企業の半数近くが、フリーランス人材の調達における最大の課題は『スキルや経歴の見極め』と回答。実績・評価の可視化不足が採用判断の壁に
スキル評価の難しさ、実績確認の難しさ、採用難易度の向上…企業が抱えるフリーランス採用の実態とは
株式会社CareerChain(所在地:東京都港区、代表取締役:坂上 裕樹)は、フリーランスの活用経験・予定のある企業の人事・採用担当者を対象に、「フリーランスの採用・案件獲得における『ミスマッチの実態』とスキル評価の妥当性」に関する調査を行いました。
近年、多くの企業が成長や柔軟な組織運営のために、フリーランスや副業人材など外部人材の活用を進めています。
しかし、働き方の多様化が進む一方で、採用や案件発注の現場では「スキルのミスマッチ」や「人材の見極め」が課題となっています。
特に近年は、生成AIの普及により、職務経歴書や提案資料、ポートフォリオなどを効率的に作成できる環境が整いつつあります。
そのため、書類上の情報だけでは候補者(フリーランス等)の実務経験やスキルレベル、実際の業務遂行能力を十分に判断しづらいと感じる企業もあるようです。
書類では見抜けない「実績や信頼」の確認が、人事・採用担当者の負担に

はじめに、「現在、マッチングサービス等を通じて人材を調達する際、ストレスや課題を感じていることは何か」と尋ねたところ、『候補者のスキルや経歴を正確に見極めること(45.9%)』と回答した方が最も多く、『案件情報(職務記述)を正確に言語化・発信すること(33.0%)』『適正な単価(報酬)・条件の相場がわからないこと(26.7%)』と続きました。
人材調達における課題は、候補者のスキルや経験を正確に見極めることや、自社が求める業務内容を適切に言語化することにあることがうかがえます。また、『適正な単価(報酬)・条件の相場がわからないこと』も3割近くを占めており、人材の価値を適切に評価し、条件を設定することに難しさを感じている企業も一定数存在していることがわかりました。フリーランス側の調査(過去調査リンク挿入予定)でも適正単価の判断や条件交渉に不安を抱える回答が見られており、発注側・受注側の双方が市場価値の判断に課題を抱えている実態がうかがえます。
こうした「スキルや経歴を正確に見極めること」の難しさは、企業が候補者を評価する際に活用している職務経歴書やスキルシートにも関係しているのではないでしょうか。
そこで、現在主流となっている自己申告ベースの情報について、どのような課題を感じているのかを聞きました。
「現在の『自己申告』ベースの職務経歴書やスキルシートの仕組みについて、どのような点に限界や不満を感じるか」と尋ねたところ、『記載内容がどこまで正確か判断できない(36.8%)』と回答した方が最も多く、『過去の実績を第三者に確認する手段がない(リファレンス不足)(35.6%)』『候補者間の客観的な比較が難しい(34.8%)』と続きました。
この結果から、企業の人事・採用担当者は、自己申告ベースの職務経歴書やスキルシートだけでは、候補者のスキルや実績を十分に評価できないと感じていることが分かります。特に、記載内容の信頼性や、第三者による実績の裏付け、候補者同士を公平に比較できる客観的な情報の不足が大きな課題となっているようです。また、『AI生成の職務経歴書と実力に基づく職務経歴書の区別がつかない』との回答も約2割に上っており、生成AIの普及によって、採用時に情報の真偽を見極める重要性が一層高まっていることが示唆されます。
フリーランス人材の採用では、複数のマッチングサービスやエージェントを活用するケースもあります。では、そうした運用において、どの程度の負担が発生しているのでしょうか。

続いて、「複数のマッチングサイトやエージェント経由で発注することによって生まれる『複数プラットフォーム横断・管理の手間』についてどう感じているか」と尋ねたところ、下記のような回答となりました。
『非常に手間を感じる(一元管理したい)(21.9%)』
『やや手間を感じる(49.8%)』
『あまり手間を感じない(19.8%)』
『全く手間を感じない(4.0%)』
『複数のプラットフォームを利用していない(4.5%)』
多くの人事・採用担当者が、プラットフォームごとに異なる情報を横断して管理することに手間を感じているようです。情報が各サービスに分散していることで、候補者の実績や評価を比較・検討する際に負担が生じている可能性があります。
続いて、判断材料を補うために実施される面談や選考プロセスについて、どの程度の負担が発生しているのかを聞きました。

「書類選考では判断しきれない『実績や信頼』を確認するために、事前の面談や選考プロセスにおいて、どの程度の負担が発生していると感じるか」尋ねたところ、『やや負担に感じるが、現状のやり方で対応できている(45.3%)』と回答した方が最も多く、『大きな負担であり、改善策があればすぐにでも取り入れたい(31.0%)』と続きました。
「大きな負担である」と「やや負担に感じる」とを合わせると76.3%にのぼることから、書類だけでは判断しきれない情報を補うための面談や選考プロセスが、多くの企業にとって負担となっていることがうかがえます。
トラブルの火種は「ソフトスキルのミスマッチ」
ここまでの結果から、企業が候補者のスキルや実績を見極めることに難しさを感じていることがわかりました。
では、実際に採用した後にはどのようなミスマッチが発生しているのでしょうか。特に、書類や面談だけでは把握しづらい「ソフトスキル」に着目して聞きました。

