日本を代表するレザー産地で、いよいよアーティスト・イン・レジデンスが始動!
芸術と文化、人と人を繋いでいきます。
一般社団法人L-A・I・R(以下エルエアー)は、日本を代表する皮革生産地・兵庫県姫路市にて、今年6月からアーティスト・イン・レジデンスをスタートさせます。
同法人は、レザーのお手入れ剤の販売、レザー製品の修理を行っているユニタスファーイースト(以下ユニタス)が主体となり設立されました。ユニタスはこれまでも、レザーに関わる企業として、皮革産業を盛り上げたい、地場産業をもっと活気づけたいとレザー好きが集まれる場所づくり(拠点施設)を行ってきました。レザーを使ったワークショップやレザーの鞄や財布などオーダーメイドの受注したり、レザー作品を制作するアーティストを応援、作品発表の場を提供したり、期間限定になりますが姫路レザーの歴史を紹介する展示スペースを設けるなど、皮革産業を多角的にバックアップする活動に取り組んできましたが、今回は、さらに皮革を通じた芸術や表現が、人と人とのつながりや歴史背景など、あらゆるものを超えた人間同士のより深いつながり、文化の継承を実践することを目的に取り組んでいます。
姫路市は国内で流通する成牛革の7割を生産し、「日本皮革の聖地」とも呼ばれています。
出典 https://sanyotan.co.jp/note/leather_sanctuary
〈参考文献:兵庫県皮革産業協同組合連合会「創立15周年記念誌 兵庫県皮革産業の歩み」平成8年発行 武本力 「日本の皮革ーその近代化と先覚者と」昭和44年発行〉
その中でも最大集積地である姫路市高木地区の「播州なめし」と呼ばれる革づくりは、平安時代の文献にも書かれているほど長い歴史があり、高い技術力を誇っています。
豊かな自然環境や、京都・大阪といった当時の政治・経済の中心地から近い立地のため、私達の身近には、いつも皮革産業がありました。現在でも国内外のトップメゾンやブランドへ高品質の皮革を提供する製革工場が同地には多く点在し、その品質や高い技術力は世界中から称賛を受けています。
しかし一方で国内トップクラスの皮革産地でありながら、高木の知名度はまだまだ低く、もっと多くの人に姫路の革を知ってほしい。そして、この伝統産業を守り、伝えていきた
い。そんな地域の人々の熱い思いに後押しされ、アーティスト・イン・レジデンスへの挑戦が始まりました。
なぜ、皮革生産地で「アーティスト イン レジデンス」なのか?
アーティスト・イン・レジデンスとは、招聘されたアーティストが、ある土地に滞在し、作品の制作やリサーチ活動を行うこと、またそれらの活動を支援する制度を指します。
日本においては、1990年代前半から関心が高まり、主に地方自治体がその担い手となって取り組むケースが増えており、伝統工芸✕アートのコラボレーションにより、革新的な創作物、技術が誕生していることでも大きな注目を集めています。代表的なものとしては、京都のヴィラ九条が挙げられますが、エルエアーでは、皮革とアートに焦点をあて、国内外からアーティストをレジデンスに招聘/招致、一定期間滞在中の活動を支援し、皮革文化のさらなる表現手段の開拓と地域創生を共に取り組む事業を企画し、姫路レザーのブランド力を高め、地域を盛りあげようとする試みは、他にはない取り組みと言えます。
『革の生産地 × アーティスト』
一見異色に見える組み合わせですが、名だたるファッションブランド、ハイブランドにも一目置かれている姫路・高木のレザーは、お客さまの高い要望に応えるために、試行錯誤し、常に挑戦的で革新的な革づくりを行い、さまざまな技術を手に入れてきました。
その製作過程は、ゼロからものづくりに挑むアーティストの姿と共通するものがあるのではないか。同じクリエイターとして刺激しあえるのではないか。そんな風にも考えています。
そこで私たちは、日本国内のみならず世界のアーティストと姫路の革の競演、もしくは共演を強く意識し、その思いはものづくりのアーティストにとどまらず、デザイナーや芸術家、芸術分野の制作者・研究者と幅広いアーティストたちにも向けられています。さらに国内外を問わない幅広いジャンルのアーティストやデザイナーを招聘することで、姫路の革づくりの文化に広く触れていただけ、タンナー(革の生産者)とアーティスト、アーティスト×アーティスト、地域住民×アーティストと普段出会うことのないコラボレーションから生み出されるエネルギー、新たな革づくりへの挑戦、誕生への期待も大きくしています。
一方で、地方都市に共通する課題である「若者の流出」、「賑わいの減少」、さらには「空き家問題」といった地方都市が抱える課題にも貢献できるのではないかとも考えています。日本全国、世界からアーティストを招聘し、滞在してもらうことで、さまざまなアートイベントを通して、国境や地域、世代を超えた交流を体験してもらい、まちの活気と賑わいを創出したいと計画しています。また、アート活動やイベント開催によるローカル観光にも取り組んでいきたいと考えています。
また事業終了後も、姫路を拠点とした長期的なアーティスト・イン・レジデンスの基盤を整備していき、年間を通して国内外アーティストを受け入れや移住者や空き家の活用事例を増やしていくとともに、日本から革職人を海外に派遣するなど双方向なコミュニケーション経路を開拓していくことを目標としています。
エルエアがアーティスト・イン・レジデンスを通じて目指す5つの目標
1.姫路レザーのブランド力を高め、エリアを盛り上げる。
2.国内外から革とこの街を愛する若者移住者を受け入れ、雇用を創出。
3.地方での文化と融合した新しい生き方の提示、新しい価値観の提案。
4.継続的な運営体制の確率(人材育成/企業/自治体との関係構築)
5.ローカル観光の創出、豊かな経済活動を構築する。
一般社団法人L-A・I・Rではアーティスト・イン・レジデンスを支えてくださるボランティアスタッフを募集しています。
アートを創造する現場での活動に深くかかわってみたいと思っている方や空いた時間でボランティア活動をお考えの方へ、さまざまな世代の方と交流をしながら、これからできるレザーとアートの現場にかかわってみませんか。
詳しくはホームページやインスタグラムにて常時詳細を更新していますのでご確認いただけます。
一般社団法人L-A・I・R
皮革を通じた芸術や表現が、人と人とのつながりや歴史背景など、あらゆるものを超えた人間同士のより深いつながり文化の継承を実践する目的で設立されました。
L-A・I・Rでは、より多くの方々にアーティスト・イン・レジデンスへのご理解、ご支援をいただくために、クラウドファンディングに挑戦いたします(公開5月中旬予定)ご支援金は、アーティストのアトリエ、宿泊施設などのリノベーションに活用させていただきます。是非ご覧いただきますようよろしくお願いします。
〒671-0256 兵庫県姫路市花田町高木77 TEL079-262-6465 FAX079-262-6466
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