不妊治療専門クリニック 「torch clinic」のプロデュースを行う株式会社ARCHが、シードラウンドで約2.3億円の資金調達を実施
株式会社ARCHが国内大手VCである東京大学エッジキャピタルパートナーズ、ANRI、XTech Venturesの3社を引受先としてシードラウンドの第三者割当増資により約2.3億円の資金調達を実施した
今後もARCHが掲げている、「人生の選択肢を増やす」というミッションを実現させるべく、独自開発する医療機関内システムと専用受診アプリを発展させ、さらなる婦人科・不妊治療領域における医療DX化を推進致します。
- 株式会社ARCHについて
「医療のDX」が推進されている昨今ですが、婦人科・不妊治療診療における患者様の認知動線から病院内での予約・問診・診療・処方・決済・受精卵・妊娠までの体験に関わるソリューションプロダクトを一気通貫して提供するのは業界初の取り組みです。不妊治療の情報管理や院内フローを医療者目線で最適化し、高い臨床成績と診療効率の最大化を電子カルテ等の院内システムで支え、シームレスな受診体験を提供します。婦人科・不妊治療診療における患者様の体験価値を上げ、自分で自分の人生をコントロールできる未来を創るサポートを致します。
- 株式会社ARCHがプロデュースする不妊治療専門「トーチクリニック恵比寿」について
ARCHがプロデュースするトーチクリニック(住所:東京都渋谷区恵比寿4-3-14、院長:市山卓彦)は「先の見えないトンネルを歩いているよう」と例えられる不妊治療患者の道を照らし、最短距離でご希望を叶えやすい道に導く松明(torch)のようなクリニックを目指し、2022年5月17日に開院致しました。開院以来、「患者様の人生の選択肢を増やしたい」と医師・スタッフ一同、一丸となって診療に努めております。 予約・事前問診・決済まで専用アプリで行い院内処方を行うことで、在院時間を削減して通院の負担を大きく軽減し、仕事と両立しやすい不妊治療を提供します。また多くの人に医療についての適切な知識を得ていただき、自分の人生の選択肢を増やしてほしいとの想いから、産婦人科/生殖医療の専門医監修の記事を医療機関として発信しております。(URL:https://torch.clinic/ )
現在は患者様の平均年齢は33歳であり、毎月1,000名を超える患者様に来院いただいております。また、当初より、トーチクリニックでは日本の不妊原因の約半数である男性不妊にも対応するべく、男性の検査にも力を入れて参りました。現在男性お一人で検査に来られる方も多く、それを起点としてパートナーとご来院されるケースも多くあられます。
- 資金調達の目的と今後の展望
ARCHは今回調達した資金を用いて、医療機関内システム/患者向け受診アプリ等のプロダクト開発と経営基盤の強化を図ります。 現在、予約・事前問診・決済までをユーザーがシームレスに受診アプリで行うことができますが、更にご利用者ご自身やパートナーの方とも治療に取り組みやすくするために、治療の内容や経過、受精卵など培養情報も記録や管理できるアプリを提供すべくプロダクトの開発に資金を充当します。また、関連するプロフェッショナルな人材採用を強化することで、速度と質を上げていち早く「人生の選択肢を増やす」というミッションの実現を目指します。
- 投資家からのコメント
・UTEC 取締役COO パートナー/マネージングディレクター
坂本 教晃氏
少子化は日本にとって間違いなく「一丁目一番地」の最重要課題であり、私がVCになった当初から、この課題に取り組むスタートアップにずっと投資をしたいと思っていました。これは日本だけでなく、現代の人類全体の課題とも言えます。 ARCHはこの課題に対して真正面から取り組むスタートアップです。メディカル、経営、ITの専門性を持った創業チームが集まり、これ以上無いくらいのモチベーションで事業を邁進しています。 日本の高度な不妊治療技術と、患者様に寄りそったDXを通じて、我々が社会全体で取り組まなければいけないこの課題に対して、大きなインパクトを出すことを期待しています。
・ANRI 代表パートナー
佐俣 アンリ氏
中井さんにARCHの事業構想を初めて聞いたのは3年前になります。「これは立ち上げ難易度の高い事業を選んだな、、、」というのが正直な感想でした。案の定挑戦と失敗、再挑戦の繰り返し。そんな中生まれたスタートアップがARCHです。
投資家人生を振り返った時にARCH、そしてtorch clinicに携わることができた事を誇りに思いたい。重要で難しい課題に直球で解を出す挑戦を一緒にしたいと思い、今回社外取締役を引き受けさせてほしいとお願いしました。
中井さん、椎野さんと不妊治療の道を照らす松明を灯していきます。
・XTech Ventures 代表パートナー
