英輔⽒率いるNOSIGNERを起⽤しています。
●ホテル「BYAKU」クリエイティブディレクション/ NOSIGNER 太⼑川 英輔 ⽒
太⼑川 英輔/ Eisuke Tachikawa
(NOSIGNER代表・進化思考家・デザインストラテジスト・慶應義塾⼤学特別招聘准教授)
創造性の仕組みを⽣物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、様々なセクターの中に美しい未来をつくる変⾰者を育てることで、創造性教育の更新を⽬指すデザイナー。デザインで美しい未来をつくること(実践:社会設計)、⾃然から学ぶ創造性教育で変⾰者を育てること(理念:進化思考)を軸に活動を続ける。プロダクト、グラフィック、建築などの領域を越え、次世代エネルギー、地域活性、SDGsなどを扱う数々のプロジェクトで総合的な戦略を描き、成功に導く。グッドデザイン賞⾦賞、アジアデザイン賞⼤賞他、100以上の国際賞を受賞。DFAA(Design for Asia Awards)、WAF(World Architecture Festival)等の審査委員を歴任。
- 1)ホテルについて
□百の体験で地域とまっすぐにつながる。これからの時代の新しい”LOCAL EXPERIENCE”
「BYAKU Narai」は町や建物に眠る百の体験や物語を体感できる宿づくりを目指しています。⽇々の⼩さな季節の移ろいや、歴史が息づく建物、江⼾期から親しまれる⼯芸の美しさなど、普段⽣活の中でつい⾒逃してしまうような様々な気づきが、「BYAKU Narai」には隠れています。四⽅を⼭々に囲まれ、独特の歴史や⽂化を形づくってきた奈良井宿。⾮⽇常の時間が流れるこの町で、様々な物語との出逢いの機会を提供する宿泊施設を⽬指していきます。
□今なお引き継がれる江⼾時代の町並みに、溶け込むように滞在する“分散型ホテル”
「BYAKU Narai」の物語は町に出ることなくしては完結されません。拠点が点在する分散型ホテルの仕組みを⽣かして、訪れたゲストに奈良井宿の町をまるごと愉しんで頂けるよう、地域との密接なつながりを感じられるようなコミュニティの形成に、⼒を⼊れていきます。
□歴史ある建造物の構造を活かし、全部屋の間取りが異なる個性的で多様な客室空間
複数の建物から成る客室は全12部屋ご⽤意しています。かつて酒蔵であった『歳吉屋(トシヨシヤ)』と曲物職⼈が暮らしていた『上原屋(ウエハラヤ)』、⽤途も間取りも異なるそれぞれの特徴を活かすことで、⼀般的なホテル客室とは⼀線を画した、古⺠家ならではのユニークな宿泊体験を提供いたします。
- \2021年5⽉27(⽊)より、宿泊予約の受付をスタート/
- ※宿泊のご予約はオフィシャルHPより: https://byaku.site
- 2)レストランについて
奈良井宿の気候・⾵⼟が育んだ⾷材、そして地域の⼈々によって受け継がれた⽣活⽂化を紐解き、現代的解釈を加えながら、新たな⾷体験を提供することを⽬指したレストランです。その⼟地の元々の魅⼒を、時代にあった視点から価値を再構築し、レストランとして、「味わい」を提供するだけでなく、知的好奇⼼を充⾜させ、⼟地について新たな発⾒や驚きを感じてもらう「⾷体験」を提供していきます。地域の⽣産者が⼿がける旬の⾷材や地域ならではの⾷材を活⽤し、地域に受け継がれる郷⼟料理や調理法といった⾷⽂化をアレンジしたメニューを構成していきます。
(ロゴ)
※昔、奈良井の⼭は、岩のようだったという⽂献が残っています。集落や⽂化の起点とも⾔える奈良井川は、
そんな⼭や岩が源。それを「全てのストーリーの始まり」と捉え、岩という⽂字の古語「嵓(くら)」を
「蔵」だった跡地のネーミングとデザインモチーフに採⽤。
□歴史的な酒蔵空間の中で特別な⾷体験を提供
旧杉の森酒造で酒造りの主たる作業が⾏われていた場所を飲⾷空間として再⽣。当時、酒造りを⾏っていた際に使われていた遺構や建材を活かし、新たに⽣まれ変わる酒蔵もガラス越しに酒造りの⼯程が⾒えるような空間の中で、地域⽂化を紐解いた料理を味わっていただく、特別な⾷体験を提供いたします。
□メニュー開発監修は「傳」⻑⾕川在佑 ⽒ が担当
レストランの総合プロデュースは、⽇本のどこかに数⽇だけオープンするプレミアムな野外レストラン「DINING OUT (※注3)」を展開するONESTORY ⼤類知樹⽒、メニュー開発監修は、2019年「世界のベストレストラン50」で世界第11位に選出され、⽇本勢のトップに輝いたレストラン「傳(デン)」(神宮前・東京)の⻑⾕川在佑⽒を起⽤し、世界に通じる⾷体験の提供を⽬指していきます。
※注3)DINING OUT(ダイニングアウト):
