【自動車整備業界の人材育成と外国人採用】資格取得支援・社内教育の強化が進む一方、外国人採用では意識の二極化も

外国人の採用経験が企業意識を変える。「人手不足の解消」と「多様性の実現」に期待の声

株式会社チェングロウス

株式会社チェングロウス(所在地:東京都中央区、代表取締役:湊川 満也)は、自動車整備事業の経営者を対象に、「自動車整備事業における人材育成と外国人材受け入れ」に関する調査を実施しました。

深刻化する人手不足の中、自動車整備業界でも人材確保と育成が経営の大きな課題となっています。

法改正による資格制度の見直しや、若年層の整備士離れが進む一方で、現場ではどのような育成支援が行われているのでしょうか。

そこで今回、株式会社チェングロウスhttps://www.chain-growth.com/)は、自動車整備事業の経営者を対象に、「自動車整備事業における人材育成と外国人材受け入れ」に関する調査を実施しました。

調査概要:「自動車整備事業における人材育成と外国人材受け入れ」に関する調査

【調査期間】2025年11月7日(金)~2025年11月11日(火)

【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査

【調査人数】235人

【調査対象】調査回答時に自動車整備事業の経営者と回答したモニター

【調査元】株式会社チェングロウス(https://www.chain-growth.com/

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

人材育成支援の中心は「資格取得」と「社内教育」

はじめに、「貴社では人材育成についてどのような支援をしているか」について尋ねたところ、『資格取得支援(整備士・検査員等)(51.9%)』と『社内教育(51.9%)』が同率で最も多く、『社外研修(整備振興会含む)(37.0%)』『特に支援をしていない(17.0%)』となりました。

『資格取得支援』と『社内教育』が上位になったことから、多くの企業が育成を内部で実施している傾向がうかがえます。

一方で、『社外研修』を取り入れる企業も一定数存在し、地域や業界団体との連携が進んでいるケースもあると考えられます。

では、まだ資格を持たない従業員に対しては、どのような支援が行われているのでしょうか。

前の質問で、『特に支援をしていない』と回答した方以外に「貴社では無資格者にどのような支援をしているか」について尋ねたところ、『資格取得にかかる費用を一部負担している(42.6%)』が最も多く、『資格取得にかかる費用を全額負担している(42.1%)』『勤務時間内に学習時間を確保できる(29.7%)』となりました。

費用面での支援が中心となっていることから、経済的ハードルの軽減を重視する傾向が見て取れます。

一方で、「勤務時間内の学習時間の確保」や「社内教育」といった実践的な支援はやや限定的で、学習と業務の両立が課題であることもうかがえます。

資格取得を促進するには、自社だけで十分な教育環境を整えるのは難しいケースもあると考えられますが、外部研修などの支援サービスに対してどの程度の関心があるのでしょうか。

「資格取得に向けた外部の支援サービスが利用できるとしたら、活用したいと思うか」と尋ねたところ、『とても活用したいと思う(28.5%)』『やや活用したいと思う(43.0%)』を合わせると、約7割が前向きな姿勢を示しました。

社内でのリソースが限られる中、外部の支援サービスを取り入れて教育内容を充実させたいという意識は高いと考えられます。

特に、専門的な知識が求められる自動運転・電動化対応の分野では、外部との連携が今後さらに重要になるといえるでしょう。

「1級資格」取得計画は約半数が前向き

では、整備士制度の法改正を受けた資格取得への対応はどのようになっているのでしょうか。

「整備士制度法改正が施行されましたが、貴社では自動運転車両整備に備えての1級資格取得計画はあるか」について尋ねたところ、『ある(すでに1級資格保持者がいて、追加人材育成を検討)(26.4%)』『ある(まだ社内に1級資格保持者がいない)(25.1%)』が上位を占め、全体の約半数が「ある」と回答しました。

法改正に伴う資格者育成意識が業界内で高まっていることが明確に示されました。

特に、保持者がいない企業でも取得計画を検討している割合が約3割となり、新技術対応を見据えた長期的な育成計画を有していることがうかがえます。

では、こうした国家資格の取得を支える制度面の変化について、経営者はどのように受け止めているのでしょうか。

「整備士資格取得に関して実務経験年数短縮が施行されましたが、どのように感じているか」について尋ねたところ、約7割が『とても良い制度だと思う(31.5%)』『ある程度良い制度だと思う(42.5%)』と回答しました。