手嶋 浩己氏
不妊治療領域のDX事業構想について中井さんから最初に相談されたのは、コロナ禍に入る随分前でした。昨年末、中井さん自身はそのテーマを追い続け前進し、かつ社会環境としてもコロナ禍で医療DX待ったなしの世の中になっていることをじっくり再度お聞きしました。この数年の間、彼女がしっかりと作り上げてきた今のチームなら、日本の課題のセンターピンとも言える本テーマに真正面から取り組み、時間をかけてでも解決に向けて社会を動かしていってくれると信じ、今回投資させていただきました。
- ARCH代表取締役 中井 友紀子からのコメント
30歳を過ぎ多嚢胞生卵巣症候群と気がついてから取り組んだ自身の2年半3クリニックでの不妊治療の経験を経て、すでに産みたいと思った時には選択肢が狭まってしまっていた事を痛感し、前職まで従事していた情報メディアで自身は「何を届けてきたのか」と後悔いたしました。情報の非対称性を埋めて、仕事と両立できるクリニック受診体験を創り、「人生の選択肢」を一人でも多く増やしたいと志してARCHを創業いたしました。
私たちは国力そのものである「出生率低下」という社会課題に対し、次代を担う子供たちにこの課題を残さないよう、「誰かが変えねば待っていてもきっと変わらない未来」を少しでもよくしたいと強く想い培ってきたIT技術やノウハウを惜しみなく投下し真正面から挑んでいます。
<プロフィール> 2009年オプト(現DIGITAL HOLDINGS)入社、デジタルマーケティング及び女性向けコンシューマ事業の立ち上げに従事。2013年にコミュニティファクトリー入社後、ヤフーによる同社買収/PMIに伴いヤフーへ転籍。2015年に同社子会社であるTRILLの代表取締役に就任。女性向けメディアとしてTRILLを立ち上げ、2,000万人規模の媒体に成長させた実績を持つ。2021年6月当社を創業。2022年5月にtorch clinicを市山と共同計画し(株)ARCHがプロデュースする形で開業。
- ARCH取締役 椎野 孝弘からのコメント
日本の出生率低迷が叫ばれて久しく、これを解決すべく2022年不妊治療の保険適用など国の本格的な取り組みが始まりました。取り組みとしては重要でありつつ、出生率低下・少子化問題は課題の表層部(結果)であり、自身の夫婦での不妊治療経験を通じてその根には夫婦のあり方や出産・子育てと自己実現の両立を含めた人生のあり方において、社会の構造が変わっても、これまでの慣習や考え方のアップデートが進んでいないからではないかとも考えるようになり、これからの新しい社会作りに自分ごととして参加すべきと思うようになりました。 長年のITにおける多種多様な事業やプロダクトを育てていった経験を活かすべく、医療者だけでは気づきづらい観点を持ち、婦人・不妊医療領域及びそれらに関連する社会課題領域の解消をDXを通じ、変わりゆく社会において家庭を中心に据えたさまざまな人生オプションが作れる状況を生み出したいと考えています。
<プロフィール> 米国セント・マイケルズ大学経営修士課程修了後、2社のExitを経て、コミュニティファクトリー社に取締役CTOとして参画。2011年同社をヤフー社へ売却後、スマートデバイス推進本部テクニカルディレクター、アプリ開発事業本部長、ヤフー社モバイル戦略責任者に就任し、IoTプラットフォーム事業ユニットマネージャー、子会社のTRILL社取締役、インド通信キャリアとの合弁であるIgnite World Ltd.社取締役を兼務。 その後、BCG Digital Venturesの立ち上げにTokyo RegionのCTOとして参画。2017年株式会社FOLIOに取締役CTO、2019年1月株式会社KyashのCTOを経て2021年6月当社を創業。
<会社概要>
株式会社ARCH(https://arch.social/ )
代表取締役CEO 中井友紀子
本社:東京都中央区八重洲一丁目5番20号 東京建物八重洲さくら通りビル一階
事業内容:生殖医療、婦人科チェーンのプロデュースとシステム開発
<実績>
トーチクリニック恵比寿:https://torch.clinic/
トーチクリニック 受診アプリ:https://applink.torch.clinic/jW1D/hfnbek33
<採用情報>
ARCHは「医療」×「デジタル」を駆使してご利用者に「ご自分の体を知ってもらうこと」から未来の選択肢を1日でも早く持っておく世界の実現を促進するべく、ソフトウェアエンジニアの職種を現在募集しております。ご興味がありましたら、是非ご応募くださいませ。
https://arch.social/recruit
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