病児が楽しむ、参加型芸術教育の新たな展開。「みんなの芸術学校~こどもホスピス芸術学校」の寄付のお願い。

認定NPO法人 あっちこっちが行う「みんなの芸術学校〜こどもホスピス芸術学校」は、プロのアーティストによる授業を通じて、さまざまなアート体験を提供しています。

認定NPO法人 あっちこっち

認定NPO法人 あっちこっち | 音楽・アートで笑顔を!

 治療や入院で日常生活を送ることが出来ない病児たちに、芸術を通して新たな発見を。「みんなの芸術学校〜こどもホスピス芸術学校」は、認定NPO法人 あっちこっちが2021年から開始した活動です。本活動の継続とさらなる発展のために、皆さまからの寄付をお願いしております。皆様の温かなご支援が子どもたちの笑顔と生きる力になります。

芸術で病児に笑顔を♪ こどもホスピス芸術学校の活動にご協力ください!|エネルギーファンディング®

 「みんなの芸術学校〜こどもホスピス芸術学校」とは

 

治療や入院のため、日常生活を送ることが出来ず、こどもホスピスやこども医療センターに通う子どもたちそれぞれが「やってみたい!」「叶えたい!」と思うことを音楽や美術、ダンスなどそれぞれの分野のアーティストたちが個別に、または共に授業を行います。

 病院では治療が中心ですが、芸術は日々の生活に彩りと楽しみを与えてくれます。アート体験を通して得た発見や学びは、子どもたちの人生をもっと豊かで素晴らしいものにするのです。

 事業内容

本事業では、病気のお子さまが音楽・美術・ダンスに触れ、体験できる授業を提供しています。授業は大きく「個別授業」と「合同授業」の2つの形式で行います。

個別授業(約1時間)

病気のお子さん一人ひとりの体調やリクエストに合わせて実施します。ご家族やご友人と一緒に参加することもできます。

合同授業(約40分)

「横浜こどもホスピス うみとそらのおうち」と「神奈川県立こども医療センター」などで、定期的に開催している参加型コンサートやワークショップです。複数のお子さんたちが集まり、鑑賞だけでなく、実際に作品や動きを体験したり、一緒に表現することができます。

音楽

 ピアニスト、歌手、弦楽器奏者、管楽器奏者によるマンツーマンレッスンやミニコンサートのほか、鑑賞だけでなく、楽器を鳴らしたり歌ったりといった参加体験ができるコンサートを行います。

音楽の個別授業 お誕生日会の様子(2024年12月28日)

 この日は、お姉さんのお誕生日を弟さん、ご両親、祖父母と共に歌とピアノでお祝いしました。このご家族は、昨年に続き三度目の参加で、ピアニストである早坂なつきさんとお子さんたちはとっても仲良しな様子でした。

 コンサートはソプラノの中野亜維里さんと早坂さんが、絵本を使って一緒に歌を歌ったり、手遊び歌や体を使って保護者の皆さんも参加して楽しみました。最後にハッピーバースデーを歌い、「横浜こどもホスピス うみとそらのおうち」のスタッフからプレゼントを受け取りました。

 コンサートが終わった後は、アーティストの二人がお子さんたちとおもちゃで遊んだり、ピアノを弾いたり、最後まで元気に過ごしました。

美術

 油絵画家と一緒に絵を描いたり、デザイナーと一緒に工作したり、段ボールで大きな家を作ったり、家ではできない作品にも挑戦します。

美術の個別授業 粘土工作の様子(2024年9月16日)

 この回は、美術家の呉近竹さんがお子さんと一緒に粘土工作をしました。

 最初は、おままごと用のピザを作りました。ハート型のハムや、グリーンピース、パイナップル、そしてブロッコリー等、ピザ生地の上に乗せる具材も粘土できれいに作っていました。

 途中からホスピスの水槽に入っている魚とタニシに興味を持ち、海底生物をテーマに作品作りをしました。色とりどりのパステルを削り作った小さな生き物たちはカラフルで目を喜ばせます。

 お子さんの豊かな発想力と手先の器用さで作品がどんどん作り上げられ、あっという間に何十個もの粘土作品が出来上がり、可愛い虹色の水族館が出来上がりました。

 

ダンス

 バレエや創作ダンスなど、一緒に体を動かします。横になったままでも、座ったままでも出来るダンスもあります。演奏家の生演奏で踊ることもできます。

ダンスの合同授業 音楽で踊っている様子(2025年4月13日)


 この日に出演したのは、ダンスのストウミキコさんと、ピアノの岩下真麻さん。カラフルなリトミックスカーフを使い、ピアノの演奏に合わせて参加者の皆さんが体を動かすと、会場が一気に華やぎ、楽しい雰囲気に包まれました。

 ストウさんを「操る」コーナーでは、鈴やタンバリン、トランペットなどの楽器を参加者が一人ずつ鳴らし、その音に合わせてストウさんが踊ります。目の前で繰り広げられるダンスにお子さんたちの表情もぱっと明るくなりました。

オンライン授業(約1時間)

 こどもホスピスに行くことが出来ない子どもたちへの取り組みです。ご自宅や病院をこどもホスピスとリモートで繋ぎ、個別授業を行います。

オンライン授業 オンラインクリスマス会の様子(2022年12月26日)

