【未婚者の恋愛調査】6割以上が「出会いのために行動せず」─交際未経験者の実態と"自信のなさ"という壁
20代女性は積極的、30代男性は4割が経験ゼロ...行動しない理由と恋愛・結婚観の二極化を数字で読み解く

近年、働き方の多様化やライフスタイルの変化に伴い、恋愛や結婚に対する価値観も大きく変わりつつあります。SNSの普及により出会いの機会は増えた一方で、個人の趣味や自己実現を重視する風潮も強まり、恋愛・結婚への向き合い方は人それぞれ異なっているのが現状です。
そこで、株式会社マシェバラトークが運営するオウンドメディア『マシェラボ』( https://machetalk.jp/media/ )編集部は、日本全国の20歳~49歳の未婚男女362名を対象に、現代未婚者の恋愛事情・結婚観に関する調査を実施しました。
今回の調査で明らかになった主な結果は、以下の通りです。
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30代男性の約4割が交際経験ゼロ、20代女性の半数は交際中という「二極化」
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交際未経験者の約7割が出会いのための行動を「特にしていない」
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「自信のなさ」が恋愛経験不足と結婚観に9倍の格差を生む構造
本リリースでは、これらの調査結果をもとに、現代社会における恋愛・結婚観の変化と、求められる新たなコミュニケーションの可能性について考察します。
▼本調査のオリジナル記事は、弊社運営メディア『マシェラボ』にて公開しています。
https://machetalk.jp/media/survey-unmarried-love-polarization-2025/
主な調査結果
1.恋愛の二極化、20代女性の半数が交際中に対し、30代男性の37.0%は「経験ゼロ」
20〜49歳の未婚者に現在の恋愛・交際経験について尋ねたところ、恋愛に積極的な層と、全く縁遠い層が存在し、世代や性別によってその状況が大きく異なる「恋愛の二極化」ともいえる実態が浮かび上がりました。

データを詳しく見ると、最もアクティブなのは20代女性で、半数以上にあたる50.6%が「現在交際中」と回答しました。一方で、「交際経験なし」と回答した人の割合は、30代男性で37.0%、40代男性で35.3%にのぼり、30代以上の男性では3人に1人以上がこれまでの人生で交際の経験がないことがわかります。この傾向は若い世代でも見られ、20代男性でも30.9%が「交際経験なし」と回答しています。
これらの結果から、同じ未婚者の中でも、アクティブに恋愛を楽しむ層と、恋愛経験がないまま年齢を重ねる層との二極化が進んでいることがわかります。特に、20代女性の積極性と、30代以降の男性における恋愛経験の乏しさとの違いは、世代や性別によって「恋愛を始めるためのハードルの高さ」が異なっていることを示しているのかもしれません。
2.交際経験がない最大の壁は「自分に自信がない」、3人に1人以上が回答
恋愛経験の二極化が見えてきましたが、では、交際経験がない人たちは、具体的にどのような理由を抱えているのでしょうか。その背景を探るため、交際経験がないと回答した方に理由を尋ねたところ、出会いの機会といった物理的な問題以上に、内面的な自信のなさが大きな壁となっていることが明らかになりました。

交際経験がない理由として最も多く挙げられたのは「自分に自信がない」で、35.6%にのぼりました。次いで「出会いの機会がない」「一人の時間を大切にしたい」が共に30.8%で並び、これに「恋愛が面倒に感じる」が24.0%で続くという結果になっています。
「自分に自信がない」が最も多い理由であることから、問題は単に出会いの場が不足しているだけではないことがうかがえます。この内面的な自信のなさが、恋愛へ一歩踏み出す際の心理的なハードルとなり、他の価値観と相まって恋愛経験そのものに影響を与えているようです。
3.「出会いがない」と言うが… 交際未経験者の65.4%は出会いの行動「特になし」
交際経験がない理由として「自分に自信がない」ことに次いで「出会いの機会がない」が多く挙げられましたが、実際の行動とはどう結びついているのでしょうか。そこで、これまでに利用したことのある出会いの方法を尋ねたところ、交際経験の有無によって、出会いのための行動量に大きな差があることが判明しました。

交際経験がないと回答した人のうち、実に65.4%が、出会いの方法として「特にない」と回答しています。これに対し、過去に交際経験がある人(12.6%)や現在交際中の人(8.7%)で「特にない」と答えた割合は1割程度にとどまり、行動量に大きな差が見られます。近年出会いの主流となりつつあるマッチングアプリの利用経験についても、交際経験がない層では12.5%と、経験がある層(30%以上)に比べて著しく低い結果となりました。
「出会いがない」という回答の裏には、そもそも出会いのための具体的なアクションを起こせていない、という実態が隠れていることがうかがえます。これは、前項で明らかになった「自分に自信がない」という心理的なハードルが、行動をためらわせる一因となっている可能性を示唆していると考えられます。
4.恋愛より優先するもの、40代男性は4割近くが「特にない」、20代女性は「推し活」がランクイン
自信のなさが恋愛への行動をためらわせる一方で、恋愛以外の活動に時間や情熱を注ぐ価値観も広がっているようです。そこで、現在恋愛よりも優先していることがあるか尋ねたところ、世代や性別によって優先順位の傾向が大きく異なることがわかりました。