人材不足が深刻な現場において、早期育成や採用の窓口拡大を後押しする仕組みとして歓迎されていると考えられます。

実務経験年数の短縮によって、学びながら実務に携われる環境が整いつつあり、今後の育成スピード向上に期待が持てそうです。

外国人採用については、採用経験の有無によって温度差があることが判明

資格取得制度の見直しによって国内人材の育成環境は整いつつありますが、それでも整備士不足の解消には時間を要するのが現状です。

そこで次に、業界内で拡大しつつある外国人採用についての意識をうかがいました。

「日本人の採用難が続き、外国人の採用が増えていますが、貴社では外国人の採用に前向きか」と尋ねたところ、採用している/過去採用経験がある企業では『とても前向き(41.4%)』『やや前向き(36.1%)』が約8割を占めました。

一方で、採用したことはない企業では、『とても前向き(4.8%)』『やや前向き(30.7%)』が約4割にとどまりました。

外国人の採用経験の有無によって意識に大きな差があることがわかります。

外国人採用の経験がある企業では、人材確保の実効性を実感している一方、採用未経験の企業では文化や運用面への不安が残っていると考えられます。

では、外国人材が整備士として活躍するためにはどのようなスキルやマインドが重要だと考えるのでしょうか。

「無資格の外国人材の自動車整備士が活躍するために、重要だと考えるスキルやマインドにはどのようなものがあるか」について尋ねたところ、採用している/過去採用経験がある企業では『日本語能力(顧客と会話できるレベル)(45.1%)』『日本の自動車整備士資格(38.7%)』『高い技術スキル(37.8%)』が上位になりました。

採用したことはない企業でも上位はほぼ同様で、『高い技術スキル(33.9%)』『日本語能力(顧客と会話できるレベル)(32.3%)』となり、『日本の自動車整備士資格(29.8%)』が続きました。

どちらも顧客と会話できる日本語力と、整備士資格を重視されていることから、外国人材に対して「整備が出来るかつ、顧客と直接やり取りできること」が期待されていると言えます。

スキルとコミュニケーション力の両立が理想像といえますが、では、こうした人材をどのように育成・定着させていくかという点については、企業はどのように考えているのでしょうか。

「外国人を対象とする「採用・教育・資格取得まで一気通貫の『育てる採用』サービス」があれば、自動車整備士業界の人材育成に有用だと思うか」について尋ねたところ、採用している/過去採用経験がある企業では『とても有用だと思う(41.4%)』『やや有用だと思う(49.6%)』が約9割に上りました。

採用したことがない企業でも、約6割が『とても有用だと思う(15.3%)』『やや有用だと思う(40.3%)』と回答しました。

外国人の採用経験がある企業では、実際の育成課題を解決する手段として『育てる採用』とう観点を高く評価していると考えられます。

また、採用未経験の企業でも関心は高く、制度や支援の充実によって受け入れへの心理的ハードルが下がる可能性があります。

では、こうした仕組みを自社でも実践したいと考える企業はどの程度いるのでしょうか。

「『育てる採用』(海外から若者を招き、働きながら日本の整備士資格取得をサポートする)について、どのように考えるか」について尋ねたところ、採用している/過去採用経験がある企業では『積極的に検討したい(41.4%)』『状況次第で検討したい(40.6%)』が合わせて約8割となりました。

採用したことがない企業は、『積極的に検討したい(5.6%)』『状況次第で検討したい(46.0%)』が約半数となりました。

外国人の採用経験がある企業ほど『育てる採用』に関する意欲が高く、現場のニーズが具体化していることがうかがえます。

一方、採用未経験の企業では慎重な傾向が強く、『全く検討していない』も約2割見られました。

実際に外国人材を雇用したことがある企業は、その成果や育成効果を実感している可能性が高く、制度理解や実践知が意識差を生んでいると考えられます。

最後に、実際に外国人材を受け入れることで経営にどのような影響が生じると考えているのかを聞きました。

「外国人材の受け入れにより、貴社の経営にはどのような変化が生じる(または生じると想定される)と思うか」について尋ねたところ、採用している/過去採用経験がある企業では『人手不足の解消(44.1%)』『多様性のある職場の実現(38.7%)』『売上の向上(34.2%)』『経営基盤の安定化(34.2%)』が上位になりました。

一方、採用したことがない企業では、『人手不足の解消(23.4%)』『売上の向上(19.4%)』『言語・文化の違いによるコミュニケーション課題(18.6%)』が多く見られました。

