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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
会社概要

情報社会の旬なテーマを議論する「GLOCOM六本木会議オンライン」を始動。第1回テーマは『接触確認アプリとはなにか ~データ活用時代の新たな公衆衛生を考える~』

国際大学GLOCOM

2020年6月、国際大学GLOCOMは、ネット上の新たな言論空間の構築を目指し「GLOCOM六本木会議オンライン」の活動をスタートしました。

 

 


国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(東京都港区、所長:松山良一、以下国際大学GLOCOM)は、コロナ・パンデミックが情報社会にもたらした社会的影響への対処を含め、情報社会において刻々と変化するさまざまな課題や論点を共有し、理解を深めるための活動として、『GLOCOM六本木会議オンライン』を開始しました。

この活動は、情報通信分野における革新的な技術や概念に、適切かつスピード感をもって対処していくために、毎回、旬なテーマをピックアップして専門家や実践者の皆様に議論をいただき、その模様をオンラインで配信するものです。

第1回は、本活動のキックオフ特別編として、6名の論客の皆様をお迎えし、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、政府が開発と導入を準備している「接触確認アプリ」をテーマにセッションを開催しました。
「接触確認アプリ」については、AppleやGoogleが推進する”Exposure Notification”との関係や、プライバシーへの懸念、さらには政府の役割や民間との連携のあり方等、多くの論点があります。このことから、接触確認アプリが目指す理念や構造を踏まえながら、このアプリの詳細を検討する政府の有識者検討会メンバーを交えた議論を通じて、データ活用時代の新たな公衆衛生の在り方を展望するものとなりました。

GLOCOM六本木会議オンライン#1
「接触確認アプリとはなにか ~データ活用時代の新たな公衆衛生を考える~」


ゲスト:※50音順、敬称略
落合 孝文(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士)
クロサカタツヤ(株式会社企 代表取締役/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授/国際大学GLOCOM客員研究員)★モデレーター
庄司昌彦(武蔵大学 社会学部教授/国際大学GLOCOM 主幹研究員)
藤田 卓仙(世界経済フォーラム第四次産業革命日本センタープロジェクト長)
村井純(慶應義塾大学教授/慶應義塾大学サイバー文明研究センター共同センター長)
山本龍彦(慶應義塾大学法科大学院法務研究科教授)

挨拶:渡辺智暁(国際大学GLOCOM主幹研究員/教授/研究部長)
進行:小林奈穂(GLOCOM六本木会議 事務局長/国際大学GLOCOM主任研究員)
協力:株式会社インプレス/INTERNET Watch、株式会社ブレイン

※ライブ配信日 2020年6月13日(土)

配信動画はこちら https://youtu.be/OdS-oxSWpvQ 

 

※本セッションは、無観客講演のスタイルで、事前参加登録をしたリモート参加者200名程にライブ配信されました。
※当日、ライブ配信の開始時間が遅延したことにより、動画内で進行の変更に関する言及がある点をご容赦ください。
※通信環境の状況により、リモートからの登壇者の音声が一部聞き取りにくい箇所がございます。ご了承ください。
※動画中のスライド文書の最新版(ver.1.0)は、https://roppongi-kaigi.org/topics/2483/よりダウンロードいただけます。
 

会場の様子 左:モデレーターを務めたクロサカタツヤ氏(株式会社企 代表取締役/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授/国際大学GLOCOM客員研究員)、右:庄司昌彦氏(武蔵大学 社会学部教授/国際大学GLOCOM 主幹研究員)会場の様子 左:モデレーターを務めたクロサカタツヤ氏(株式会社企 代表取締役/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授/国際大学GLOCOM客員研究員)、右:庄司昌彦氏(武蔵大学 社会学部教授/国際大学GLOCOM 主幹研究員)

 


セッションでは、まず「接触確認アプリとは何か」をテーマに、このアプリを使うメリットについて議論が展開されました。接触確認アプリの機能とは、接触確認アプリを使用すると、同じように接触確認アプリを使用している人と接触があった場合に、スマートフォンが自動で記録するものであること、そして14日以内に濃厚接触が記録された人が新型コロナウイルスに感染した場合には、そのことが通知されることが説明されました。そして、アプリ利用の第1のメリットは、利用者本人にあること、その理由は利用者が自分の行動を把握することで、自ら積極的に検査を受けに行くといった必要な行動変容ができることが挙げられました。また、そうした行動が、家族など身近な周囲の人たちを守り、やがては公衆衛生につながっていくという考え方が示されました。

度々指摘される個人のプライバシーへの懸念に対しては、接触確認アプリの提供者、サーバー側では個人が特定できる情報は一切記録されないこと、感染者との接触が確認された際の通知とは、感染者である誰か(氏名等の情報は秘匿される)との濃厚接触があった事実だけを伝えるものであり、感染者が誰かを知らせるものではないことが説明されました。さらに、アプリから収集される個人の接触履歴データは、ビジネス目的ではなく、人間の健康のために使われるという点で、新たなデータアーキテクチャを構築しようとするものであることへの理解が求められることも示されました。

 

リモートで登壇したパネリスト① 左:落合 孝文(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士) 右:山本龍彦(慶應義塾大学法科大学院法務研究科教授)リモートで登壇したパネリスト① 左:落合 孝文(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士) 右:山本龍彦(慶應義塾大学法科大学院法務研究科教授)


接触確認アプリの効用を最大化するためには、まずは普及率を上げることが重要であり、そのための方法論として、立法の必要性が指摘されました。ただし、そのためには時間を要するため、国会でもあらかじめ議論を進めておくべきだとのコメントも出されました。

