約6割が花粉症の症状によりパフォーマンスが低下と回答。治療未受診の主な理由は「面倒だから」─花粉症に関する意識調査を実施
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くしゃみ、鼻水、目のかゆみ――春になると多くの人が悩まされる花粉症。今年もその季節がやってきて、多くの方が悩まされました。新宿消化器内科クリニックでは、全国の花粉症経験者500名を対象に「花粉症に関するアンケート調査」を実施しました。
今回の調査では、花粉症によって日常生活や仕事のパフォーマンスに影響を感じている人が多数いることがわかりました。また、治療を受けていない人が多く、その理由には「病院に行くのが面倒」「お金がかかる」などが挙がりました。調査結果をもとに花粉症の実態と人々の対策や意識について詳しくご紹介します。
新宿消化器内科クリニック提携の新宿クリニックでは、花粉症などのアレルギー疾患等、内科全般の病気、症状を診療いたします。お気軽に当院までご相談ください。(https://www.shinjukuclinic.com/)
■回答者の属性


調査に回答した500名のうち、女性が70.8%と大半を占め、男性は29.2%でした。年齢層では30代が36.6%と最多で、40代が27.8%、20代と50代が14.6%ずつという構成になりました。
30〜40代の働き盛り世代が中心となっており、花粉症が仕事や生活に与える影響についての声も多く寄せられました。
鼻や目に強く出る花粉症のつらさ

「どんな症状が出ますか?」という質問に対して、最も多かったのは「鼻水、鼻づまり」(438人)、次いで「目のかゆみ」(418人)、「くしゃみ」(399人)という結果になりました。
また「喉のかゆみ」(135人)や「目の充血」(127人)、「目の異物感」(103人)といった回答もあり、花粉症が全身にわたってさまざまな不快感をもたらしていることがわかります。特に目の症状に悩む方が多いのが印象的でした。
つらい時期は3月に集中

「つらいと感じる時期」を尋ねたところ、3月が最多の253人で、4月(152人)、5月(43人)と続きました。スギやヒノキ花粉の飛散量が多いこの時期に、つらさのピークを迎える方が圧倒的多数でした。
原因はやはりスギとヒノキ

花粉症の原因について聞いたところ、「スギ」(448人)、「ヒノキ」(246人)がダントツで多く、いわゆる“春の花粉症”に悩む人が大半を占める結果となりました。一方で「ハンノキ属(カバノキ科)」(131人)、「シラカンバ(カバノキ科)」(101人)といった樹木由来の花粉も一定数の影響を与えているようです。
対策の基本はやっぱり「マスク」

花粉症対策として、最も実践されていたのは「マスクの着用」(426人)でした。マスクは今や花粉症シーズンの必需品となっており、多くの人が「外出時に必ずつける」「花粉症専用マスクを使っている」といった声を寄せてくれました。
特に近年では「立体構造」「高密度フィルター」「肌にやさしい素材」など、花粉症向けに開発された高機能マスクが人気を集めており、実際に「一般的な不織布マスクよりも効果を感じる」と評価する人も多く見られました。
また、マスクと合わせて「花粉防止メガネ」や「帽子」「フード付きの服」などを組み合わせる“フル装備派”も一定数存在し、外出時の徹底したガードが浸透している様子がうかがえます。
そのほか、「玄関に花粉を落とすブラシを設置」「衣類用の花粉バリアスプレーを使用」といったユニークな実践例もあり、マスクを起点にさまざまな対策が展開されていることが明らかになりました。
「効くよ!」とおすすめされた花粉症対策
アンケートでは「どんな花粉症対策をしていますか?」の選択式設問に加え、自由記述で「おすすめしたい花粉症対策」も尋ねました。
その中で多かったのが「甜茶(てんちゃ)」や「ヨーグルト」などの食品による体質改善系、さらに「鼻うがい」や「花粉防止スプレー」など、実践的かつ手軽に取り入れられるものが挙がっていました。また、「洗濯物は室内干しにする」「帰宅後すぐにシャワーを浴びる」といった生活習慣レベルの工夫も数多く見られました。
個人差はあるものの、こうした工夫をうまく組み合わせることで、つらい時期を乗り切っている方が多いようです。
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外に着ていく服は花粉が落ちやすいナイロン素材の物にして、玄関前でほろって家の中に持ち込まないようにしています。服の素材が重要です。
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洗濯物を外に干さない。
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視力が悪いため、メガネ装着も対策の1つですが、個人的にはコンタクトレンズ装着がより万全で効果的でおススメします。
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避粉が一番。外出後は真っ直ぐお風呂です。
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帰ってきたらすぐに手洗いうがいと顔を洗うこと。
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花粉をブロックする柔軟剤を使用して部屋干しをすることです。
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家族に鼻うがいをするようになったら症状が治まった人はいます。
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花粉が出始める前に病院に行き、病院で処方された内服薬を飲む
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鼻をかむとき、家ではテッシュではなく洗面所で水道の水で洗い流します。そうするとすっきり感があり、鼻が荒れません。
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睡眠時間を十分にとると、翌日の症状がかなり軽くなるのでおすすめです。
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小麦粉の摂取を控える。
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コーヒーが花粉症にある程度効果があると聴いているので試しています。
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鼻の中に薄くワセリンを塗る。
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蜂蜜ヨーグルトを毎日食べていたときは症状が緩和されたように感じました。
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花粉ガードスプレーを外出前に顔にふりかけると、ふりかけないで外に出るより症状がマシになります。
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ハッカ油をマスクに少しつける。
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一番効いたのは空気清浄機です。
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喉が炎症しやすいので、蜂蜜などの食品で喉を整えている。
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気休めかもしれませんが、ツボ押しやマッサージをして体をゆるめています。特に鼻づまりがひどいときは効いている気がします。
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花粉が付着しづらいスプレーを外出前、玄関で全身にふりかけます。これ、めっちゃ効きます。
花粉症の治療を受けている人は3割台にとどまる

