機能性ウェルネス素材を開発するテクノーブル。医薬部外品美白有効成分L-アスコルビン酸 2−グルコシドに新たな機能性を発見し、研究成果を日本ビタミン学会第74回大会(2022年6月・福岡)にて報告
アスコルビン酸誘導体の形のまま、メラノサイト周辺環境に作用をして、安心・安全に優れたブライトニング効果を発揮するメカニズムを新発見
機能性ウェルネス素材の研究開発・製造販売を⾏う株式会社テクノーブル(本社:⼤阪市⻄区北堀江、代表取締役社⻑:澤⽊茂豊)は、バイオテクノロジーや機能性色素の技術を基に、幅広い分野で事業を展開する株式会社林原(本社:岡山市北区下石井、代表取締役社長:安場直樹)と共同で、医薬部外品美白有効成分L-アスコルビン酸 2−グルコシド(以下アスコルビン酸グルコシド)の最新研究を、日本ビタミン学会第74回大会(2022年6月・福岡)にて報告しました。同成分はこれまで、皮膚内でアスコルビン酸が分離し、メラノサイトに直接働きかけるブライトニング効果が知られてきました。研究チームは今回、アスコルビン酸グルコシドが、誘導体の状態のままメラノサイトの周辺環境に作用し、カルボニル化と炎症性サイトカインの抑制効果により、ブライトニング効果を発揮している新たなメカニズムを初めて突き止めました。同社は、安心安全で、機能的として知られるアスコルビン酸グルコシドに、新たなメカニズムが判明したとして、同社独自の機能性ブライトニング原料との組み合わせによる総合的なブライトニング理論を、ウェビナーなどを通じて紹介して参ります。
1961年の創業以来、機能性ウェルネス素材の研究開発と製造販売を⾏っている株式会社テクノーブル(本社:⼤阪市⻄区北堀江、代表取締役社⻑:澤⽊茂豊)は、バイオテクノロジーや機能性色素の技術をベースに、幅広い分野で事業を展開する株式会社林原(本社:岡山市北区下石井、代表取締役社長:安場直樹)と共同で、同社が供給する医薬部外品美白有効成分L-アスコルビン酸 2−グルコシド(以下アスコルビン酸グルコシド)について、誘導体の状態のままメラノサイトの周辺環境に作用し、カルボニル化と炎症性サイトカインの抑制効果によって、ブライトニング効果を発揮していることを初めて見出し、2022年6⽉25日~26日に福岡で開催された日本ビタミン学会第74回大会にて、その研究成果を報告しました。
<研究の背景>
アスコルビン酸グルコシドは、皮膚中のαグルコシダーゼにより分解されてアスコルビン酸となってから細胞中に取り込まれることが知られています。この反応はホスファターゼに比べると穏やかであり、持続的に細胞にアスコルビン酸を供給することから、アスコルビン酸グルコシドは「持続型ビタミンC誘導体」とも表現されています。それはつまり「比較的長時間誘導体の形で皮膚中に存在する」ということを示します。しかし、研究チームの機能性評価試験の中で、アスコルビン酸グルコシドは添加後、比較的早い段階から優れたブライトニング作用を示すことが多いことから、アスコルビン酸グルコシドの形のままで、何かしらのブライトニングに繋がる効果を発揮している可能性が示唆されていました。しかしながら、アスコルビン酸グルコシドが誘導体のままの形で、ブライトニング効果を発揮することを示す本格的な学術知見はこれまで報告されていませんでした。
<メラノサイトの周辺環境を整えるというブライトニング効果の探究>
そこで研究チームは「誘導体として」の働きに注目し、アスコルビン酸の形で発揮する有効性とは異なるメカニズムに基づく色素沈着に対する影響について検証を行いました。その結果、紫外線照射した皮膚三次元モデルを用いた試験において、αグルコシダーゼの働きを抑えるカスタノスペルミン(以下CTS)を添加した状態でアスコルビン酸グルコシドを添加した場合に、角層タンパク質のカルボニル化を抑制していることを見出しました(図1)。アスコルビン酸グルコシドがタンパク質のカルボニル化を抑制するとういうことは、BSA等を用いたin vitro系ではデータが知られていましたが、3次元皮膚モデルを用いた、より正常な皮膚組織に近い実験系では、初めての知見でした。
