【海外現地化「研修のやりっぱなし」実態明らかに】海外人材マネジメント経験者の96.4%が「研修後」の学び定着に苦戦!「実務への活かし方に対する理解が不足」の声多数
〜研修実施から実施後のモニタリングまで可能な研修プログラムでローカルスタッフに学びの定着の実現を〜
調査サマリー
調査概要
調査概要:海外現地化における研修の実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2023年10月26日〜同年10月27日
有効回答:海外(ASEAN)駐在中にローカルスタッフのマネジメント経験がある方111名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
海外駐在時のローカルスタッフに対する研修、96.4%が「実施後の学びの定着」に苦戦した経験あり
「Q1.あなたは、海外駐在時のローカルスタッフに対する研修において、実施後の学びの定着に苦戦した経験がありますか。」(n=111)と質問したところ、「何度もある」が65.8%、「数回程度ある」が30.6%という回答となりました。
・何度もある:65.8%
・数回程度ある:30.6%
・一度もない:2.7%
・わからない/答えられない:0.9%
実施後の学びの定着に苦戦した理由、「実務への活かし方に対する理解が不足していた」が69.2%で最多
Q1で「何度もある」「数回程度ある」と回答した方に、「Q2.ローカルスタッフに対する研修において、実施後の学びの定着に苦戦した理由を教えてください。(複数回答)」(n=107)と質問したところ、「実務への活かし方に対する理解が不足していた」が69.2%、「受講者のモチベーションが低く研修内容への関心が薄かった」が45.8%、「言語の壁や文化の違いで、研修内容が効果的に発信できなかった」が44.9%という回答となりました。
・実務への活かし方に対する理解が不足していた:69.2%
・受講者のモチベーションが低く研修内容への関心が薄かった:45.8%
・言語の壁や文化の違いで、研修内容が効果的に発信できなかった:44.9%
・研修後のサポートやモニタリングが不足していた:43.0%
・研修内容が複雑で理解や実施が難しかった:33.6%
・時間の経過とともに忘れられてしまった:9.3%
・その他:0.9%
ー64歳:文化・習慣の違い
・わからない/答えられない:0.0%
「コミュニケーションがうまくとれなかった」や「仕事に対する基本的な姿勢が異なる」などの理由で苦戦した方も
Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、ローカルスタッフに対する研修において、実施後の学びの定着に苦戦した理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=107)と質問したところ、「コミュニケーションがうまくとれなかった」や「仕事に対する基本的な姿勢が異なるため」など54の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・38歳:コミュニケーションがうまくとれなかった。
・35歳:細かなニュアンスが伝わらない。
・66歳:研修と実務との関連性の不足。
・61歳:仕事に対する基本的な姿勢が異なるため。
・62歳:実施する側と、受講する側の認識のずれがあったから。
・53歳:思い込みで誤解があった。
研修実施後の「学びの実践・定着」のための取り組み、3割以上が「できていなかった」と回答
「Q4.お勤め先では、ローカルスタッフへの研修を実施した後、「学びの実践・定着」のための取り組みがどの程度できていましたか。」(n=111)と質問したところ、「あまりできていなかった」が30.6%、「全くできていなかった」が0.9%という回答となりました。
・十分にできていた:17.1%
・ややできていた:51.4%
・あまりできていなかった:30.6%
・全くできていなかった:0.9%
・わからない/答えられない:0.0%
「学びの実践・定着」のために行った取り組み、約6割が「研修修了後の課題やテストの実施」
Q4で「十分にできていた」「ややできていた」と回答した方に、「Q5.ローカルスタッフに対して、「学びの実践・定着」のための取り組みをどのように行なっていましたか。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「研修修了後の課題やテストの実施」が59.2%、「メールやチャットでの質問受付」が46.1%、「研修後の成果に応じた報酬や昇進の機会提供」が44.7%という回答となりました。
・研修修了後の課題やテストの実施:59.2%
・メールやチャットでの質問受付:46.1%
・研修後の成果に応じた報酬や昇進の機会提供:44.7%
・定期的なフォローアップ研修の実施:39.5%
・進捗状況の確認と継続したサポート:32.9%
・定期的なアンケート調査を実施:19.7%
・学んだスキルや知識を実践できる機会の提供:10.5%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.3%
「学びの実践・定着」の取り組みができていなかった理由、「ローカルスタッフからの協力が得られない」「組織や管理職側からのサポートが不足している」など
Q4で「あまりできていなかった」「全くできていなかった」と回答した方に、「Q6.ローカルスタッフに対し、「学びの実践・定着」のための取り組みができていなかった理由を教えてください。(複数回答)」(n=35)と質問したところ、「ローカルスタッフからの協力が得られない」が48.6%、「組織や管理職側からのサポートが不足している」が45.7%という回答となりました。
・ローカルスタッフからの協力が得られない:48.6%
・組織や管理職側からのサポートが不足している:45.7%
・必要な時間や人員が不足している:31.4%
・研修プログラムがモニタリングを考慮して設計されていない:31.4%
・モニタリングを行うためのシステムが整っていない:31.4%
