農林中央金庫と株式会社フェイガーとの業務提携について〜農業分野の脱炭素推進とカーボンクレジットを通じた収益化向上を目指して〜
背景
当金庫は、「持てるすべてを『いのち』に向けて。~ステークホルダーのみなさまとともに、農林水産業をはぐくみ、豊かな食とくらしの未来をつくり、持続可能な地球環境に貢献していきます~」を存在意義(パーパス)として定め、その実現に向けた中長期目標として、「投融資先等のGHG(温室効果ガス)排出量2050年ネットゼロ」および「農林水産業者所得の増加」を掲げています。足元では、脱炭素社会の実現に向けJAグループ内外の関係先にも働きかけながら、農業分野における脱炭素の取組みを進めています。
フェイガーは農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農業者への脱炭素の取組支援およびクレジット化を通じた収益化を行う日本初のスタートアップです。2023年度は10都道府県、20地域、100以上の農業者を対象としたプロジェクト組成を見込むとともに、2024年度はタイやミャンマー等の海外プロジェクトをスタートさせる予定です。農業における脱炭素の取組みをカーボンクレジットによって収益化させることを通じ、環境に優しい農業を持続可能な形で推進しています。
本件業務提携では、幅広い農業者に対して脱炭素農業の紹介とカーボンクレジット組成による収益化の提案を行うことで、農業における脱炭素を促進していくものです。具体的には、日本の水稲作付面積1.4百万ヘクタールに対して3.0百万t-CO2のGHG削減、牛のメタンガス削減において、乳用牛1.4百万頭、肉用牛2.6百万頭に対して2.4百万t-CO2のGHG削減などの実現を目指します。
目指す世界と提携にかける思い
世界の温室効果ガスの12%は農業由来*といわれており、裏を返せば多くの削減ポテンシャルがあるといえます。この問題を受けて、農業者の中には先行して脱炭素の取組みを進めている方もおります。この脱炭素の取組みに「カーボンクレジット」という仕組みを導入することで、農業者の取組みをクレジット購入企業等がサポートしていくことが可能です。クレジットを通じたプロジェクト投資という形で資金が還元され収益化が実現できれば、農業者による脱炭素の取組みが持続可能になるとともに更に広がりやすくなると考えています。
*:FAO(2021年)“FAOSTAT Analytical Brief 31”からの統計
また、将来的には当金庫グループとフェイガーの知見・ネットワークを活用しJ-クレジットや海外ボランタリークレジットへの新たな方法論の登録などにも取り組んでまいります。
あわせて当金庫およびフェイガーとしては、当金庫が中長期目標で掲げている「投融資先等のGHG排出量2050年ネットゼロ」および「農林水産業者所得の増加」の実現に向けた取組みに、フェイガーの脱炭素ソリューションを掛け合わせることで、その実現を加速させると同時に食の発展や地域のくらしに貢献していくことも目指します。
【農林中央金庫の概要】
住 所 | 〒100-8155 東京都千代田区大手町1-2-1 |
代表者 | 奥 和登 |
設立年月日 | 1923年12月20日 |
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【株式会社フェイガーの概要】
住 所 | 〒107-0061 東京都港区南青山2-2-15 |
代表者 | 石崎 貴紘 |
設立年月日 | 2022年7月7日 |
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