また、カルボニル化タンパク質が検出されるということは、組織内に酸化ダメージが発生しているということになることから、その結果産生される炎症性サイトカイン類について、メンブランアレイ法を用いて検出を試みました。その結果、色素細胞のメラニン合成への関与が考えられているIL-1α、TNF-αや、その他免疫系に関わるIL-13、IL-15について、紫外線照射によって亢進したものを、アスコルビン酸グルコシドとCTSを併用した試験区でも、抑制することができました(図2)。
さらに、皮膚3次元モデルの培地をヒトメラノサイトに添加、培養したときの細胞内チロシナーゼ活性に与える影響について評価した結果、細胞内チロシナーゼの活性抑制効果が確認されました。この評価結果について、皮膚3次元モデルを通過してきたアスコルビン酸グルコシドの影響を差し引いても、チロシナーゼ活性抑制効果を示していました(データは示さない)。つまり、アスコルビン酸グルコシドのサイトカイン類の抑制効果が、非常に大きく細胞内チロシナーゼ活性抑制に寄与していることを示唆しました。
アスコルビン酸グルコシドは、アスコルビン酸に変換される前の誘導体の形でも、角層のカルボニル化を抑制するという効果を持つことが示唆されました。さらには、サイトカイン類の分泌抑制によると考えられる、メラノサイトの細胞内チロシナーゼ活性抑制効果が認められました。これらは、メラノサイトの周辺環境を健全に整えることで、過剰なメラノサイトの生成を抑制するアプローチが可能なことを意味します。ビタミンCがメラノサイトに取り込まれなくとも、誘導体の形のままでブライトニング効果を発揮することを示す、最初の本格的な学術報告となりました。
コスメティクスでは、より安心で安全に、しかしながら機能的にスキンケア効果を発揮する原料が求められています。ブライトニングのアプローチでは、メラノサイト内のメラニン合成を直接抑制するのではなく、如何に過剰な色素沈着が起きにくい肌を育てるかが、より自然で、安心安全なアプローチとして認知されやすいものです。今回、医薬部外品美白有効成分である、アスコルビン酸グルコシドで得られた新知見は、まさに過剰な色素沈着が起きにくいメラノサイト周辺の環境を整えるアプローチに合致した研究結果でした。
今回の研究結果は、医薬部外品美白の有効成分として知られる、アスコルビン酸グルコシドが、如何に安心安全で、かつ機能的な成分であるかを再認知させるものとなりました。特に誘導体の状態でブライトニング効果を発揮することは、アスコルビン酸とグルコースの組み合わさった形こそが、大きな意味を持つことを示しました。テクノーブルは林原と協力して、持続型ビタミンC誘導体であるアスコルビン酸グルコシドの安全で高い機能性のさらなる可能性と進歩性について、探求を続けて参ります。またテクノーブルにはアスコルビン酸グルコシドの働きをサポートして、シナジー効果を生み出す、独自の医薬部外品配合可能原料を揃えています。アスコルビン酸グルコシドと組み合わせることで、他と差別化されたオリジナルのブライトニングアプローチをウェビナー等の機会を通じて、紹介して参ります。
お問い合わせ
株式会社テクノーブル
大阪市西区北堀江1-6-8 テクノーブル四ツ橋ビル9F
Tel. 06-6538-2595(代表)
Email: info@technoble.co.jp
Website: https://www.technoble.co.jp/
<研究の背景>
アスコルビン酸グルコシドは、皮膚中のαグルコシダーゼにより分解されてアスコルビン酸となってから細胞中に取り込まれることが知られています。この反応はホスファターゼに比べると穏やかであり、持続的に細胞にアスコルビン酸を供給することから、アスコルビン酸グルコシドは「持続型ビタミンC誘導体」とも表現されています。それはつまり「比較的長時間誘導体の形で皮膚中に存在する」ということを示します。しかし、研究チームの機能性評価試験の中で、アスコルビン酸グルコシドは添加後、比較的早い段階から優れたブライトニング作用を示すことが多いことから、アスコルビン酸グルコシドの形のままで、何かしらのブライトニングに繋がる効果を発揮している可能性が示唆されていました。しかしながら、アスコルビン酸グルコシドが誘導体のままの形で、ブライトニング効果を発揮することを示す本格的な学術知見はこれまで報告されていませんでした。
<メラノサイトの周辺環境を整えるというブライトニング効果の探究>