花粉症の治療を「受けている」と答えたのは36%。一方で「受けていない」人は64%と多数を占めました。
花粉症の治療法は内服薬、点眼・点鼻薬が主流

治療を受けている人に具体的な方法を聞いたところ、「内服薬」(487人)が最も多く、次いで「点眼薬」(352人)、「点鼻薬」(336人)となりました。貼り薬や免疫療法、注射薬、手術などの選択肢はあるものの、現時点では少数派のようです。
花粉症で受診しない理由

治療を受けていない人にその理由を尋ねると、「行くのが面倒」(141人)が最多でした。その他には「お金がかかるから」(115人)、「症状がそこまでひどくないから」(98人)、「行く時間がない」(48人)など、物理的・心理的なハードルが多くあることがわかります。
オンライン診療の認知はまだ低い

近年注目されているオンライン診療については、「知らない」と回答した人が68%と多数を占めました。「知っているが受けたことはない」が31%、「受けたことがある」はわずか1%でした。より身近な選択肢としての普及には、情報提供が鍵となりそうです。

また、オンライン診療を「知っているが利用していない」人に理由を聞くと、「お金がかかりそう」「対面でないと不安」「かかりつけ医が対応していない」など、不安感やハード面での課題が浮かび上がっています。
花粉症が与える影響:パフォーマンスに大きな打撃

花粉症が生活や仕事に与える影響については、「とても影響がある」と感じている人が26%、「影響があると感じる」が60%で、合わせて86%が何らかの悪影響を実感していることがわかりました。
集中力の低下や眠気、外出時の不快感など、日々の生活に大きな支障をきたしている様子がうかがえます。
薬への期待:「眠くならない」「安い」が上位