「⽇本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに、毎回⽇本のどこかで数⽇だけオープンするプレミアムな野外レストラン。⼀流の料理⼈がその⼟地の⾷材を新しい感覚で切り取った料理を、その⼟地を最も魅⼒的に表現する場所と演出とともに、味覚だけではなく五感すべてで味わっていただける体験です。更に、⾷を通じて、地域に残された⾃然・⽂化・歴史・地産物等を再発掘・再編集し、世の中に効果的に発信するための新しい“地域の表現フォーマット”を⽬指しています。歴史が息づく⽇本の地⽅都市と、現代の最も先端をゆくクリエイター達、その⽂化と感性がぶつかり合うことで、新しい創造性が⽣まれていきます。そして「DINING OUT」は、地域の⽅々と共に活動し、その⼟地に腰をすえた⻑期的なパートナーシップを育んできました。2012年に新潟県佐渡市から始まり、これまでに18回実施。今後も時代の先端をゆく料理⼈やクリエイターたちが、地域の⼈々と⼀体となって、各地の新しい魅⼒を引き出していきます。
※オフィシャルHP / https://www.onestory-media.jp
●レストラン「嵓kura」プロデュース/ ONESTORY ⼤類 知樹 ⽒
⼤類知樹/ Tomoki Orui
(株式会社ONESTORY 代表取締役社⻑・DINING OUT総合プロデューサー)
1993年(株)博報堂⼊社。様々な企業の広告づくりやメディアコンテンツの企画に携わる。
2012年地域価値の新たな表現⼿法として、プレミアム野外イベント「DINING OUT」を開発。
2016年「⽇本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに、地域の価値創造に特化した(株) ONESTORYを設⽴。⻑年培ったコンテンツづくりのノウハウやメディアネットワークを活かした、地域の魅⼒の編集と発信に取り組む。現在、「DINING OUT」をはじめ、ウェブ
メディア「ONESTORY」の運営、雑誌「DISCOVER JAPAN」との共同プロジェクト「DESIGNINGOUT」も展開中。
●レストラン「嵓kura」メニュー開発監修/ 傳 ⻑⾕川 在佑 ⽒
⻑⾕川在佑/ Zaiyu Hasegawa
(料理⼈)
1978年、東京都出⾝。⽼舗割烹【うを徳】にて修⾏後、2008年に神保町に【傳】を開店。
わずか3年⽬で「ミシュランガイド東京2011」にて⼆ツ星を獲得。2019年「世界のベストレストラン50」で第11位。2021年「アジアのベストレストラン50」では、第3位を獲得。豊富な⾷材や⽇本独特の⽂化を⼤切にしつつ、遊び⼼とおもてなしの精神に溢れた「新しい形の⽇本料理」を体現。各国のシェフとのコラボレーションイベントなどを通して、世界へ発信している。
《6つのユニークな業態が共存する⼩規模複合施設》
当施設は、「歳吉屋(トシヨシヤ)」と「上原屋(ウエハラヤ)」(注4)の⼆棟から成る⼩規模複合施設です。ホテル・レストランだけではなく、酒蔵・バー・温浴施設・ギャラリーの計6つの個性豊かな業態で構成されています。
- 3)酒蔵について
1793年創業の造り酒屋「株式会社杉の森酒造」をサンドバーグ弘氏が率いる株式会社Kirakuが事業承継。名を新たに「suginomori brewery(スギノモリブリュワリー)」とし「松本酒造(京都・伏⾒)」で杜⽒として⼿腕を発揮してきた松本⽇出彦⽒の監修の元、新⽇本酒ブランド「narai(ナライ)」を展開いたします。
※酒蔵に関する情報 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000022647.html
(コラボレーション)酒蔵「suginomori brewery」/ Kiraku サンドバーグ 弘 ⽒
サンドバーグ 弘/ Kou Sundberg
(株式会社Kiraku代表取締役・杉の森酒造株式会社代表取締役社⻑)
カリフォルニア⼤学バークレー校卒。フォートレス・インベストメント・グループの⽇本法⼈にて主に不良債権買取の査定、株式公開買付け、M&A及び⾦融機関・ホテル・旅館等の事業再⽣を⾏う。2013年退職後はシリコンバレーに戻り、会社(“Kiraku”)を設⽴。投資ファンドの案件・投資先の事業企画・査定、宿泊施設システム設計・構築を⾏う。
- 4 )バーについて ※2021年秋 開業予定
かつては奈良井宿のシンボル的な存在であり、多くのファンに愛されていた「杉の森酒造」の商号を継承し、当時味噌蔵であった建物を改修したバー「TASTING BAR suginomori(テイスティングバースギノモリ)」。同施設内の「suginomori brewery」と提携し、⽇本⼀標⾼が⾼い蔵元で製造された鮮度の⾼い⽇本酒も味わえるバーとして、地域住⺠も観光客も楽しめる、奈良井宿ならではの集いの場所となることを⽬指しています。
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- 5)温浴施設について ※日帰り⼊浴は2021年秋 開始予定
