最終的な転職エージェント選びの決め手は「担当者の信頼感」。153人に聞いた転職エージェント利用に関する調査
転職エージェント利用者153人に調査、「担当者の信頼感」がエージェント選びで最も重要。求職者の転職エージェントに対するリアルな意見を調査しました。
株式会社b&qが運営する、人材業界・HR領域特化型転職エージェント「ひとキャリ」が、「転職エージェント利用に関する調査」を行いました。その結果、「担当者の信頼感」が転職エージェント選びの決め手として最重要項目であることが明らかになりました。
調査の背景
近年、転職活動のスタイルは多様化し、転職サイトやスカウトサービス、SNSなど、求職者が情報を得る手段が増えています。その中でも「転職エージェント」は、転職希望者のキャリア形成を支援する重要な存在として根強い人気を誇っています。
しかし、数多くのエージェントが存在する中で、求職者がどのような理由で特定のエージェントを選び、信頼を寄せているのかは明確にされていません。
今回は、転職エージェント利用者が「なぜそのエージェントを利用したのか」という意思決定の背景を明らかにすることを目的に調査を行いました。
これにより、人材紹介会社は「どのような訴求を行えば求職者の離脱を防ぎ、グリップを強められるのか」を把握できるとともに、企業の人事担当者にとっても「どの人材紹介会社をパートナーに選ぶべきか」を判断するための有益な材料となります。
転職市場が一層競争的になる中で、求職者・人材紹介会社・企業の三者にとっての最適なマッチングの在り方を探る一助として、本調査を実施いたしました。
調査概要
・調査名称:転職エージェントの利用に関するアンケート
・調査方法:株式会社マーケティングアプリケーションズが提供しているSurveroidによるインターネット調査
・調査期間:2025年10月15日~2025年10月24日
・有効回答:転職エージェントを利用したことのある、23歳~49歳の男女153名
調査結果サマリー
◎回答者153名のうち58.8%が「給与不満」が理由で、転職活動を始める
◎回答者153名のうち30.1%が利用した転職エージェントを選んだ理由に「1人の担当者が継続的にサポートしてくれた」「求人の数が多かった」を挙げる
◎回答者153名のうち37.9%が「担当者の信頼感」を理由に、最後まで転職エージェントを利用し続けた
調査結果
回答者153名のうち58.8%が給与不満を理由に転職活動を開始している

転職活動を始めた理由として最も多かったのは「給与不満」(58.8%)と「人間関係」(50.3%)。
続いて「ワークライフバランス」(40.5%)、「キャリアアップ」(32.7%)が上位に挙がりました。
給与・人間関係・働き方などが上位を占めており、現状の課題を解決するために転職を考えていることが分かります。
回答者153名のうち36.6%が転職エージェントを利用しようと思ったきっかけに「効率的に求人情報を得たかった」と回答

転職エージェントを利用しようと思ったきっかけでは、「効率的に求人情報を得たかった」(36.6%)、「キャリアの方向性を相談したかった」(35.9%)、「転職の進め方が分からなかった」(30.7%)など、情報収集・相談目的の利用が多いことが分かりました。
また、34.0%が「面接対策やアドバイスを受けたかった」と回答。具体的な企業の選考対策のニーズも読み取れます。
回答者153名のうち43.8%が「Google検索」によって転職エージェントを知ったと回答

転職エージェントを知った媒体は、「Google検索」が43.8%、「比較サイト」が35.3%、「SNS広告」「口コミ」が29.4%が上位を占めてました。
一方で、スカウト媒体や求人サイトからの連絡は20%を下回る結果となりました。
このことから、求職者は自ら検索エンジンや口コミサイトなどで転職エージェントに関する情報収集をして選んでおり、転職エージェント選びにおいて能動的な行動をとる傾向にある能動的な傾向が強いことが示されています。
また、「知人紹介」が22.2%を占めていることから、求職者と良好な関係を築くことが、新たな求職者を獲得できるチャンスにつながることが分かります。
回答者153名のうち69.3%が転職エージェントに紹介された企業に入社したことがあると回答