そこで研究チームは「誘導体として」の働きに注目し、アスコルビン酸の形で発揮する有効性とは異なるメカニズムに基づく色素沈着に対する影響について検証を行いました。その結果、紫外線照射した皮膚三次元モデルを用いた試験において、αグルコシダーゼの働きを抑えるカスタノスペルミン(以下CTS)を添加した状態でアスコルビン酸グルコシドを添加した場合に、角層タンパク質のカルボニル化を抑制していることを見出しました(図1)。アスコルビン酸グルコシドがタンパク質のカルボニル化を抑制するとういうことは、BSA等を用いたin vitro系ではデータが知られていましたが、3次元皮膚モデルを用いた、より正常な皮膚組織に近い実験系では、初めての知見でした。
また、カルボニル化タンパク質が検出されるということは、組織内に酸化ダメージが発生しているということになることから、その結果産生される炎症性サイトカイン類について、メンブランアレイ法を用いて検出を試みました。その結果、色素細胞のメラニン合成への関与が考えられているIL-1α、TNF-αや、その他免疫系に関わるIL-13、IL-15について、紫外線照射によって亢進したものを、アスコルビン酸グルコシドとCTSを併用した試験区でも、抑制することができました(図2)。
さらに、皮膚3次元モデルの培地をヒトメラノサイトに添加、培養したときの細胞内チロシナーゼ活性に与える影響について評価した結果、細胞内チロシナーゼの活性抑制効果が確認されました。この評価結果について、皮膚3次元モデルを通過してきたアスコルビン酸グルコシドの影響を差し引いても、チロシナーゼ活性抑制効果を示していました(データは示さない)。つまり、アスコルビン酸グルコシドのサイトカイン類の抑制効果が、非常に大きく細胞内チロシナーゼ活性抑制に寄与していることを示唆しました。
<メラノサイトの周辺環境を整える安心安全なブライトニングアプローチ>
アスコルビン酸グルコシドは、アスコルビン酸に変換される前の誘導体の形でも、角層のカルボニル化を抑制するという効果を持つことが示唆されました。さらには、サイトカイン類の分泌抑制によると考えられる、メラノサイトの細胞内チロシナーゼ活性抑制効果が認められました。これらは、メラノサイトの周辺環境を健全に整えることで、過剰なメラノサイトの生成を抑制するアプローチが可能なことを意味します。ビタミンCがメラノサイトに取り込まれなくとも、誘導体の形のままでブライトニング効果を発揮することを示す、最初の本格的な学術報告となりました。
コスメティクスでは、より安心で安全に、しかしながら機能的にスキンケア効果を発揮する原料が求められています。ブライトニングのアプローチでは、メラノサイト内のメラニン合成を直接抑制するのではなく、如何に過剰な色素沈着が起きにくい肌を育てるかが、より自然で、安心安全なアプローチとして認知されやすいものです。今回、医薬部外品美白有効成分である、アスコルビン酸グルコシドで得られた新知見は、まさに過剰な色素沈着が起きにくいメラノサイト周辺の環境を整えるアプローチに合致した研究結果でした。
<今後の展望>
今回の研究結果は、医薬部外品美白の有効成分として知られる、アスコルビン酸グルコシドが、如何に安心安全で、かつ機能的な成分であるかを再認知させるものとなりました。特に誘導体の状態でブライトニング効果を発揮することは、アスコルビン酸とグルコースの組み合わさった形こそが、大きな意味を持つことを示しました。テクノーブルは林原と協力して、持続型ビタミンC誘導体であるアスコルビン酸グルコシドの安全で高い機能性のさらなる可能性と進歩性について、探求を続けて参ります。またテクノーブルにはアスコルビン酸グルコシドの働きをサポートして、シナジー効果を生み出す、独自の医薬部外品配合可能原料を揃えています。アスコルビン酸グルコシドと組み合わせることで、他と差別化されたオリジナルのブライトニングアプローチをウェビナー等の機会を通じて、紹介して参ります。
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大阪市西区北堀江1-6-8 テクノーブル四ツ橋ビル9F
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