外国人材を採用している/過去採用経験がある企業では、受け入れによるメリットを実感している傾向が見られます。

一方、採用未経験の企業では、「言語・文化の違いによるコミュニケーション」などへの懸念が強いようです。

実際の採用経験の有無が、期待と不安の差を生んでいると考えられ、今後は成功事例の共有や支援体制の整備が、受け入れ拡大の鍵になるといえるでしょう。

【まとめ】人材育成と外国人受け入れの両輪で未来を支える整備業界へ

今回の調査で、自動車整備業界では人材不足を背景に、育成・教育体制の強化と外国人材の受け入れが並行して進んでいる実態が明らかになりました。

人材育成については「資格取得支援」や「社内教育」など、企業自らが教育環境を整える取り組みが主流となっており、特に無資格者への「費用負担」や「学習時間確保」など、金銭的・時間的支援の両面からサポートが行われています。

また、資格取得に向けた外部の支援サービスの活用意向も約7割となり、育成の多様化が進んでいることがうかがえます。

また、整備士制度の改正を受けた1級資格取得への取り組み姿勢は約半数が前向きであり、技術革新に備えた専門人材の育成が進行中です。

実務経験年数短縮についても、多くの経営者が「良い制度」と評価するなど、制度改革が育成促進に寄与していることも確認されました。

そのような中、外国人材の採用に関しては、採用している/過去採用経験がある企業ほど前向きな傾向を示し、無資格の外国人整備士に対しては「日本語能力」「日本の自動車整備士資格」「高い技術スキル」といったスキルやマインドを重視する傾向が明確でした。

また、「採用から教育・資格取得までを一気通貫で支援する『育てる採用』」に対しては、採用している/過去採用経験がある企業の約9割、採用したことがない企業でも約半数が有用と評価し、業界の構造的な課題に対する具体的な解決策として注目が高まっています。

さらに、採用している/過去採用経験がある企業では、外国人受け入れによって「人手不足の解消」「職場の多様化」「売上向上」「経営基盤の安定化」といった経営面での変化を実感、あるいは想定している企業が多く、単なる労働力確保にとどまらず、経営の安定化や組織の活性化にも寄与していることが示されました。

対照的に、採用未経験の企業では言語や文化面での不安が残っており、情報共有や育成支援の仕組み整備が今後の課題といえます。

総じて、自動車整備業界は「教育による人材確保」と「多様性による組織強化」を両立させる新たな段階に入りつつあります。

企業が自ら育て、外国人材とも共に成長する“共育”の視点が、今後の持続的成長を支える鍵となるでしょう。

自動車業界・整備士に特化した人材支援サービスなら株式会社チェングロウス

今回、「自動車整備事業における人材育成と外国人材受け入れ」に関する調査を実施した株式会社チェングロウスhttps://www.chain-growth.com/)は、自動車業界に特化した人材支援サービスを提供しています。

「採用・育成・定着」という「人」に関わる3つの成長連鎖実現を目指した「総合人材支援サービス」企業。

日本人のみならず外国籍の方の「採用・育成・定着」支援サービスも拡充し、日本の自動車整備事業者様が直面する「人手不足の解消」と「お悩みの解決」に貢献いたします。

■株式会社チェングロウスが選ばれる理由

自動車業界・整備士に特化した人材会社だから、多くの事業者に選ばれています!