 演奏は、ピアノの早坂なつきさん、フルートの楢原いちごさんが担当、クリスマスクラフトは、今回のみの参加であるダッドウェイくぜさんが担当しました。クリスマス音楽に手拍子をしたり、踊ったり、とても素敵な会になりました。

グリーフカフェ(お話とコンサート/約45分)

 天国にお子さんが旅立たれたご家族を対象にしたグリーフカフェでコンサートを行います。自己紹介やお子さんのお話を参加者で共有した後、アーティストが参加者全員のリクエスト曲を演奏します。

グリーフカフェ クリスマスコンサートの様子(2024年12月24日)


 
12月にクリスマスコンサートを行いました。今回のピアニスト、青木佑磨さんによる心のこもった演奏は、まるで心が洗われるような、とても美しい音色でした。

 事業の特徴

 「みんなの芸術学校〜こどもホスピス芸術学校」の最も大きな特徴は、アーティストと参加者の近さにあります。ここで言う「近さ」とは、単に両者の物理的な近さだけではありません。それはアーティストと参加者の心の距離の近さでもあります。

 子どもたちは治療や入院のため、日常生活を送ることが難しい場合があります。そんな中で本活動ではプロのアーティストが一人ひとりの体調や「やりたい」「叶えたい」という願いに寄り添い、世界で一つだけの「輝く時間」を一緒に作り上げることを目的としています。アーティストと参加者は、単なる指導者と学び手という関係から、共に時間を共有する仲間へと変化します。この心の近さがあるからこそ、子どもたちは自分の気持ちや想像力を自由に開放し、アート体験を通して「輝く時間」を過ごすことができるのです。

 

 また、外出が難しい参加者にはオンラインでの授業提供も行っており、距離や環境にかかわらず、誰もが芸術に触れることが出来るのも大きな特徴です。

 こうした取り組みを通して、「みんなの芸術学校〜こどもホスピス芸術学校」は単なる学びの場所ではなく、参加者にとって心から安心して過ごせる場所となっています。アーティストと子どもとの間に生まれる関係性こそが、この活動の魅力であり、他にはない特徴です。

 参加者の声

 

うみそらファミリーデイの様子(2025年8月9日)

 

 8月9日の合同授業では、「洗濯のりとラメフレークを使ったサマードームづくり」「貝殻とビーズを使ったマグネットづくり」「お絵かきコンクールの絵を描く」の三つのプログラムを実施しました。工作について、子どもたちは「もう一個作りたい」「また作りたい」ととても楽しめた様子でした。

 また、保護者の方々も「親子で一緒に体験できてよかった」と、家ではなかなかできない工作に家族で取り組めたことを非常に満足している様子でした。

 今後の展望

 病気があって普通の生活ができなくても、子どもは子どもです。柔らかな感性を育む大切な時期に、芸術を通じて心がひらく瞬間を届けたいと考えています。

 授業が始まるまでは少し緊張している子どもも、芸術に触れるうちに目を輝かせ、笑顔がこぼれる瞬間があります。私たちにとって、その瞬間に立ち会えることは何よりの喜びなのです。

 授業を行うプロのアーティストたちは、病気の子ども一人ひとりに寄り添い、同世代の子どもたちと同じように、のびのびと楽しめる時間を届けています。芸術は、つらい日々にそっと光を灯し、明日を生きる力を与えてくれるのです。

 これからも、子どもたちの「楽しかった」「またやってみたい」という声を大切にしながら、心がひらく瞬間を笑顔や喜びとともに届けていきたいと思います。

みんなの芸術学校〜こどもホスピス芸術学校

事業担当 岩下真麻

 支援のお願い

 「みんなの芸術学校〜こどもホスピス芸術学校」では、病気と向き合う子どもたちに、プロのアーティストとスタッフが少人数制の授業を届けています。1回の開催には平均で約8万円の費用がかかります。医療や福祉の制度だけでは満たせない「心の学び」と「芸術体験」を支えるのが、この学校の役割です。行政ではカバーできないからこそ、皆さまからのご支援が欠かせません。

 3,000円のご支援は運営費の一部に、10,000円は人件費や教材費に、30,000円は授業1回分の大きな支えとなります。皆さまのご支援によって、病気の子どもにも同世代と同じように学ぶ機会が生まれます。

 どうぞ温かいご支援をお願いいたします。


【お問い合わせ】

団体名:認定NPO法人 あっちこっち

所在地:〒231-0752 神奈川県横浜市中区日竹之丸61-5

電話番号:090-1261-1308

メール:info@acchicocchi.com

ホームページ:認定NPO法人 あっちこっち | 音楽・アートで笑顔を!

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認定NPO法人 あっちこっち

認定NPO法人 あっちこっちは、2011年8月に芸術で社会貢献を考え実行する市民団体として横浜で発足。東日本大震災の被災地支援のため、アーティストたちと共に毎月のカフェコンサートから始まり、現在では、学校、介護施設、地域コミュニティ、文化施設等にまで活動を広げている。2015年、神奈川県より「かながわ子ども・子育て支援特別賞」受賞。2023年、内閣府より子ども・若者育成支援部門の活動に対して「内閣府特命担当大臣表彰」を受ける。

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会社概要

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URL
https://www.acchicocchi.com/
業種
サービス業
本社所在地
神奈川県横浜市中区西竹之丸61-5
電話番号
090-1261-1308
代表者名
厚地美香子
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年08月