金融庁「Japan Fintech Week 2024」のコアイベントの一つ、「Japan FinTech Festival」(主催:Elevandi、会場:神田明神ほか)が3月4日開幕
河野太郎デジタル大臣、フィンテックを推進し日本の金融システムを変えていくと英語でスピーチ
●メノン氏、開会演説で「フィンテック・イノベーションを推進する好機」と日本のポテンシャルを評価
「(日本政府は)労働力スキルアップに4,000億円、半導体のような重要分野や、量子テクノロジー、人工知能、バイオテクノロジーのような主要新興分野への投資拡大計画があり、水素や再生可能エネルギーのようなグリーン・エコノミー構想への10年間で150兆円相当の投資を誘致することも含まれている。革新的なスタートアップへのベンチャーキャピタルからの資金提供を増やすための改革を含め、スタートアップ・エコシステムを強化するための5カ年計画がある。目標は、2027年までに日本で10万社のスタートアップと100社のユニコーン企業の誕生を支援することだ。つまり、日本には、起業家、スタートアップ、そして既存の金融機関が協力し、フィンテック・イノベーションを推進する大きなチャンスがあるのだ」(シンガポール金融通貨庁(MAS、中央銀行)元長官 ラビ・メノン氏)
●河野太郎デジタル大臣、ウィットに富んだ流暢な英語のスピーチで会場を沸かせる
国会の審議で遅れて到着した河野太郎デジタル大臣は、神田明神で開催されたフィンテックイベントについて、「フィンテックと神社には長い歴史がある」と地元の銭洗弁天のご利益について、「それがフィンテックの古いスタイル」に例えて説明。「今日では、ビットコインやスマートフォンをどうやって"洗浄"できるのかわかりませんが」と話し笑いを誘いました。また、「海外でできることが日本でできないと、日本で銀行口座が開けないと大使たちから文句を言われます」と日本の金融システムは非常に"ユニーク"と話し、「日本も、キャッシュレスシステムで進んでいるインドやシンガポールに、追いつくように構築していきたい。『日本』だから時間はかかるが一度決めたことはやり遂げますので、少しお時間をください」と伝えると会場から拍手が湧き上がりました。
●フィンテックとAIに特化したアーリーステージのベンチャーキャピタル、Kazea Capital会社設立発表
JFFでは、4日、フィンテック・エコシステム構築の一環として、フィンテックとAIに特化したベンチャーキャピタル、Kazea Capital(本社:シンガポール、代表取締役:村上玲)の設立発表を行いました。同社は、日本の投資家と世界のフィンテック及びAIスタートアップとの関係性を強化することを目的の一つとし、東南アジア(SEA)および中東(GCC)におけるアーリーステージのスタートアップに投資していきます。また、グローバルVCファームで実績を積んだ多様な国際的チームによりマネジメントされ、マネジメントレベルにおける男女平等の経営体制を維持するとしています。
●「ファウンダーズ・デイ」には、創業支援に力を入れる政府、東京都知事、渋谷区長が登壇
「ファウンダーズ・デイ」(3月6日)は、長谷部健渋谷区長の開会挨拶に始まり、小池百合子東京都知事の特別ビデオメッセージのほか、国内外の多数のスタートアップ創業者が登壇します。また、神田潤一内閣府大臣政務官が「『ファウンダーズ・デイ』に希望を託す〜日本に息づく革新の精神」の閉会基調講演が予定されており、その後に公演されるロックミュージックイベント「FOUNDERS ROCK」では、神田政務官もオペラで参加する予定です。
●フィンテック・コミュニティ育成を目的とした「RISING FinTech」開催(3月7日、会場:三井住友銀行本店)
日本のフィンテック企業や人材に関心を寄せる多数の海外フィンテック・コミュニティや企業、投資家が参加。海外と国内のフィンテック・コミュニティの架け橋となりながら、将来金融で活躍する人材育成やフィンテック・エコシステムの構築をサポートします。参加無料。登録はPeatixから https://peatix.com/event/3859839
「Japan FinTech Festival」の概要は下記の通りです。
記
「Japan Fin Tech Festival」(JFF ジャパン・フィンテック・フェスティバル)開催概要
会 期: 2024年3月4日(月)〜3月8日(金)
会 場: 神田明神、三井住友銀行本店ほか
主 催:Elevandi Japan
後 援:金融庁、デジタル庁、日本銀行、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO/ジェトロ)、シンガポール金融通貨庁(MAS、中央銀行) 、東京都、FinCity.Tokyo、名古屋市、札幌市、福岡県ほか
Elevandi Japan株式会社について
ELEVANDIは、シンガポール金融通貨庁(MAS、中央銀行) から独立して設立された非営利団体です。シンガポールが世界における金融ハブを目指すという潮流の中、2016年からMASは世界最大のフィンテックイベントである「Singapore FinTech Festival(SFF)」を主催してきました。2021年、MASのSFF主催チームがスピンオフし、SFFのようなイベントやさまざまなステークホルダーとの協業のためのプラットフォームの運営等を通じて、シンガポールのみならず世界的なフィンテック・エコシステムを形成することを目的としてELEVANDIが設立されました。2023年8月にELEVANDIは日本法人としてエレバンディ ジャパンを設立し、世界のフィンテック・エコシステムを強化するためのアジアにおける中心的なハブとなることを目指しています。なお、昨年8回目の開催を迎えた世界最大のフィンテックイベントであるSFFは、来場者数6万6千人以上となり、過去最高記録を更新しています。
[会社概要]
社名:Elevandi Japan株式会社 (読み:エレバンディ ジャパン)
代表者:鬼頭 武嗣
住所:東京都中央区八重洲1-4-16 東京建物八重洲ビル3階
主要事業:金融・Fintech分野におけるエコシステム・コミュニティ運営
以上
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