信濃川の源流である⼭の湧⽔は、奈良井宿の⽣活⽤⽔であると同時に、⽇本酒製造の仕込み⽔として活⽤されるなど、今もなお、地域の⽣活・産業基盤を⽀える重要な存在です。湧⽔を引き込んだ温浴施設「⼭泉 SAN-SEN(サンセン)」は、地域住⺠の交流の場として、観光客の疲れを癒す場として、多くの⽅が利⽤できる憩いの場となります。
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- 6)ギャラリーについて
「旧豊飯豊⾐⺠宿」は、曲げ物職⼈の作業場を改修し、奈良井を訪れた⼈に豊かなご飯と安⼼の寝床を提供する場として宿場町の⽂化を紡いできました。ギャラリー「hoihoi (ホイホイ) 」は、その名を引き継がせていただき、来訪者を出迎える情報発信の場としての役割を担っていきます。
※注4)「歳吉屋(トシヨシヤ)」と「上原屋(ウエハラヤ)」
当施設は、創業1793年の酒蔵で⽊曽五⼤銘柄酒と呼ばれ、街のシンボルでもあった「旧杉の森酒造」と、江⼾時代に奈良井宿の主産業であった、曲物を作る職⼈の住居から端をなし、近年は奈良井宿を訪れる⼈々をもてなす⺠宿として栄えた「旧豊飯豊⾐⺠宿」の⼆棟が改修対象です。この旧家⼆棟の建物が歩んできた歴史と⻑年培ってきた営みに敬意を表すると共に、後世に継承していきたいといった願いを込めて、「旧杉の森酒造」棟を『歳吉屋(トシヨシヤ)』に、「旧豊飯豊⾐⺠宿」棟を『上原屋(ウエハラヤ)』として、元々建物に命名されていた“屋号”を引き継いでいます。
- 【施設概要】
□所 在 地:歳吉屋(⻑野県塩尻市奈良井551) 上原屋(⻑野県塩尻市奈良井607)
□敷地⾯積:歳吉屋 / 1,768.15㎡、上原屋 / 260.1㎡
□改修設計:歳吉屋 / 株式会社⽵中⼯務店、上原屋 / 株式会社ツバメアーキテクツ一級建築士事務所
□施 ⼯:歳吉屋 / 北信⼟建株式会社、上原屋 / 株式会社野⽥建設
□⽤ 途:歳吉屋 / 宿泊施設、酒蔵、レストラン、バー、温浴施設
上原屋 / 宿泊施設、ギャラリー
□事業主体:株式会社ソルトターミナル、⼀般社団法⼈塩尻市森林公社
- 【当施設に⼊居する6つの業態概要】
□ 施 設 名 称:BYAKU Narai
□客 室:歳吉屋(8部屋)/ 上原屋(4部屋)
□運 営:株式会社奈良井まちやど(株式会社47PLANNINGのグループ会社)
□Official HP:https://byaku.site
2、レストラン
□店舗名称:嵓 kura / 歳吉屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
3、酒蔵
□施設名称:suginomori brewery / 歳吉屋
□酒類製造:杉の森酒造株式会社(株式会社Kirakuの⼦会社)
4、バー
□店舗名称:TASTING BAR suginomori / 歳吉屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
5 、温浴施設
□ 施設名称:⼭泉 SAN-SEN / 歳吉屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
6、ギャラリー
□施設名称:hoihoi / 上原屋
□運 営:株式会社奈良井まちやど
- 株式会社47PLANNING
□代 表:代表取締役 鈴⽊ 賢治
□設 ⽴:2009年6⽉
□U R L :http://47planning.jp
- NOSIGNER
□代 表:代表取締役 太⼑川 英輔
□設 ⽴:2010年
□U R L :https://nosigner.com
- 株式会社ONESTORY
□代 表:代表取締役社⻑ ⼤類 知樹
□設 ⽴:2016年4⽉
□U R L :https://www.onestory-media.jp
- 株式会社Kiraku
□代 表:代表取締役 サンドバーグ 弘
□設 ⽴:2013年7⽉
□U R L :https://kiraku.io
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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社47PLANNING 奈良井まちやど開業準備室(柿澤・鈴⽊)
メール:pr@47planning.jp / TEL:03-6709-9447
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*写真 3、4、7〜10:Copyright 2021, Takenaka Corporation
*写真 5、6:Copyright 2021,TSUBAME architects
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