GRC領域のグローバルリーダー企業「NAVEX」日本ローンチイベントを開催

～内部通報・苦情処理・AIガバナンスなど、日本企業のGRC実務で浮かび上がる論点を専門家とともに考察～

ガバナンス、リスク、コンプライアンス（GRC）分野のソフトウェアにおけるグローバルリーダーであるNAVEX（本社：米国オレゴン州、代表：アンドリュー・ベイツ）は、2025年12月11日（木）、都内にて「NAVEX 日本市場参入および日本オフィス開設に関する記者発表会」を開催しました。当日は、CEOのアンドリュー・ベイツ、国際業務担当EVP兼マネージング・ディレクターのユヴァル・グラウアー、NAVEX Japanカントリーマネージャー三ツ谷直晃が登壇し、日本市場に本格参入する背景と今後の展望について語りました。

さらに、ゲストとしてベーカー&マッケンジー法律事務所（外国法共同事業）パートナーの吉田武史氏を迎え、内部通報制度と苦情処理メカニズムが実務でどのように交差するのか、最新の規制動向を踏まえた論点を解説。NAVEXのグローバルな知見と法律専門家の視点が交差する形で、日本企業のGRC実務に関する理解が深まる場となりました。

イベントの冒頭では、CEOアンドリュー・ベイツが登壇し、冒頭、日本参入への強い意欲を述べるとともに、「東京オフィスの開設を通じて日本のお客様との関係をより強化できることを光栄に思う」と語りました。ベイツはまず、NAVEXGRC管理におけるグローバルリーダーとして、世界中の企業を支援している点に触れ、「日本の多くのリーディングカンパニーにもご利用いただいている」と紹介しました。

「世界では、企業に求められるガバナンスや説明責任が年々高度化しています。日本でも内部通報制度の整備など、コンプライアンスの重要性は高まっており、NAVEXがこれまで培ってきたノウハウを活かせる領域が多くあります」ベイツは、AI時代におけるGRC高度化への対応にも触れ、「日本企業が継続的にリスク管理を行うための基盤づくりを支援したい」と述べました。また、統合型プラットフォーム「NAVEX One」が、複数チャネル・多言語・24/365対応の内部通報管理、データ保護、匿名性確保、そして報復防止や心理的安全性への配慮を特徴としている点を紹介。

「問題を単に報告するだけでなく、予防につなげられる環境を提供したい」と述べ、日本市場へのコミットメントとして「グローバルのベストプラクティスをローカルの精度で届け、長期的なパートナーシップを築く」と締めくくりました。

続いて、国際業務担当EVP兼マネージング・ディレクターであるユヴァル・グラウアーがNAVEX Japanの概要を紹介しました。グラウアーは、日本企業が直面する環境として、改正公益通報者保護法や個人情報保護法、コーポレートガバナンス・コードなど複雑な規制対応と、従業員の心理的安全性の両立が求められている点を指摘しました。NAVEX Oneについては、内部通報、インシデント管理、ポリシー、トレーニング、サードパーティリスク、利益相反管理を統合したプラットフォームであり、データの一貫性、適切なレポートルーティング、証跡管理、トレンド把握を可能にする点を強調しました。

AIによるワークフロー自動化や意思決定支援、数百万人規模のデータに基づくベンチマークを活用した継続的改善についても触れ、日本企業の競争力強化に寄与すると述べました。

また、日本市場向けには文化的背景に配慮したワークフローと日本語サポートを備え、サポート・導入・カスタマーサクセスまで一貫して日本語で対応できる体制に投資している点を紹介。「プログラムが円滑に立ち上がり、継続的に改善されるよう企業と緊密に連携していく」とし、日本オフィス開設が日本のお客様に寄り添うための重要なステップであると述べ、日本市場への長期的コミットメントを示しました。

その後、NAVEX Japanカントリーマネージャーの三ツ谷直晃からは、日本企業のGRC運用の現状を紹介しました。複雑化する法規制への対応、AIガバナンスや第三者リスク評価の遅れ、スピークアップ文化の浸透不足、そして縦割りになりがちなリスク管理体制が代表的な課題であると説明しました。内部通報制度では、調査プロセスの標準化、エビデンス管理、組織内での責任分担などが重要な論点となります。また、統合的なリスク管理、プライバシー保護を前提とした設計、ベンチマークを活用した継続的改善の必要性を強調。三ツ谷は「NAVEXはグローバルの知見と日本企業の実務への理解を掛け合わせ、現場に即した形でGRC運用を支援していきます」と語りました。

ベーカー&マッケンジー法律事務所（外国法共同事業）パートナーの吉田武史氏は、内部通報制度と苦情処理メカニズムをテーマとして、企業が現在求められる通報対応について、国内外の規制環境を踏まえながら解説しました。不祥事対応の歴史を経て強化されてきた日本の内部通報制度、そして国際的に広がる人権デューデリジェンス規制の潮流を整理しつつ、より充実した通報制度の整備が企業にとって継続的な課題事項である点を指摘しました。またこうした通報制度の充実化の一環として、通報対応を支えるITシステム管理の重要性についても触れ、参加者からも注目を集めました。

NAVEXは正式に日本市場での業務を開始し、日本企業に向けたサポート体制を順次拡充していく予定です。今後もパートナー企業との連携を重視し、現場の実務に寄り添ったGRC運用を支援することで、企業が持続的にコンプライアンス文化を育める環境づくりに取り組んでいきます。また、NAVEXは、日本企業の国際展開を見据え、グローバルで培ってきた知見や各国の法規制への対応力を生かし、海外進出に伴うコンプライアンスやリスク管理体制の構築を継続的に支援していく方針です。

■NAVEX について  
NAVEX は、Fortune 100および500企業の75% を含む13,000の組織から信頼を得ており、ガバナンス・リスク・コンプライアンス管理ソリューション分野のグローバルリーダーです。NAVEX One のプラットフォームは、業界屈指のベンチマークデータとインサイトを活用し、リスク・コンプライアンスプログラムを強化することで、組織の力を高めます。NAVEX One は企業、第三者、エコシステムに関するリスクを 360 度の視点で把握し、規制遵守の強化と積極的なリスク管理を可能にします。NAVEX は、オレゴン州レイクオスウィーゴに本社を構え、グローバルに展開しており、ガバナンス・リスク・コンプライアンスの未来を切り拓き続けています。NAVEXに関する詳細は、以下のリンクよりご覧ください。
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■会社概要

・ NAVEX Global, Inc.（本社）
    本社：5885 Meadows Road, Suite 500 Lake Oswego, OR, 97035 United States

    CEO（最高経営責任者）：アンドリュー・ベイツ

    NAVEXウェブサイト：https://www.navex.com/ja-jp/

・NAVEX Japan（日本支社）

   所在地：東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン 14F
   設立：2025年11月
   カントリーマネージャー：三ツ谷 直晃
   事業内容：日本市場におけるNAVEX製品の販売・導入支援・カスタマーサクセス