転職エージェントを通じた転職経験者のうち、約7割が実際に紹介先企業へ入社しており、
人材紹介サービスは依然として高いマッチング成果を維持していることが分かりました。
その一方で、約3割は転職エージェントから紹介された企業に入社しないことも明らかになりました。
そのため、転職エージェント企業は、如何に最後まで利用し続けてもらえるかを追求していかなければなりません。
転職エージェントを選んだ決め手は回答者153名のうち30.1%が「求人の数が多かった」「一人の担当者が継続的にサポートしてくれた」と回答

転職エージェントを選んだ決め手として最も多かったのは、「一人の担当者が継続的にサポートしてくれた」(30.1%)と「求人の数が多かった」(30.1%)という結果でした。
続いて「業界・職種の知識が豊富だった」(26.1%)、「面談やアドバイスが的確だった」(24.2%)、「担当者の対応が丁寧・迅速だった」(24.2%)が上位に並んでいます。
このことから、求人数という転職に直結する魅力に惹かれながらも、求職者は担当者の対応やサポートの質を見ていると言えるでしょう。
また、「大手・有名なエージェントだった」(23.5%)や「SNSや口コミの評判が良かった」(20.9%)といった知名度・評判面の要素も一定の影響を持ちますが、担当者の質の方が重視される傾向にあり、初回面談の重要性が伺えます。
最終的に利用し続けた転職エージェントには「担当者の信頼感」があったと回答者153名のうち37.9%が回答

複数の転職エージェントを併用した経験者に、最終的にどのエージェントを利用し続けたかの理由で最も多かったのは「担当者の信頼感」(37.9%)でした。
続いて「求人内容」(34.6%)、「対応スピード」(34.6%)、「専門性」(33.3%)が上位を占めています。
この結果から、求職者が最終的に重視するのは、担当者との信頼関係を軸にした人のサポートであることが分かります。
適切な求人紹介や対応のスピード、専門性の深さが信頼できるパートナーにつながり、転職エージェントの最終的な選定理由になるのでしょう。
また、「面接対策」(29.4%)や「書類添削」「サポート時間」(ともに24.8%)といった理由も挙げられていました。
これらの結果から、求職者は情報提供以上に成果に直結するサポートの実感を求めていることが読み取れます。
総評
今回の調査から、転職エージェントの利用において求職者が重視しているのは、求人件数や企業規模といった表面的な条件だけでなく、「担当者の信頼性」「対応スピード」「サポートの質」など、担当者による支援の価値であることが明らかになりました。
転職活動を始めるきっかけの多くは「給与不満」や「人間関係」など現職への課題意識に起因しており、求職者は失敗しない転職をどう進めるかを重視しています。
そのため、エージェントに対しても「効率的な情報収集」だけでなく、「相談相手として信頼できるか」「自分を理解して伴走してくれるか」という心理的安心感が求められていることが伺えます。
また、約7割の利用者が実際にエージェント経由で入社経験を持つなど、人材紹介サービスが依然として高い成果を維持している点も特徴的です。
一方で、残りの3割は入社に至らず、ミスマッチやサポート不足が課題として残っています。
今後、エージェント各社は候補者理解の深度とサポートの一貫性を高めることで、より多くの求職者からの信頼を獲得できるでしょう。
株式会社b&qについて
当社は、「繋がりを通じて、世界の可能性をひらく」というミッションのもと、人材・HRの領域から豊かな社会の創出を目指し、様々な事業を展開しています。
現在、当社は人材業界に特化した転職エージェント事業「ひとキャリ」と採用コンサルティング事業「AchieveHR」を中心に運営しております。
企業概要

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社名 |
株式会社b&q |
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代表 |
高稲 祐貴 |
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設立 |
2023年9月19日 |
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所在地 |
〒141-0031 東京都品川区西五反田3丁目7−14 三信ビル 5F |
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事業内容 |
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URL |
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・株式会社b&qサービス「ひとキャリ」(https://hitocareer.com/)へのリンク設置
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