酒の未来を醸す!クラフトサケ醸造家に密着した映画『かもしびと』2025年夏公開!

男鹿、パリ、南相馬、それぞれの土地で酒蔵を立ち上げたクラフトサケ醸造家たちを4年間にわたり取材。"かもしびと"たちの熱い思いとビジョンを伝えるドキュメンタリー映画を制作中。

株式会社アウトクロップ

「クラフトサケ」という新たな可能性を見つめるドキュメンタリー

映画『かもしびと』の制作はクラフトサケ造りに取り組む醸造家たちの熱い思い「彼らが未来に描くビジョンを世界に伝えたい」という思いから始まりました。

クラフト酒造りの様子①

「若者の日本酒離れ」「業界全体での売上の落ち込み」などの懸念が多く取り沙汰される日本酒業界において、クラフトサケ造りにかける彼らの生き様とオリジナリティ溢れる事業展開は、目を見張るものがあります。

クラフト酒造りの様子②

秋田県男鹿市に拠点を置く「稲とアガベ」
フランス、パリで日本酒醸造を行う「WAKAZE」
震災後の福島県南相馬市で酒蔵を立ち上げた「haccoba」。

彼らはどのような思い、ビジョンを持って酒造りに取り組んでいるのでしょうか。

クラフト酒造りの様子③

本作では、クラフトサケ造りに取り組む蔵人たちに密着し、彼らの姿と言葉を通じてこれからの日本酒のあり方を問いかけます。


映画制作に寄せて  - 監督 松本トラヴィス -

今から4年前のこと。

私のTwitterアカウントに、突然こんなメッセージが届きました。

「私は秋田県に移住して新しく酒蔵を立ち上げたいと考えています。しかし、日本酒を造りたいと思っても、ゼロから新しく蔵を立ち上げることができない規制が今の日本にはあるんです。」

「そんな現状に、私は一石を投じたいと思っているんです」


このメッセージをくれたのは、のちに秋田県男鹿半島で酒蔵「稲とアガベ」を立ち上げる岡住修兵さんでした。

「稲とアガベ」立ち上げの際、建設現場を見守る岡住さん。

そして実際に岡住さんにお会いしてお聞きした話は、私にとって衝撃の内容のものでした。

現在、日本酒と他のアルコールとの競争は激化する一方で、酒蔵の数はただただ減り続けるような現状である。しかし事実上、日本酒製造に必要な免許は過去70年間、1件も新たに交付されてないということ。

しかしそうした状況の中で、どうにかして国内で酒を作れないかと考えた若者たちが、日本酒の発酵プロセスに「水、米、麹」以外の副原料を入れることで「その他の醸造酒」という酒造免許の枠でお酒を作れるということを発見し新ジャンルの酒造りのムーブメントが生まれつつあるということ。(のちにはこのようなお酒が「クラフトサケ」と呼ばれるようになります)

haccoba(福島県南相馬市小高区)にて陳列された個性あふれるクラフトサケたち。

こうした業界の現状を知る過程で、私の頭の中にはいくつも疑問が浮かびあがってきました。

・新規で酒蔵を作れないのは、業界による革新の妨げではないだろうか?

・それとも、競争を増やさないことは既存の酒蔵を守るためにやむを得ないのか?

・そして、なぜその規制がある中で日本酒造りにこだわる若者がいるのか?


こうした疑問に対するの答えを求め、私たちは全国、そして海外3カ国へと取材に赴き、早4年の月日が経過しました。
そして、それぞれの土地で、新たな酒造りや地域のあり方を探し求め奮闘する「かもしびと」たちに出会い、お話をうかがってきました。

彼らの熱い想いに光を当て、「クラフトサケ」という新たな可能性を見つめるドキュメンタリー映画が『かもしびと』です

建設中の「稲とアガベ」取材の様子。

2024年11月、日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなりました。

世界の注目がいま、日本独自の発酵文化に集まっています。

WAKAZE併設の飲食店にて、クラフトサケを楽しむ人々。

だからこそ、これまで発信されてこなかった新たな日本酒のあり方を、今一度、しっかりと見つめ直したい。

この文化に対する関心や議論のきっかけになってほしい。そう願ってやみません。

出演者の皆さんからのコメントのご紹介

稲とアガベ 岡住修兵さん

建設中の蔵の前で笑顔を見せる岡住さん

3年半前に撮影が始まったこのドキュメンタリー映画ですが、どうも来年公開されてしまうらしいです。
自分が登場するドキュメンタリー映画なんて、嬉しいやら、恥ずかしいやら、見て欲しかったり、見ないで欲しかったり、複雑な感情です。