「実際にプロジェクトが始まってから、技術的なスキル以外の『ソフトスキル』が原因で、ミスマッチやトラブルが起きた経験があるか」と尋ねたところ、下記のような回答となりました。
『何度も経験し、大きな影響(工数・コスト・機会損失)につながった(21.0%)』
『数回経験があり、一定の影響があった(49.0%)』
『1〜2回経験はあるが、大きな影響(問題)にはならなかった(22.5%)』
『経験はない(7.5%)』
コミュニケーション能力や責任感などの「ソフトスキル」が原因となるミスマッチやトラブルを経験した企業が多いことがわかりました。これらの要素は職務経歴書やスキルシートだけでは把握しにくく、プロジェクト参画後に初めて課題として認識されるケースもあると考えられます。人材を評価する際には、技術力だけでなくソフトスキルの見極めも重要なポイントとなっているようです。
こうしたミスマッチを防ぐために、どのような情報が求められているのでしょうか。
「マッチングサービスやプラットフォーム上で、候補者フリーランスについて『もっと充実していればマッチングの判断がしやすくなる』と思う情報は何か」と尋ねたところ、『ソフトスキル(コミュニケーション力・チームワーク等)の客観的指標(45.3%)』と回答した方が最も多く、『実際のプロジェクト成果・貢献度の具体的データ(36.0%)』『過去の発注企業からの客観的な評価・フィードバック(35.4%)』と続きました。
業務遂行における対人面の特性について、現状の情報だけでは十分に把握しづらいと感じていることがうかがえます。また、『実際のプロジェクト成果・貢献度の具体的データ』や『過去の発注企業からの客観的な評価・フィードバック』も3割を超えており、候補者の実績や評価に関する情報への関心が高いことがわかりました。これらの結果から、企業は経歴や保有スキルに加え、過去の業務実績や第三者評価など、候補者を多面的に把握できる情報を求めていることがうかがえます。
【まとめ】企業が求めるのは「スキル」だけではない、多面的な人材評価の仕組み
今回の調査で、企業がフリーランス人材を活用する際、候補者のスキルや経歴を正確に見極めることに課題を感じていることが明らかになりました。
マッチングサービス等を通じて人材を調達する際の課題としては、「候補者のスキルや経歴を正確に見極めること」が最も多く挙げられたほか、「案件情報を正確に言語化・発信すること」や「適正な単価・条件の相場がわからないこと」といった回答も上位となり、人材の評価やマッチングに関する悩みを抱える企業が多いことがわかりました。
また、自己申告ベースの職務経歴書やスキルシートについては、「記載内容がどこまで正確か判断できない」「過去の実績を第三者に確認する手段がない」「候補者間の客観的な比較が難しい」といった回答が上位を占めました。この結果から、企業は情報量そのものよりも、情報の信頼性や客観性に課題を感じていることがうかがえます。
さらに、書類選考だけでは把握しきれない実績や信頼性を確認するためのプロセスについては、多くの企業が一定の負担を感じていることが明らかになりました。実際に、「大きな負担である」と「やや負担に感じるが対応できている」を合わせると約8割となり、候補者の実力や適性を見極めるための選考プロセスにおいて、何らかの負荷が生じている状況がうかがえます。
加えて、プロジェクト開始後にソフトスキルが原因でミスマッチやトラブルを経験した企業は9割以上にのぼりました。
こうした結果から、企業は人材を評価する際に、技術的なスキルや経歴だけでなく、コミュニケーション力を含めたソフトスキルや、実績・第三者評価といった多面的な情報を必要としていることがうかがえます。
実際に、「マッチング判断のために充実してほしい情報」としては、「ソフトスキルの客観的指標」が最多となり、「実際のプロジェクト成果・貢献度の具体的データ」と「過去の発注企業からの客観的な評価・フィードバック」も上位に挙がりました。企業は候補者の保有スキルだけでなく、過去にどのような成果を上げてきたのか、どのように評価されてきたのかといった情報を求めていることがわかります。
フリーランス活用が広がる中で、従来の職務経歴書やスキルシートだけでは、候補者の実力や適性を十分に把握することが難しくなっているのかもしれません。今後は、スキルや経歴に加え、プロジェクトでの成果や第三者評価、ソフトスキルなどを含めて人材を多面的に把握できる仕組みを活用することが、企業とフリーランス双方にとってより良いマッチングの実現につながっていくのではないでしょうか。
人材の"価値"を可視化し、高い信頼性の情報に基づいた人材マッチングを実現するキャリアプラットフォーム「CareerChain」
今回、「フリーランスの採用・案件獲得における『ミスマッチの実態』とスキル評価の妥当性」に関する調査を実施した株式会社CareerChain(https://www.career-chain.com/)は、フリーランスのこれまで可視化されてこなかった経歴や成果を蓄積・可視化することで、個人のキャリア形成を支援するとともに、企業の採用判断に活用できる新たな評価基盤を提供するサービス「CareerChain」を展開しています。
■「CareerChain」とは
CareerChainは、案件単位での実績や評価を蓄積し、フリーランスや副業人材等のキャリア形成を支援するキャリアプラットフォームです。
従来の自己申告に依存した職務経歴書では捉えきれない実績や評価を整理・蓄積することで、企業とフリーランス等の人材双方のマッチング精度向上およびマッチングプロセスの効率化を目指します。

CareerChain
フリーランス等の個人が主役の時代へ。
「第三者評価の蓄積が、採用判断に使える『信頼できる実績情報』に変わる。」

■お問い合わせ:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemp-EBaybofbwBAlgyRF5607kxPtG5k_42w9BbqYgJWFcSpQ/viewform
調査概要:「フリーランスの採用・案件獲得における『ミスマッチの実態』とスキル評価の妥当性」に関する調査
【調査期間】2026年4月28日(火)~2026年4月30日(木)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】505人
【調査対象】調査回答時にフリーランスと回答したモニター
【調査元】株式会社CareerChain(https://www.career-chain.com/)
【モニター提供元】サクリサ
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