世界初、南米コロンビア共和国でガーディアン・ガールズ・コロンビアが同国スポーツ省と共催した国家女性支援プログラムを完遂
日本武道を通じた女性支援「ガーディアン・ガールズ・アカデミー」を全国3都市で実施
南米のコロンビア共和国スポーツ省(Ministerio del Deporte)と、現地非営利法人キフ・コロンビア(Koyamada International Foundation Colombia/以下「キフ・コロンビア」)内のガーディアン・ガールズ・コロンビア委員会(Guardian Girls Colombia)は、日本武道・スポーツを通じて、全国規模で一般女性を対象に、ジェンダー平等の推進、女性エンパワメント、ならびにジェンダーに基づく暴力(GBV)の予防を目的とした国家プログラム「ガーディアン・ガールズ・アカデミー・コロンビア」(Guardian Girls Academy Colombia)を正式に発表し、実施しました。
本アカデミーは、2025年8月22日から10月12日までの約2か月間にわたり、同国スポーツ省関連の予算および全国レベルでのサポートのもと、キフ・コロンビアとの共催として実施された。運営においては、同国におけるガーディアン・ガールズ事業の統括・管理を担うガーディアン・ガールズ・コロンビア委員会が中心となり、同委員会に加盟するコロンビア柔術連盟(Federación Colombiana De Jiu Jitsu)、コロンビア柔道連盟(Federación Colombiana de Judo)、ならびにコロンビア合気道団体と各地で緊密に連携しながらプログラムを展開。
本アカデミーは、世界各国のガーディアン・ガールズ関連事業を統括する国際NGO「国際ガーディアン・ガールズ(Guardian Girls International/以下『GGI』)」が各国に設置する国内組織「ガーディアン・ガールズ国内委員会(Guardian Girls National Committee:GGNC)」の一つである「ガーディアン・ガールズ・コロンビア」の中核事業として位置づけられ、キフ・コロンビアの運営・統括のもとで全国規模に拡大された。


スポーツ大臣主催の発足記念レセプションを開催
2025年8月27日、本プログラムの始動を記念し、首都ボゴタにあるスポーツ省本部にて、スポーツ大臣主催の公式レセプションが開催された。当日は、パトリシア・ドゥケ・クルス(Patricia Duque Cruz)大臣およびマヌエル・パラシオス・ブランドン(Manuel Palacios Blandón)副大臣をはじめ、在コロンビア日本国大使館の髙杉優弘・特命全権大使、キフ・コロンビアおよびGGI会長のニア・ライト(首都ボゴタ出身)が出席した。
さらに、同国のバジェ・デル・カウカ県スポーツ・体育・レクリエーション機構(Indervalle)のサンドラ・パトリシア・オスピナ・バレンシア(Sandra Patricia Ospina Valencia)事務総長、ボゴタ首都圏レクリエーション・スポーツ機構(IDRD)のダニエル・ガルシア・カニョン(Daniel García Cañón)総局長も参加し、マスコミ関係者、国内競技連盟、コロンビア・オリンピック委員会関係者等とともに、本国家プログラムの意義と今後の展望が共有された。


当日のレセプションでは、関係者より本事業に対する強い支持と期待を込めた発言が相次いだ。

パトリシア・ドゥケ・クルス・コロンビア共和国スポーツ大臣は、次のように述べた。
「本日、私たちはコロンビア全土の女性をエンパワーするプログラム『ガーディアン・ガールズ・アカデミー』の発足を祝います。日本国大使館および日本政府との本パートナーシップの下、女性たちが暴力を予防し、尊厳と自己尊重をもって生きるための力と手段を提供することができました。」

髙杉優弘・駐コロンビア日本国大使は、次のように語った。
「ガーディアン・ガールズ・アカデミーは、日本政府と連携しつつ、日本とコロンビアの友好関係をさらに強化する取り組みとなりました。合気道、柔道、柔術といった日本の伝統的な武道を通じて、これらの伝統は平和、尊厳、相互尊重を育むことで、女性たちに安全な空間が築かれ、より安心できる未来が創り出されることを期待しています。」

