インドビハール州の小学校で初めて「夢をテーマにしたキャリア教育授業」を実施
子ども達が未来の自分に希望や目標を持ち、主体的に生きる力を育んでほしい
インドビハール州で飢餓・貧困により支援を必要とする人々に対して、教育支援、生活支援、職業訓練、意識啓発、環境保全に関する事業を行う特定非営利法人ニランジャナセワサンガ(大阪府大阪市、理事長:山本純平)が、特定非営利活動法人 こどものみらいプロジェクト ゆめドリ(代表理事:三輪裕子)監修によるキャリア授業を現地パートナー団体であるNGOが運営する学校を通じて2024年8月7日(水)に実施しましたのでお知らせします。
■実施に至った背景
インドは世界最大の14億人の人口、世界5位のGDPを誇り、年平均6%以上の経済成長を遂げている経済大国です。しかしながら、人口の約6割である約9億人の人口が農村部に居住しており、教育が平等に受けられていません。読み書き、他人の言っていることが理解できないことで就職や進学の機会がないことはもちろん、簡単に上手い話に乗って騙され、法外な利子の借金を抱え、今以上に貧しい状況になっていっています。
こうしたなかニランジャナセワサンガはインドの子どもたちに良い教育を受けられるようにという思いから、2003年から現地パートナー団体(Niranjana Public Welfare trast)を通じて現地の子どもたちが無償で通える学校をサポートしています。
今回、小学生のうちから自己の興味・価値観をベースに他者や社会とのつながりも含めて未来や目的を思い描く考え方を学び、また今の自分や未来の自分に希望や目標を持ち、主体的に生きる意欲や勇気を持ってもらおうと、インドの小学校で初めて夢をテーマにしたキャリア教育を行いました。
■実施校詳細
場所:インドビハール州スジャータ村
学校名:NIRANJANA PUBLIC WELFARE SCHOOL
設立:1996年
生徒数:約400名
授業実施日:2024年8月7日(水)
対象生徒:30名(11歳〜12歳)
■キャリア授業の内容
本企画は、15万人以上が受講し生きる力を育んできたドリームマップ授業をベースに、実施団体のゆめドリの監修を受けた教材を使用し、自己分析のワークを中心に行いました。授業冒頭は夢の考え方、叶え方について講義を行い、その後、具体的に一人一人がどんな価値観を大切にしているのか、今の自分にどれくらい満足しているのかなど個人ワークや友人への質問などを通して自身の価値観について深掘りしました。
■授業の成果
今回は自己分析のワークのみで、夢を考える入り口とするために、夢を叶えるためのドリームマップメソッドを伝えることが中心となりました。その中でも、参加した生徒からは、「夢」=職業と考えることが当たり前だと思っていたけど、自分の価値観を中心に据えて考えていくことの重要性を学んだという感想も上がりました。また、漠然と考えていた夢や自分のことを文字にしてみることで、納得感を得たり逆に恥ずかしさや躊躇いを感じることもあったという感想もありました。本授業を通して、自己理解の重要性について学びができたのではないかと思います。
■今後の展望
当団体のミッションであるインドビハール州スジャータ村周辺の教育環境の向上支援のために、キャリア教育の充実、また教職員のアクティブラーニング手法の習得を目的に今後も継続的に行っていきたいと考えています。また、日本の学生たちとの夢の共有をオンラインで展開することにより国際交流の場になり、社会的文化的背景の相互理解のための教育カリキュラムに提供につながると考え、引き続き本講義の実施効果を図りながら、より良い教育支援活動へと繋げていきます。
代表理事:山本からのコメント
当団体のプレスリリースを読んでくださりありがとうございます。全ての子どもたちに教育をという想いで大学生の時から10年以上インドの教育支援に関わっています。今回実際にキャリアに関する授業を自身で行うことでインドの子どもたちの状況を肌で感じることができました。その中でNPO法人 こどものみらいプロジェクト ゆめドリが提供するドリームマップ授業は将来の職業にフォーカスするのではなく、自己の興味・価値観をベースに他者や社会とのつながりも含めて未来や目的を思い描く考え方を学び、また今の自分や未来の自分に希望や目標を持ち、主体的に生きる意欲や態度を育てるという点が、貧困地域で育つ子どもたちが自身の力で貧困から抜け出していくために必要な能力だと考え行いました。引き続き教育を通してより良い社会実現を目指して取り組みを加速していきます。
NPO法人 こどものみらいプロジェクト ゆめドリ代表理事:三輪からのコメント
この度、私達のキャリア教育メソッドが遠くインドの地でも活用される機会となりました。子どもたちを取り巻く環境や教育事情は違いがあれど、私達が提唱している「夢とは、何になりたいかではなく、好きワクワクで思わず動き出したくなる未来」であるということ。また、夢を描くファーストステップが、「今の自分を知ること」というのは世界共通だということがわかりました。今後も、様々な団体と連携して、子どもたちが未来を創造するチカラを最大化!というミッションを推進していければと思っております。
ニランジャナセワサンガの皆さま、ありがとうございました。
NPO法人 こどものみらいプロジェクト ゆめドリについて
会社名:NPO法人 こどものみらいプロジェクト ゆめドリ
所在地:愛知県名古屋市中村区竹橋町1-3-602
代表理事:三輪裕子 (一般社団法人ゆめのチカラ 代表理事)
設立:2018年9月25日
『NPO法人 こどものみらいプロジェクト ゆめドリ』は、”夢”をテーマに「子どもも大人も幸せに平和に生きる社会の実現」をビジョンに、教育プログラム開発実施事業として、主に公立の小中学校での夢に関する出前授業を行っている。特に「主体的に生きる力を育むドリームマップ」は、丸一日のプログラムにも関わらず全国で毎年約1万人が体験している。
ドリームマップは一般社団法人ゆめのちからの登録商標です。ドリームマップ®/Dream Map® 【登録番号】第5191155号
NPO法人こどものみらいプロジェクトゆめドリは、連携してドリームマップ授業を学校に展開しています。
特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガについて
【団体概要】
団体名:特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガ
現地活動団体名:NGOニランジャナトラスト(Niranjana Public Welfare Trust)
所在地:大阪府大阪市中央区船場中央1-3-2-302
一般財団法人大阪市コミュニティ協会 NPO連携室内
理事長:山本純平
設立:2003年8月
事業内容:インド最貧困地域のビハール州のスジャータ村周辺に暮らす子どもたちと村びとたちを支援する日本のNPO法人です。現地では、2つの学校・孤児院・無料診療所・女性のための職業訓練所などをすべて無償で提供しています。これらの活動は、現地姉妹団体である現地NGO「ニランジャナトラスト(Niranjana Public Welfare Trust)」によって運営されています。
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