・ローカルスタッフの地理的分散により実行が難しい:28.6%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:2.9%
ローカルスタッフへの研修において、実施から研修後のモニタリングまで一貫して行うことが可能なプログラムについて、93.7%が「効果に期待」
「Q7.あなたは、ローカルスタッフへの研修において、実施から研修後のモニタリングまで一貫して行うことが可能なプログラムがあれば、研修成果がより高まると思いますか。」(n=111)と質問したところ、「非常にそう思う」が36.0%、「ややそう思う」が57.7%という回答となりました。
・非常にそう思う:36.0%
・ややそう思う:57.7%
・あまりそう思わない:4.5%
・全くそう思わない:0.0%
・わからない/答えられない:1.8%
研修実施からモニタリングまで一貫して行えるプログラムにより研修成果が高まると思う理由、第1位は「モニタリングが研修自体を真剣に受講することに繋がるから」
Q7で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q8.ローカルスタッフへの研修において、実施から研修後のモニタリングまで、一貫して行うことのできるプログラムがあれば、研修成果がより高まると思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=104)と質問したところ、「モニタリングが研修自体を真剣に受講することに繋がるから」が58.7%、「研修終了後のモチベーション維持に有効だから」が44.2%、「プログラムの効果を客観的に測定できるから」が44.2%という回答となりました。
・モニタリングが研修自体を真剣に受講することに繋がるから:58.7%
・研修終了後のモチベーション維持に有効だから:44.2%
・プログラムの効果を客観的に測定できるから:44.2%
・時間の経過と共に忘れることを防げるから:37.5%
・継続的な学習機会が提供できるから:35.6%
・投資対効果が向上すると思うから:25.0%
・スタッフとのコミュニケーション強化に繋がるから:15.4%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
「現地文化の尊重」や「フォローアップが大切」などの理由も
Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、ローカルスタッフへの研修において、実施から研修後のモニタリングまで、一貫して行うことができるプログラムがあれば、研修成果がより高まると思う理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「現地文化の尊重」や「フォローアップが大切」など49の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・63歳:研修内容の定着を期待したい。
・42歳:現地文化の尊重。
・34歳:繰り返し。
・53歳:フォローアップが大切。
・48歳:少人数での研修。
まとめ
今回は、海外(ASEAN)駐在中にローカルスタッフのマネジメント経験がある方111名を対象に、海外現地化における研修の実態調査を実施しました。
まず、海外駐在時のローカルスタッフに対する研修において、実施後の「学びの定着」に苦戦した経験がある方は96.4%にのぼり、その理由について約6割が「実務への活かし方に対する理解が不足していた」と回答しました。また、研修実施後の「学びの実践・定着」のための取り組みに関しては、「できていなかった」と3割以上が回答しており、研修後のフォローアップ体制が十分でないことが伺えます。実際に、「ローカルスタッフからの協力が得られない」「組織や管理職側からのサポートが不足している」などの声も多く聞かれました。さらに、ローカルスタッフへの研修実施から研修後のモニタリングまで一貫して行うことが可能なプログラムについて聞いたところ、93.7%が「研修成果がより高まると思う」と回答しました。プログラムを利用することで、「モニタリングが研修自体を真剣に受講することに繋がる」などの効果が出ると期待する方が多いようです。
今回の調査では、海外駐在時のローカルスタッフ研修において、ほとんどの企業が実施後の「学びの定着」に課題を抱えていることが明らかになりました。「学びの実践・定着」の取り組みに苦戦している企業からは、ローカルスタッフとのコミュニケーションや組織全体のサポート不足を指摘する声が挙がっています。異文化間でのビジネスの難しさを克服するためには、実施から研修後のモニタリングまで一貫して行うことができるプログラムを利用し、現地スタッフの人材育成に取り組むことが効果的ではないでしょうか。
海外駐在員を支援する「WS PARTNERS」
現地で採用した社員を育成し、将来の経営層となるビジネスリーダーに育てることは大きなテーマです。 一方で日本人駐在員は、会社のビジョン・文化・技術などを現地に伝え、日本と現地とを媒介できる人材になることが期待されています。
私たちWS PARTNERSはシンガポールを拠点に、アセアン各国にパートナーを持ち、タイ・インドネシア・シンガポール・マレーシア・ベトナムなどの現地法人の研修やコンサルティングをおこなっています。
設立母体である株式会社ウィル・シード(東京・恵比寿)が日本で培った経験を活かし、アセアン各国の現地法人の人材を育てます。
詳しくはこちら:https://www.ws-partners.com.sg/
お問い合わせ:https://www.ws-partners.com.sg/contact/
会社概要
会社名 :WS PARTNERS PTE LTD
設立 :2015年12月1日
代表者 :Managing Director 加藤 健太
所在地 :1 Marina Boulevard, #20-46, Singapore 018989
事業内容:日系大手・中堅企業のASEAN諸国の現地法人・海外グループ企業向けコンサルティングと教育サービス提供
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