GGI理事長であり、キフ・コロンビア会長を務めるニア・ライトは、次のように述べた。
「スポーツ省および日本政府と連携し、『ガーディアン・ガールズ・アカデミー』を全国規模で展開できたことを大変光栄に思います。私たちは共に、ボゴタ、カリ、バランキージャの女性たちに、ジェンダーに基づく暴力を予防するための自信とスキルを届けてきました。」
なお、政府機関の「省」レベルと正式に提携し、ガーディアン・ガールズ事業を全国レベルで共催した事例は、世界的にもコロンビアが初のケースとなった。
ボゴタ、カリ、バランキージャの3都市で先行実施
本アカデミーは、首都ボゴタ市(人口800万人以上)、カリ市(人口220万人以上)、バランキージャ市(人口130万人以上)の3都市を皮切りに開始された。日本武道をベースにした国際プロジェクトである「ガーディアン・ガールズ・柔術(Guardian Girls Ju-Jitsu)」「ガーディアン・ガールズ・合気道(Guardian Girls Aikido)」「ガーディアン・ガールズ・柔道(Guardian Girls Judo)」のセミナーを中心に、約2か月間、各都市で週1回のクラスが実施され、250名以上の一般女性が参加した。
指導は、ガーディアン・ガールズ・コロンビア委員会に加盟する国内競技連盟および関連団体の女性指導者が各都市で担った。プログラムは武道の紹介にとどまらず、単なる技術指導だけではない「心技体」や「道」の教育的側面、そしてジェンダーに基づく暴力(GBV)に関する教育も組み込みながら、身体的安全、自己肯定感、コミュニティとのつながりを重視した包括的なエンパワメント教育が提供された。
本取り組みは、コロンビア政府のジェンダー平等および社会的包摂に関する公共政策とも整合し、スポーツを通じた社会変革モデルとして注目を集めた。


ガーディアン・ガールズ・コロンビア委員会

コロンビア国内では、GGIが各国に設置するガーディアン・ガールズ国内委員会(GGNC)の一つとして、「ガーディアン・ガールズ・コロンビア」委員会(Guardian Girls Colombia)がキフ・コロンビア内に設立され、同国におけるガーディアン・ガールズ事業全体の統括・調整を担ってきた。
同委員会は、コロンビア・スポーツ省を含む政府関係機関をはじめ、国内競技連盟、国連機関、各国大使館、国際NGO、教育機関、企業等と連携し、事業の実施と発展を支援した。
国際的な取り組み
GGIは、小山田真(Shin Koyamada)会長(実業家・ハリウッド俳優。映画『ラスト・サムライ』準主演、ディズニー映画『ウェンディ・ウー』主演等。プロデューサー。岡山県出身・ロサンゼルス在住)と、その妻であるニア・ライト理事長(実業家、プロデューサー、スピーカー。南米コロンビア・ボゴタ出身)により2019年に共同創設された。
設立以降、国連人口基金(UNFPA)と戦略パートナーとして国際協定を締結し、国連大学(UNU)とも協定を結ぶなど、国連機関との連携を深めてきた。また、各国際競技連盟との締結・連携、各国政府機関等との協働を通じ、過去2年間で5大陸・27か国以上においてガーディアン・ガールズ事業が発足した。
なお、発足のきっかけは、2019年11月にケニア・ナイロビで開催され、各国政府や国連機関、国際NGO関係者など約1万6千人が参加した「国際人口開発会議(ICPD25)」において、小山田会長が特別招待され参加したことであった。


コロンビアにおけるこれまでの実績
コロンビアでは、国家展開に至るまでに段階的な実績が積み重ねられてきた。

2024年2月:南米コロンビアにて発足
首都ボゴタにおいて、髙杉優弘・在コロンビア日本国特命全権大使公邸にて、駐コロンビア日本国大使館、キフ・コロンビア、ガーディアン・ガールズ・コロンビア委員会、国連人口基金(UNFPA)コロンビア事務所の共催により、「ガーディアン・ガールズ・合気道(Guardian Girls Aikido:GGA)」プロジェクトの発足レセプションが開催された。当日は、髙杉大使をはじめ、GGIのニア・ライト理事長、スポーツ省副大臣、UNFPAコロンビア事務所長、コロンビア合気道連盟会長、国際合気道連盟会長、キフ・コロンビア理事、現地マスコミ関係者、スポーツおよび女性支援に関わる非営利団体、有権者などが参加し、プロジェクトへの理解と支援が示された。あわせて、首都ボゴタのロス・アンデス大学内「日本センター(Centro del Japón)」にて、コロンビア合気道連盟の女性指導者のもと、一般女性を対象としたGGAセミナーが実施された。