年齢・男女別の上位3項目を見ていくと、男性は全年代で「特にない」が1位となっており、特に40代男性では35.3%と最も高い割合を示しました。一方、女性では世代ごとに異なる特徴が見られ、40代女性では「趣味・娯楽」が37.0%と突出し、20代女性では「推し活」(25.3%)が2位にランクインしています。
今回の調査では、男性と女性で恋愛以外への向き合い方に大きな違いがあることがわかります。特に若い世代の女性では「推し活」といった新しい楽しみ方が定着しており、恋愛が幸せになるための絶対的な選択肢ではなくなっているようです。一方で、男性では年代を問わず「特にない」が上位を占めており、この価値観の違いが前述の「自信のなさ」と結びつくことで、恋愛への一歩をためらわせる背景の一つになっていると考えられます。
5.交際経験の有無で結婚観に「9倍」の差、「経験なし」層の34.6%は結婚願望なし
恋愛に対する価値観や行動が多様化している中で、その経験は将来の結婚観にどう影響を与えているのでしょうか。未婚者全員に結婚に対する考えを尋ねたところ、恋愛経験の有無によって、結婚への意識が大きく異なっていることが明らかになりました。

特に大きな差が見られたのは「結婚するつもりはない」という回答です。交際経験がない人では34.6%にのぼったのに対し、現在交際中の人ではわずか3.9%と、その差は約9倍にも達しました。反対に、結婚に前向きな「できるだけ早く結婚したい」「将来的には必ず結婚したい」を合計した割合は、現在交際中の人で60.2%だったのに対し、交際経験がない人では10.6%にとどまっています。
この意識の差は、恋愛経験が結婚を具体的に考える上での重要なステップになっている可能性を示唆しています。現在交際中の人にとっては結婚が現実的な選択肢として視野に入る一方で、交際経験がない人にとっては、結婚がまだ身近なものとして感じられず、結果として結婚への意欲につながりにくいのかもしれません。恋愛というステップを経験することが、その先の結婚に対する考え方に大きな影響を与えていることがうかがえます。
6.世代で質が異なる“結婚の壁”、40代男性は63.9%が「経済的不安」
これまでの恋愛経験が結婚観に影響を与えることがわかりましたが、では、結婚の意思がある人たちは、具体的にどのような“壁”を感じているのでしょうか。結婚のハードルとなっていることについて尋ねたところ、世代や性別によって、直面している課題の質が大きく異なることが見えてきました。

年齢・男女別の上位3項目を見ると、40代女性を除いて「経済的・金銭的な不安」が1位となっており、特に40代男性では63.9%となりました。男性は年齢を重ねるにつれてこの不安を挙げる割合が高くなる傾向が見られます。
一方で、その他の項目には世代や性別による特徴が表れています。40代では男女ともに「出会いの機会がない」が上位に入り、特に40代男性では50.0%と半数に達しています。女性では世代を問わず「理想の相手に出会えない」を挙げる人が多く、20代女性では24.7%が回答しました。また、20代では男女ともに「自由な時間がなくなる不安」が上位に入る傾向が見られています。
経済面での不安は幅広い層に共通する課題である一方、出会いの機会や相手への理想、個人の時間への価値観など、それぞれが重視するポイントには世代や性別による違いがあることがわかります。結婚へのハードルは一つではなく、その人の世代や性別によって、悩みの質が変化していくことがうかがえます。
まとめ:未婚者で進む「二極化」と、求められる新たなコミュニケーション
未婚者の恋愛や結婚への意識は、今や世代や性別で大きく二極化しています。積極的に恋愛を楽しむ人と、恋愛経験がないまま年齢を重ねる人が明確に分かれるだけでなく、「推し活」や「自己投資」など恋愛以外を優先する人も増え、恋愛が人生の共通ルートではなくなりつつある変化がうかがえます。
今回最も印象的だったのは、「自分に自信がない」という気持ちが、出会いのための行動を妨げ、それが恋愛経験の不足につながり、最終的に結婚への意欲まで下げてしまうという流れです。こうした心のハードルを前にした人が多い現状をふまえると、プレッシャーを感じることなく異性との会話を楽しめる機会を増やしていくことが、今後の社会においてますます重要になっていくと考えられます。
調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者 :20歳~49歳の未婚男女
調査期間 :2025年6月23日~6月30日
有効回答 :362名※
※性別・年齢層の人口分布を考慮したサンプリング
設問内容
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あなたの恋愛・交際経験について教えてください。
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交際経験がない理由として当てはまるものを、最大3つまで選んでください。
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異性との出会いの方法として、これまでに利用したことがあるものを、全て選んでください。
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現在、恋愛よりも優先していることがあれば、最大3つまで選んでください。
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結婚に対するあなたの考えに最も近いものを教えてください。
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結婚のハードルとなっていると感じることを、最大3つまで選んでください。
本プレスリリースをそのまま転載する場合を除き、調査結果の内容・グラフ・データなどを引用される場合は、出典元として下記リンクをご記載いただくようご協力をお願いいたします。
https://machetalk.jp/media/survey-unmarried-love-polarization-2025/
株式会社マシェバラトーク

株式会社マシェバラトークのビジョンは「Connecting Thoughts(想いをつなげていく)」、人と人をつなぐ想いに満ちた会社を目指しています。人々がお互いに支え合い、助け合いながら共に成長できる社会の実現に向けて、技術と情報を活用したプラットフォームを提供し、価値あるつながりを創出しています。
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・マシェライブ:ライブ配信サービス・プラットフォーム
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【運営会社の概要】
会社名:株式会社マシェバラトーク
所在地:東京都渋谷区神南1-9-2 大畠ビル3F
設立:2018年5月28日
代表者:小島雅弘
事業内容:スマートフォン向けアプリケーションの開発・運用
会社ホームページ:https://machetalk.com/
【過去の調査リリース一覧】
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