撮影のスタートは、今より10キロくらい痩せた僕が田んぼの草取りしながら夢を語るみたいなシーンだったと記憶しています。その後稲とアガベの醸造所ができ、レストランができ、加工所やラーメン店ができるなど節目節目で撮影してもらっているので、僕達の挑戦の記録を撮影いただいたという感覚です。

この映画には、「日本酒文化を前に進める力」「男鹿という過疎地域を未来につなぐ力」があると信じています。

映画を通じて、日本酒業界の現状とクラフトサケの可能性、地域の未来をつなぐチャレンジの尊さなど、我々の真剣な想いが多くの方々に届くことを期待しております。

LINNÉ 今井翔也さん 「日本酒を世界酒に」

フランス、パリのWAKAZE醸造所にて

先人から受け継いできた大きなうねりの中で歴史の転換点を起こすには。

三軒茶屋醸造所、KURA GRAND PARISと2つの醸造所を仲間と立ち上げながら、修行先・秋田のご縁もあって今回、海を超えて取材いただきました。

お酒という液体は呑めば無くなってしまう儚いものです。

だからこそ、その一瞬の連鎖で何を繋いでいくか、時代の節目にあらわれる醸造家の挑戦をこうして映像作品という結晶にしていただき、心から感謝しています。

私たちの挑戦に終わりはありません。米という穀物に向き合いながら、土地や微生物に支えられながら、あらゆる自然素材や食を繋ぐ存在として、酒造りが果たす役割を世界規模で問うていきます。

日仏米で挑戦するWAKAZE、日本的発酵を麹から捉え直しSAKEを再定義するLINNÉ。

常識そのものを変化させながら、世界中に造り手が増える未来を少しでも多くの皆様と共有できることを楽しみにしています。

haccoba 佐藤太亮さん

僕たちhaccobaがロマンを抱く、かつての民俗的な「日本酒」づくり。

撮影をスタートしてもらったのが3年ほど前なので、言っていることもやっていることも沢山変化があるはずですが、抱いているロマンはまったく変わっていません。

民俗的に行われていた、かつての自由な酒づくり文化の復興。そして、酒蔵の拠点を構えさせて頂いている、原発事故の旧避難指示区域の地域文化の再構築。

どちらも本気で、全力で取り組んできた思いを、映画という形で表現いただけることに、心から感謝するのと同時に、なんだかムズムズしています。

自分たちだけでは決して表現することのできない映像の力で、世界中の方々に届き、日本酒の文化が末長く愛されていくことを信じています。


制作会社・監督・プロデューサー紹介

『かもしびと』の制作を担当する株式会社アウトクロップは、秋田県秋田市を拠点に映像制作を中心とした事業を展開し、地域に根ざした活動を続けています。 

社名の「Outcrop」は地質学の用語で「地中のものが地表に現れてくること」を意味しています。 

映像制作をはじめとした活動によって、世の中に知られていない価値あるものものが掘り起こされ 新しい変化を生み出そうとする動きに対して力を与えること。

ローカル×グローバルの視点で、真に価値あるものを見出し、発信し続けます。

監督・松本トラヴィス プロデューサー・栗原エミル

Makuakeにてプロジェクトを公開中!

現在、ドキュメンタリー映画の制作にあたり、Makuakeにてプロジェクトを公開!!(公開予定日2024/11/23〜)

かもしびとたちの活動、映画制作を応援いただける方はぜひ応援ください。

Makuakeにてプロジェクトを実施(2025/11/23~)

MakuakeページはこちらのURLから→ https://www.makuake.com/project/kamoshibito/


・企業情報

企業名:株式会社アウトクロップ

電話番号:080-3710-3184

所在地:秋田県秋田市保戸野原の町7-68 アトレデルタ4F

HP情報:https://outcrop.jp/


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会社概要

株式会社アウトクロップ

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URL
https://outcropstudios.com/
業種
情報通信
本社所在地
秋田県秋田市中通3丁目3-1
電話番号
080-3710-3184
代表者名
栗原栄見
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2020年12月