日本一標高の高い蔵元「杉の森酒造」(⻑野県塩尻市奈良井)を 「suginomori brewery (スギノモリ・ブリュワリー)」として再生
松本日出彦氏(元松本酒造杜氏)監修の元、新日本酒ブランド「narai (ナライ)」を展開
改修前の杉の森酒造外観
■杉の森酒造と Kiraku
当酒蔵のある「奈良井宿」は、江戶と京都を結んだ中山道の丁度真ん中に位置し、江戶時代から日本最⻑の宿場町として発展してきました。隣接する鳥居峠は、標高1,197mもあることから中山道最大の難所と言われ、奈良井宿はその最寄りの宿場町として旅人に癒しを提供する場として栄えました。その街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。杉の森酒造の日本酒は、かつては木曽五大名酒と呼ばれ、街のシンボルでもありましたが、2012年に約200年の醸造の歴史に幕を閉じ、休眠に入りました。この度、その歴史ある蔵元を管理していた「杉の森酒造株式会社」の事業継承をKirakuが行い、株式会社ソルトターミナルが事業主体となる小規模複合施設にテナントとして出店、「suginomori brewery (スギノモリ・ブリュワリー)」として、酒蔵再生 及び 日本酒製造を行います。
奈良井宿の街並み
改修前の杉の森酒造の内観
■新日本酒「narai (ナライ)」
日本酒で最も重要な要素の1つである「水」は、日本一標高の高い立地ならではの自然の恵みである天然の山水を使用し、「米」は、同じく標高の高い環境で育った⻑野県安曇野産を採用。標高約1,000mの山から引かれる天然水と地産の米から「narai (ナライ)」は生まれます。酒造りの監修には京都の伏見で200年以上の歴史を持つ松本酒造で杜氏を務めてきた松本日出彦氏を招聘。「全国で色々な水を飲んできたが、奈良井の水はトップクラスの綺麗なテクスチャーを感じる。良い酒が生まれるのではないかと予感させてくれた。奈良井の人々が継承してきた素晴らしい自然の恵みを「narai (ナライ)」という日本酒で表現し、全国に、世界に伝えていければ」と松本氏は言います。歴史ある蔵で地域由来の原料で創られる味、それが私達の新日本酒「narai (ナライ)」です。
奈良井の山水
安曇野の田園風景
■「見せる酒蔵」と「TASTING BAR suginomori (テイスティングバー・スギノモリ)」
酒蔵として再生する「suginomori brewery (スギノモリ・ブリュワリー)」は、酒造りの酒蔵としてだけではなく、「見せる酒蔵」として、宿泊施設、レストラン、テイスティングバー、温浴施設で構成された小規模複合施設に加わります。宿泊施設は、株式会社47PLANNING(本社:福島県いわき市、代表取締役 鈴木賢治)の企画プロデュースのもと、新ホテルブランド【BYAKU (ビャク)】として開業予定。また、酒蔵とガラス越しに隣接するレストラン【嵓 kura】は、日本のどこかで数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン、「DINING OUT (ダイニングアウト)」を主催する株式会社ONESTORY(本社:東京、代表取締役 大類知樹) が総合プロデュースを手掛けます。レストランのメニュー開発監修は2019年「世界のベストレストラン 50」で世界第11位に選出され、日本勢のトップに輝いたレストラン「傳」 (外苑前・東京)の⻑谷川在佑氏が行い、奈良井ならではの食材・文化・歴史風土をモダンに昇華した新しい食体験を提供。当酒蔵の日本酒とのペアリングも実施する予定です。レストランと隣接する「TASTING BAR suginomori (テイスティングバー・スギノモリ)」では、ここだけでしか体験できない醸造されたばかりの「narai (ナライ)」をお楽しみいただけます。
宿泊施設やレストラン等の詳細はこちらから
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000076428.html
■Kirakuの取り組み背景と経緯
Kirakuはこれまで歴史的建造物などの日本の地域資産を活用した宿泊業界の事業開発及び、経営コンサルティング、効率的な宿泊施設運営のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に必要なシステム開発、海外顧客をターゲットとしたマーケティングおよび集客戦略を行ってきました。インバウンドが以前のように入ってくることが難しくなった新しい時代に、従来通りのインバウンドを対象とした商品のみならず、これまでの事業で培った海外ニーズやマーケティング戦略等に基づいた商品開発を行い、 新たに海外輸出 及び 国内販売を軸とした新事業展開を試みます。
今回の「杉の森酒造」の酒蔵再生については、当初株式会社ソルトターミナルの事業コンサルタントとして参画しておりましたが、その後、事業拡張の為、2021年 3月末に「杉の森酒造」の運営を行っていた「杉の森酒造株式会社」の発行済株式をすべて取得し、完全子会社とする組織再編手法を実施いたしました。事業継承という形で本格的に日本の地域資産である「日本酒製造事業」を行い、海外展開を視野に新たな日本酒ブランド「narai (ナライ)」づくりに挑んでまいります。
■ 株式会社 Kiraku
ホテル開発・企画、アセットマネジメント、ソフトウェア開発、データ分析コンサルティング等を手掛ける。2015年7月に宮崎県日南市より「まちなみ再生コーディネーター」業務を受託、同市の重要伝統的建造物群保存地区の再生計画を担う。2017年12月には、経済産業省より「地域未来牽引企業」 に選定。現在も京都を中心に全国で事業を展開。日本の歴史的資源を活用した再生ビジネスに着目し、 旅館再生を含め、「日本の未来に残したい資産」をテーマに、事業性のある不動産等の再生プロジェクト 及び 戦略投資を行う。
URL: https://www.kiraku.io
サンドバーグ 弘 / Kou Sundberg(株式会社 Kiraku 代表取締役・杉の 森酒造株式会社 代表取締役社⻑)
カリフォルニア大学バークレー校卒。フォートレス・インベストメント・グループの日本法人にて主に不良債権買取の査定、株式公開買付け、 M&A及び金融機関・ホテル・旅館等の事業再生を行う。2013年退職後 はシリコンバレーに戻り、会社(“Kiraku”)を創業。投資ファンドの案件・投資先の事業企画・査定、宿泊施設システム設計・構築を行う。
■「narai (ナライ)」に関するお問い合わせ
株式会社 Kiraku
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-6-3 日比谷頴川ビル7階
Email: product@kiraku.io
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像