また、引き続き、クラスター発生が懸念されるイベント・ライブ会場や接客を伴う飲食業などにおいて、活用の効果が見込める点について指摘されました。こうした業界では、感染リスクを抑えながら、経済的な観点からの再開も求められているため、接触確認アプリの利用促進を自主規制ガイドラインに含めるなどしながら進め、事業者と利用者の行動変容を促していくことへの期待も示されました。

そのほか、全国の自治体では、QRコードを活用して、公共施設や飲食店で感染者が出た場合に、同じ時間帯に訪れた人などに通知する取り組みも開始されており、政府が提供するこの接触確認アプリとの補完関係をうまく構築できれば、より効果的な使い方ができるのでは、というコメントがなされました。さらに、今後は世界的な人の移動への制限を解いていくために、現在各国で進められている接触確認アプリに類似するシステムとのインターオペラビリティ(相互運用性)について検討が求められることも指摘されました。
 

 

リモートで登壇したパネリスト② 左:藤田 卓仙(世界経済フォーラム第四次産業革命日本センタープロジェクト長) 右:村井 純(慶應義塾大学教授/慶應義塾大学サイバー文明研究センター共同センター長)リモートで登壇したパネリスト② 左:藤田 卓仙(世界経済フォーラム第四次産業革命日本センタープロジェクト長) 右:村井 純(慶應義塾大学教授/慶應義塾大学サイバー文明研究センター共同センター長)

 

 


ライブ配信視聴者からは、接触アプリの利用および、感染した人がその事実をアプリに申告することへのインセンティブ設計の必要性などについて質問が寄せられました。この点においては、まず接触確認アプリから感染者との接触通知を、医療機関受診の目安として周知させることで、人々の生活上の不安を解消したり、通知を受けた人が、スムーズに受診できるような体制づくりに活用が期待されることが挙げられました。また、今後再開が本格化する企業活動や国際的な人々の移動に向けて、新たなトラスト(信頼関係)が求められるなかで、接触確認アプリをはじめとするICT技術やデータ利活用の貢献分野への期待が述べられました。

セッションの最後には、モデレーターを務めたクロサカタツヤ氏の提案で、今後この接触確認アプリの利用をよりよいものにしていくための文書の作成と公開について、登壇者とともに進めていくことへの提案がなされました。今後、引き続き議論を重ねながら、早期の文書公開が目指されることが合意され、セッションは終了となりました。


※セッション終了後に、登壇者によって文書の改訂が行われ、Ver.1.0が完成しました。
https://roppongi-kaigi.org/topics/2483/よりダウンロードいただけます。

 

「新型コロナウイルス接触確認アプリについて-特徴と期待されること-」20200615 ver.1.0「新型コロナウイルス接触確認アプリについて-特徴と期待されること-」20200615 ver.1.0


GLOCOM六本木会議オンラインでは、今後も継続して、旬なテーマをピックアップし、セッションを開催してまいります。各回のセッションの収録動画をYoutubeチャンネルにアップし、アーカイブ化し、皆様にお届けいたします。


★今後の開催予定★
GLOCOM六本木会議オンライン #2 ---------------------
~ネット上の誹謗中傷問題とメディアのありかたを考える~
ゲスト:※敬称略
曽我部 真裕(京都大学大学院法学研究科教授)
古田大輔(ジャーナリスト/株式会社メディアコラボ代表/メディアコンサルタント/BuzzFeedJapanの創刊編集長)
山口真一(国際大学GLOCOM 主任研究員/准教授)

進行:小林奈穂(GLOCOM六本木会議 事務局長/国際大学GLOCOM主任研究員)
※6月25日(木)Youtube配信予定

GLOCOM六本木会議オンライン #3 ---------------------
~デジタル教育の未来を考える~
※50音順、敬称略
ゲスト:※5敬称略
夏野剛(株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO/学校法人角川ドワンゴ学園理事)
前川徹(東京通信大学 情報マネジメント学部 学部長・教授/国際大学GLOCOM主幹研究員)
豊福晋平(国際大学GLOCOM主幹研究員/准教授)

進行:小林奈穂(GLOCOM六本木会議 事務局長/国際大学GLOCOM主任研究員)
※7月上旬Youtube配信予定
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「GLOCOM六本木会議オンライン」が、次々に登場する革新的な技術や概念に的確に対処し、日本がスピード感を失わずに新しい社会に移行していくための叡智を持ち寄る場として機能することを目指して、事務局一同、活動を推進してまいります。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。



GLOCOM六本木会議
情報通信分野において、次々と登場する革新的な技術や概念に適切に対処し、日本がスピード感を失わずに新しい社会に移行していくための議論の場を提供すること/政策提言活動を行うことを活動意義として、2017年9月に設立。産官学民によるメンバーで構成され、各種勉強会、分科会活動などを行っている。
https://roppongi-kaigi.org/

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)
1991年に設立された国際大学付属の研究所。設立以来、学際的日本研究や、情報通信技術の発展と普及に根ざした情報社会の研究と実践を活動の中心におき、産官学民の結節の場として、常に新しい社会動向に関する先端研究所であることを目指している。

所在地   : 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル 2F
設立      : 1991年7月
所長      : 松山良一        
業務内容: 受託研究、共同研究、研究セミナー、会員事業 など
http://www.glocom.ac.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル 2F
電話番号
03-5411-6677
代表者名
松山良一
上場
未上場
資本金
-
設立
1991年07月
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