30,40代ビジネスパーソンから見た『仕事ができない若手社員の特徴』に関するアンケート調査結果
組織や人材に関する各種アセスメント、コンサルティング事業を行う株式会社マネジメントベース(東京都千代田区)では、30代、40代のビジネスパーソン(会社員・公務員)7924名を対象に、同じ職場で働いたことのある25歳から34歳まで(アラサー世代)の若手社員についてインターネット調査を実施しました。
その結果、30代、40代のビジネスパーソンが一緒に仕事をして感じている「仕事ができない若手社員の特徴」トップ10が明らかになりました。また、約半数の若手本人は、そのように周囲に評価されていることに気付いていない、また、現状を改善しようとしていないことが明らかになりました。
その結果、30代、40代のビジネスパーソンが一緒に仕事をして感じている「仕事ができない若手社員の特徴」トップ10が明らかになりました。また、約半数の若手本人は、そのように周囲に評価されていることに気付いていない、また、現状を改善しようとしていないことが明らかになりました。
対象者7924名中「仕事ができない若手社員がいる」と回答した2564名に対して、その特徴等について調べました。結果、仕事ができないと感じる理由で最も多いのは「受け身、自主性・積極性がない」などマインドに関する回答でした。続いて、「仕事の遅さ・ミス」「コミュニケーション力の乏しさ」「やる気・モチベーションの低さ」という結果となりました。
【詳細内容】
調査対象は、過去3年間に25歳から34歳までの若手社員と同じ職場で働いたことのある30代、40代の会社員・公務員7924名です。この内、仕事ができない若手社員がいると回答した(同期・同世代と比較して「平均よりやや仕事ができない」「仕事ができない」)2564名に対して、まず、「そう感じられた理由の内、最も問題である点ひとつ」について自由記述形式で問いました。
自由記述形式の回答結果を弊社内で集約しました(回答された自由記述をまず59種類に分類し、さらに20分類にカテゴライズしました。例えば、「言われないとやらない」「自主性がない」「自ら考えない」という回答を「受け身・自主性・積極性が乏しい」というマインドの問題としてカテゴライズ)。
さらに、当該若手社員に関して、「自分自身が“仕事ができない”事を認識して(気づいて)いるか?」また、「その現状を改善しようとしているか?」について5択で問いました。その結果、自己認識については44%が「認識していない」と否定的な回答をしました。同様に、改善する努力については、51%が「努力をしていない」と否定的な回答をしました。
周囲から仕事が出来ないと見られている若手社員の約半数は、自覚がなく、かつ、改善する様子も伺えないということになります。
□調査期間:2017/8/18~8/21
□ネット調査パネル:株式会社マーケティングアプリケーションズ社
□対象者:7924名(会社員・公務員、30代40代、男女別にパネル構成割合に準じて配信)
【結果の考察】
東京大学の中原淳氏は、著書「フィードバック入門」の中で、上司は部下にもっと耳の痛い話を伝えて(=フィードバック)部下と職場を立て直すべきと説いています。その背景として「2000年代に企業で広まったコーチングの考え方により、本人の気付きを重視するあまり、言うべきことをしっかり言うという文化がおざなりになった」「ハラスメントに対する意識が過剰に高まり、上司たちはパワハラといわれることや、部下を傷つけるかもしれないことを言って後々問題になることを恐れている」等を指摘しています。
今回のアンケート結果も、フィードバックの重要性を示すものと言えるかもしれません。本人が周囲から仕事が出来ないと評価されているにも関わらず、その自覚がなく、改善の努力もされていないということは、人事マネジメント上も課題であり、本人にとっても不幸なことです。
自覚していない若手社員が、今後、社内の同期間の格差(昇進・昇格・年収・賞与)が拡大する40代前後になってから気付き、改善に取り組んでも遅いかもしれません。
今後は、上司によるフィードバックの強化、または、若手社員自身が、客観的に自己を把握する努力をすることが期待されます。
なお弊社では、キャリアフラップという、若手社員が自分の置かれた状況を客観的に把握・分析し、仕事力向上を直接的にサポートするアフターファイブ型のビジネススクールを今年11月に開校致します。同事業を通して若手社会人の後押しができればと考えております。
http://www.career-flap.jp/
【詳細内容】
調査対象は、過去3年間に25歳から34歳までの若手社員と同じ職場で働いたことのある30代、40代の会社員・公務員7924名です。この内、仕事ができない若手社員がいると回答した(同期・同世代と比較して「平均よりやや仕事ができない」「仕事ができない」)2564名に対して、まず、「そう感じられた理由の内、最も問題である点ひとつ」について自由記述形式で問いました。
自由記述形式の回答結果を弊社内で集約しました(回答された自由記述をまず59種類に分類し、さらに20分類にカテゴライズしました。例えば、「言われないとやらない」「自主性がない」「自ら考えない」という回答を「受け身・自主性・積極性が乏しい」というマインドの問題としてカテゴライズ)。
さらに、当該若手社員に関して、「自分自身が“仕事ができない”事を認識して(気づいて)いるか?」また、「その現状を改善しようとしているか?」について5択で問いました。その結果、自己認識については44%が「認識していない」と否定的な回答をしました。同様に、改善する努力については、51%が「努力をしていない」と否定的な回答をしました。
周囲から仕事が出来ないと見られている若手社員の約半数は、自覚がなく、かつ、改善する様子も伺えないということになります。
□調査期間:2017/8/18~8/21
□ネット調査パネル:株式会社マーケティングアプリケーションズ社
□対象者:7924名(会社員・公務員、30代40代、男女別にパネル構成割合に準じて配信)
【結果の考察】
東京大学の中原淳氏は、著書「フィードバック入門」の中で、上司は部下にもっと耳の痛い話を伝えて(=フィードバック)部下と職場を立て直すべきと説いています。その背景として「2000年代に企業で広まったコーチングの考え方により、本人の気付きを重視するあまり、言うべきことをしっかり言うという文化がおざなりになった」「ハラスメントに対する意識が過剰に高まり、上司たちはパワハラといわれることや、部下を傷つけるかもしれないことを言って後々問題になることを恐れている」等を指摘しています。
今回のアンケート結果も、フィードバックの重要性を示すものと言えるかもしれません。本人が周囲から仕事が出来ないと評価されているにも関わらず、その自覚がなく、改善の努力もされていないということは、人事マネジメント上も課題であり、本人にとっても不幸なことです。
自覚していない若手社員が、今後、社内の同期間の格差(昇進・昇格・年収・賞与)が拡大する40代前後になってから気付き、改善に取り組んでも遅いかもしれません。
今後は、上司によるフィードバックの強化、または、若手社員自身が、客観的に自己を把握する努力をすることが期待されます。
なお弊社では、キャリアフラップという、若手社員が自分の置かれた状況を客観的に把握・分析し、仕事力向上を直接的にサポートするアフターファイブ型のビジネススクールを今年11月に開校致します。同事業を通して若手社会人の後押しができればと考えております。
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