エンバリオジャパン、トライボロジー会議で発表
トライボロジー分野における樹脂ギア部品の摩耗挙動をシミュレーション
持続可能で高機能な樹脂材料の世界的リーダー、Envalior (エンバリオ、本社:ドイツ・デュッセルドルフ)の日本法人、エンバリオジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表:高雄 良平)は2024年10月30日から11月1日に沖縄県名護市で開催された一般社団法人日本トライボロジー学会の「トライボロジー会議2024年 秋 名護」において、ギアの摩耗予測に関する研究について発表しました。
学会には、自動車や電機、素材など様々な業界の関係者約630人が集まり、
エンバリオジャパンは、シンポジウムとランチョンセミナーにおいて以下の発表を行いました。
■発表内容
「高性能樹脂歯車の摩耗予測に関する取り組み」
川上泰孝 エンバリオジャパン製品用途ビジネス開発部部長
Benjamin van Wissen エンバリオ CAEエキスパート
ランチョンセミナー
岩永和之 エンバリオジャパン ラボスペシャリスト
今回の研究では、エンバリオのギア「Stanyl® PA46」を対象に、CAE(Computer Aided Engineering)とD2D(Disc-to-Disc)摩擦試験を組み合わせた独自の摩耗予測手法についての試験を行い摩耗予測を計算しました。
更なる研究結果を、2025年9月にドイツで行われる国際学会VDIで発表する予定です。
■環境にやさしい製品開発に貢献する技術「トライボロジー」とは
トライボロジーとは、ギア(歯車)における摩擦、摩耗、潤滑に関する技術と科学です。自動車をはじめ様々な製品における自動化に伴い、ギアの使用頻度が何倍にも膨れ上がっています。これらの部品の摩擦を小さくすることは、部品の損傷を防止するだけでなく、伝達の途中で失われるエネルギー消費を減らす事につながります。ギアの摩擦・摩耗を低減することで、機器の駆動に必要なエネルギーを削減し、CO2排出量の削減に貢献することが可能なトライボロジー技術の重要性はますます高まっています。
■エンバリオジャパンの研究開発部門について
エンバリオジャパンは横浜の研究施設(JTC)において、お客様のニーズに合わせた材料選定、設計支援、性能評価など、包括的なサービスを提供し、お客様の製品開発を強力にサポートしています。
中でも樹脂ギアの研究開発に特に注力しており、耐久性と耐摩耗性の評価に特化した独自のギア試験機を保有しています。専門の検査・試験チームが、この試験機を活用しながら研究開発を推進しています。
自動化の進展に伴う部品需要の増加や、環境意識の高まりを受け、新たな素材を用いた部品や製品の開発ニーズはますます高まっています。
エンバリオジャパンは、今後も技術向上に邁進し、お客様の期待に応える技術を提供してまいります。
エンバリオジャパンへのお問い合わせ先
電話:03-6281-9670
エンバリオ(Envalior)について
https://www.envalior.com/ja-jp/home.html
エンバリオはオランダのトップ化学メーカーの一つ「DSM」の樹脂部門「DSMエンジニアリングマテリアルズ 」と、ドイツの特殊化学品メーカー「ランクセス」の樹脂部門「ランクセスハイパフォーマンスマテリアルズ 」によって2023年4月に設立されました。
世界で約4,000人の従業員を有する、高機能エンジニアリング材料の企業です。
合計100年の実績を誇る2社により誕生したエンバリオは、マテリアルとアプリケーションに関する深い専門知識を持って、持続可能な高性能ソリューションに焦点を当て、自動車およびニューモビリティ、電子および電気、消費財など幅広い分野で、世界の主要な市場に製品を供給しています。世界8カ国に32拠点を展開しており、日本では、東京、横浜、名古屋の営業、開発拠点からお客様によりそったきめ細やかなサービスを提供しています。
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