市販薬・処方薬に関しては、その「効き目」以外にもさまざまな期待や不満が寄せられました。
アンケートでは、「眠くなりにくい」(347人)、「価格が安い」(294人)、「服用回数が少なくて済む」(211人)、「味やにおいが気にならない」(109人)といった点が重視されていることがわかりました。
特に「眠気」については、「仕事や運転に支障が出る」「授業中に集中できない」といった声が多く、日常生活に支障のない薬を求めるニーズが非常に高いことがうかがえます。
また、「1日1回で済む薬」「貼るだけのパッチタイプ」「漢方のような副作用の少ない薬」など、新たな薬剤形態やナチュラル志向への期待も多数見られました。
一部では「長期的に飲み続けても大丈夫か不安」といった声もあり、“継続性”や“安全性”への信頼をどのように築いていくかが、今後の医療現場や製薬業界にとってのカギとなりそうです。
あったらいいな!こんな花粉症対策
「花粉症対策にこんなものがあったらいいな」と思うアイデアを自由記述で尋ねたところ、さまざまな創意工夫や切実な願いが寄せられました。
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すべての症状や困りごとについて完全に対策ができる薬
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花粉用のメガネを使用していますが、すき間ができやすいの、人の顔に合ったメガネをカスタマイズできたら良いなと思います。
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飲み物に混ぜて気軽に摂取できる薬
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洋服についてる花粉の量が見える機械
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症状を感じたらすぐに食べられる飴などの手軽な商品
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テレビで鼻の中に入れるマスクを知りました。しかし、どういった感触なのか不安になりますし、高価だったので、安価になればと思っています。安くなったら試してみたいです。
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自分は何の花粉に反応してどのような症状が出やすいのかを簡単に調べられたらいいなぁと思います。
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甘さのない飴が欲しい。
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普段飲むお茶などで常に花粉症の症状予防や軽減できるペットボトル飲料。1日1本飲料でくしゃみ鼻水などが少しでも楽になるようなあめ。
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花粉を防ぐコンタクト
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涙が止まらなくなるので、それを止めてくれる目薬
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自分の花粉症の原因が分からないので対処しにくい。それを分析できる性能の良いAIがあるといいです。
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顔を覆うことが出来るシールド
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服に花粉が付着したら反応する生地
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眼鏡をかけたままつけられるゴーグルがもっとたくさん出てほしい。
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手術などで完璧に治る方法があれば受けてみたいかもしれないです。
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帰宅時に花粉を吹き飛ばしてくれるジェット噴射器のようなもの(玄関に設置できるサイズ)
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部屋の中の花粉を可視化できるライトやスマホのアプリ
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肌に負担のかからないマスク
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窓を開けて換気をしたいので、花粉の侵入を防ぐ網戸が欲しいです。
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仕事の効率が落ちるので、70%くらいの効きでも、眠くならない薬やサプリやお茶があったらいいなあと思います。
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髪の毛に花粉が付着しにくいヘアスプレー(髪を整えるために使えるもの)
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花粉の量で色が変わるマスクやアクセサリー
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窓や鞄などにぶら下げられるストラップ状の虫除けみたいに、ストラップ状の花粉除けがあると良いです。
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喘息の薬のように、シート(貼る)タイプのお薬があるといい。ジェルでも可(ハンドクリームのようなもの)。
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就寝時専用のマスク
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ゴーグル型の眼鏡で、おしゃれなもの…難しいのはわかってます…
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洗濯物を外に干しても花粉が付着しづらくなる洗剤
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メガネをするのが煩わしい(普段かけていないため)ので、それに代わる(メガネタイプとは異なる)アイウェアで、日常的に使っても周りの人が違和感を覚えないようなものがあればいいなと思います。
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鼻水がきついので鼻の中に貼るだけで鼻水が止まるシールのようなもの
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宇宙服とまではいかずとも、全身(頭の先からつまさきまで)を覆い被れるようなフィルムまたはカッパのようなものがあればいいな、と思います。
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顔に一枚フィルターのようなものを貼って外出できたらなと思います。帰ったらフィルターをはがしてすっきり!みたいな感じのものがあったらいいな。
「1日1回で済む飲み薬」「副作用のない薬」など、より手軽で安全な治療法を望む声が多数。一方で、「完全に花粉をシャットアウトできる服」や「空気清浄機がついたマスク」など、テクノロジーに期待する声も目立ちました。
中には「花粉が飛ばない社会になってほしい」「スギの植え替え政策が進むといい」といった、根本的な解決を願う声もあり、花粉症がいかに多くの人の生活に影響しているかを物語っていました。
今回の調査から、花粉症による生活や仕事への影響が大きい一方で、治療や対策に対してハードルを感じている人も少なくないことが明らかになりました。特にオンライン診療や負担の少ない対処法に対する情報提供と環境整備が、今後の課題といえそうです。
花粉症は我慢せず、無理のない範囲で自分に合った対策や治療を取り入れて、少しでも快適な春を過ごしましょう。
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新宿駅直結でアクセス抜群の「新宿消化器内科クリニック」は、外来、内視鏡だけではなく、オンライン診療でのED薬、ピル処方、AGA薬処方などにも力を入れています。ホームページからLINEで簡単に予約でき、スマホで受診後、自宅にお薬が届きます。また自宅に届けたくない方などは、最寄りの郵便局留めなどにも対応。 丁寧な診察を心がけています。お気軽に受診ください。
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調査概要
調査対象:男女10代以上の方
調査日:2025年3月5日~2025年3月11日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査人数:500人(男性 146人/女性 354人)
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