・日本全国対応

日本全国に展開するAUTOBACSグループを母体としていることで、場所を選ばず地域ならではの提案、問題解決が可能です。

・自動車業界に特化

自動車業界に特化しているから、自動車業界ならではの問題解決、また、多角的視点から問題解決、提案をすることができます。

・信頼関係

大手企業と多数取引を行っており、採用から育成・定着支援まで全てをサポートします。

01.採用支援

▼自動車整備士・メカニック採用支援

自動車業界に特化し、数多くの取引や経験を有しているからこそ、事業主様のご希望に応じ、適切な採用ご提案を行います。

・人事ご担当者様の負担を軽減いたします

面接までの応募者様との調整は当社にて実施いたします。日程調整のお手間などが削減できます。

・自動車業界転職専用求人サイト「自動車求人NAVI」を用いた母集団形成

当社が所有する業界専用求人サイトを活用し、事業者様に代わり母集団形成をいたします。

・人材紹介

貴社のご希望に応じて、正社員候補の人材をご紹介します。

・人材派遣

緊急時の短期人材の希望や、派遣でお仕事を探している方をマッチングいたします。

・紹介予定派遣

正社員登用の前に最大6か月間の派遣期間を設けることで、求職者と企業の双方のマッチングを図ります。

・国内居住特定技能外国人の紹介

即戦力となる外国人人材をご紹介し、就業での支援をいたします。

・海外来日特定技能人材の受入ご相談にも対応

海外から来日人材の特定技能ビザ申請の実績多数。将来に備えた海外人材雇用もご相談いただけます。

02.育成支援

▼自動車整備士育成支援

自動車整備士資格の一般的な取得方法は、自動車整備士専門学校へ通って取得する方法ですが、当社では、働きながら自動車整備士を目指す方をサポートしています。

まずは、半年以上の実務経験を積んだのち、三級自動車ガソリン・エンジン整備士資格を取得。

その後、2年間の実務経験を積むことで二級ガソリン自動車整備士の資格への挑戦が可能です。

・自動車整備士を目指す、最新技術の研修制度

資格取得に関する研修はもちろん、自動車整備士として必要な様々な知識を提供する研修も数多く提供しています。

・合格率の高い指導方法

自動車整備振興会と連携し、ニ種養成施設として短期講習会を実施しています。(※千葉県、福岡県にて)

一級自動車整備士の講師陣が少人数で指導することで、高い合格率を誇っています。

合格率 3級 97.7% 2級 97.9%(※2025年3月までの累計実績)

・自動車整備関連 産業教育

自動車整備は、しっかりと知識を習得しなければ危険を伴います。

基礎的な、空気圧充填講習や、巻き上げ機の取扱、グラインダ取替講習、電気自動車に関する講習など幅広く実施しています。

・自社研修設備を完備

自動車整備士育成に関する教材はもちろん、最新の整備技術(スキャンツール、エーミング作業等)の機器も完備しています。

・一級自動車整備士の講師陣

一級自動車整備士の講師陣が、働く方の夢の実現に向けてサポートします。

03.定着支援

▼人事的課題や人事問題ソリューション

自動車業界や整備事業者様が抱える様々な問題を、多角的視点から発見し、きめ細かく対応し、解決に導きます。

・人事機能を総合的にお手伝いいたします

採用だけに終わることなく、教育、定着の機能を一貫してサポートいたします。

・人がイキイキ働ける職場環境づくりのお手伝い

人事労務の専門コンサルタントが対応。人事制度の構築のご相談も承ります。

・人事制度の構築を支援します(評価制度・賃金設計など)

評価制度や賃金テーブルの設計をはじめ、社員の定着向上や法改正対応など、問題を抱えている事業者様はぜひご相談ください。

04.外国籍人材雇用支援

▼来日外国籍人材を雇用される企業様のサポート

主に登録支援機関として在留資格「特定技能」の方をご紹介。

入国前現地における人選から始まり、入管向け書類申請手続き、入国直後のオリエンテーションや日本語教育支援、就業開始後の生活面でのサポートなど職場でご活躍いただけるよう包括的サポートを行っております。

今はまだ日本人が採用できても、近い将来益々外国人雇用の必要性が高まっていくことが予想されます。

【外国籍人材育成型の新しい人材サービス・ASCAプログラムのご紹介】2026年1月始動!

㈱チェングロウスでは、主にアジア出身の外国人材が、日本でプロの自動車整備士として認められ、長期的なキャリアを築けるよう支援させていただく人材育成型プログラムを新設し、2026年1月に始動いたします。

人材を単にご紹介するだけではなく、配属後も日本語教育や整備教育を通じて手厚くサポートし、自動車整備士としての着実なキャリアアップを支援いたします。

※名称「ASCAプログラム」

このASCAプログラムを通じてプロの外国人整備士が育ち、それが整備事業者様の安定的な利益と自動車整備業界のさらなる発展に寄与すると、私たちは信じております。

プログラム紹介

https://www.chain-growth.com/global/

■株式会社チェングロウス:https://www.chain-growth.com/

■お問い合わせURL:https://www.chain-growth.com/contact/

■求人サイト「自動車求人Navi」:https://jidosha-kyujin.com/jobfind-pc/

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会社概要

株式会社チェングロウス

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都中央区勝どき1丁目 1-3 勝どきサンスクェア 8階 802
電話番号
-
代表者名
湊川 満也
上場
未上場
資本金
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設立
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