伝統的な製造法で常温保存可能になった「一期一会」でクラフトビールをより身近に

京都醸造株式会社(本社:京都市南区)は、創業以来造り続けてきた定番セゾン「一期一会」について、従来の要冷蔵から冷暗所での保管が可能な商品へと変更いたします。2025年9月末以降出荷分より順次切り替え。

京都醸造株式会社

【定番ビール「一期一会」について】

京都醸造は、ベルギーの伝統的なビアスタイルとアメリカンホップを掛け合わせたビール造りを行ってきました。その中でもセゾン「一期一会」は創業当初から続く看板商品であり、バランスの取れた味わいと食事との相性の良さが特長です。果実味とスパイシーさを併せ持つベルジャン酵母の風味が、ホップ由来の柑橘やハーブと自然に調和し、爽快でドライな飲み口は魚介料理、鶏肉料理、スパイス料理、フライなど幅広い料理と好相性です。

【缶内二次発酵へのアップデート】

2025年2月、京都醸造の定番3種を刷新する際に、一期一会をより本格的なセゾンに近づけるために「缶内二次発酵製法」へと変更しました。この手法は、発酵を終えたビールに酵母と糖分を加え、缶の中で自然に炭酸を生み出すものです。かつてベルギーを中心に、世界中でとられていた伝統的な技法であり、手間とコストはかかりますがこの製法には以下のメリットがあります。

「味わいの深化」
容器内二次発酵によりビール内の酸素が消化され、極めて少なくなるため、保存性が向上し、ビールがより長持ちします。また、同じ手法をとるシャンパンやワインのように、時間とともにビールが熟成され、味わいの変化、深化を生むという効果も得られます。

「保存耐性の向上」
二次発酵を行うことで、加熱殺菌(パスチャライゼーション)を行わずとも室温で安定して保存できる製品が作ることができるのです。保存耐性をつける一方で本来の味わいを損ねてしまう加熱殺菌については、賛否ありますが、無濾過非殺菌にこだわってビール造りを行ってきた京都醸造にとっては、この二次発酵製法はビールの持つ本来の魅力を損なうことなく、むしろより良い味わいに仕上げ、ベルギービールの伝統に忠実な本格的なビールに仕上げることができるという点で理想的な製造法だと考えています。

【保管方法変更の背景】

缶内二次発酵に切り替えた後、自社の品質管理設備による検証を重ねた結果、劣化の原因となる溶存酸素量を低く抑えながら味わいの安定性を確認できました。これにより、従来「要冷蔵」としていた一期一会を「冷暗所保管」で流通可能な商品へと変更することを決断しました。

これまでクラフトビールは「フレッシュさ」を保つために要冷蔵が主流でしたが、流通や取扱のしやすさに課題がありました。しかし、京都醸造は、創業以来大切にしてきた「まずはビール」という品質至上主義を貫き、加熱殺菌という手法ではなく、時間と手間をかけることで、“フレッシュさ”と“扱いやすさ”を両立させた新しいクラフトビールのかたちを選びました。

【なぜ「発泡酒」なのか】

缶内二次発酵へと製法を変えると同時に、一期一会は「ビール」から「発泡酒」になりました。缶内二次発酵では、酵母の栄養源として糖分(主にグラニュー糖)を添加します。この製法上の理由により、日本の酒税法では「発泡酒」に分類されます。

「発泡酒」という名称からビールと異なる印象を持たれるかもしれませんが、味わいや造りは従来の「一期一会」と変わらず(実際にも麦芽使用比率は95%以上ですので、材料はビールと同じ)、さらに二次発酵由来のきめ細やかな泡や酵母の熟成香を楽しめるようになっています。

ぜひ、これからも変わらず一期一会をご愛顧賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

【商品情報】

◎商品名:一期一会

◎変更日:冷暗所保管バージョンのラベルは、2025年9月末発送分から順次変更
(変更前と後で製品の内容は異なりません)

◎スタイル:セゾン

◎原材料:麦芽(外国製造)、糖類、ホップ

◎品目:発泡酒(麦芽使用比率95%以上)

◎度数:5.0% 

◎価格:オープン価格

◎賞味期限:製造日から8カ月

◎保存方法:直射日光を避け、冷暗所にて保管

※同一名で飲食店へ販売している樽生商品につきましては、二次発酵製法ではないので品目は「ビール」、要冷蔵商品となります。

◎販売エリア及び対象:全国の小売店・卸業務店・飲食店、自社オンラインショップ

業務店様の購入は、京都醸造オンラインショップ 業務店サイトにて

→事前にアカウント登録が必要

【京都醸造について】

京都醸造株式会社は、アメリカ・カナダ・ウェールズと国籍が異なる3人の外国人が2014年に京都市南区の地で創業したクラフトビールを製造する醸造所。長い歴史を持つ伝統的なベルギービールとアメリカのモダンなホップをかけ合わせたビールを主力に、一貫して無濾過非殺菌による製法にこだわり、独自のビール造りに取り組んできました。酵母由来の果実味を伴うような深い味わいや鮮度を感じさせる飲み口を強みに京都のみならず、全国のビールファンへフレッシュな商品を提供しています。

京都醸造株式会社

〒601-8446 京都府京都市南区西九条高畠町25-1

075-574-7820

HP: kyotobrewing.com

e-mail: info@kyotobrewing.com

Facebook: facebook.com/KyotoBrewing/

Instagram:instagram.com/kyotobrewing/

担当:森 雄一朗

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会社概要

京都醸造株式会社

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URL
https://www.kyotobrewing.com
業種
製造業
本社所在地
京都府京都市南区西九条高畠町25-1
電話番号
075-574-7820
代表者名
スピード・ポール・アンソニー
上場
未上場
資本金
5150万円
設立
2014年03月