2024年8月:国連機関の女性職員をサポート
UNFPAコロンビア事務所の主導のもと、ガーディアン・ガールズ・コロンビアとの共催で、国連施設内にて国連機関の女性職員を対象とするGGAセミナーが開催された。国連機関の女性職員のみに対象を限定したガーディアン・ガールズ事業の実施は、この取り組みが初となった。

2024年10月:地方自治体との初共催
メデジン市(Medellín)郊外のエンビガド市(Envigado)にて、同市役所とガーディアン・ガールズ・コロンビアの共催により、約50名規模の一般女性を対象としたGGAセミナーが実施された。この際、エンビガド市のラウル・エドゥアルド・カルドナ・ゴンサレス(Raúl Eduardo Cardona González)市長、ルス・マリーナ・ロペス・ペーニャ(Luz Marina López Peña)市議会議員のほか、市幹部や女性警察官らが支援に駆けつけた。GGIからは、小山田会長およびライト理事長、日本大使館の小暮参事官、コロンビア合気道連盟関係者も参加し、地方自治体との共催としては同国初の取り組みとなった。

2024年12月:6ヶ月間の初実施
2024年12月から2025年5月までの6か月間、首都ボゴタの日本センターにて、ガーディアン・ガールズ・コロンビア主催の「ガーディアン・ガールズ・アカデミー」が中長期間にわたり初めて実施された。運営にはコロンビア合気道連盟が協力し、コロンビア保健・社会福祉省(Ministerio de Salud y Protección Social:MinSalud)の幹部が特別講師として参加し、参加者への教育も行われた。同アカデミーには18歳以上の一般女性が200名以上参加し、参加費は無料。

2025年8月:スポーツ省と初共催
2025年8月から10月にかけて、スポーツ省とキフ・コロンビア並びにガーディアン・ガールズ・コロンビアの共催により、「ガーディアン・ガールズ・アカデミー」が全国3都市で実施された。政府の省レベルと直接提携し、GGIとして共催した事例は世界初であり、同時に3つの国内競技連盟と連携し、3都市で同時に実施した事例も世界初となった。実施期間中は400名以上の女性が登録し、スポーツ省および各メディアでも大きく取り上げられ、参加者の反響も高く、プログラムは成功裏に実施された。今回の国家展開は、これらの成功を基盤とした大きな飛躍となった。
官民・国際連携による新しいモデル
ガーディアン・ガールズ・アカデミー(Guardian Girls Academy)は、GGIが政府機関・国連機関、提携先の国際および国内競技連盟、在外公館、地方自治体、国際NGOなどと連携する「官民・国際協働型」の先進モデルとして設計され、実装された。
この枠組みを通じ、WPS(Women, Peace and Security:女性・平和・安全保障)および国連SDGs目標5「ジェンダー平等」に資する取り組みとして、女性エンパワメントの持続的推進が図られた。
国際ガーディアン・ガールズについて
国際ガーディアン・ガールズ(Guardian Girls International/GGI)は、国際NGOである国際キフ機構(Koyamada International Foundation/KIF)のもとで、2019年に開始されたガーディアン・ガールズ事業を基盤に、世界各国における関連事業の統括・管理および国際展開を目的として、2024年に独立法人化された国際NGO。GGIは、国際競技連盟、国連機関、政府機関等と連携し、ジェンダー平等の推進、女性と少女のエンパワメントおよびジェンダーに基づく暴力の予防に取り組んでいます。会長は、共同創設者であり、実業家・ハリウッド俳優・映画プロデューサーの小山田真が務めています。日本においては、KIFの支部である特定非営利活動法人キフジャパン内に設置された日本ガーディアン・ガールズ委員会が、ガーディアン・ガールズ関連事業の統括および運営を担っています。
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